どうしてこうなった………
さっきまで普通に文化祭を過ごしていたのに…………
文化祭2日目も無事に開催しており、クラスの奴らも順調そうだ。
そして俺も委員会の仕事をそつなくこなしていた。
自由時間は戸山達や弦巻達に誘われたが、なんかアレがアレでアレだから。と雑に断ってた。
松原さんがいたなら考えてたけどな。
残念ながらお友達と一緒に回るらしい。
アイツらといるとすごく疲…………目立つし、それにだる…………男1人だから肩身が狭いからうん。
しかも、ワンチャン背後から刺される。
クラスではお店の商品が全部売れたらしく、評判よく終わっていた。
普通に凄いわ。弦巻達マジックも一番客を集めたというデータも残ってる。
まあ普通に文化祭でやる規模じゃないからな。
本物の鳩とか脱出マジックとかやってたし……
もう諦めて先生達が無視してたのも事実。
そして文化祭も終わりに差し掛かってたころ、突然弦巻に腕を引かれ体育館のステージ裏に連れられると何故か他校の瀬田先輩がいるし、なんならハロハピ全員いるし、楽器持ってるし、ステージのカーテンが下がってるから見えてないけど、多分ステージ前には沢山の花咲学生いるし。
もう急すぎて話について行けそうにないし。
美咲「話聞いてないって……こころ?!
比企谷くんに何も言ってないの?!」
こころ「あら………?そうだったかしら?
まあいいわ!はちまん!
これからライブよ!みんなを笑顔にしましょう!!」
八幡「まあ良くねぇよ!
本当に何も聞かされてなかったんだけど?
え、一応メンバーですよ…………ね?
俺もうやめようかな」
花音「ふぇぇ、お、落ち着いてっ!
ほ、ほら、こころちゃんはこれがいつも通りだから………ね?」
美咲「急な発言で、花音さんのフォローがかなり雑になってる」
八幡「弦巻は実際雑だし、本当に突然でバカやるし。
何も間違ってなっ、いてっ…
黒服「比企谷様、キーボードは既にお待ちしています。
こちらに置いておきますね」
Oh…………
八幡「あ、はい、すみません。ありがとうございます。
それとごめんなさい」
黒服「何故謝るのですか?
ライブ頑張ってくださいね」
いや怖ぇーーーーよ!!
キーボードを置く時、俺の足の上に乗っけたのはわざとだよね?!
バカとかは奥沢も言うけど奥沢はセーフなのでしょうか??!
例え弦巻が悪くても黒服たちの法律は、『こころ様正義』を掲げて権力使ってくるんだろうな………
そろそろ黒服達に、危ないリストとして俺が入ってそうですごく怖い。
常日頃からスナイパーとかで狙われてるんじゃないかなって思ってきた。
八幡「てか、先生には言ってあんの?
勝手にやって良いわけはないだろ?」
こころ「それはバッチリよ!!
先生には許可を貰ったわ!
それと、薫の事もよ!」
八幡「………奥沢、まさか。」
黒服が脅し……
美咲「………大丈夫。黒服達じゃないよ。
私とこころで先生に聞いたから」
ほっ。
八幡「あぁ、そう。
それなら良かっ…………たのか?」
普通にこれから恥ずかしい想いをするんだけど。
普通にライブする分にはまだ良く…………はないけど、クラスの奴らに見られるとなると緊張と恥ずかしさで消えたくなる。
はぐみ「ミッシェルがまだ来てないよ!」
薫「確かにね………迷子かな?
ふふっ、ミッシェルも迷える子羊なんだね。」
いや熊だろ。
八幡「というか、瀬田先輩その格好……。」
さっき見た時に気づいていたのだが、聞く暇がなかった。
目の前にいる瀬田先輩は執事?のコスプレをしてる。
まあそうだよな、羽丘も文化祭なんだしそれが終わってそのまま来たってことはそうなるか。
薫「この姿を見てたくさんの子猫ちゃん達が喜ぶからね。
私としても嬉しい限りだよ」
花音「うん、すごく似合ってるよ…!」
流石のカリスマ性だ。
そりゃ男より女にモテるわけだ。
俺だったらそもそも恥ずかしくて着れないし。
こころ「ステージ衣装を用意して貰ったのだけど、今日はみんな違う方が文化祭らしくていいわねっ!
このままで行くわよっ!!」
はぐみ「うんっ!
よーーーし、頑張っちゃうよ!!」
八幡「まじで急過ぎて、逆に緊張する暇がないな。
てか、実感が無いって言った方が正しいか。」
花音「うん、そうだね。
でも急なのがこころちゃんらしいよね。」
八幡「…………確かにそうっすね。」
これくらいの出来事は慣れないといけないのかもな。
ミッシェル「みんな〜お待たせ〜」
こころ「ミッシェル!!来たわね!
