???「やっほ〜!
まりなさーん、はちまーん!」
うへぇ、相変わらずうる……間違えた。
騒がしいというかコミュ力お化けというか……
???「………」
八幡「………!」
たった今、俺のテンションをどん底に落としてきた集団のお客さん1人に距離を詰められる。
???「文化祭の貴方の演奏聴いたわ。
少し……いや、かなり貴方のイメージとは違うバンドで驚いたわ」
八幡「いや、何で聴いてるんですか?
まあ、それには深く同意しますけど」
ていうか、花咲川と羽丘って文化祭同日だよね??
今日の宇宙……るんさんと言い、この人も何で花咲川の聞きに来てんだよ、バックれなの?不良なの?
???「確かにあれは笑ったよねー!
でも、これでもめちゃくちゃ褒めてたんだよ?」
???「………記憶に無いわ」
褒める?誰が??誰を???
この人、誰かを褒めるとかいう感情持ち合わせてたの?
???「何かしら?」
八幡「いえ、何でも……」
怖いから早く手続きして、スタジオに入ってもらおう。
???「今日はかなり空いてるようですね、周りに誰もいませんし」
八幡「そうですね」
だからもうちょっとで早上がり出来たんですけど、誰かさん達のおかげ様でギリギリ無理でした。
とか口が滑っても言えない。
八幡「………はい、それでは5名様1番のスタジオへどうぞ」
???「Roseliaよ」
八幡「…………」
友希那「…………」
八幡「…………はい。
Roselia様、どうぞ1番のスタジオへ」
リサ「あはは♪」
紗夜「行きますよ」
あこ「比企谷さんでも、友希那さんには勝てないんだ!」
燐子「……ふふ、そう……だね……っ」
いや、俺は別に強くないからね。
『Roselia』
俺たちと同じく、今年から出来た最近のバンドチームである。
だけど実力は初心者のそれらではなく、歌唱力から演奏レベルまで圧倒的高火力な注目バンドである………らしい。
月島さんが言ってた。
CiRCLEで働いていると様々なバンドに出会う。
それが仕事なのだから当然なんだけど……
当然Roseliaもその1つである。
友希那「ちょっと先に行っててちょうだい」
八幡 (……?)
リサ「ん?
……あー、わかった!先行ってるね〜♪」
そう言うと今井さんは俺に向かってウインクをしてスタジオへ向かった。
え、なに?アイドル?
ていうか忘れ物してますよ?湊さん忘れてるって。
友希那「比企谷君」
八幡「……」
友希那「貴方が私の誘いを断って時間が経ったわね」
八幡「………そうです…かね。」
友希那「私からお願いしてのも初めてだし、断られたのは初めてだったわ」
八幡「…………」
友希那「あの日も今みたいに、私たちとあなた以外はいなかったわね」
………えー、そんな日もありましたね。
期間としては数ヶ月ちょっと前くらいだと思うが、最近1日1日が濃くてもっと前の話だと思ってしまった。
……ていうか絶対根に持ってるじゃんこの人。
しかも俺が断ったと言うが、どうせ入ってもすぐに切られると思ってたしな。
それに、あの時はもう俺の中では答えは決まってたから──
×××
Roseliaになる前のメンバー、まだ友希那と紗夜の2人。
それに、八幡がハロハピに入る少し前の話。
友希那「…………」
紗夜「………今回もダメでしたね」
友希那「ええ、そうね。」
紗夜「まあ、妥協してメンバーを集めても仕方が無いですからね」
あ、やっと終わった?
あの2人、さっきまでロビーでもう1人いた女の子とバンド面接的なことしてたけど、あの調子だと″また″クビにしたみたいだな。
コレで何回目だよ、怖いよ、倍率高すぎるだろ。
かれこれこんな感じの出来事をもう5回以上は見ている。
メンバーは未だにあの2人っぽいしな。
でもちょくちょく、中学生?位の子があの、白よりの紫?髪の人にアタックしてる現場も見たことがあるな。
湊友希那、だっけか。
月島さんいわく、彼女は高校生バンドの世界では有名人らしい。
圧倒的な歌唱力、魅了するパフォーマンスでプロの人達からも注目されてるとか。
まあそのレベルまで行ってるなら、メンバー決めを辛口でやってても仕方ないとは思う。
しかもそんな人と組めているもう1人の水色の髪の人もとてつもない実力者ってこと。
彼女はギターで、名前までは知らないけど演奏は聞いたことがある。
正確なリズム、音色で正直怖かったと思うほど綺麗だったという記憶。
あとこれは最近気づいたんだけど、この2人がロビーにいると暇な時が多いってこと。
なんかしらのオーラや覇気を放っているのかもしれない。
もしかして営業妨害ですか?もっとやってください!!
まりな「八幡君?」
八幡「うおっ!
