彼ら彼女らは青春を謳歌する……?   作:えーく。

1 / 41




こうして彼ら彼女らの物語が始まるのか.............な?

『朝』

 

それは生きていれば誰にでも平等に来るものであり、来て欲しくなくても来てしまうものである。

 

 

???「お兄ちゃーん!朝だよー!起きてー!」

 

八幡「んあ……?わかってるわかってる……あと…五日…」

 

 

俺の事をお兄ちゃんと呼んでいるのは、俺のめちゃくちゃ可愛い妹、比企谷小町である。

 

 

小町 「何もわかってないじゃん!あと、そんなに寝てたらお兄ちゃんと喋れなくて悲しい……あ、今の小町的にポイント高い♪」

 

 

八幡「はぁ、最後のが無かったらな………おはよう」

 

 

小町「おはよー!早く着替えてリビングに来てね!朝ご飯出来てるから」

 

 

八幡「おう、サンキュ。いつも悪いねぇ」

 

 

小町「それは言わない約束でしょ?そういう時は『愛してる』でいいんだよお兄ちゃん」

 

 

八幡「そうか……愛してるぞ小町」

 

 

小町「小町はそうでも無いけどありがとうお兄ちゃん♪」

 

 

八幡「酷い…」

 

 

タッタッタッと小町はリビングへと向かった。

さぁてと、俺も着替えて愛しの小町の朝ごはんを頂きますか…

 

 

×××

 

 

着替えを終え顔を洗いリビングに着くと、

 

 

小町「おー、お兄ちゃん、新しい制服似合ってるね!」

 

 

八幡「そうか?でも、小町の制服も中々似合ってるぞ。あと、めちゃくちゃ可愛い」

 

 

 

そう、俺は今日から高校生、小町は中学生になるのだ。

なので、中学生とは違う若干違和感のある制服を着ているのだが小町的には似合ってるそうだ。

…お世辞じゃないよね?

まぁ、それは置いといて、小町を見てみる。

うん、やっぱり可愛い。流石は小町。

シスコンではない、ただ小町を愛してるだけ。

 

 

小町「おおおおおお、お兄ちゃん!?大丈夫!?熱でもあるの!?」

 

 

慌てふためく我が妹。

熱…?いや、ないけど出したい。

入学式絶対行きたくない。

 

 

八幡「ねーよ。そんなことより、ご飯食べるぞ」

 

 

小町「お兄ちゃんが急に褒めるからだよ!!どこでそんなスキル覚えてきたの!?」

 

 

座りながらも、「わたし、気になります」と

言わんばかりに顔を近づけてくる。

 

 

八幡「ばっかお前、妹専用特殊スキルだっつーの。俺はいつだって小町には正直に全力で褒めるぞ?…お、今の八幡的にポイント高い」

 

 

小町「うわぁー、小町のこと好きすぎでしょ。高校生になっても相変わらずシスコンだね」

 

 

引くわーと先程の興味津々の態度を無くす妹。失礼なヤツめ!

 

 

八幡「シスコンじゃねーっつーの。それより早く食べるぞ。」

 

 

八幡、小町「「いただきまーす」」

 

 

×××

 

 

 

美味しい美味しい小町の朝食を頂き、学校に行く準備も終わらせる。

小町の通う羽丘中学校は、俺より入学式の時間が早く、先に家を出ていた。

 

 

 

八幡「さてと、俺も出ますかね…」

 

 

そろそろいい時間なので、出ようかと靴を履こうとすると、

 

 

???「ニャァ」

 

 

後ろを見てみると我が家の愛猫、カマクラの登場である。

 

 

カマクラ「………」

 

 

八幡「もうこのまま、ずっとお前を撫でて入学式バックれてーな」

 

 

 

だけど、バックれたら小町や母さんに怒られてしまいそうなので仕方なく家を出る。

 

 

 

×××

 

 

高校生のいい所は自転車で通勤してもOKってところだよなー、と自転車で坂道を下りながら思う。

 

 

自転車を走らせる事数分後、大きい荷物を持って歩いてる女性がいた。

1人で持つにはかなりキツそうで、不安定な持ち方で数歩進んでは1度地面に下ろしてを繰り返し歩いている。

コレはチャンスでは?

俺はすぐ近くの公園に自転車を止めてお姉さんに声をかけることにした。

…………ナンパじゃないよ?

