そして次の日・・・。
「・・・来てしまったなア。」
キンジは俯きながらそう言うとレスティアはこう言った。
「仕方ないですよ。ここで待ち合わせって言われたんですし。」
「けど何でこんな場所でやるのよ?やるなら人があまりいない場所で
やるべきでしょ?」
レティシアはそうぶつくさ文句垂らしながらその建物を見た。
少し大きなビルで年代は少し古いタイプであった。
そして周りには・・・・大人数の人間が所狭しといた。
然も全員何かの買い物袋をぶら下げていたり、大型のカメラで何かの衣装なのか
写真撮影していたり、踊っている人間もいた。
ここは秋葉原
一般人にとっての渾名は3つ
一つは「電気の街」
もう一つは「サブカルチャー、オタクの街」
然し武偵校からすれば忌み名とも呼ばれる場所である。
別名「武偵封じの街」
年中人で溢れかえっているため銃が使いづらく、入り組んだ路地が幾つもある為
追跡することが困難を極めている場所である。
キンジ達はその一角でアリアを待っていた。
アリアもここで現地集合することとなっているがとてもじゃないが探すのが
困難である。
そして数分後・・・。
「やっと・・・・着いた~~。」
「よお、神崎。」
アリアはへとへとになりながらも辿り着いた。
「何なのよここは・・・人は多いし、アタシを見ていきなり写真撮ったり、『ツインテ』『アホ毛』『ミ○だ』とか変な事言ってる連中ばっかでここは何の国よ!?」
アリアは息切れしながらそう言うが切れるなキレるなと言いたいところだがキンジは腕時計を見てこう言った。
「・・・時間だ。」
そう言うと全員は万が一に備えて武器を(レスティアはベレッタを、レティシアはツァスタバ・Cz100を武偵校転入時に購入)持って構えた。
アリアは万が一の為に小窓から背伸びして監視した後身構えた。
キンジは全員が配置に着いたのを確認した後、扉を開けた。
そこで目にしたのは・・・。
「「「「「お帰りなさいませー、ご主人様!お嬢様ー!!」」」」」
・・・メイドがいる店、俗にいう「メイド喫茶」である。
罠である事も含めてキンジ達は準備していたがどうやら取り越し苦労であった。
「じ・・・実家と同じ挨拶を・・・まさか日本で聞くとは思わなかったわ。」
アリアはそう言うがキンジ達はそれを聞いて・・・。
「「「ああ・・・ブルジョワがここにも。」」」
そう言ったのだ。
だがアリアの家とは違い胸元を強調する服装であるためキンジはなるべく見ないようにしているがまた災難が降りかかった。
それは・・・。
「キンジさんは・・・ああ言う服好きなんですか?」
「・・・・は?」
レスティアがキンジの視線を見てそう言うとキンジはレスティアが着ているのを
想像した瞬間・・・ヤバいと直感した。
何せ最近また成長して飛鳥とほぼ変わらないくらいの胸に成長しており最近の服も
胸元が少し空いている服が多くあるためこれ以上は危険だと思ったキンジは
こう答えた。
「いや・・・俺は・・・もう少しちゃんとした服の方が似合うと思うぞ。」
「・・・そうですか////」
レスティアはキンジの答えに満足した様であるがキンジは先程のレスティアが
あの服を着ていた時のことを想像して顔を真っ赤にした。
キンジ・・・早くレスティアと付き合えば?