この作品を読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
今年もよろしくお願いします……………?
えー、いきなりですが1つ言って無いことがありましたー
みんな大好き山吹沙綾ちゃんのことです。
沙綾はアニメ(ストーリー)では、文化祭を通してポピパのメンバーを有咲、りみりん、おたえ、等と呼び捨てで名前を呼ぶんですよ。(確か。)
ですが、この作品では既に名前呼びなんですよね。
忘れていたとかではなく、単純にこっちの方が他人感がなくて好きだからです!
(忘れていたとかじゃないですから、うん。)
後書きに、少し皆さんにお願いしたいことがありますので出来れば読んでください!
八幡「いきなりなんだよ。
それにクライブって何?」
クライブ…………くらいぶ…………kuraibu?
くら、ライブ…………蔵ライブ?
いや、そんなまさか、
有咲「おい、ばかすみ!!
そんなん通じるのはお前らだけだっつーの!!
…………クライブは蔵でライブって意味。」
八幡「え!?
…………あ、いや、なんでもない。
なるほど、それでクライブな」
当たってるんだけど。
マジかよ。
まさかの戸山と思考回路が一緒…………だと…………?
八幡「で、いきなりそのクライブの話なんだが、なんで俺?」
なんか急いで来た見たいだから、たまたま誘ったって訳じゃないだろ。
何か理由がありそうなんだが……
たえ「さーやのため!」
八幡「…………は?」
たえ「だから、さーやのため!」
八幡「…………えーと、だ『さーやのため!』か…………ら……」
やだこの子。
全く話を聞かないどころか、めちゃくちゃゴリ押してくるんだけど。
香澄「え、えーと、クライブやるのは初めてじゃなくてね!
最初のクライブはさーやも来てくれたんだけど、あ、その時はおたえドキドキ作戦って言って…………」
八幡「………………」
帰ろうかな。
俺が誘われてる理由を聞きたいだけなのに、こんなに時間かかるのかよ。
さーやのためって言うけど俺関係なくない?
てか、そもそもおたえドキドキ作戦って何?
有咲「もうお前ら黙れー!
私が説明するから!!」
助かる。
まぁ、最初からそうして欲しかったんだがな。
×××
有咲「ーーーってわけだ。」
八幡「…………えー。
なんでそうなるんだよ。」
市ヶ谷の説明をまとめると、
・山吹をバンドに誘うことを諦めたくない。
・私達(戸山含め4人)の演奏をもう一度聞けば一緒にやりたくなるかも。
まぁ、これだけなら俺が誘われる理由がどこにもないのだが、
沙綾「わかった。香澄たちのライブ…………クライブ行くよ。
その代わり1つ条件を出すよ。」
香澄「じょ、条件って?」
沙綾「比企谷君を連れてくること、かな。」
らしい。
…………うん。なんでそうなった?
×××
とりあえず先程の戸山達の誘いは保留にした。
俺は今からある奴に聞かなくてはならない事が出来たからな。
今日の授業は全て終わり、既に放課後。
俺は1年A組の教室へと向かう。
先に帰られると色々とめんどくさいため、早足で歩く。
自分の教室を出る時に、弦巻がなんか言ってた気がするが知らない。
聞こえない、聴きたくない、危機しか想像できない。
C組(俺の教室)からA組までは遠くはないのですぐに着く。
幸い俺のクラスよりHRが遅かったため、今終わったらしいな。
少し離れた廊下で待ってるか。
少し待っていたら俺が待っていたヤツが教室から出てきた………
沙綾「あれ?比企谷君?」
そう、コイツだ。
×××
沙綾「こんな所でどうしたの?
え、まさかA組の誰かに用事??」
え、何コイツ。いきなり先制攻撃されたんだけど?
まさかってなんだよ、まさかって。
八幡「その聞き方だとA組に知り合いなんていたの?って聞こえるのは気のせいだよね?」
沙綾「ふふっ。冗談だよ冗談。
それで?香澄達?
それとも、もしかして私?笑」
八幡「お前だよお前。
てか、本当に俺がなんで来たのかわからないのか?」
沙綾「……え、ほんとに私?
うーん…………あっ」
八幡「昼に戸山集団に会って、クライブとか言うのに誘われたんだが?」
沙綾「あ、あはは…………。
…………今日はそのまま帰る?」
八幡「??
