予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 テレビを見るときは・・・部屋を明るくして離れて静かに見ましょうね。


DVDを見るときは静かに。

「ここですね。」

 レスティアは体操服から制服に着替えた後インフォルマが使う大視聴覚室に

向かった。

 「・・・結構女性が多いですね。」

 レスティアはそう言いながら席に座った。

 周りにいるのは自分と同じアンビキュラムやインケスタと言った武偵の中では比較的平和な生徒だけが・・・結構女生徒の割合が多いが座っていた。

 そして机に置いてあるプリントを見た。

 プリントによれば武偵校の非常勤講師が監修した「遺伝学」についてのDVDを見て

問題文の空欄に当てはまる内容を書き取りせよという優しい問題であった。

 そして前の方を見ると女生徒の周りできゃあきゃあされている男性が目に映った。

 「ほらほら皆さん。騒がないでちゃんと着席してくださいね。さもないと単位を

あげませんよ。」

 そこにいたのはアンビキュラムの非常勤講師の小夜鳴である。

 若干18歳で海外の大学を飛び級で卒業した遺伝子学者である。

 眼鏡を付けた長身のイケメンであり、いかにもトレンディ―ドラマに出てきそうな

美青年でありこの武偵校において不知火と同じく常識人で礼儀正しく、誰であっても

敬語を話すのだ。

 それを見たレスティアは何だか分からなかった。

 「(・・・彼を何処かで見たことあるような?)」

 何処だっけと思っていると・・・隣から声が聞こえた。

 「よっすー!レスティン!!」

 「!!理子!!!」

 レスティアは理子を見てびっくりしていた。

 何せ『イ・ウー』においては同じ人間同士であったのでよく話す間柄であった。

 「・・・何故貴方がここに?キンジさんの話によれば貴方は」

 「おっと、それ以上は・・・野暮だぜデュランダル。」

 一瞬だが理子の目付きが「武偵殺し」の目付きに戻った。

 その瞬間に周りが消えてDVDが上映された、

 「後で話そうぜ。場所は屋上だ。」

 そう言うと理子は前に向き直した。

 そしてレスティアもそれに従って前を向いた。

 机の下でメールを打ちながら。

 

 

 

 

 

 

 

 「理子の奴、何する気だ!!」

 「あいつ姉さんにナニカしたら氷漬けにしてコロシテヤルワ!?」

 あの後レスティアは終わった後直ぐにメールで知らせた後二人は屋上に走って

向かった。

 「「レスティア(姉さん)!!」」

 二人は慌てて屋上の扉を壊すかのように開けた。

 そしてそこで見たものは・・・。

 「こういうのはどおう?キー君も喜ぶよ~~??」

 「そ、そんな事出来ませんよ//だって・・・こんな・・・こんな事~~~!!」

 「「・・・・・え?」」

 二人は何だこれと思った。

 何せ目の前にはエロゲ―の映像を見せながらそれをキンジとレスティアに置き直させてそう言うのに対し、レスティアは顔を真っ赤にしてその映像をなるべく見ないように

していた。

 「・・・一体どうなってんだこりゃ?」

 「・・・アタシに聞かないでよ。」

 この状況についてこれない二人であった。




 因みにエロゲ―の内容は・・・。
 「聖女女子高生の堕ちた秘め事~不良イケメンとのいけない関係~」
 パッケージ内容
 「神よ・・・私の純潔は今・・・悪魔に捧げます。」

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