な、何ですか?」
まりな「今よからぬことを考えてる気がしたから」
八幡「そ、そ、そんなわけないじゃないですかー⤴︎」
え、何でわかるの?見聞色?もしかして月島さんも覇気使い?
ここの空間が怖くなってきたんだけど……
紗夜「月島さん、こんにちは。」
まりな「こんにちは〜!
……今日もダメだったみたいだね。」
友希那「すみません。
せっかく月島さんが勧めてくれた人だったのに。」
まりな「え、いいのいいの!
逆に申し訳ないよ、彼女にも今度謝らなきゃね。
でも、あの子はかなり上手い部類だと思うけどそれでもダメだったみたいだね」
紗夜「えぇ、演奏は正直今までの人の中で1番良かったと思います」
友希那「……確かに、演奏は良かったわ。
でも、強い意志や今後も一緒にやってるビジョンを感じれなかったの。」
まりな「……そっか。」
おいおいこの審査思ったより鬼畜じゃありません?
実力あってもダメなのかよ。
完全にローカルルールで私情を挟んでるよコレ!
まりな「……………あ!
実は今日はもう1人ね、友希那ちゃん達に紹介したい人がいるんだ!」
友希那「………?」
紗夜「もう1人……ですか?」
まりな「そう!
男の子でもいいんだよね?」
友希那「……ええ、別に性別は問わないわ。」
まりな「それなら良かった!」
そう言って手を叩き笑顔になる月島さん。
しかし、まだもう1人いるとは、、、
なかなかの無理ゲーだと思うけど健闘を祈ろう。
まりな「それじゃあ比企谷君」
八幡「はい?……!」
突然月島さんに肩を叩かれる。
笑顔の月島さんに肩を叩かれた意味が全然分からないまま続きの言葉を待った。
ひきがやくん?
まりな「頑張って!」
八幡「………はい?」
紗夜「貴方が……?」
友希那「………」
八幡「………はい???」
×××
友希那「それでは、今日は突然だからこちらからのお題的なものは無いわ。
自分の得意な曲を弾いて頂戴。」
八幡「………」
えー、普通にやりたくないんですけど?
何でこんなことに……
必死の抵抗で月島さんを睨む、
こんなのパワハラだ!訴えるぞ!
俺の思いが届いたのか、月島さんが俺に近づいてきた。
ま、まずい!見聞色か!
だけどこればっかりは俺は悪くない、抵抗するで拳で!!
俺の意思を無視するかのように耳元まで近づき、俺に言った。
まりな「ごめんね、比企谷君。
でもきっと必要な事だと思ったの。
比企谷君にも友希那ちゃん達にも。」
八幡「……」
まりな「別に合格しても入らなければいいんだよ。
比企谷君にはもう、一緒にいたい場所が決まってるんでしょ?」
………この人は俺が何かに悩んでることを知っている。
詳しく知らないのは俺が詳しく話してないから。
俺の態度でバレていたのだろうか、バイト先まで私情を持ち込むのはよくないことか。
月島さんは俺の助けになりたいと言っていたことがある……それが今ここでやることに意味があるのだろうか。
八幡「……はぁ、分かりましたよ。
月島さんの言ってることはほとんど意味がわからないですけど、どうせ無理だと思いますけどとりあえずやります。」
友希那「………」
紗夜「やる気がないのなら最初からやらなくても『待って』……!
………湊さん。」
友希那「あなたに興味を持ったわ。演奏して」
紗夜 (湊さんが……?)
八幡「じゃあ……まあ、はい。」
まりな「………」
紗夜「………」
友希那「………」
八幡「………」
緊張……はしてる。たかが3人の前で演奏するだけ。
それでも空気が、雰囲気が、視線が、未知への期待が、信頼が、俺の身体を縛り付ける。
息がしずらい、頭の中が真っ白になりそう、本当に弾けるのか?
八幡「まあでも……」
なんでもいいよな
「「「……………!」」」
誰かのためだとか、何のためとか、理由とか、何かを伝えたいだとか、そんなのないな。
理由も意味もきっといらない。
月島さんに言われたから、弦巻たちに誘われたから、湊さんたちに試されてるから、そんなのもので今俺は、キーボードを弾くんじゃない。
小さい頃からピアノを弾くのが好きだった。
理由は小町が、母が、聞いてる人達が楽しそうだったから。
だけど今はもう分からない。
だから今は自分のために弾こう。
誰も聞かなくたっていい、間違ったっていい、弾きたいように弾こう。
あの頃の自分を嫌いにならないように。
あの頃の楽しかった気持ちに嘘はつきたくないから。
この場を勝手に利用させてもらおう。
コレが終わって、楽しかったら、また弾きたいと思ったなら、その時は、
弦巻に……
×××
友希那「あなたは自分の居場所を見つけれたのね」
八幡「………まぁ、おかげさまで。
きっかけはどうであれ、あの日決心したようなものなので」
友希那「私たちを踏み台にするなんていい度胸してるわ」
ひぇ!?