みんな準備はいいかしら?
今日は花咲川のみんなを笑顔にするわよっ!」
「「「「「おー!!!!!」」」」」
おー、と心の中で言っておく。
『それでは最後にある子達からの乱入があります!
昨日に引き続きバンド演奏です!
ハロー、ハッピーワールドの皆さんお願いします!』
文化祭実行委員長の声と共に、ステージに立つ俺ら。
乱入って…………。
当然緊張はしてる。こんなの絶対に慣れないし。
3バカは別だ、あれはそう言う生物。
香澄「はっちー!!!」
なんか客席の方から聞こえたが…………うん、気のせいか人違いだな。
×××
香澄「さあや!あれ!
キーボード弾いてるのってはっちーだよね!?」
沙綾「うん……間違いないと思う」
有咲「嘘だろ………冗談じゃ無かったのか」
たえ「上手だね」
りみ「あれがミッシェル…………」
香澄「すごいよ!ハロー、ハッピーワールド!
みんなキラキラしてて…………すっごい笑顔!!!」
りみ「うん……見てるだけで笑顔になれる……」
たえ「はっちー笑ってはない……………でも楽しそう」
沙綾「………………すごい」
×××
こころ「どんどん行くわよ〜っ!」
今ここに立っている6人、、、と1匹か。
全員が全員ではないが学年も違ければ学校も違う。
同じクラスじゃなければ服装だって違う。
俺は文実だったから制服だし。
観客にいる人たちもそうだ。
制服に着替えてる人もいれば、それぞれのクラスでの衣装を着てる。
学年も1年から3年生までいて、先生達だっている。
俺たち6人も含めてみんなバラバラに見えるこのステージ。
音だけはバラバラになることはなく、ステージを揺らす。
こころ「はちまん!」
八幡「……なんだよ。」
こころ「とっても楽しいわね?」
八幡「……………今聞くかそれ?
まだ終わってないし、なんなら間奏中だからね?
バチバチにキーボード弾いてるからね俺」
こころ「はちまんの音でみんなを楽しませてるのよ?」
八幡「………俺の音じゃないだろ。」
はぐみ「みんなだよね!」
薫「この儚い音は、1人じゃ奏でられないね」
花音「うんっ!私たちの!」
美咲「ま、そういう事になりますかね」
なんでそんな恥ずかしいことを言えるのだろうか………
八幡「………まだ終わってないんだから集中してもらって。」
ミッシェル「比企谷くん恥ずかしいのー?」
八幡「黙れミッシェル」
×××
花咲川の文化祭、咲祭は盛り上がりを残したまま無事に終了した。
ライブも成功と言えるくらいの内容だったと思う。
昨日、今日の出来事でPoppin’Partyとハロハピは学校内で一躍有名となった。
最初は派閥とか何とか言っていたが、代表2人の弦巻と戸山はそんなこと微塵も気にしない2人だろうし、2人が仲良しなのでそこまで話が捻れることは無かった。
八幡「さて、帰るか。」
文実だったので、他の一般生徒が帰る中でも労働をしていた俺。
辛いし面倒だがよしとしよう。
文化祭実行委員は内容こそ大変だが、文化祭が終わってしまえばもう2年生まで委員会の仕事が来ることは無いのだ。
体育祭実行委員とかそういうのもだが、イベントが終わってしまえばもうちょろい。
居残り仕事も言うて30分程度のもの。
書記や委員長などの重要な役割じゃなければそこまで大変ではない。
八幡「良し、来年も文化祭実行委員やるか。」
弦巻の分までやらされたが、まあもう慣れたし文化祭は頑張ってたからな。
許してやらん事もなくも無い。
今年の文化祭売り上げや人気ランキングはうちのクラスが学校内1位だった。
色んなものを売ってた事もあるが、1番は恐らく弦巻家無双マジックだろう。
正直アウト寄りのセーフ???だったが、相手が悪かった。
弦巻こころがルールになるからな。
ワンチャン、法律と戦う時が来るかも知れない。
沙綾「比企谷くーん!」
おいヒキガヤ君呼ばれてるぞ。
でも俺も比企谷君なんだけど、俺じゃない比企谷君だった場合恥ずかしくない?
