羽佐間カノンの最後を受け入れつつも、こんな可能性もあるのではと思い作った願望の物語
(皆がいなくなって、どれくらい経つのだろう、父さんや竜宮島、遠見や総士…人類の希望であったエスペラントも皆いなくなった。)
俺は遺された愛機と共に荒れ果てた世界をひたすらさ迷っていた。
人の陰が無くなったこの世界で…
「あなたはそこにいますか」
語りかけてくる敵を手持ちの武器で振り払う
(島から祝福を得て手にした力。護るべきもののないこの世界で俺は何をすればいい)
「これが僕らを拒絶したお前への罰だ真壁一騎」
目の前に群がる敵の軍団。敵の親玉の深い憎しみを感じとった。
「ベイクラント、アビエイター、ウォーカーもいるのか」
「僕の力を持ってすればこんなこと造作もない。今日こそこの世界から消えてなくなれ真壁一騎」
襲いかかるアザゼル型軍団。彼等の身体から緑色の結晶が突き出てきた。
「還りな、お前たちのいるべき無へ…」
「なっ。同化しただとアザゼル型だぞ」
敵の親玉に武器を向ける
「はぁぁぁぁぁ」
俺の放った光線が俺を囲んでいた敵達を次々と薙ぎ倒してゆく。
「これが痛みを調和する存在の力…うわーーーー」
ベイクラントだけが傷を負いながら生き残った不適な笑みを見せるベイクラント。
「さあ目覚めの時だ僕のしもべ」
突如上から降り注ぐ攻撃
「なんだ」
宇宙から急降下する物体
「マーク…レゾン。ミツヒロか」
「真壁ーーーー」
襲いくるマークレゾン
(再生が追いつかない、やつには同化も攻撃もまともに効かない。どうする)
解決の見つからない戦いひたすら互いを傷つけ再生しを繰り返す
「さあ、今こそお前のヤツとの調和を消してやる」
赤い結晶が身体から出てくる。
(クッこの感覚あの時の…護るモノも無くした俺にこの力は必要無い。このままミツヒロにやられる…悪くないのかもな)
俺の心が諦めへ傾いた時、一筋の光がマークレゾンに直撃する。
「なんだ、どこから」
「うおおおおおー」
光の先に1機のファフナー。凄まじい勢いで接近してくる。
「諦めるな一騎ーーー」
懐かしい声。お前はずっといなくなったと思っていた。
「お前なのかカノン」
「共に敵を退けよう一騎」
敵の同化が消える。
「お前はすでにいなくなった存在のはず。なぜここにいる」
「…敵のキサマに答えるつもりはない」
マークドライツウェンがマークレゾンに突っ込む。激しい攻撃の嵐をまるで『知っている』かのように避けるマークドライツウェンすかさず俺は援護の攻撃を放つ
「くうーーーー」
「行けーカノン」
「うおおおおおおおお」
マークレゾンを通り抜けベイクラントにルガーランスを突き刺す
「喰らえーーー」
放った光弾がベイクラントを貫く
「うっ。撤退だ」
二体は跳躍して目の前から消えた。
向かい合う2機。ゆっくりと陸に降りてコックピットから出る。向かい合う先には間違いなく。赤髪の少女が立っていた。