彼ら彼女らは青春を謳歌する……?   作:えーく。

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やはり第一印象は大事

 

 

 

 

 

 

 

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

 

 

 

放課後のチャイムでクラスの雰囲気が明るくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「はちまん、みさき!

はぐみと花音と合流して薫を迎えに行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

美咲「速い、待って。

今学校終わったばっかりじゃん、それにまだ他のクラスが帰りの会終わってるとは限らな………………って聞いてないし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

弦巻はダッシュで教室から走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「そもそも俺日直で、先生の荷物沢山あるから職員室まで運ばなきゃ行けないから先に行ってくれ。

何度も言ってるけど俺自転車だしな」

 

 

 

 

 

 

暴走列車のように教室を出ていった弦巻に伝えてくれと奥沢に告げる。

多分アイツは北沢が居るA組に行ったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

美咲「んー、多分校門の前とかにいると思うけどわかった。

こころ達には伝えとくよ」

 

 

 

 

 

 

八幡「助かる」

 

 

 

 

 

 

 

奥沢はやれやれと言いながらも弦巻の後を追って行った。

さてと、俺も荷物運んでやりますか。

 

 

 

 

 

 

 

先生「日直の2人に悪いけど、職員室まで頼むな」

 

 

 

 

 

 

『はい』

 

 

 

 

 

 

とは言われても2人で持つにはそこまでの量はない。

プリントとファイルだけだから1人でも出来る仕事量。

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あ、えーっと、コレは俺が運ぶからもう帰ってもいいぞ?

とは言っても部活があるのか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の日直は俺ともう1人、小野寺さんという女の子。

黒板の右下に、本日の日直の所に俺の名前の隣に小野寺って書いてあるからきっとそうだろう。

この自信の無さから分かるように当然彼女とは喋ったことは無い。

というか奥沢と弦巻以外とは義務的な会話しかしてないなうん。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな全然知らない小野寺さんだが、バスケットボールカバー的な物を持っているのできっと部活をやっているのだろう。

俺は帰宅部だし全然居残れるのだ、まあ、帰り遅くなるのは嫌だけどね。

どうせこの後弦巻の家でバンド練習だし、そもそも運ぶだけだからそんなに時間かからないとは思うんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

そして、何より一番の理由は2人で荷物を運んだとして、気まずさが絶対に勝つ未来しか見えないためだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

小野寺「え!いや、悪いよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

手と首を横に振りながら申し訳なさそうな顔をする小野寺さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「いや、本当に気にしないでくれ。

俺は帰宅部だからな、なんの問題もないんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

やばい、小野寺さん凄い良い人かもしれない。

俺だったら喜んで任せるのに、律儀な人だ。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「しかも2人で持つにはちょっと少ないしな。

俺はこの後予定も何も無いし、気にすんな」

 

 

 

 

 

 

小野寺「う、うん………わかった。

比企谷君ありがとね!また明日!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「お、おう。また……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小野寺さんは後ろにいる俺に手を振りながら駆け足で教室を出る。

それにしても不思議な感じだ、何かがこう……まあ、どうでもいいか。

職員室行かなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『良し、比企谷ありがとな。

じゃあもう大丈夫だから気をつけて帰るんだよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「うっす。失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッションコンプリート。

小野寺さんと別れてから3分以内で終わってしまった。

こんな楽な仕事でちょっと恩着せがましい事をしてしまったのでは無いかと背徳感に襲われるが、まあ別に何もないだろう。

アイツらも待ってるかもだし、さっさと帰るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、比企谷君」

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろから急に声をかけられる。

いつもなら、『比企谷』なんて俺以外にもいるかもしれないから、人違いだろうと思ってスルーするのだが今回はしっかりと声の方に振り向く。

…………スルーすr(殴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「比企谷君こんにちは、職員室に用事があるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、我らがドラマー松原さんである。

このマイナスイオンも一緒に出してそうな声を忘れるわけが無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「こんにちは。

用事は済んだので今から帰るところです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「そうなんだ……!