学校に俺以外の比企谷君くらい1人や2人いてもおかしくないだろ。
後ろから声聴こえるからこっちを向いてるかも分からない。
つまり俺は返事しなくていいし、後ろを振り向かなくても良い。
QED証明終了。
ただ1つ気になるのは、
とんでもない速度で近づいてくる足音と、最初の「比企谷くん」って声がどこかのパン屋の声がしたことくら「はっちーー!!!!」
八幡「あっぶ……走って突撃して来んな!」
香澄「え、えへへ〜、ごめんごめん!」
あの激突をごめんで済むなら、肩と肩がぶつかったくらいじゃ喧嘩にはならねぇんだよ。
保護者さん?しっかりリードつけて歩かせて貰えますか?
沙綾「はぁ、追いついた……。
せっかくなんだし一緒に帰ろうよ」
八幡「何がせっかくなんだよ。」
沙綾「同じ文実だし、同じバンドをする者同士でしょ?」
香澄「あ!!!そうだよ!!!!」
八幡「お前っ、耳元でうる」
香澄「今日の演奏すっごく良かった!!
キーボードとっても上手だね!!!!!!
こころんもすっごく歌が上手くて!!!!!
あっ、そうだ!!!!!!!!!!!!!!!
今度一緒に合同ライブとか!!!!!!!!!!」
八幡「………………」
沙綾「うん、香澄?
言いたいことは分かるけど1回落ち着こうね。
比企谷くん困ってるから」
八幡「………北沢とか弦巻やお前といい、なんでお前らそんなに喋れるの?
口にタボチャでも付いてんの?常時持ってるタイプなの?パッシブなの?」
香澄「タボ…………なに??」
八幡「いや、何でもない。気にしないでくれ。
よくそんなに舌が回るなってことだよ。」
香澄「えへへ〜、褒められた!」
褒めてねーよ。
沙綾「かすみ、褒められてはないと思うよ……」
八幡「お前らも文化祭お疲れ様。
気をつけて帰れよ、じゃあな。」
沙綾「うん、比企谷くんもお疲れ様。
じゃあ帰ろっか」
香澄「有咲達も校門で待ってるって!」
ナチュラルに別れようとしたのに、ナチュラルに阻止られたんだが。
八幡「俺は自転車だからな、悪いけど先に帰るぞ」
香澄「えー!!
じゃあ私も後ろに乗る!」
八幡「2人乗りはOUTだからな。
それに後ろに乗せるのは、小町しか許してない」
沙綾「シスコン……」
八幡「いや?てかお前に言われたくはない。」
ブラコン&シスコンですよねあなた?
×××
八幡「……………」
こころ「はちまん、遅かったわね?
みんなもう待ってるわよ?」
八幡「……………」
美咲「だからこころ、文化祭実行委員最後の仕事があったんだって。
てか本来ならアンタも行かなきゃ行けないんだって」
こころ「あら、そうだったの?お疲れ様ね!」
八幡「はぁぁぁぁ。」
はぐみ「ため息は幸せが逃げちゃうよ、はちくん!」
もう呆れて声も出ないわ。
しかも校門で待ってるのかよ、聞いてないし。
だったら実行委員の仕事やれよ。
たえ「すごく仲良し。」
りみ「うん、楽しそうだね」
これ見て楽しそうってどんだけハッピーなんだよ。
有咲 (コレは流石に比企谷に同情しちまった。
香澄でも委員会行ってるのに……………口には出さねぇけど)
美咲 (市ヶ谷さん、こころのやばさに気づいたかな?
市ヶ谷さんも私たちと同じ境遇にいそうだから仲良くなれる気がするんだけどな)
八幡(なんか奥沢が市ヶ谷の方をじっと見てるけど何?
奥沢も市ヶ谷に噛み付かれた?
俺めちゃくちゃ嫌われてるから苦手なんだけど仲間いた?)
×××
香澄「さっきのみんなの演奏すごかったよ!!
わたしずっとキラキラドキドキしてた!!」
こころ「キラキラドキドキ?
でも笑顔になれたのなら嬉しいわ!
ポピパも昨日の演奏とーっても良かったわよ!!」
え、いま戸山笑顔になったって言ったか?
笑顔パワハラになるぞ。
はぐみ「うんうん!!
学校でライブするのすっごい楽しかったね!!」
文化祭帰り、Poppin’Partyとハロハピの11人とかいう大人数で帰っている。
サッカー出来るじゃんか。
しかも自転車で先に帰ろうとしたら、数人から自転車のカゴにバックをぶち込まれた。
俺の扱い雑すぎませんか?
バック全部捨ててやってもいいが、怖すぎるしやめとこう。
たえ「でもはっちーがあんなにキーボード上手いと思わなかった。」
八幡「うぉ!?!急に出て来るなよ!」
顔近い近い近い近い!!
