だが、後悔はしていない!
他の作品もちまちま書いてはいますが…。
まだまだアップには程遠い…。
でも久々の投稿には変わりない。
それがたとえ二次の新作でも!
という訳でよろしくお願いしま~す。
とある高等学校の昼休みのこと。
「おっす、ハジメ、いるか!?」
別クラスにいる友人に会いにわざわざ昼飯持参でやってくる男子学生。
「忍…どうしたんだ?」
友人『紅神 忍』の登場に席を立ちかけた男子学生『南雲 ハジメ』は少し嫌そうな顔をする。
「おいおい、マイフレンド。その反応はないだろう?」
「いや、僕はこれから…」
お昼に行こう、と言いかけ…
「あ、ハジメくんもお昼? だったら一緒に食べよ?」
そのハジメに声を掛ける女子生徒によって逃げ場を失う。
「うっ、白崎さん…」
「おや? マイフレンドよ、相変わらずなのかい?」
そそそ、とハジメに近付き、こそこそ話で女子生徒『白崎 香織』とハジメの関係をニマニマと笑う忍だった。
「忍さんや、それはどういう意味かな?」
「なに、親友からのただの疑問さ」
「いつの間に親友に昇格したんだ…」
やれやれと言いたげなハジメの首に腕を回し…
「まぁいいじゃねぇの。せっかくの綺麗所との食事、誘われようぜ?」
「いや、それは…」
と何やらハジメが言いかけた時…
「香織。紅神も来て、南雲も寝足りないようだし、そっちはそっちで…」
イケメン『天之河 光輝』率いる幼馴染み軍団が来た。
「出たな、ヒーロー! マイフレンドの…」
「そういうのいいから!」
忍の口を慌てて塞ぐハジメ。
「相変わらず騒がしい奴だな。もう少し落ち着きを持ったらどうだい?」
「ハッハッハッ! 俺もモットーは清く楽しく青春なんでな。そんなことではへこたれない!」
「いや、意味が分からない」
「というか、マイフレンド~。さっさと飯食おうぜ?」
自分から振っておいてからの自己完結。
忍は忍で空気を読んだらしい。
そんなこんなで教室も少し賑やかしくなった時だった。
キィンッ!
光輝の足元に光輝く円環と幾何学模様が現れた。
それは教室全体まで広がっていき…
カッ!!!
と光が爆発するかのように生徒達の視界を真っ白に染め上げていた。
そして、光が収まった元の教室には…誰一人として教室にいた一人の教師と生徒達の姿は無かった。
………
……
…
「っ…なんだってんだ?」
視界が回復した生徒達は周囲を見て驚く。
そこは先程まで彼らのいた教室ではなく、大理石のようなもので造られた広大な広間だったのだ。
「ようこそ、トータスへ。勇者様と同胞の方々。歓迎させて頂きます。私はイシュタル・ランゴバルド。聖教教会にて教皇の地位に就いている者です。以後、お見知りおきを…」
そう声を発したのは大広間の台座の前にいた内の一人だった。
それから場所は移り、長テーブルを囲んでの状況説明がなされた。
教皇曰く『魔人族の脅威に晒された人間族を救うためにエヒトなる神が召喚した勇者が彼らであり、魔人族との争いに加わってほしい』とのこと。
それは即ち、生徒達が戦争に駆り出されることを示唆し、唯一の大人である社会科教師『畑山 愛子』先生が頑張って抗議した。
しかし、神の言葉は絶対としている教皇は帰還は現状無理だと言い放つ。
そんな中…
「(異世界召喚キターーーーーー!! とか言ってる場合じゃねぇな)」
忍はこの状況を冷静な目で見ていた。
それだけではなく、忍はチラリとハジメの方を見る。
「(流石はマイフレンド。この手の状況でもジッと観察するか)」
そんなこんなしてる内に光輝が立ち上がり、何故か知らないやる気を漲らせて周囲も同調していく。
「(おいおい…これ、実質誘拐みたいなもんなのになぁ…)」