それじゃあ一緒にこころちゃん達の所まで行こう……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し不安そうな顔で聞いてくる松原さん。

俺が拒否るとでも思っているのだろうか。

そんなわけがない、松原さんと行けるのなら俺は半裸で校庭1周できる。

いや誰得だよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「一緒に行きましょうか。

弦巻達は多分校門で待ってるらしいので……」

 

 

 

 

 

 

 

松原さんもてっきり弦巻と一緒にいると思っていたがそうではなかったらしい。

職員室に用事でもあったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ふふっ、2人は仲がいいのね」

 

 

 

 

 

 

花音「あ、千聖ちゃん……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ちさとちゃん……?と呼ばれる人が職員室の扉から出てきた。

松原さんとは知り合いらしく、会話が進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

???「花音が男の子と楽しそうに話してるの久しぶりに見た気がするわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「そ、そんなことないよ!

た、多分…………」

 

 

 

 

 

 

 

焦る松原さんも良いな……じゃなくて、この状況は少し気まずい。

俺は先に外で持っていた方がいいのだろうか?

こういう時の対処法を学校では教えてくれないんですか!?

テストでいい点とれたって、こういう時何も出来なきゃ社会には溶け込めないのではないのでしょうか!

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……あら、ごめんなさい。自己紹介がまだだったわね。

私は、花音と同じクラスの白鷺千聖です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

丁寧な自己紹介をしてくれた白鷺さんと名乗る女性。

松原さんと同じクラスってことは2年生、すなわち俺の先輩にあたるな。

白鷺……千聖?なんか聞いたことあるようなないような……

 

 

 

 

 

 

 

八幡「比企谷です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ名乗られてしまったので名乗り返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「比企谷……くん……。へぇ……」

 

 

 

 

 

 

 

白鷺さんは一瞬だけ考えるような間を取り、俺の爪先からてっぺんまでざっと流し見た。

その刹那ぞっとするほどの寒気が襲いかかってくる。

 

 

 

 

 

 

 

千聖「比企谷くん……。うん、よろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

が、白鷺さんがにっこりと笑うと寒気やらの空気も解ける。

なんだったんだ今の……。

あれか、美人に見つめられて緊張したせいだな、うん。

 

 

 

 

 

 

 

それでもまだ何か釈然としない違和感が俺の背筋を撫でていた。

この違和感の正体は一体…………

俺が訝しげな視線を白鷺さんに向けていると、白鷺さんは一瞬だけ俺と目を合わせてすぐにその視線を松原さんに移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「それじゃあ花音。

私もそろそろ行くわね、花音も頑張ってちょうだい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「うんっ!

千聖ちゃんも頑張ってね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「それじゃあ、比企谷君。

私はこれで失礼するわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あ、はい、どうも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄いなこの人。

ずっとニコニコしてるんだけど……

なに?俺の顔が面白いの?

それとも弦巻の従兄弟とか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「あなたとはきっとまた会う気がするわ。

だからこれからよろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意味のわからないことを言われ、スっと手を出される。

これは陽キャ特有のよろしくの握手。

こんな美少女と手を握れるならきっと世の男子は泣いて喜ぶのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで俺は自分が無意識にしてしまった行動に気がついた。

この人の少しの違和感を抱いてた俺は咄嗟に足を1歩引いて、『自分警戒してます』といった行動をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

千聖「……私、今嫌がられる事をしてしまったかしら?

それだったら謝るのだけれど……」

 

 

 

 

 

白鷺さんには意外な反応だったのか、申し訳なさそうに謝罪する姿に罪悪感が襲ってきた。

そりゃそうだ、握手を求めた相手がいきなり引いてしまったら俺なら引きこもり絶対ジャスティスになってる自信がある。

 

 

 

な、何か言い訳しないと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あ、いや別にそんなんじゃ、ほら、その、普段こんな綺麗な人と出会う機会が無くてですね、緊張しちゃってて……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くっ、恥ずかしい!

でも瀬田先輩はカッコイイタイプの先輩だし、松原さんはカワイイ系だからノーカンで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「ふーん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し怪しむように見られるが、動揺したら負けだ。

もう帰りたい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「あれ、ひょっとして比企谷君……千聖ちゃんのこと知らない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、さっき自己紹介したばかりなのでさすがに名前は忘れてない。

じゃあどこかで既に会ってたり……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「千聖ちゃんは女優でもありアイドルなんだ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………はい??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松原さんが嘘をつくとは到底思わないがいきなり何を言ってるんだ?

