予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 たった一つの言葉が・・・不信感を持つ。


疑いはより深く。

 そして夜・・・。

 作戦会議と理子の報告を兼ねているため深夜二時に定期連絡するという決まりと

なった。

 只使うのは・・・通常の携帯電話なのだ。

 まあそこは理子が幾つかのアルゴリズムを使ってブロックしているので大丈夫

(理子曰くだが)と太鼓判を押したのだ。

 因みにキンジの携帯電話は防人達から支給されたものでこれだけはあらゆる

ネットワークからの侵入を受け入れられないようにしたタイプであり、登録者以外には対応できないようにしているためキンジの部屋にレスティアがいる感じで

対応している。

 まあ・・・キンジからすればいつ起こるか知れないヒステリアモードに戦々恐々と

しているが。

 『それで・・・あったの?理子の?』

 『ええあったわ。けど地下にはいつも小夜鳴先生がいるから侵入できるか

どうかね。』

 アリアが携帯電話で(三者間通信)理子にそう報告をすると理子はこう言った。

 『今最も小夜鳴先生が信頼している人って誰?』

 それを聞くと全員がこう言った。

 『『『アリア。』』』

 そう言うと理子はアリアにこう指示した。

 『ヨッシャ、それじゃあアリアはもうしばらくの間で良いから先生に気に入られる

ようによろしくね。』

 

 

 

 

 

 

 そして次に日の昼時

 小夜鳴先生は論文作成が終わったこともあって一息付けるために洋モノの

レコードから流れ出てくるノクターンを聞くと小夜鳴先生はこう呟いた。

 「Fii Bucuros...」

 「Damne,te-ai vorbi Iimba romans...? "Fii Bucuros"...?」

 その言葉にアリアは何かの言語でそう言うのが聞こえた。

 するとそれを聞いた小夜鳴先生はこう聞いた。

 「アリアさん、貴方ルーマニア語が上手ですね。いったいどこで?」

 「昔ヨーロッパ武偵校にいた時に覚えたんですけど小夜鳴先生も流石でしたよ。」

 「いやあここの主人がルーマニア出身でして調べるうちに覚えちゃったんですよ。

時にアリアさんは何か国語を話せますか?」

 「えっと・・・・17か国語です。」

 それを聞いたキンジは驚いていた。

 そこだけはシャーロックホームズの曾孫なだけあるなと思ったのだ。

 「・・・そうだそれだ!!」

 「え?・・・どうしたんです?先生。」

 アリアは小夜鳴先生の行動に驚いていると小夜鳴先生は外にあるバラを見て

こう言った。

 「あそこにある鮮やかな赤バラがあるでしょ?」

 「あ・・・はい。」

 「あれは17種類のバラの長所を集めて品種改良した優良種なんですがまだ名前が

無かったんですがよければ貴方の名前を付けさせてくれませんか!?」

 「え!良いんですか?構いませんけど。」

 「ありがとうございます!!それでは遠山君たちもグラス・・・ああ未成年ですから無理ですけど棚の中にぶどうジュースがあるのでそれで乾杯しましょう!!」

 「それじゃあ俺が取ってきます。」

 「あ、アタシも。」

 キンジの後に着いていくかのようにレティシアも付いていく中キンジにある事を

聞いた。

 「・・・ねえ?どう思う小夜鳴先生のあの発声。」

 「如何って何だよ?」

 キンジはレティシアの言葉に何だと聞くとレティシアはこう続けた。

 「あの発声は確かにルーマニア語よ。然も現地の人と何ら変わらないほどの、

それほどの声を日本人が出せると思う?」

 それを聞くとキンジはこう返した。

 「・・・無理だな。」

 「そうでしょう?国によって喉の使い方が違うから幾ら違う言葉使っても使い方で

バレるものなのよ。だけどあの先生は難なく使いこなした。・・・奇妙なものね。」

 「奇妙っていやあ小夜鳴先生とブラドの事で気になることがあるんだ。」

 「何よ?」

 「『私は彼に一度もあった事が無いのです。私と彼は親密なんですがねぇ』がどうも引っ掛かるんだ。」

 「・・・確かに普通なら『メール友達』とか『月に何回か電話をする』関係って

言えば済むのにね。」

 「後で理子に小夜鳴先生がルーマニアに住んでいたことがあるのかあ調させて

もらった方が良いな。」

 「・・・そうね。」

 

 

 

 

 

 「それでは新しいバラの名前『アリア』の祝福を祝いまして・・・乾杯!!」

 「「「「乾杯!!!!」」」」

 キンジ達は小夜鳴先生の音頭を聞いて乾杯した。

 どうにも拭えない疑心を胸に秘めて。




 果たしてそれが杞憂であったのか?
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