気がついたら名も無きパイロットになってた   作:ボートマン

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久しぶりの更新です。
こちらゆっくりですが更新していく予定です。


第9話

「さて、これで次の戦闘は無くなってしばらくは時間が稼げるな」

 

原作とは全く違うルートで移動しているため、クルーゼ隊と鉢合わせすることにはならないだろう。

 

「とはいえなあ、キラの操縦技術をこのままにするべきか?」

 

いかにキラがスーパーコーディネイターとしてもこのままの操縦技術で大丈夫か不安に思えてしまう。

 

本来ならアルテミスに向かう道中と、アルテミスの戦闘でキラの操縦技術が少しずつ成長していた。

 

それをフィルの行動によってなくなったため、自分がやった手前これでよかったのか悩んでいた。

 

「今更考えても仕方ないか」

 

艦橋に戻ってやっぱりアルテミスに向かおうなんて言えるわけがない。

 

とりあえずはサボってしまったプロトストライクの整備に向かうために格納庫に向かうことにした。

 

「あれは・・・キラ君と友人かな?」

 

向かう道中で食堂で飲み物を持って行こうと立ち寄ると、食堂ではキラと友人であるサイ達が何やら話しているようだった。

 

キラ達は見ているフィルに気づくと、軍人ということもあってか畏っていた。

 

「やあキラ君。それと君達は初めましてかな、私はフィル・レオルド。よろしくね」

 

「は、はい。サイ・アーガイルです」

 

「トール・ケーニッヒです」

 

「ミリアリア・ハウです」

 

「カズイ・バスカークです」

 

「フレイ・アルスターです」

 

5人との自己紹介が終わり、フィルはキラにもう一度OSの調整を頼もうと思いついた。

 

「あの、フィルさん。この艦はどこに向かっているんですか?」

 

キラの質問にフィルはどう答えるべきか迷った。

 

正直にデブリベルトに向かっていると言うわけにはいかない。

 

何故ならそこで行うことは、撃沈した艦の残骸から使える物資があるか漁るという墓荒らし同然の行為をするのだ。

 

これを聞いてなんとも思わない人はいないはずだ。

 

「この艦は現在月基地に向かってるところだよ」

 

「月ですか?ここからかなり距離があると思いますが?」

 

サイの言う通りヘリオポリスから月までかなりの距離がある。

 

「サイ君の言う通り月まではかなりの距離はある。だけど、月基地からも部隊が派遣されているはずだから一度その部隊と合流するはずだ」

 

月基地でもヘリオポリス崩壊の情報は入っている筈だ。

 

智将と呼ばれるハルバートン提督なら部隊を派遣するはずだろう。

 

「もうしばらく時間はかかるけど我慢して欲しい。それとキラ君少しいいかな?」

 

「え?わかりました」

 

フィルはキラを連れて食堂を出る。

 

「それで話って何ですか?」

 

通路に連れてこられたキラは用件を尋ねてきた。

 

「1つは何度も申し訳ないんだけど、OSの調整を手伝って欲しい」

 

「・・・またですか?」

 

少し嫌そうな表情をするキラにフィルは仕方ないと思った。

 

キラの現在の立場一応民間人である。

 

ストライクを操縦したとはいえ、彼は軍人ではない。

 

そんなキラに何度もOSの調整を頼めば嫌な顔をされても仕方ないだろう。

 

「まあ・・・何度も頼んで申し訳ないんだけど、何かと人手が足りなくてね」

 

ザフトの破壊工作によって主だった士官は亡くなっており、実際人手が足りなくて忙しい状況だった。

 

「わかりましたよ。それで他にもあるんですか?」

 

「これはまだ内緒だけど、デブリベルトに到着したら艦艇の残骸から使える物資を収集する予定だ」

 

「な!待ってくださいそれって!?」

 

「君の言いたいことはわかるよ。この行いは許されることではないということは。だけど、急な発進のせいでアークエンジェルの物資は十分とはいえないんだ」

 

「ですけど・・・」

 

「おそらくだけど、キラ君にもストライクで作業を手伝うよう言われるかもしれない」

 

「そんな!何で僕が?」

 

「作業中に何が起こるか分からない。護衛として頼まれるだろう」

 

「そんなのフィルさんがいけばいいじゃないですか」

 

何で自分がという思いが顔に出てるキラに、フィルは申し訳ないなと思いながらも話を続ける。

 

「そうだとしてもプロトストライクのOSはまだ不完全なんだ。それは君が一番わかってるだろ?」

 

「それは・・・」

 

プロトストライクのOSを調整したのはキラであるため、まだ不完全であることはわかっていた。

 

「そうならないためにもOSの調整を手伝って欲しいんだ」

 

「・・・わかりましたよ。やればいいんでしょ」

 

「・・・すまない」

 

フィルは頭を下げて一足先に格納庫に戻るのであった。

 

そして、キラに手伝ってもらいながらOSの調整は進んでいき、アークエンジェルは無事にデブリベルトに到着した。

 

フィルはパイロットスーツに着替えてプロトストライクに搭乗するとき、ストライクに青いパイロットスーツを着たキラが搭乗するのを見た。

 

また、キラの友人であるトール達もキラを手伝うために作業に参加するようだった。

 

「少尉、バックパックはどうしますか?」

 

「スナイパーパックで頼む」

 

「わかりました!」

 

「プロトストライク、発進する!」

 

プロトストライク、ストライクにポッドがアークエンジェルから発艦した。

 

「流石だな。ここまで改良するとは」

 

フィルの操るプロトストライクは今では問題なく動くまで改良されていた。

 

「あれ?これってナチュラル用のOSが完成してる?」

 

フィルは気づかぬうちにナチュラル用のOSが完成したことに気づいた。

 

「・・・・・・黙っておこう」

 

フィルは今後のことを考え黙っておくことにした。

 

ポッドは開戦直後に連合の核攻撃で破壊された砂時計型のコロニー“ユニウスセブン“から水を調達していた。

 

また連合軍の艦艇から使える物資を調達も行なっていた。

 

ユニウスセブン側にストライク、連合軍艦艇側にはプロトストライクが護衛についていた。

 

フィルの方は何の問題もなく作業は終了したが、ユニウスセブン側で爆発が起きた。

 

「敵か!?」

 

照準スコープを引き出して確認すると、MSの残骸と思われる物を発見した。

 

「何があった?」

 

『ザフトのジンがいたんだ。坊主が助けてくれなきゃ危なかったぜ』

 

「わかった。こちらも警戒を強める」

 

フィルは周囲を警戒するもこちら側には敵機はいなかったのであった。

 

こうして作業が完了したが、艦に戻るとまた問題が発生するのであった。

 

キラがまた救命ポッドを回収したのであった。

 

 

 




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