彼ら彼女らは青春を謳歌する……?   作:えーく。

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慣れは怖いし、ビンタは痛い

 

 

美咲「あたし…………少しおかしいのかな?」

 

 

 

八幡「…………は?」

 

 

 

突然何を言い出したかと思ったら、意味がわからないことを言ってきた。

 

 

 

美咲「いや、よく考えてみたらさ。

さっきの3バカのあの態度…………普通なら怒らない?」

 

 

 

八幡「…………あのミッシェルの話の時か。」

 

 

 

まぁ、弦巻は少し…………いや、かなり凄かったな。

誰だったかしら?は、さすがにな…………

 

 

 

美咲「でも………なんか全然ムカつくとかなくて、慣れたのかもしれないけど、あたしはコレでいいやーって思えたんだよね。」

 

 

 

 

八幡「………………どうしてだ?」

 

 

 

ひょっとして、奥沢は傷つき過ぎて諦めたのではないだろうかと思ってしまった。

そうなるとバンドどうこうの問題じゃない。

あの3バカは無意識…………というか、

悪意は無いだろうけど、それで奥沢が傷ついてるなら話し合いが必要になってくる。

 

 

 

美咲「!!

い、いや、そんな暗い話じゃないよ?

ほら、私って元々このバンドに入ったのもクマの着ぐるみ………

ミッシェルを着てたからだし」

 

 

 

美咲「だから、どっちかって言うと…………

こっちの方が本体的な?」

 

 

 

美咲「それに、

着てるうちに愛着が不思議と湧いてきたっていうか………?

可愛いですし、コイツ。

……だから、比企谷くんが思ってるような事じゃないよ。」

 

 

 

美咲「…………でも、心配してくれてありがと。」

 

 

 

 

八幡「…………い、いや、心配なんてしてないけど?

………まぁ、お前がいいならいいんじゃねぇの?」

 

 

なんで、バレてんだよ。

それにしてもコイツ…………なんか、大人だな。

 

 

八幡「それと、少し………いや、かなりおかしいぞお前。」

 

 

 

美咲「なっ………!?

比企谷くんに言われたくないんだけど。」

 

 

いや、最初に「あたし、少しおかしいのかな?」って聞いたじゃん。

 

 

 

 

八幡「俺はおかしくねぇ…………いや、どうだかな。

少しおかしいくらいじゃないと、あのバンドでやっていけないかもな。」

 

 

 

美咲「…………ふふっ。そうだね。

常識が通じないですから。」

 

 

 

あー、それある。

主に弦巻とか弦巻とか弦巻。

 

 

八幡「………にしても、ずっと黙っててそんなことを考えてたんだな。

俺はすっかり、さっきのことを怒ってると思って…………あ。」

 

 

や、やばい。

さっき自分であの事はお互い忘れた方が身のためって言ったのに……

 

 

 

 

美咲「…………さっきのこと??……………あ」///

 

 

 

美咲「このっ!変態っ!忘れてって言ったじゃんっ!」///

 

 

 

八幡「痛っ!おいっ!やめろって!

忘れてるから!マジで忘れたって!!

な、なんなら見てないっ!見えなかったんだ!!」

 

 

 

叩くな、蹴るな、殴るな。

や、やばい。苦しい言い訳を重ねてしまった…………

てか、この言い方だと見たかったって思われる気がする。

 

 

美咲「えっ!?///

………………はぁ、はぁ、、、、本当に見てない?」

 

 

 

八幡「いてて………本当だっての。

だから落ち着け…………な?」

 

 

もうこの話やめたい。

今すぐ帰りたい。

 

 

 

美咲「絶対見たし、覚えてるでしょ!!