……まぁ、そのまま帰る予定だが」
なんで急に?
沙綾「じゃあ、帰りながら話そっか。」
八幡「え、普通に嫌なんですけど?」
おれ、自転車だし。
沙綾「…………帰ろっか。」
八幡「いや、だから」
沙綾「帰ろっか。」
八幡「あ、はい。」
それって笑顔だよね?
笑顔大好き弦巻に鑑定してきてもらってもいいですか?
×××
あの後、少し職員室に用事があった山吹を待ってる間帰ろうかと悩んでいたのだが、
沙綾「今から少し職員室によるけど、先に帰らないでね?」
と言われたので待ってます。
俺偉い。
沙綾「お待たせー。じゃあ、行こっか。」
八幡「へいへい。」
沙綾「……あ、今のちょっとデートっぽくなかった?」
八幡「アー、ハイハイ、ソウッスネ。
で、だ。
納得出来るような理由なんだろうな?」
俺が言葉を発した後、数秒の沈黙と共に山吹が口を開く。
沙綾「………あたしね。
香澄達と話したり、一緒にご飯食べたり、些細なことをするのがすっごい楽しいんだ。」
学校の帰り道、職員室に寄っていたせいか帰宅部の人達は見当たらず、帰宅路には俺たちしかいない。
山吹は遠い景色を見ながら語りだした。
沙綾「バンドの話とかしょっちゅうで、みんな凄く楽しそうで、
香澄に『さーやもバンドやろ!』って何度も言われたんだ。」
沙綾「今までは、家の手伝いがあるからごめんねって言ってたんだけどね。
この前、香澄達にあんな真面目な表情でお願いされたら断れなくて……」
八幡「……クライブの件の事か?」
沙綾「うん。
さーやのために頑張って演奏するって……ね。
あたしにはそんな資格もないのに………」
八幡「………悪い。
最後の方、声が小さくて聴こえなかったんだが。」
沙綾「……………んーん。なんでもないよ。
……ふふ。ちょっとシリアスっぽい空気になっちゃったけど、端的に言うとね。
バンドに入れない私に、せっかくライブまでしてくれてそのあと断っちゃったら香澄達を傷つけるかもしれないでしょ?
それなら条件付きでライブ自体を行けなくすればいいかなーって。
酷いことしてるってのはわかってるけど、でも………」
八幡「………それで条件を俺にしたのか?
もっとマシな理由がたくさんあっただろうが。」
沙綾「だ、だってその時は突然で何も思いつかなかったから……」
だからって俺を使うなよ。
結構軽い話じゃないってのが困るんだけど?
学校から商店街はそこまで遠くもないので、着いてしまった。
山吹が住んでる家は商店街の中だし、ここで退散するか。
八幡「今日は金曜日か。
それで、クライブは日曜日だっけ?」
沙綾「え?あ、うん。
そうだよ……?」
八幡「時間は15時とか言ってたから……
日曜日、14時30分頃にお前の家の前にいるわ。
アイツら(戸山達)にも連絡しといてくれ。それじゃあな。」
沙綾「え…………えっ?!
比企谷君行くのっ!?」
八幡「仕方ねーけど行ってやるよ。
俺を理由にした罰だ。
現地集合でも良かったが、俺は蔵の場所が分からねーからな。」
沙綾「え、ちょっ、ほんとに!?」
後ろで少し大袈裟に反応してる山吹を無視して家に向かう。
山吹の家、やまぶきベーカリーの正確な位置はわかってないのだけど大丈夫だろうか…………
まぁ、何とかなるか。
×××
そして土曜日、天気は晴れており、ハロハピでのライブが残り1週間を切ってしまった。
練習は順調…………と言えば順調であり、目立つようなミスは確実に減ってきている。
ただ、本番ではやはり練習と違ってお客さんがいること。
すなわち、緊張してしまう事だ。
こればっかりはどうしようもない。
練習ではバッチリでも本番で失敗することなんて多々ある。
その逆もあると言えるが、大体は前者の方が多いだろう。
その場の本番のプレッシャーなんてものは、何十回、何百回と数をこなしてもなれないものだと思う。
ただ、緊張は悪いことだけではないというのも確かだ。
まぁ、緊張するかしないか、緊張した方がいいのか、しない方がいいのかは結局人それぞれだ。
小町「あ、お兄ちゃんおはよー。
何起きたばっかで難しい顔してるの?