 

 

八幡「あ、あの〜?もし、良かったら手伝いましょうか?」

 

 

別に俺は善人だから助ける!なんてことは全く思っていなし、善人とは程遠い存在だ。

ただ、今日の入学式には行きたくない為に、遅れる理由を作らせて貰ったに過ぎない。

寧ろ感謝する方である。

 

俺の言葉を聞いて、1度荷物を降ろし、コチラを向く。

 

 

お姉さん「君は……?あ、その格好は花咲川高校の生徒だね?」

 

 

そう、俺は今日から花咲川高校の生徒なのである。

まぁ、ここからは20分程で着く距離なので、この人は花咲川高校を知っていたそうだ。

 

 

お姉さん「どうしたの?迷子?

1年生なら入学式今日だから遅刻しちゃうよ!」

 

 

今日が入学式ってことも知ってるのか…

まぁ、近くに住んでればそれとなくわかるか。

 

 

八幡「い、いえ、俺は高校2年生です。2年生は委員会の人以外は入学式出ないので今日は学校ないんです。」

 

 

お姉さん「あ、そうなんだね!

あれ?じゃあなんで君は制服着てるのかな?見た感じ制服も新品に見えるけど…」

 

 

くっ…!確かに辻褄が合ってない。

学校ないのに制服を着てて、2年生なのに制服新品じゃあ怪しまれても仕方ない。

ならば…

 

 

 

八幡「この格好なのは、さっきまで入学式の準備をやっていたんです。制服はサイズが合わなくなって今年から新調したんですよ。」

 

 

完璧すぎじゃないか俺。

少し罪悪感を覚えるがお互いのWin-Winの関係を築くには仕方あるまい。

 

 

 

お姉さん「そうなんだね!私誤解しちゃったよ!ごめんね!

じゃあ、私に声をかけたのはどうしてかな?」

 

 

 

いや、なんかすいません。

誤解じゃないんです。俺、高校1年生で入学式出なきゃ行けない人なんです。

でもサボれる理由として、手伝わせて貰います。

ほんとすいません。

 

 

八幡「え、えーとですね。その荷物とても重そうだったので手伝いますよ!」

 

 

お姉さん「ほ、ホント?それはすごく助かるけど〜、でも〜、うーん。」

 

 

見ず知らずの人に頼るのは申し訳ないと思ってるのだろうか、凄く悩んでいる。

気にしなくていいんですよ!てか、手伝わせて!

 

 

八幡「2人で持てばすぐ終わりますよ。俺が右側を持つので左側お願いします。」

 

 

無理やり言ってしまえばこっちのもんである。

 

 

お姉さん「あ、うん。ありがとね!凄く助かるよ!じゃあ行くよ、せーのっ!」

 

 

八幡(重っ!!何だこれ、こんなの1人じゃ持てないだろ!この人ムキムキになりたいの?筋トレしてたの?)

 

 

 

×××

 

 

会話もする余裕もなく、ただひたすらに重いという言葉が頭の中で響き渡ってる。

 

 

お姉さん「着いたよ〜、ココだよ!」

 

 

 

やっと着いたかぁー、疲れたぁー、もうダメだぁー。

それで………ここ?コレは……お店?結構デカくないか?

 

 

LIVE HOUSE

CiRCLE

 

……らいぶはうすさーくる?

と書かれていたお店に着いた。

まだ営業時間では無いのか、入り口の扉には

『CLOSE』と書かれている看板があった。

その隣にも売店?らしきカフェもある

 

八幡「あ、あのー?此処はライブハウスなんですか?」

 

 

お姉さん「そうだよ!CiRCLEっていうライブハウスなんだ!」

 

 

まぁ、英語で書いてあるからだいたい分かってたけど念の為聞いてしまった。

でかいな………

それにすげーな。入口前の地面を見たらギターらしきマークがある。

 

 

 

お姉さん「この荷物を中に入れたいから…後ちょっとだけよろしくね!」

 

 

八幡「わかりました。」

 

 

 

 

×××

 

 

 

店内に入ってみると、結構……いや、かなり広い。

楽器、ポスター、テレビ、音楽に関する雑誌、椅子やテーブル、レジetc.....