あの時、あたしのピンクの下着見たじゃん!」

 

 

 

八幡「……は?おいおい、嘘つくなよ。

お前が着けてたのは、ピンクじゃなくて黄緑だ。

俺の記憶力を舐めて…………………あ。」

 

 

 

ま、待って、話を……………話だけでも、、、

 

 

 

美咲「……………!!!カァァ///

やっぱり覚えてるじゃん!!!」

 

 

『バチンッ』

 

 

八幡「ぐへっ!!」

 

 

 

……………忘れたくてもそう簡単には忘れられねぇだろ。

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

それから機嫌の悪い奥沢を家に送り届け、興味本位で帰り道は遠回りをしている。

帰り道は遠回りをしたくなる時がある。

 

 

そして、商店街方面を通って帰宅している。

…………そういやこの辺って北沢の家があるらしいな。

しかもお肉屋さんをやってるとか。

北沢精肉店って、言ってた気がする。

 

 

 

 

沙綾「……………あ、あのアホ毛は、比企谷くん?

おーい!比企谷くーん!」

 

 

 

???「沙綾の知り合い!?!」

 

 

 

???「………うわ、めちゃくちゃ猫背だなアイツ。

……………ん?比企谷?どっかで………」

 

 

 

???「猫より兎の方があたしは好き。」

 

 

 

???「おたえちゃん……?

そういう話じゃないと思うよ…………?」

 

 

 

 

今日はスタジオで初めての音合わせをしたが、割と悪くなかった。

ライブまで1週間切ってるから、あと数回は音を合わせることになりそうだな。

 

 

 

 

沙綾「あー、まただ……………」

 

 

 

???「…………沙綾ちゃん、またって……?」

 

 

 

沙綾「…………いや、前も学校で話しかけたらあんな感じで気づいて

貰えなかったんだ。

まぁ、無視してるわけじゃないとは知ってるけど……」

 

 

 

???「………あん?無視じゃなきゃ、なんでアイツは今返事をしないんだ?

流石にあの距離なら沙綾の声は聴こえてただろ。」

 

 

 

沙綾「……………この前は、『比企谷って聴こえてたが、俺に話をかけてると思わなかったわ。」みたいな感じで言われたよ」

 

 

???「あの人比企谷って言うんじゃないの?」

 

 

沙綾「…………うん。そうなんだけどね…………

本人曰く、比企谷って呼ばれる事がそんな無いから馴れてないらしいよ。」

 

 

???「名前に馴れとかねぇだろ!!

…………いや、でも、確かに苗字呼びの方が多くて………いきなり名前で呼ばれるとビックリするって言うか…………

『あたし………だよな?』って思う時はあるけど…………」

 

 

 

???「有咲可愛い!

有咲は有咲だよ〜!!」

 

 

 

???「や、やめろって!抱きつくなぁー!」

 

 

 

沙綾「少し待ってて。……ちょっと驚かしてこようかな」

 

 

 

???「おー、悪沙綾だ。」

 

 

 

×××

 

 

 

明日は弦巻の家に集合らしい。

なんでも、「ライブ衣装を選ぶわよっ!」とか、言ってたけど…………沢山あるって事だよな?

弦巻家パワーだよコレ。

選ぶって言っちゃってるし…………

 

 

 

沙綾「……………わっ!!」

 

 

 

八幡「………………!?」ビクッ

 

 

 

沙綾「あははっ!

ビクッて……………驚いてる………笑」

 

 

後ろから急に大きな声で、声をかけられたのでビックリしていると笑われた。

………しかも、この声聞いた事あるな………

 

 

 

八幡「………………なんの用ですかね。」

 

 

笑われたのが少しウザかったし、なによりビックリして心臓が一瞬止まるかと思ったから、不機嫌ですオーラを出し、目つきを悪くして反撃してみる。

 

 

 

沙綾「…………あ、えっと、ご、ごめんね………?

そんな、怒らせる気はなくて…………」

 

 

 

すごく申し訳なさそうな顔で謝ってくる山吹。

俺の反撃の威力が高すぎて、俺まで罪悪感が来てるぞ。

 

 

 

八幡「い、いや、別に怒ってないから。

ただ、ちょっとムカついたから…………」

 

 

 

沙綾「…………ふふっ。

なーんてねっ!冗談だよ!!

どう??ビックリした?」

 

 

 

八幡「じゃあな。」

 

 

 

沙綾「わー!ごめんごめん!!