冷めた表情で光輝を見た後…
「(あとでマイフレンドと要相談だな)」
そう考えながら場の空気に流されないように努めた。
魔人族との戦争に参加が決まってしまった後、聖教教会本山のある『神山』の麓にある『ハイリヒ王国』へと移動することになった。
王宮に着き、そこの王様が晩餐会を開いてくれたが…
「なぁ、親友。あの教皇、危なくね?」
「それは僕も思った。要注意人物だと思うよ」
ある程度の料理を堪能した忍はハジメと一緒に壁際に移動してひそひそ話をしていた。
「だよな。つか、あのヒーロー様。状況が分かってんのかねぇ?」
「天之河君か…」
「わかってないっぽいよな~」
ちょっとしたオタク仲間であるハジメと忍はこれから起こることを想像してちょっと鬱になる。
「ま、何とかするしかないかねぇ?」
「でも、どうやって?」
「そこだよなぁ。あのヒーロー、カリスマだけは半端ないし」
やれやれだぜ、と言いたげに忍は肩を竦める。
そうして晩餐会も終わり、各自解散した。
………
……
…
その翌日。
生徒達の訓練と座学が開始された。
愛子先生も含めて生徒達にはステータスプレートというアーティファクトが支給された。
自らの血で登録すれば個人個人のステータスが表示される優れものである。
ちなみに教育係は騎士団の団長である『メルド・ロギンス』である。
そうして各々がステータスプレートに登録していってそれぞれが己のステータスを確認する。
その中でもやはり規格外だったのが、天之河 光輝だった。
レベル1にも関わらず、ステータスはどれも三桁、技能も満載の正にチート級である。
それを見てメルドも流石と言う辺り、完全に勇者のとばっちりで異世界召喚かよ、と忍は内心で思ったらしい。
で、気になる忍のステータスだが…
名前:紅神 忍・16歳・男
レベル:1
天職:反逆者
筋力:40
体力:50
耐性:35
敏捷:70
魔力:30
魔耐:25
技能:七星覇王・言語理解
という風になっていた。
「ん~?」
わりとスペックは高い方じゃね?
と思いつつ、気になるのが天職と技能の項目である。
「へい、メルド団長。反逆者って天職はあるのかい?」
気になったので大声で聞いてみることにした。
勇者があるくらいだ。何かしら意味でもあるのかな?
くらいの認識で忍は挙手して尋ねていた。
「反逆者、だと…?」
その忍の発言にメルドが目つきを鋭くする。
その目つきに当てられて周囲も静かになり、静寂が部屋を満ちる。
「(あれ? なんかヤバ気?)」
と思ったのも束の間…
「いや、すまん。かつて無謀…いや、不敬にもエヒト様に逆らった者達がいたのでね。反逆者と聞くと無意識にそいつらを考えてしまう。しかし、その天職は秘匿した方がいいだろうな。教会の連中に知られたら異端審問にかけられる可能性もある」
「……うっす。気を付けま~す」
なんとも軽い感じで忍も返事して『悪ぃ悪ぃ』と周囲に謝って席に着いたので周りもホッとしていた。
しかし…
「(神に逆らう反逆者、か……どうして逆らったんだろ?)」
忍はそんな想いを抱いていた。
その後、ハジメのステータスを見て、"まぁ、気にするな"と忍が肩を叩き…
「俺の技能もよぉわからんしな。なんか
と笑い飛ばしていた。
実際、忍の技能はどういう訳かどんな能力かは全く分からなかった。
詳細を知ろうにも『???』という風にまるで"まだ公開出来ないよ!"的な感じで表示されなかったからだ。
レベルが上がればいいのか?
何かしらの条件があるのか?
頭を捻ってもわからなかったので、忍は基本スルーすることにしてステータスの向上に注力することにしたとか。