「ううう・・ん。」
キンジは・・・ソファの上で眠気眼の状態で起きた。
自分の部屋はカナメにさせて自分はソファの上で寝ることにしたのだ。
何やらトントントンと音がしたので起きてみた。
周りには良い匂いが漂っており鍋からも良い匂いがしてきたのだ。
そして台所に立っている人間を見た。
腰すら軽く届くほどの金髪。
少し白っぽい服と・・・後ろからフリフリと動くお尻・・・。
「!!!!」
キンジはそこを見た瞬間ソファに戻った。
血が逆流するくらい沸騰している事が丸わかりでありキンジは落ち着こうと
していた。
「(落ち着けよ俺!こんな所であれになったらマジヤバい!!)」
キンジはそう思って落ち着かせようとした。
HSSによって中学生時代は酷い目を見たからだ。
そして落ち着いたことを確認してもう一度確認しようとすると・・・目の前に本人がいた。
「オハヨウゴザイマス。キンジさん。」
「どわあ!!」
キンジはそれに驚いて落ちる寸前で体勢を整えた後その少女を見た。
金髪碧眼の自身と同い年(おそらく)の少女『カナメ』がそこにいた。
そしてカナメはキンジに向けてこう言った。
「ゴハン・・・タベル?」
こてんと首を傾げながらそう言うがキンジは別の所を見てしまった。
そこは・・・。
「(やっぱこいつ焔ぐらいあるって言うか白くて・・・!!)」
・・・胸の谷間であった。
お前馬鹿かと言う人間がいるかもしれないがまあそれも男の性だなと思う所である。
そしてキンジはカナメに向けてこう言った。
「あ、ああ・・・食べる。」
そしてキンジが目にしたものはと言うと・・・。
「これ・・・全部お前が作ったのか?」
「・・・ハイ」
それは二人分をベースにした朝食であった。
昨夜作ったホワイトシチューの隣には少しカリっとする程度のパンとサラダ、綺麗に盛り付けされたハムと目玉焼き。
正に外国の朝食と呼ぶべきものであった。
そしてキンジとカナメが席に着いて食べようとすると・・・。
ピンポーン。
何やらチャイムが鳴ったので見てみると・・・。
「げ。」
そこで見たのは・・・。
黒い髪の毛を長くした大和撫子風の美少女がそこにいた。
「・・・白雪。」
星伽 白雪。
星伽神社の長女でキンジの幼馴染であるがちょっとヤバいところがある。
それは・・・。
「今日はまだ飛鳥達が来てないからこれを期にキンちゃんとウフフフフフフフフ。」
少し瞳のハイライトが消えてそう言う彼女はキンジに惚れているのだが他の女の子がいると直ぐに邪魔するので大変なのである。
キンジはカナメの格好を見るとヤバいと思った。
「(下手すりゃ飛鳥たちが来た時のように家がボロボロになり兼ねんぞ!!)」
そう、嘗て飛鳥達がキンジの部屋にいるのを見て問答無用に斬り捨てようとした
ところ応戦してドンパチ起こした後雪泉によって(白雪を失神させて)鎮圧した後
部屋の片づけとその片隅で雪泉の折檻を受けている白雪を見た後白雪は雪泉の監視下に置いてキンジに近づかないように警告された。
その時の白雪の顔はこの世の終わりのような顔になっていたそうだ。
然しキンジの部屋に来たという事と飛鳥達が来てないことを理由に入室しようとしているのであろう。
そしてキンジはカナメをもう一度見た後ため息交じりでこう言った
「しゃあない・・・何とかするか。」
そしてキンジは扉を開けた。
まるで危険物を触るかのように。
さあてと・・・怖いけどやるか。