キンジはあの後小夜鳴先生の鞄を回収した後レスティア達がいるレストランに戻った。
すると周りにはパトカーや武偵校のレピアの生徒たちが周りをうろついていたり
現場検証をしていた。
キンジはバイクから降りると身分証明書を見せて中に入るとレスティアがキンジを
見るや否や抱き着いてきた。
「キンジさん!」
「おわ!」
キンジはいきなりのことであったが勢いを殺すために回転して難を凌いだ。
「良かったあ、心配してんですから。」
「悪いな。レスティア・・・周りの目も考えてくれるか?」
キンジはレスティアにそう言って周りを見まわさせると・・・。
何だか生暖かい視線を感じさせる光景であった。
「///////」
レスティアは顔を真っ赤にしてキンジから少し離れた。
・・・何だか甘酸っぱい空気が周りに漂っているのを感じるが恐らく
気のせいだろうと思う。・・・・多分。
「ああ、遠山君!大丈夫でしたか!!」
その空気が分かっているのかいないのか分からないが小夜鳴先生がキンジを見てそう聞くとキンジは鞄を小夜鳴先生に渡した。
「はい、中身は未だ確認していませんが取り返しました。」
「ああ、ありがとうございます!!これで中身も無事なら論文が書けます!!!」
そう言いながら小夜鳴先生は鞄を開けて中身をチェックした。
「・・・大丈夫でした。ありがとうございます、後でお礼は必ず」
「ああ良いですよ。今回は偶々そこにいたんで。」
「いやそれじゃあ申し訳ないからどうだろう、近くの甘味屋で奢りましょうか?
レスティアさん達も如何ですか?」
「へ!宜しいんですか?」
「はい。」
「それじゃあお構いなくね。」
小夜鳴先生の言葉にレティシアがそれじゃあと言って三人はそのままその甘味屋に
向かった。
「はあ~~。食べたわね、姉さん。」
「はい、あそこのパフェは結構美味しかったですね。」
「小夜鳴先生って甘党なんだな。」
キンジ達は家路に向かいながらそう言った。
「それにしてもオオカミがロイミュードになるとはな」
「はい、一体だれがそんなことを?」
キンジとレスティアはお互いそう言いあうがレティシアがこう口を開いた。
「多分ブラドよ。」
「「!!」」
キンジとレスティアはそれに驚いている中レティシアはこう続けた。
「そう不思議じゃないわ。ブラドはオオカミを使って世界中の情報を
仕入れているのよ。恐らくあれもその一体ね。」
「・・・世界中って・・・何処の数字のスパイだよ。」
キンジはそう言ってツッコミを入れるとレティシアはこう続けた。
「恐らくブラドはそれを部下がやられたのを知っていると思うわ。今回の任務はちょっとじゃすまないほど大変かもしれないわね。」
「・・・お前よく知ってるな。ブラドの事。」
キンジはそう聞くとレティシアはこう返した。
「あたしたちの祖先から続く文献にそれがあったのよ。『ブラドは科学を使って
超能力を上回る発明をしている』ってね。1888年に初代ルパンと初代ホームズの
戦いの際に双子のジャンヌダルクもお互いルパンとホームズの派閥にそれぞれ入っていた際に奴と遭遇したのよ。その時だけは共闘したけど一つだけ言うわ・・・奴は正しく天才ヨ。」
それに気を付けてとそう言ったレティシアの表情を見てキンジは気を引き締めて対応しようと考えた。
次回から潜入に移るかも・・・しれない?