ジョユウ?アイドル?

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「その反応からして本当に知らなかったみたいね……。

なんだか知られてる前提でいた自分が少し恥ずかしいわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちから視線を外し、少し頬を染めながら白鷺さんは恥ずかしそうに話す。

全然分からないけどごめんなさいと心の中で謝るくらいには、庇護欲をそそる姿だった。

 

 

 

白鷺…………千聖……ねぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

そういえば!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『誰を選ぶの!??』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぜ、全員じゃダメかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『はぁぁぁぁ???』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………小町。

何このドラマ、男が複数の女性に囲まれてるけど、もしかして全員ヒロインなの??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングでテレビを見てる小町に問いかける。

にしても多くない?ハーレムじゃんって思ったけど空気感がどうも怪しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「あ、お兄ちゃんおはよう。

そうだよ、だけど今ねちょっとカオス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「空気重そうだな。

というかこんなはっきりとしたハーレムのドラマは初めて見た」

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメや漫画、小説なら本屋とか行けばよく見かけるんだがな。

ハーレムドラマはあんまり見たことがない。

 

あ、でもそもそもドラマを観ないじゃん俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「今いる女の子達全員に告白されて、男の子の答えは全員と付き合いたいって言ってる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わーお。

漫画や小説などでは、勝手に彼女が増えたりするが、意外とヒロイン同士も仲良くなるハーレム系も多いと聞くが、この作品はしっかりヒロイン全員バチバチなのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「一葉、二奈、三莉、四織、五鈴、六花、七美、計7人のヒロインが主人公の八夜君を取り合ってるからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前すご…………全員運命的な名前してるわな。

というか大丈夫コレ?似たような作品を知ってる気がするんだけど?

何等分かにする花嫁じゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「お兄ちゃんそれ以上は行けないよ。

完全オリジナル作品だから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全オリジナルって言葉がもう9割語ってんだよなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「てか、俺の名前も八ついてるじゃん。

てことは実質俺もモテモテ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「お兄ちゃん…………いや、ごみぃちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町の冷たい目。

新たな性癖に目覚めそうになるが、これ以上小町に幻滅されたら俺はこの命を断たなければならないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「……………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「え、ごめん冗談だって。

そんなに不快だったか今の。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町が思い詰めた顔で黙ってる。

そんなに俺の言った事引いてんの?

だって名前に八が入ってるの事実だし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町 (お兄ちゃんは最近ハロハピさんたち、女性陣の友達が出来た。

そして、沙綾お義姉ちゃんたちPoppin’Partyさんとも。

もしかしたら…………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「本当にどうしたんだ小町。

急にニヤケたりちょっと悲しそうだったり、コロコロ表情変えて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体調不良では無さそうだしな、純粋に妹を心配するのは仕方の無いことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「な、何でもないよ!

それと悲しくもないしニヤケてもない!

お兄ちゃんキモい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町に言われたくない言葉ランキング第5位に入るレベルの言葉を言われた………。

アレ?キモいって意外と高頻度で言われてない?

気のせいか。

 

 

2位は、『小町の彼氏、紹介するね』

こんなこと言われた日には、彼氏くんに何するか分からん。

全力で〇しにいく覚悟はある。

 

 

 

 

 

 

1位は『小町、結婚するね』

彼氏紹介された時点でこの未来も想像は出来ていたが、ここまでだな。

その時は彼氏くん〇して死体撃ちして、俺もこの世界からBANされよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「まあ、いつかはお兄ちゃんにもそんな人が隣にいる未来がある可能性が0.000001%もあるかも知れないね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「0.000001%『も』!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無いってそれは。

四捨五入して切り捨てていい数字だよそれ。

もう小町いればいいんじゃないかな?