距離感バグってんのか?真顔で俺の顔の前ににゅっと表れたら誰だってビビるじゃん。
たえ「え、そんな怖い?」
首を横に傾げはてなマークを頭にうかべてそうな顔をする花園。
この天然っぷりには、他の男子共が堕とされてそうで少し同情する。
沙綾「それ私も思った!比企谷くんキーボードめちゃくちゃ上手だよね」
八幡「………………どうも。
まあ、小さい頃にちょっとな」
それを言ったらお宅の市ヶ谷さん上手いと思うけどな。
本人には言わんけども。
りみ「………………」
有咲「おい、りみ?どうかしたのか?
さっきからボーッとしてるけどもしかして体調悪いのか?」
りみ「えっ!うち!?
あっ、それは、その、あの…………」
薫「ん?どうしたんだい子猫ちゃん。
私の顔に何か付いてるかな?」
そう言って牛込さんにジリジリと近づく瀬田先輩。
りみ「い、いえ!!そういう訳ではなくて!」
美咲「あ〜、そういえばりみは薫さんのファンだったっけ?」
さすが有名人。人気者は違うなぁ。
りみ「そ、それは…………み、美咲ちゃん!///」
美咲「あ〜、りみは癒しだねぇ」
おっさんかよ。
てか、この2人は元から知り合いだったのか。
まあ俺が大体初見ってだけで、中学から一緒とかいるのか。
にしても、牛込さん、松原さん、この2人は癒しか。
1グループに1人は欲しい…………いや、1人以上は欲しい人材だよなぁ。
もう全員癒しでもいいけどね。
こころ「香澄!はぐみ!
さあ、誰があの公園に先に着くか競走よ!!」
香澄「ふっふっふ、負けないよ〜!」
はぐみ「じゃあ、よーいドン!!」
美咲、有咲「「やめんかー!!」」
…………………オカン系もいなくちゃ行けないかもな。
×××
八幡「はぁーー。」
小町「およ?お兄ちゃんが疲れた人の声と顔してる。」
八幡「うん、まあ疲れたからな実際。」
結局あの後、公園に寄りたい組がうるさくて30分くらい居座ってた。
まあ、30分で済んだことに喜んでおくべきか。
小町「ライブと文化祭続けてだもんね、それは疲れるよね〜。
お兄ちゃん頑張ったね!偉い!
あ、これ小町的にポイント高い!」
八幡「はいはい、たかいたかーい」
正確に言うとライブ→文化祭→ライブだったんだけど、わざわざ言う必要ないか。
それとそのポイント、本当に同級生とかにも使ってるのか気になって夜しか寝れない。
何度でも言うが勘違い男子が小町に変なことしないかマジで心配なんだけどお兄ちゃん。
小町「うわぁ、お兄ちゃんが変な顔してる。
こまち怖いからもう寝るね!お兄ちゃんもお休みー!」
八幡「おい、怖いってなんだよって……………ってもういないし。
俺も寝るか。」
高校生活最初のイベントの文化祭も終わり、ハロハピのライブも達成と。
Poppin’Partyもなんか無事に結成されたみたいだし、めでたしめでたしって感じだな。
そんなに日にちが経ってないのに色々なことが起きて疲れが溜まり続ける。
今後も何があるか分からないけど、どうか穏やかに過ごして行きたいと心の中で願おう………………。
×××
文化祭終わりのハロハピの演奏を聴いて様々な決意や興味、色々な感情を持った女の子達がいたとか。
???「今日の文化祭の演奏凄かったなぁ〜!
あんなに笑顔で歌いながら動けるなんて……………
私も頑張らなきゃ!!」
???「まん丸お山に彩りを!」
「〜〜ちゃーん!この楽器のメンテも頼めるかな?」
???「はい!自分に任せて欲しいッス!!」
「ごめんね!最近正式にドラマーになっ…………ふふっ、違うわね。
アイドルだもんね?」
???「か、からかわないでホシイっすよ!!
ジブンなんでまだまだ全然で……。
ドラマーとして精一杯頑張って行くのでよろしくお願いしまっす!」
???「はー、今日は文化祭面白かったな〜!
最後の演奏でルンってくる子も見つけちゃったし!!
あ、そうだ!今度みんなに頼んでみよ!学校で演奏したいなぁー」
???「おねーちゃんも一緒に!!」
???「今日は文化祭も面白かったですし、最後のライブも素晴らしかったです!
私も元気も一生懸命鍛錬に励みます!」
???「ブシドー!!!」
???「ふふっ、やっと見つけたわ。
まさかこんな所で出会えるなんて…………
7年振り………………かしら??
???「ね?ハチくん。」