「別にいいよ。お前もやってみるか?」
ムウはシミュレーションを示しながら言い、丁度1人が撃ち落とされてシミュレーションが終了したようだ。
「わかりました、いいか?」
「ああ。」
やっていた新兵と入れ替わってシートに座って操縦桿を握る。
シミュレーションが起動して1機の1つ目の巨人が現れる。
ザフトが開発した主力兵器であるMSジンである。
この機体が開発されたことによって圧倒的物量を誇る連合を圧倒し、これまでの戦局をあっという間に変えたのだ。
「(こっちの設定されている機体はデュエル。武装はビームライフルとビームサーベルに頭部バルカンのみ・・・)」
武装を確認してシミュレーションを開始される。
ジンは重突撃銃を構えて撃ってきた。
俺は回避しようと動こうとしたが、機体は思う通りに動かず命中してしまった。
「動きが・・・遅すぎる!」
全てのGに装備されているフェイズシフト・システムによってあらゆる物理的攻撃を無効化するが、設定されたOSがお粗末のためか満足に動くことができずにいた。
「(これじゃただの的だ・・・!)」
こちらも応戦とばかりビームライフルを撃つが、ジンは軽やかに回避していた。
そして、再び重突撃銃を撃ってきて、こちらはくらうばかりであった。
「(これ以上くらい続ければ、いくらフェイズシフト装甲でももたない!)」
意を決してペダルを踏んでジンに向かって接近する。
近づいてくるデュエルにジンは重突撃銃をしまい重斬刀を構えた。
ジンは銃斬刀を振りかぶって振り下ろしてくるが、俺は防御も回避もせずに突っ込んだ。
そのため重斬刀は直撃してもフェイズシフト装甲を防ぐが、大幅にエネルギーを削ってしまうも俺はこの際気にしなかった。
ジンへタックルしてそのまま押し倒した。
「この距離なら!」
馬乗りの状態でビームサーベルを引き抜くとジンに突き刺した。
いくら動きが遅くて押し倒した状態なら攻撃を外すことは無い。
そして、ビームサーベルを突き刺されたジンは爆散しシミュレーションは終了した。
「ふぅ〜」
シミュレーションを終えて溜め息を吐いて周りを見ると、ムウやショウ達は驚いている様子だった。
「凄いなフィル!」
「え?あ〜」
確か原作では候補生達は機体を動かす事だけでも苦労していたはずだった。
俺自身も上手く動かすことは出来なかったが、それでもシミュレーションでジンを撃破出来た事は驚いても無理もないのだろう。
「へえこりゃ驚いたな。あの動きでジンを倒すなんてな。」
「まぐれですよ。実戦では上手くいくとは限りません。」
その言葉にムウは頷いていた。
今のシミュレーションだったが実戦ではこんな風にいくとは限らない。
「それでもあの動きで撃破出来たのはお前だけだよ。」
褒めてくれるムウに俺は嬉しく照れ臭かった。
「ですがOSを改良しなければただの的になりますね。」
「そうなんだよな。これで実戦となるとなあ・・・」
頭を掻きながらムウは俺の言葉に同意する。
それから何度もシミュレーションを続けるも先程のように上手くいかず、敵機の数が増えただけであっという間に撃ち落とされてしまった。
そうしてシミュレーションを何度も行い1日を終えるのであった。
そして、翌日ついに俺を含めた新兵達はGが開発されているヘリオポリスに機体を受領しに向かうことになった。
「遂に原作が始まるか。」
原作が始まることに俺は緊張で手が震えていたのであった。
やっぱり戦闘描写書くのは苦手です。
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