予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 その案件・・・異議ありーーーー!!!


その提案待ったーーーー!!!

 「ちょ!ちょっと待ってくれよ綴先生!!レスティアの時は正体が分かるまで

だったけど何で分かった後もここなんだ!?」

 キンジは綴先生の言葉に対して意見を述べると綴先生はこう返した。

 「それがねー・・・レスティアの事ー・・・知ってるのー・・・

あんたら辺でー・・・監視ー・・・出来やすいからー・・・。」

 「はあ!?」

 「女子寮だとー・・・神崎がー・・・暴走しそうだしー・・・白雪のー・・・

件もー・・・あるからねー・・・。」

 如何やら母親の冤罪を作った人間と犯罪を指示した人間と一緒に入れるのもなアと

言う理由であった。

 「それにー・・・あんたー・・・こいつの事ー・・・よく知ってるからー・・・

見張るのに―・・・適してるのよー・・・。」

 そう言った後に煙草の火を持っていた携帯用吸い殻入れに閉まった。

 「と言う訳でー・・・よろしくねぇー・・・これー・・・指名任務ねぇー・・・。」

 武偵校卒業までのと付け加えてそう締めくくったが正直言ってマジかよと思った。

 レスティア達と暮らせることには嬉しいと思うのだがそれはそれ、

これはこれである。

 問題が二つあるからだ。

 一つはキンジの体質だ。

 只でさえレスティアだけではなくレティシアも暮らす羽目になるという事は

HSSになる可能性が更に高くなると言う警戒心。

 もう一つは・・・部屋だ。

 事件が解決した事でアリアと白雪はこの家を出ることになるのだがそれでも

3人暮らしとなる。

 そうなると部屋を何処にするか次第では家を引っ越す羽目となるのだ。

 如何するべきかと思っている中レスティアがキンジにある提案を告げた。

 「あの・・・良かったら私の部屋を兼用でレティシアが使うというのは

如何でしょう?」

 「・・・良いのかよ?」

 キンジはそう聞くとレスティアはこう返した。

 「はい、今までもそう言う事ありましたしそれに・・・」

 「それに?」

 「・・・今まで辛い思いをさせ多分甘えさせてやろうと思うんです。」

 「成程な。」

 それを聞いたキンジはレティシアの方を見て確かにと思った。

 レスティアと一緒にいた彼女は姉に良く甘えていたのだ。

 それは今までいなかった反動によるものであろうが姉妹なら一緒にいさせても

いいかと思っているとレティシアはキンジの目線に気づくと立ち上がってこう言った。

 「言っとくけどね!あたしが負けたのは姉さんがいたから!!あんたがいたから

じゃないわ!あんた一人何て直ぐに倒せれるんだから覚悟しときなさいよ!!!」

 そう言うとまた座るとキンジはそれを聞いて苦笑いをした。

 「(・・・まあ良いか。また一人増えると思えば。)」

 そう思っているともう一つの事に気づいた。

 「綴先生、白雪はどうするんだ?今回の事次第によっちゃ武偵校をやめねえと

いけねえぞ。」

 白雪の事であった。

 何分理由があるとはいえ誘拐に加担したのだ。

 場合によっては退学処分も辞さないはずだ。

 幾ら白雪が優秀であっても。

 それを聞いた綴先生はニヤッと笑ってこう言った。

 「それならー・・・いい方法がー・・・あるんだよー・・・。」

 「「「???」」」

 それを聞いたキンジ達は・・・何だと思った。




 さあ・・・罰を受けてもらうぜ。

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