予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 朝は平凡にすめば御の字。


朝の一コマ。

それから3日後の朝・・・。

 「ふぁ~~あ。朝か。」

 キンジは朝早くに起床した。

 そして眠気眼でベッドから出た後顔を拭いて目を覚まさせるとクローゼットからちょっと厚手で略式の尾が短い燕尾服を着た後キンジは外に出て新聞紙を取った後

台所に向かった。

 そこにいたのは・・・。

 「おはよう、レスティア、レティシア。」

 「おはようございます。キンジさん。」

 「アンタ今日も早起きねぇ。」

 キンジの言葉にレスティアとレティシアがそう言って調理をしていた。

 レスティアは串焼き肉を焼き、レティシアは自分達の朝食を作っていた。

 そしてキンジは地下に続く螺旋階段を降りて下にある研究室の扉を叩いて

こう言った。

 「小夜鳴先生、もうすぐ朝食のお時間ですよ。」

 『・・・ふぁ~~あ。もう朝なんだ。やっと論文が完成したよって・・・アアア!!涎が---!!!』

 小夜鳴先生はどうやら寝ている際に論文に涎垂らしてしまったようだ。

 「・・・出来たらまた呼びますね。」

 『・・・・うん(ノД`)・゜・。』

 「(・・・完全に落ち込んだなこりゃ。)」

 キンジは小夜鳴先生の状況を察した後キンジは上に戻って台所に戻った。

 「あら・・・小夜鳴先生は?」

 レティシアがそう聞くとキンジはこう答えた。

 「・・・自分の涎で論文仕立て直してる。」

 「・・・ああ・・・ね。」

 キンジの言葉にレティシアは何となく察しがついた表情をしていると・・・。

 「・・・オハヨウ。」

 眠気眼どころか未だ夢の中に彷徨っているアリアが起きてきた。

 ・・・然もエプロンの紐が逆さまになっていた。

 「あらあらアリアさん。少し起きて下さいよ。顔を洗って着替えなおして

ください。」

 「うにゃあああ・・・。」

 アリアはレスティアの言葉に未だ寝ぼけている様子で部屋に戻っていった。

 それを見ていたキンジとレティシアはお互い顔を見合わせてこう言った。

 「あの子あれで大丈夫かしら?」

 「・・・知るか。」

 

 

 

 

 

 「今日の朝食は蝦夷牛の串焼き肉。ソースはリンゴソースです。サラダは

キャベツとグレープフルーツ入り。スープはジャガイモのポタージュスープで

ございます。」

 「ありがとうございます。」

 キンジは鍋蓋を取った後串焼き肉の串から肉を取って小夜鳴先生に渡した。

 その後小夜鳴先生は完食した後こう言った。

 「アリアさん。いつもこんなごちそうを作ってくれてありがとうございます。」 

 「いえ、当然のことです。」

 「「( ・・・お前何もしてねえだろ。)」」

 本当はレスティアが作ってくれているのだがアリアがしたことにすれば接近しやすいだろうという理子の判断でそう決まった。

 そして食事が終わった後に台所に入ったキンジ達はそれぞれ報告を行った。

 「小夜鳴先生の行動パターンは大体把握できた。後は目標の場所だが。」

 「それなら小夜鳴先生が金庫に出るときに見たけど一瞬だったからまだ

分からないけど青い十字架のイヤリングだったわ。」

 「それですね。後は監視カメラですけど。」

 「そっちは偽装データを入れるように手筈は整えてるから今晩理子に

報告したら・・・行動開始ね。」

 キンジ達はそう言いながら朝食を食べるようにしていた。

 




 今日の朝食
 パン.
 残った牛肉を焼いて玉葱と炒めたもの。
 サラダ
 スープは小夜鳴先生に出したのと同じ奴。

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