 

俺は人生でライブハウスに入った記憶はない。

初めて見る景色に、目線がキョロキョロとあちらこちらを見ていた。

 

 

お姉さん「この荷物は楽器だから、スタジオに運ぶんだ。コッチだよ」

 

 

 

そして、スタジオに入りお姉さんが明かりをつけると、そこには広いスペースと、周りには楽器が沢山あった。

機材など色々あり初めて見てもここが、演奏の練習をする所なんだとわかるくらいだ。

 

 

お姉さん「ココでいいよ!本当にありがとう!凄く助かっちゃった」

 

 

八幡「よっ……と」

 

 

言われた通りに荷物を降ろす。あー、重かった。

まぁ、楽器ならこの重さにも納得出来る。

この人はこれを1人で運ぼうとしてたのか…

まぁ、無事に運べてよかった。

ぶつけて壊してたら、弁償物だったわ…

危ない危ない。

 

 

八幡「じゃあ、自分はこれで失礼しますね?」

 

 

お姉さん「待って待って!お礼させて!そのカフェで飲み物奢るよ!」

 

 

八幡「いや、自分が勝手に手伝っただけなので。お礼はいりませんよ」

 

 

お姉さん「そういう訳には行かないの!

ほら行こう」

 

 

そう言って俺の右手を引っ張るお姉さん。

柔らかい!じゃなくて、ちょっと自分の手汗が気になるので離して貰えません?

 

 

 

×××

 

 

八幡「すいません。ありがとうございます」

 

 

お姉さん「お礼を言うのは私の方だよ!本当に助かったからね!」

 

 

「甘いの大丈夫?」とお姉さんに聞かれたので「大丈夫ですよ」と答えたら、桜のラテを渡された。

桜シリーズは春季限定!と看板に描かれていた為、飲むなら今の季節ではないと飲めないらしい。

 

 

八幡「そう言えば聞きたかったんですけど、なんであんな大きい荷物を1人で運んでたんですか?」

 

 

明らかに女性1人じゃ無理だと思う。

男性でも限られた人じゃないとキツイだろう。

 

 

お姉さん「あー、それはね。送料代とかそういうお金があまり出せないらしくてね。

CiRCLEも出来てからそこまで経ってないから働いてる人も少なくてね。

今絶賛募集中なんだけど全然人が来なくてね。」

 

 

なるほど…

結構深い事情だったのか。

聞かない方がよかったのかもしれない。

 

 

八幡「そ、そうなんですね。大変だと思いますが頑張ってください。」

 

 

グイッと飲み物を全部飲み終え、そろそろ退出しようかと試みる。

すると…

 

 

お姉さん「あ!そうだ!!」

 

 

突然のお姉さんの大きな声によりビックリし、心臓が跳ねた感覚になる。

心臓跳ねた感覚とか知らないけど……

なんだよ。思った以上に冷静じゃねーかよ俺。

 

 

お姉さん「君はバイトやってる!!?やってないならココで働かない?お願いだよ〜」

 

 

閃いた内容はなんと俺への勧誘……てか最後お願いしちゃってるし。

……ふむ。バイトか。高校生に入ったら即やろうと思ってたので悪くない相談である。

俺のこの目じゃ面接受かるのに、数週間……あるいは数ヶ月バイトをひたすら応募して、下手な鉄砲かずうちゃ当たる作戦を実行しようと思ったくらいだ。

 

 

お姉さん「お願い!!面接だってしないし、CiRCLEが有名になって、売りあげが上がったら、給料だって上げて貰えるよう交渉するし、テスト期間とかはしっかりと休ませてあげるから!」

 

 

八幡「やります。是非やらせて頂きます。」

 

 

 

くっ。そんな事言われたらやるしかない!

セールとかお得とかそういう言葉に弱い俺!

この人策士だな。

 

 

 

お姉さん「ホントに!?わー!ありがとー!」

 

 

 

目の前で子供のようにはしゃぐお姉さん

どんだけ人足りてないんだよ。

わー、ブラックな気しかしない。やっぱりやめとけばよかったかな…

 

 

お姉さん「いつから働ける!?明日は!?

あ、そう言えば名前まだ言ってないよね!