QED.証明完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町 (お兄ちゃんのせいでお義姉ちゃん達に迷惑かけるかもしれないからね。

こまちがお兄ちゃんを見ててあげないと。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いがお互いを大事に思ってる比企谷兄妹だった(???)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「って言うか、一葉ちゃんも知らないの?

一葉ちゃん役は、あの最近大活躍してる白鷺千聖さんだよ!!

最近はアイドルにもなってて、Pastel*Paletteって名前の!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「しら……なんて?

有名って言われても、テレビあんまり見ないからなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュースとかそういうのはケータイでも見れるらしいが、あまり興味が無い。

バンド、バイト、勉強で時間が無いって事にしとくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「…………あった、ほらコレ!

あのドラマ、『7人の姫』のPV映像でめちゃくちゃバズってたシーン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7人の姫っていうのか。

にしても小町テンション高いな、そんなにその白なんとかさん好きなのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一葉『ふふっ、やっと見つけたわ。

まさかこんな所で出会えるなんて…………

7年振り………………かしら??

 

 

 

ね?ハチくん。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………いかにもヤンデレって感じのセリフだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も北沢とかにハチくんって呼ばれてるから、ちょっとドキッとしたとか言ったらまた小町にキモがられるだろうか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「一葉ちゃんはすっごいヤンデレだからね!

千聖さんもヤンデレだったりして!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「キャラがヤンデレだからって、それを演じてる人がそういう性格なわけあるか。

まあイメージがつくのは分かるけどな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ別に、しらなんとかさんがヤンデレだろうがそうじゃなかろうが、会うことなんて無いしどうでもいいんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あ、白鷺千聖さん?

…………え??白鷺千聖さん???」

 

 

 

 

 

小町との記憶を頼りに遡っていたらなんと!

めちゃくちゃ有名な人だって思い出した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「ふふっ、そうよ?

白鷺千聖。小さい頃から本名で芸能活動してるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジで本人かよ!

え、俺今ひょっとして有名人と喋ってる!?

周りに人は……!?

大丈夫!?ファンに〇されない?

一応まだ、しにたくはないんだけど?

 

 

 

 

 

 

 

花音「うんっ、千聖ちゃんって凄いんだよ!

比企谷くんは今ちょうどドラマでやってる『7人の姫』観てる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「い、いえ、自分は観てないですけど妹が観てます」

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「面白いから時間があったら観てみて……っ!

千聖ちゃんも他の子もすっごい可愛いから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自信満々に笑顔で言う松原さん。

いつもよりテンションが高く、可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

千聖「か、花音ったらも、もう//」

 

 

 

 

 

 

 

満更でもない反応、百合ってるって奴かコレ。

てえてえなー。

てか松原さんの事好きすぎでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「!

あ、ごめんね、千聖ちゃん!

時間大丈夫だった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「ええ、大丈夫よ。

それじゃあ花音、また明日。

比企谷君もまた……ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またがあるのか。

いや別にいいんだけどね、まだやっぱりちょっとどこか怖いと思ってる自分がいるんだよなぁ。

白鷺さんには申し訳ないんだけども……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「はい、それではまた」

千聖「花音を泣かしたら許さないわよ」ボソッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「???????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺とすれ違う瞬間耳元で、何やら鳥肌が立つセリフが聴こえた。

え?いやいやいやいや??

俺のただの幻聴でしょ、はぁ、疲れてんのかなー……

 

 

 

でも今のは間違いなく松原さんには聞こえていないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………」

 

 

 

 

千聖「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間的に振り向くと白鷺さんと目が合う。

 

 

 

 

 

うわぁ、すっごい笑顔。

でも目が笑ってないのは気のせいでしょうか?そうですか。

 

 

 

 

 

どうやらお互い第一印象は良くなかったらしい。

松原さん大好きなことと、笑顔ってやっぱり複数あるんだなってことだけはわかった。

 

 

よーし、あの人には近づかないようにしよう、うんそうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「比企谷……八幡。ふふっ、面白そうな後輩が出来たわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……っ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「比企谷くん……どうかした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「い、いえ、何やら一瞬寒気が………」

 

 

 

 

 

 

 

いや、あの人と会ってからちょっと恐怖という名の寒気が襲いかかって来てたからな。

こっからバンド練習もあると思うと少し憂鬱になるが、乗り越えよう……

今日は帰ったらお風呂で温まろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

 