変だよ?
あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡「ねぇ小町ちゃん?どのへんがポイント高いの?
俺は罵られて喜ぶ特殊な性癖じゃないからね?
はぁ………おはよ。」
コイツのポイント基準どうなってんだよ。
小町「大丈夫。
小町はお兄ちゃんがどんなに特殊な性癖を持っていても、お兄ちゃんの味方だからね!」
八幡「それだと俺が本当に特殊な性癖を持ってるみたいな話になるからやめようね?」
俺は至ってノーマルだ。
………ノーマルだ。
小町「そう言えば、ライブまであと一週間だね!
緊張してる?」
八幡「聞けよ。
……いや、まだ流石に緊張はしてないな。」
本番当日にめちゃくちゃ緊張するタイプだからな、多分。
小町「他のバンドメンバーさんに迷惑かけちゃダメだよ?
あ!メンバーさん達と小町会いたい!」
八幡「いや、迷惑かけてるっていうか、かけられまくってるって言った方が正しいかもしれんけどな。
……まぁ、いつか紹介するわ。」
小町「それ絶対紹介しないやつじゃん。」
八幡「いや、本当にするって。
ただ早くてもライブが終わった後とかだな。」
小町「約束ね!
あ、文化祭の日とかいいかも!」
八幡「まぁ、そこら辺の話はまた今度な。
今日もバンドの練習あるからそろそろ準備するわ。」
小町「うん!頑張ってね!」
小町に応援されたら頑張るしかないな。
今日は少し早めに出て、やまぶきベーカリーの場所を知っておくか。
商店街に着き、歩くこと数分。
割とあっさりとやまぶきベーカリーを見つけた。
別に疑っていた訳では無いが本当にあいつの家、パン屋さんしてるんだな。
まぁ、場所もわかったところでCiRCLEに向かうとしよう。
×××
ミッシェル「はーい。1回休憩しようねー!」
あれから全員集合し、スタジオでライブの練習に取り組んでいる。
結構弾いてから時間が経つので、休憩助かる。
まぁ、奥沢本人が限界だろうな。着ぐるみだし。
むしろなんであれで出来るの?
はぐみ「わーい!はぐみ、すっごく喉が渇いたよー!」
危ないから走るな。
花音「やっぱりまだここが微妙な気がするな…………」
松原さんは優れない顔で反省してる。
ライブまで残り1週間なので、出来るだけミスは減らしたいのだろう。
まぁ、あと1週間はあるんだがな。
薫「私が儚い汗をかいてしまったようだ。
子猫ちゃんがみたらどうなることやら。」
儚い汗って何?涙の比喩表現?
八幡「俺も水分補給しとくか。」
俺は水筒をカバンから出して水を飲む。
仕事終わりの疲れた時のビールは美味いと大人はよく言うが、大体なんでも美味しく感じてしまうものだと思う。
体育終わりに飲む水道水は、コーラくらい美味い!と言ってるやつクラスにいたし。
もう普通にコーラ飲めよ。
つまり何が言いたいかと言うと、水うま。
こころ「私も喉が渇いたわ!はちまん!」
八幡「………喉が渇いたのなら何か飲めばよろしいかと。」
俺に聞かんでも勝手に飲めよ。
黒服さんとかが用意してんじゃねーの?知らんけど。
こころ「わかったわ!じゃあ貰うわね!」
八幡「は………?お、おい、ちょっ、と…………待って…………」
こころ「ゴクッ……んっ……ぷはー!!
とっても美味しいわね!」
八幡「…………………」
とっても美味しいわね!じゃねーよ?!
水だからね?いや、水美味しいけども。
何してんの?何してくれてんの?
貴重な俺の水………じゃなくて、これじゃあ俗に言うあの都市伝説的な………いや、考えるのはやめよう。
コイツは絶対気にしてないし、幸いな事に俺と弦巻以外の奴らは向こうで話してる。
誰も見ていない。つまり問題ない。
気にしたら行けない。気にしたらダメ。
…………この水筒にはさっき弦巻が…………ゴクリ。
…………ゴクリじゃねーよ。変態か俺は………
これはアレだ。疲れてるな俺。
まぁ、そりゃそうだよな。
色々なことを最近やってはいるが、多分1番疲れるのは…………
こころ「はちまんっ!!私もピアノを弾きたいわ!