私は月島まりな。

まりな、とかまりなさんって呼んでくれると嬉しいな。このライブハウスのスタッフをしてます!」

 

 

色々と忙しいな…

月島さんって呼んじゃダメなのだろうか。

 

 

 

八幡「俺は比企谷八幡です。花咲川高校の1年生です」

 

 

 

 

まりな「比企谷八幡君ね。………えっ!1年生!?」

 

 

 

あ、やっちまった。

そう言えば今日、1年生は入学式あるから、2年生と嘘を付いて手伝いをしたんだった。

 

 

 

八幡「あ、えーと、その……う、嘘を付いてた訳ではなくてですね!」

 

 

 

まりな「今日入学式だったんでしょ!?大丈夫なの!?いや、大丈夫じゃないよ!!

本当にごめんね!私のせいで行けなくなっちゃって………」

 

 

 

おっとー……めちゃくちゃ心が痛む。

言えない!入学式行きたくなかったからサボる理由作りのために手伝ったなんて!

ごめんなさい!

 

 

八幡「いや、もう全然気にしなくていいっすよ!!

そ、それよりっ!!あ、明日から行けますよ!持って行くものとかあれば教えてください」

 

 

少々無理矢理話を変えたがこの人なら行ける気がする。

 

 

まりな「え、明日からいいの!?凄く助かるよ〜。持って行くもの…………あ!顔写真はいらないから履歴書だけ書いてくれるかな?

一応オーナーにも手続きが必要だからね。

あと、学生証と通帳かな。」

 

 

うん。やっぱり人少ないのね。

食いつきすぎてさっきの話完璧に忘れちゃってるし……

 

 

 

八幡「わ、わかりました。じゃあ、明日行きますが時間は何時にした方がいいですかね」

 

 

 

まりな「うーんとねぇ……あ、明日は少し用事があるから………14時くらいでどう?」

 

 

八幡「分かりました。では14時頃にまた来ます。」

 

 

まりな「うん!今日は本当にありがとね〜!」

 

 

八幡「こちらこそありがとうございました。ご馳走様です。」

 

 

 

カフェで月島さんに挨拶をし、我が家へ帰る。

いやー、まさか高校生初日にバイト決まるなんてな。

入学式も行かなくて済んだし。素晴らしいな

 

 

 

八幡(ようやくバイトが出来るな…

コレである程度楽になればいいんだけどな)

 

 

 

 

×××

 

 

 

八幡「たでーま」

 

 

 

もう疲れた。早く布団にダイブしたい

靴を脱いで、目的地の布団に向かうと…

 

 

 

小町「お兄ちゃん!!」

 

 

八幡「!?」

 

 

ビックリしたー。

そうか、入学式もう終わってるよな…

もう午後だし、俺の事を心配してたのかな?

ったく、小町は可愛いな!

でも、そんなに大きな声出さなくても聞こえるぞ。

 

 

八幡「おぉ、小町、早かったな。そんなに慌ててどうした?」

 

 

 

小町「どうした?じゃないでしょ!!なんで入学式サボったの!!」

 

 

 

八幡「え?」

 

 

 

ななななななんで、バレてんの!?

俺、小町に言ったっけ!?

いや、確実に言ってない……はず。

ま、まさか、俺達の兄妹愛がテレパシーを引き起こして……

 

 

 

小町「なんかくだらない事考えてる顔してるから言うけど、さっきお母さんから連絡きてたんだよ。

[学校から『今日はお子さんの八幡君はお休みなんですか?』って連絡があったんだけど今、八幡はいる?]って」

 

 

 

…………やっちまった。

そりゃそうだよな…入学式早々休んだら連絡いくに決まってるって。

 

 

い、いや、待てよ!

サボった理由はちゃんとある!

バイトの事も説明すれば証拠にもなる!

勝ったな。

 

 

 

 

八幡「あー、話すと少し長くなるからお袋が帰ってきたら話すわ」

 

 

 

小町「言い訳するのはお兄ちゃんの勝手だけど小町的にはポイント低いよ?」

 

 

八幡「言い訳しないっつーの。」

 

 

まぁ、そう思われても仕方が無いのだが……

まぁいいか。

履歴書書こ。

 

 

 

小町「小町、お兄ちゃんが休んだ理由分かった!」

 

 

 

八幡「…………多分間違ってるだろうけど聞いてやろう妹よ。」

 

 

当てたら凄いとしか言い様がないんだけど。

 

 

小町「ズバリ!入学式でお兄ちゃんがやる、1年生代表の言葉をやりたくなかったから!」

 

 

 

あー、うーん。惜しい!てか、正解でもいいレベル!