 

 

 

 

 

やはり放課後のチャイムしか勝たん。

部活にも所属してない俺は安らぎの音にしか聞こえないのだ。

しかも今日は午前授業のため、いつもより終わる時間が早くて気分がいい。

嬉しさのあまり疲れがどっと出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「はぁー、終わった」

 

 

 

 

 

 

美咲「比企谷くん今日はなんかすっごい疲れてるね」

 

 

 

 

 

 

スクバを背負った奥沢が俺の左後ろから声をかける。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「いや、逆に聞くけどなんでそんなに疲れてないの?

昨日のバンド練習は割とハードだったよね?

ミッシェル着てたのになんでそんなに普通のテンションなの?」

 

 

 

 

 

 

本当にコイツはたまに化け物なんじゃないかと思ってしまう。

ミッシェルは日々黒服のに人達が改良してるとは聞いているが着ぐるみは着ぐるみだろ?

 

 

 

 

 

美咲「あー、うん、まあ慣れた……かな?

というか、比企谷くんが体力無さすぎなだけじゃない?」

 

 

 

 

 

 

八幡「そこに関しては否定出来ないのが悲しいな。」

 

 

 

 

 

 

三バカは言わずもがな、奥沢も大丈夫なのか。

だが甘いな。松原さんは昨日帰り際に言っていたぞ!

 

 

 

 

 

花音「今日はもう疲れちゃったから、帰ったらお風呂入ってすぐに寝ちゃいそうだよ〜……」

 

 

 

 

 

 

 

なんて可愛いのだろうか!

ともあれこれでお前らがおかしく、俺と松原さんが普通ということが………

……いや、待てよ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「花音さんドラムじゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「うん、そうだよ。流石にドラムは疲れるよ。

しかも女の子だよ?花音さんと比べるのは間違ってるよ」

 

 

 

 

 

 

八幡「ぐっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も体力付けるか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、奥沢とは別れ俺は1人下校ムーブをかます。

いつもよりテンションは高く、鼻歌でも歌いながらスキップをしてしまいそうだ。

普通に絵面だけ見たら警察沙汰かもしれないがそれには理由がある。

 

 

1つ、今日はバンド練習が休み。

 

 

奥沢と瀬田先輩が部活なのと、弦巻、北沢は弦巻家で、バッティングセンターで遊ぶらしい。

そう弦巻家で。

全然言い間違いじゃないのが本当に怖い。

 

 

 

松原さんもお友達とお出かけ、あのヤンd……白鷺さんだろうか、うん、噂をすると出てくるらしいしやめとくか。

 

 

そして2つ目、今日は午前授業。

 

言わずもがな最高である。

 

 

たった2つ、それだけで人は幸福になれるのだ。

CiRCLEのバイトがあるとはいえ、それでも3、4時間は余裕がある。

帰ったら軽い昼寝もいいし、勉強も出来るし、何もしない時間でもいいな!

最近一人の時間が全くと言っていいほどないので、想像するだけでニヤニヤが止まらない。

まだ学校なので気を引き締めて行かないと警察or生徒会沙汰になりかねないので気合を入れて行こうか。

 

 

 

 

じゃあなあばよ学校!

校門までは自転車を押して歩いていたが門を過ぎれば俺を縛る物なんてない!

スタートダッシュは完璧!

このスピードに乗ったまま漕ぎ始めれば俺はきっと風になれる!そんな気がする!今のテンションなら俺は行けr「あ、ちょっと待って!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

 

 

 

 

 

???「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

何かわからない人に自転車の後部座席の部分を掴まれたが、関係ない!

俺は風に……!

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………」キィィ

 

 

 

 

 

 

???「…グッ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡 (え、なんなの?てか本当に何???

人の自転車の後部座席掴んだまま笑顔なんだけどもしかして妖怪?

っ、、この人ちから、どうなって……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「あたしは氷川日菜だよ!

よろしくね!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔で挨拶する人を見て、ひと目でわかってしまった。

 

─────あ、この人絶対苦手なタイプだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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