冗談だから許してよー」

 

 

 

この女………………

少し悪いことをしたと思った俺が馬鹿みたいじゃねーか。

 

 

 

???「わー!沙綾がすごく楽しそう!!」

 

 

???「な、仲がいいんだね…………っ」

 

 

???「ひょっとして彼氏さん?」

 

 

???「え、コイツが?マジかよ」

 

 

 

 

なんか他にも女子が4人来たんだけど…………

彼氏じゃないし、最後のヤツなんて失礼過ぎない?

初対面だよね?

 

 

 

沙綾「かれっ!?………………んん!

ち、違うよ、この人は比企谷八幡くん。

あたし達と同じ花咲川の1年生だよ。」

 

 

 

???「へー、同級生なんだー。」

 

 

 

???「沙綾と仲良いですねっ!

あ、私!戸山香澄って言います!!

好きなこと」

 

 

 

???「か、香澄ちゃん!

お、落ち着いて………!」

 

 

 

あの頭に角が生えてるやつヤバイ。

弦巻と同じタイプな気がする。

相性が悪すぎるから撤退したいんだけど…………

 

 

それに、凄い金髪?っぽいツインテのやつに見られてるんだけど……

失礼な事言ってくるし、訳が分からん。

 

 

 

沙綾「そうだ!

まずは自己紹介しちゃおっか!

それじゃあまずは…………って、有咲?どうかしたの?」

 

 

 

有咲と言われる女は、何かすっごい考え事をしている顔してる。

まぁ、目つぶって唸ってるだけなんだけど。

 

そう思いながら見てると、女が目を開いて突然叫び出す。

 

 

 

 

???「あーーー!!!

思い出した!!比企谷八幡ってあの!!」

 

 

 

香澄「わーー!

有咲が急に叫んだ!」

 

 

沙綾「ちょ、ちょっと有咲、どうしたの?」

 

 

 

有咲「コイツっ!!コイツのせいだ!!

コイツのせいであたしはあの時!!」

 

 

 

ちょっと待て!

何がどうなってるんだよ。

突然叫んだと思ったら俺に指をさして怒鳴りつけて来たんだけど?

 

 

 

 

沙綾「あ、有咲、落ち着いて!

…………ほら、深呼吸して。

はい、ゆっくり最初から理由を話してみて」

 

 

 

山吹は暴走ツインテ女を落ち着かせる。

コイツはまるでお母さんのようだな。

 

 

 

???「流石沙綾お母さん………」

 

 

 

八幡「…………………」

 

 

 

被った…………

 

 

 

有咲「…………ふー。

おい、お前。入学式サボったよな?」

 

 

 

八幡「…………へ?」

 

 

 

有咲「だーーかーーらーー!!

入学式サボったんだろ!!」

 

 

 

八幡「さ、サボってはない…………です。

や、休んだだけ…………です。」

 

 

怖いこの人!

本能的に勝てないと思い、「です。」まで付けちまった………

 

 

 

有咲「一緒だ、そんなもん!!

お前、入試のテスト1位で合格したんだろ?

首席だったんだよな!?」

 

 

 

香澄「えーー!!

有咲じゃなくてこの人だったの!?」

 

 

 

沙綾「う、うそ…………

比企谷くんが??」

 

 

 

有咲「あたしは2位だった。

1位はコイツだ。」

 

 

 

……………もうなんとなく話がわかった。

お前だったのか…………

俺の代わりに…………

 

 

 

有咲「お前がサボったせいであたしに生徒代表の言葉をやれって言われたんだぞっ!!」

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「えー……………その説は大変申し訳ございませんでした。」

 

 

 

???「うわ、謝ってる。この人いい人なんじゃない?」

 

 

 

有咲「謝るのは当たり前だ!

それに、いい人なら入学式サボったりしないんだよ!」

 

 

 

香澄「………え、でも、別に生徒代表の言葉くらいで怒ること」

 

 

 

有咲「お前は大丈夫だろうな!!

目立つ事大好きだし!友達めちゃくちゃいるし!!

