「いやあ悪いなカナメちゃん。蕎麦をご馳走してくれるなんて。」
他のロジの連中が知ったらキレるだろうなと武藤はそう言いながら天麩羅を
食べていた。
「いえ、引越しの手伝いをしてもらいましたのでこのくらいはしないと。」
カナメが武藤に向けてそう言うと武藤はキンジにこう言った。
「羨ましいな、おい。こんな綺麗な女の子に飯を作ってくれるだけじゃなく
身の回りの世話までしてくれるとは。」
武藤がそう言っているのを聞いている白雪はと言うと・・・。
「・・・・・(# ゚Д゚)。」
蕎麦を食べるのに使われる箸が折れるくらいの力で握りしめていた。
そして食べ終わると・・・。
「それじゃあよ、キンジ。またなんかあったら電話してくれや。」
「ああ、じゃあな。」
そう言って武藤は軽トラに乗って帰って行くのを見届けたキンジははあと
溜息つけながら部屋に戻っていった。
「ただいま。」
「お帰りなさいキンジさん。」
キンジは部屋に戻った後アリア達の姿が無いことに気づいた。
「あいつらは?」
「アリアさんはこの家を要塞化するっといってアラームを付けていまして」
それでかとカナメの言葉を聞いて周りを見渡した。
僅かであるが家具がズレている箇所を見つけたので家具を元に戻しながら白雪を
探していた。
「白雪は?」
「白雪さんでしたら何やら生け花をしているようです。」
そう言いながら嘗てはカナメの部屋であった所を指さした。
「あらあんた戻ってたのね?」
するとその部屋からアリアが出てきた。
「丁度良かったわ。あんたそのタンスもチェックしておきなさいよ?危険物が
入っているのかどうかね。」
「危険物ってこれは白雪の私物」
「移動中に何か仕込まれたかもしれないでしょ?」
「移動中ってお前武藤が運んでいるのを見ただろうが?」
「武偵憲章第7条『悲観論で備え、楽観論で行動せよ』。ちゃんと調べておかないと
風穴祭りだからね!」
アリアはそう言ってベランダに向かっていくがどちらにしてもアラームは無意味だとキンジはそう思っていた。
「・・・お前がいるからな。」
キンジはそういいながら自分の部屋に向かうとそこには・・・。
呼んだかという風に首をキンジの方に向くザビ―がいた。
ザビ―はロボットであり、最新のシステムが内蔵されているため今回の護衛に伴って
見張りを頼むようにした。
キンジは桐ダンスの方に向かうとカナメがキンジの方に近づいてこう言った。
「あの・・・それ手伝いますよ?女の子の私物を流石に・・・。」
「ああ、じゃあ俺が見てるからよろしく頼む。」
それではとカナメが棚を開けると・・・。
「化粧品ですね。」
「・・・大丈夫そうだな。」
そして次は・・・。
「下着ですね。」
「・・・中のチェックを頼む。」
「はい。」
キンジはそれから目を背けるような感じでそう言った。
時々カナメが・・・。
「うわあ、大胆ですねぇ。」
「うわ、これなんか殆どスケスケ。」
等と言う言葉がチラホラと出てきた。
こう言うのをアリアにさせるべきやろ。