こんな感じかしらー!!」
はぐみ「はぐみも弾きたーい!!
それじゃあ、はぐみは左側引くから、こころんは右側弾いて!」
こころ「任せてちょーだい!
うりゃりゃりゃぁーー!」
はぐみ「いぇーーい!!」
コイツらの相手をするのが1番疲れる。
×××
花音「みんなお疲れ様……!
ごめんね、何度も間違えちゃって…………」
八幡「いやいやいや。
松原さんだけじゃないですって!
俺だって結構間違えましたし。」
美咲「そ、そうですよ!
それにまだ1週間ありますから!
文化祭の準備とかもあって少し大変ですけど……」
それなんだよなぁ。
弦巻のせいで実行委員にされるし。
ライブの件とかを進めてるの俺と奥沢ってことを理解して頂きたいです。
今日の練習は割と順調?に終わり、今は帰宅の真っ最中。
太陽が沈む頃なので、空はオレンジ色に照らされている。
美咲「あ、そう言えば比企谷くんさ。」
八幡「…………ん?………どうした?」
美咲「………なんで今離れたの。」
八幡「いや、お前が近づいてきたからだろ。」
俺のところに寄ってきたため数歩横にずれたのが気に入らなかったらしい。
美咲「いや、他の人には聞かれたくないだろうからっていう優しさなんだけどなー」
八幡「………は?
聞かれたくないこと………?」
え、なに。こわいこわい。
コイツが何を言おうとしてるのかが全くわからん。
美咲「………こころと間接キス出来て」
八幡「おまっ!?ちょ、ちょっと待て!!
な、何でそれを!?」
花音「ふ、2人とも……??
どうか…したの?」
八幡「い、いえ!
な、なんでもないっすよ!気にしないでください」
こころ「何か面白いことが思いついたのかと思ったけど……まぁいいわ!」
はぐみ「それははぐみ達で考えればいいんだよっ、こころん!」
薫「ふふっ、そうだね。
私達で儚い事を考えようじゃないか!」
美咲「………ね?聞かれたくない事でしょ?」
「私の言った通りじゃん」という目でこちらを見てくる。
確かにそうなのだが、見たなら言わずにそっとしておいて欲しかった。
俺はさっきまで誰も知らないことだと思ってたし。
八幡「…………お前、見てたのかよ。」
美咲「たまたまだけどね。
なんか、比企谷くんが大きい声出してたから。」
ぐっ。驚いてた時か………
弦巻がやった事であり俺は悪くは無いとはいえ、内容が内容だ。
他の人に見られてたとなると、恥ずかしいしなんか俺が悪い感が凄い。
八幡「あれは不可抗力だったんだよ。
それに、あの後俺は水筒の水飲んでないし。」
美咲「うん、知ってるよ。
でも、比企谷くんって意外と紳士だね。
男の子ならそういう事勝手にやると思ってた。
誰も見てなかったって思ってたんでしょ?
それにこころは、中身はともかく見た目はすごく可愛いし。」
八幡「………お前が男にどんな思想を掲げてるかは知らないけど、全員が全員同じってわけじゃないからな。
それに、紳士でもなんでもないっつーの。
喉が乾かなかっただけだし、アイツのことはそういう目で見てねーしな。」
美咲「………ふーん。ちょっと意外。
なんだかんだで、こころの面倒事にも付き合ってあげてるから好きまでは行かなくてもかなり好印象なのかと思ってた。」
八幡「いや、確かにめんどいけど、断るともっとめんどい事になりそうだしな。」
美咲「あはは。確かに………」
こころ「2人ともー!!歩くのが遅いわよ!!
ほら!はやくはやくー」
八幡「まぁ、あれだ。
本番まで残り6日、お前が1番キツイだろうがやり切るぞ。」
奥沢は着ぐるみを被ってDJをするとかいう、今まで史上バンドの中でも1番キツイ役回りではないだろうか。
バンドの事はあまり知らんが、奥沢以上がいたら凄すぎるわ。
美咲「うん、そうだね。
私だってやるからには、しっかりやりたいから。
比企谷くんだって、文実とかバイトとかもあるんだから身体壊さないでよ?」
八幡「善処しとくわ。」
美咲「…………それ、しない人が言うセリフじゃん。」
ハロハピのライブまであと1週間。