まぁ、香澄が生徒代表の言葉に選ばれるなんて事ないだろうけど!」

 

 

香澄「沙綾〜、有咲が突然褒めたと思ったらバカにされた〜」

 

 

 

沙綾「あー、よしよし。

…………でも、あたしもそんなに怒ることでもないと思うんだけど。」

 

 

 

有咲「あたしは、目立ちたくないんだよっ!!

人付き合いもめんどくせーし」

 

 

 

八幡「…………そうだ。今回は俺が悪い。

コイツの言ってることはよーく分かる。

目立ちたくない。人付き合いめんどい。」

 

 

 

???「そ、そっちをフォローしちゃうんだ…………」

 

 

 

???「……………変人だ。」

 

 

 

 

八幡「その…………すまなかった。

俺が1位だったのに、2位のお前にやらせて。」

 

 

 

有咲「………………」

 

 

 

八幡「やっぱり1位の俺が言うべきだったよな。

2位のやつが生徒代表の言葉なんておかしいし」

 

 

 

沙綾「………比企谷くん、そろそろやめよ?

悪気もなく、優しさで言ってると思うんだけどね?

言い方がちょっと」

 

 

 

八幡「………いや、止めるな山吹。

俺もコイツの立場だったらめちゃくちゃイラつくからな。

どんな理由があったって2位のコイツがアバシッ」

 

 

 

 

香澄「あ、ありさがカバンで殴った!!」

 

 

 

???「あー、アレは変人さんでも痛そう。」

 

 

 

 

有咲「2位、2位、2位うるせー!!!

あーーー!!本当にムカつくな!!!

もう帰るぞ!!」

 

 

 

顔面にキレイに入ったカバン攻撃は俺の左頬を腫れさせただけでは済まず、口の中を噛んでしまったことにより、口内炎まで出来てしまった。

 

 

 

 

 

沙綾「うん。今のは比企谷くんが悪いと思う。

まぁ、でも、お大事にね!じゃあまたねー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つ言いたい。

 

 

 

 

八幡「お前が俺に話かけてこなかったら、こんなことにはなってない。」

 

 

 

 

俺の呟きは春の風に吹かれどこか飛んでった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

今現在八幡と知り合ってる人に、「比企谷八幡くんについてどう思う?」と聞いてみた。

 

 

《ハロー、ハッピーワールド!》

 

 

 

 

はぐみ「え、はちくん?

はちくんはね!とーっても頼りになるんだよ!!!

 

この間はぐみがこころんと一緒に学校からダッシュでこころんの家に向かったんだけど、着いた時にカバンがないことに気づいたんだ。

 

こころんも忘れてたみたいで、一緒に学校に戻ろうとしたらはちくんがはぐみ達のカバンを持って来たんだ。

はちくんはバイトがあるのにわざわざ持ってきてくれて、息切れしてたからきっと走って来てくれたんだなーって思ったんだ!

 

だからね!はちくんはとってもいい人なんだ!!」

 

 

 

「それはいい話ですね。ありがとうございました。」

 

 

 

頼れるお兄ちゃんと言った所でしょうか。

今後も楽しみです。

 

 

 

 

 

花音「比企谷君?

比企谷君はとっても優しいし、凄いよね。

 

バイトもあるし、勉強もしなきゃ行けないのに、キーボードも頑張ってる…………

 

曲作りやライブ場所も、美咲ちゃんと一緒に考えてくれてるし、本当に凄いと思います。

あたしもいつか、八幡君の助けに慣りたいなって思います!」

 

 

 

「八幡君………?比企谷君って呼んでいませんでしたか?」

 

 

 

花音「あっ!!

い、いや、それは…………ひ、比企谷君だけ下の名前で呼んでないから…………比企谷君も呼びたくて…………」

 

 

 

 

 

「本人に言ってみては?」

 

 

 

 

花音「男の人とあんまり喋ったことないから…………少し怖くて。

で、でも…………っ!

こ、今度……………呼び…………ます。」

 

 

 

 

「なるほど、頑張ってください。

それではありがとうございました。」

 

 

 

とても可愛らしいお方ですね。

暖かい目で見守りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問をしていたのは黒服の人です。

 

 

 

 

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