でもそれだけだと俺が休んだ理由にはなってないな。

 

 

八幡「小町……………ハズレだ。」

 

 

 

小町「えーーー!うそだーーーー!あんなに家で「やりたくない!

やりたくない!生徒代表の言葉ってなんであんの?」とか言ってたじゃん!」

 

 

 

八幡「いや、確かに言ったけどそれが休んだ理由じゃないんだよ。」

 

 

『生徒代表の言葉で目立つのが嫌だから、入学式をサボるために月島さんを手伝った。』

コレが満点回答だが分かったら怖い。ストーカー説あり。

 

まぁ、これで無事に明日から学校に行けるな。

あー、気が楽になったぜ。

生徒代表の言葉って俺が休んだら他の奴がやるのだろか……?

まぁ、どうでもいいか。

 

 

 

×××

 

 

 

とある家では…………

 

 

 

???「あー、ホント最悪だー!!」

 

 

???「これも全部比企谷八幡ってやつのせいだ!!」

 

 

 

〜回想〜

 

 

 

今日は入学式。

他の生徒達はすごくはしゃいでる。

もう友達が出来たのか、中学が一緒の人なのか。

まぁ、私には関係ないんだけどな。

それにしてもうるせー、朝からなんでこんなに元気なんだ?と呆れるレベル。

 

 

 

先生「見つけた!市ヶ谷さんちょっといいかな!?」

 

 

下駄箱で上履きに履き替えていると後ろから先生が息を切らして私に聞いてくる。

………見つけた?私を捜してたってこと?なんで?

まぁ、断る理由もなく先生に着いていく。

 

 

 

先生「いやー、ごめんね?急に呼び出して」

 

 

有咲「いえ、大丈夫ですよ。それで私になんの御用でしょうか?」

 

 

純粋に気になる。

問題なんて起こしてねーし、入学試験だって総合で2位だったぞ??

ましてや、今日から登校なのに問題どうこうの話じゃない。

呼ばれる理由が見つからねーし。

すると先生は少し気まずそうな表情で口を開く。

 

 

先生「市ヶ谷さんにお願いがあってね。

今日の入学式で行われる生徒代表の言葉を市ヶ谷さんにやって欲しいの!!」

 

 

 

有咲「…………え?」

 

 

生徒代表の言葉ってアレだろ?入学試験1位の奴が行うアレ。

 

私は入学試験終わったあとに生徒代表の言葉があることを思い出して、復習したらほぼ満点に近い点数を取っていた。

だから私が生徒代表の言葉を言わなきゃいけないのかもと心配していたが、点数発表を見に行くと2位だったから安心はできた。

だけど、なんだかんだ自分が1位だと考えてたから少し恥ずかしかった………

 

って今はそんなことどうでもいいんだ!なんであたしが生徒代表の言葉を!?

 

 

 

有咲「えっと………私は総合点では2位だったのですが……」

 

 

先生「うん。本当は比企谷八幡君って子が生徒代表の言葉を言う予定だったんだけど………まだ来てないの。」

 

 

有咲「………え?

あと5分で入学式ですよね?」

 

 

先生「うん。だから市ヶ谷さん!代わりによろしくね!

生徒代表の言葉で市ヶ谷さんお願いしますって言うからそしたら前に来て!じゃあ、お願いねー!」

 

 

有咲「は!?え、ちょっと!?あの…………」

 

 

物凄いスピードで先生は行ってしまった。

 

 

 

…………私は、一体どうなるんだ?

 

 

 

 

 

〜回想終了〜

 

 

そして入学式で、本当に生徒代表の言葉で名前を呼ばれたので、

絶望しながら舞台に上がると「生徒代表の言葉」と書かれてある紙を見つけた。

【追記 急なお願いでごめんね!文章は先生たちが考えたから読むだけでいいからお願いします!】

 

この紙が無かったらやばかったな。

でも、それでいいのか花咲川…………

そして、無事に入学式も終わった。

 

 

有咲「私は目立たずに学校生活を送りたかったのに、早速目立ったじゃねーか!」

 

 

有咲「めちゃくちゃ恥ずかしかったし!

噛んだらどうしようとか思っちゃったし!」

 

 

もうほんと最悪だった。

全部比企谷八幡のせいだぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。