「姉さん!!どこ行ったのーー!?」
レティシアは血痕を頼りにしながら30代目ジャンヌダルクを探していた。
血痕は少しずつだが感覚が狭まって行くのが見えており、どうやらここら辺
じゃないのかと確信しながらレティシアはこう思っていた。
「(あの男が姉さんを変えた・・・やっぱり無理にでも介入して殺すべきだったわ!この血の量ならそう遠いところには行ってないだろうし、生きてたとしても
虫の息・・・あの男には言葉に表せないほどの痛みを与えて苦しませた後に
コロシテヤル!!そして姉さんを正気に戻してやるんだから!!!)」
レティシアはそう思いながら血痕を辿っていった。
「・・・ここら辺ね。」
レティシアはそう確信してその角に向かった。
そして彼女が見たものは・・・。
「・・・え・・・?」
キンジにキスしている30代目ジャンヌダルクであった。
それを見たレティシアは直ぐに隅に隠れた。
「(え・・・今・・・姉さん何してた?・・・あいつと・・・キス?)」
それを思い出したレティシアは頭を思いっ切り振ってこう考えた。
「(いえ違うわ!あれはただ単にあいつを殺そうとしている最中よ!!
きっとそうよ!!そうに違いないわ!!)」
レティシアはそう思いながらもう一度その光景を見ようとした。
然しそれは・・・。
「・・・はむっ・・・っむちゅ。」
濃厚なキスシーンだった。
その時見たレティシアから見た30代目ジャンヌダルク・・・いや、カナメの表情が
頭から離れられなかった。
「(姉さんがあんな・・・あんな女の顔になって・・・顔も火照ってて・・・
あんなに・・・嬉しそうに・・・。)」
「(・・・何で・・・・なんで・・・・ナンデナンデナンデ・・・
そんな顔をするの?あたしにだって見せたことない・・・そんな顔・・・)」
そんなこと思いながらレティシアはそれを見ていることでしかできなかった。
「・・・姉さん?」
そして前回に戻る。
目をかっ開いて立っていたレティシアを見たカナメはレティシアを見てこう言った。
「レティシア・・・私はやはり・・・ここにいたいのです。」
「キンジさんと一緒にこの学園島にいたいのです!それが私のたった一つの願い!!だからレティシア・・・もうやめましょ。今なら」
「やっぱり姉さん騙されてるんだ」
「レティシア・・・?」
レティシアの言葉にカナメは戸惑いを隠せなかった。
然しレティシアはこう続けた。
「姉さんそいつに弱み握らされたの?それとも犯されたの??凌辱されて
言う事聞けって拷問されたの???それなら合点がいくわ、だってだって・・・
姉さんがあんな女の顔するわけないんだもの!!」
「だからどいてよ姉さん!!そいつを滅多切りにしてこの世から抹消して」
レティシアがキンジに向けて槍を構えようとした瞬間・・・カナメは刺さっていた
剣を拾ってレティシアに向けた。
「・・・何でヨ姉さん?如何して私に」
「私はこの人を守りたい。例え・・・貴方が敵であったとしても私は・・・
私は大好きな人を守るために戦います!!」
カナメの言葉を聞いてレティシアは顔を下にした後・・・こう言った。
「良いわ・・・なら・・・姉さんを痛めつけてからあいつをコロシテヤル!!」
「そうはさせません!!」
レティシアの言葉を聞いてカナメも覚悟を決めた。
今・・・守るために・・・殺すために・・・姉妹は刃を交わそうとした。
そして・・・。
「姉さーーん!!」
「レティシア---!!!」
剣と槍が交互に・・・交わった。
そしてお互い・・・自らの正義の為に刃を交える。