ゴゴゴゴとか言う擬音と共に後ろからオーラが出てるように見える。
この人、あの出来事以来会う度に「後悔するわよ?」とか「今なら許してあげるわ」とかネチネチ言われてたし。
友希那「1つ言っておくわ」
八幡「………」
友希那「私たちは今いる、紗夜、リサ、あこ、燐子
そして私、この5人でRoselia。」
八幡「………そうですね。」
友希那「あなたが入ってたら、この先どうなっていたかは分からないけど……
今は私の、私たちのバンドがRoseliaなの」
八幡「ええ、わかってます。」
友希那「あなたには感謝してるわ」
八幡「感謝……ですか?」
え、会う度にグチグチ言われるし睨まれるしで、てっきりめちゃくちゃ嫌ってんのかと思ってた。
友希那「あの日のあなたの演奏を聞いて確かに、私の中で何かが変わったわ。
上手く言葉には出来ないのだけれど。」
八幡「………」
あの日は俺も何かに夢中であんまり自分の演奏を覚えてはいないが、そんなに良いものでもなかった気がする……
いや、ろくに数年も弾いてなかったわけだし当たり前の話だけど。
友希那「不思議そうにしてるわね。
……もちろん、実力だけで言えば下の下よ。」
八幡「そ、そうすか……」
いや、知ってたけどね。
別に悲しくなんてないし、知ってたから!!
でももちろんってなんだよ。
下手な自覚はありましたけど、そんな言わなくたっていいじゃん。
友希那「そんなに落ち込まないでちょうだい、今のは冗談よ。
でも、私たちのところに入って居たら死ぬ1歩手前まで練習させてたわ。」
八幡「入らなくて良かったです」
はー、良かった。
ブラックの香りがぷんぷんするぜ!
友希那「実力、覚悟、コレが私の判断材料だったわ。
でも、あなたの演奏を、表情を、見て感じてそれが変わった。
今のRoseliaがあるのは少なくともあなたのおかげではあるの」
いやいや、そんなの買い被りすぎだ。
八幡「いや、俺がいなくても5人揃ってましたよ。
俺は別に湊さんの何かを変えるために、あの時弾いたわけじゃない。
自分の何かを変えるために、1歩を踏み出すために、勝手に利用させてもらったのでお礼を言うなら俺の方です」
友希那「……そう。
それならこの話はお互いさまということで終わりにしましょうか。」
八幡「助かります。」
友希那「…そう。それなら私は行くわ」
八幡「また誘われるのかと身構えてました。」
これは嘘だ。だってこの問いの答えは知ってるから。
友希那「………残念だけど、うちにはもうみんながいるから。
Roseliaに必要なのはあなたじゃないわ。」
八幡「……それを聞けて安心しました。」
友希那「……強がり?」
八幡「もうそれでいいっすよ……」
×××
まりな「比企谷君、おつかれー!
Roseliaのおかげで暇じゃなくなって良かったね!」
八幡「いや、全然暇でよかったんですけどね。
まあ、お疲れ様でしたそれではまた。」
そういやそうだった。
今日は早く帰れるはずだったのに阻止されたんだった。
時計を見ると22時を少し過ぎ、外に出るともうすぐ夏ということでほんのり暖かく、着込まなくても快適に過ごせそうな涼しさである。
リサ「あ、はちまん!来た来た!」
八幡「え?」
あこ「ふっふっふっ。
我が漆黒の前ではそなたの………えーと、、りんりん!!」
燐子「え、えーと、隠しきれないオーラが見えてるぞ。かな?
こ、こんばんは、比企谷君。お、お仕事お疲れ様…っ!」
紗夜「お疲れ様です。」
友希那「さあ、帰るわよ」
八幡「……?」
え、なんで?
どうしてRoseliaが店の前にいるの??
この人達お店出てから、俺は片付けとか仕事してたから30分以上は過ぎてるよ?
どうやら俺を待っててくれたようなので、さすがに今自転車に乗って「じゃ、失礼します」とか言って帰ったら次会う時が怖すぎるからやめとくか。
八幡「あー、えーっと、お疲れ様です。」
なんて言えばいいか分からず、とりあえず無難な言葉をかける。
リサ「うんっ、おつかれ!
そっか、はちまんは自転車だったよね。
悪いねー、歩かせちゃって」
ゴメンと手を合わせてウインクする今井さん。
くっ、そんなことされたら攻めるに攻めれない。
しかも慣れてるあたりこれは常習犯か!
あこ「比企谷さん!あこたちの演奏聴いてくれましたか!?」
八幡「え?いや、一応スタジオ防音室ではあるし、他のことしてたから聴いてはないな。」
あこ「そんなー!あこ、あれからまた上手くなったんですよ!」
八幡「おぉ、そうか。
まあ練習もちゃんとしてるみたいだし、まだまだ上手くなるだろ」
あこ「えへへっ♪
おねーちゃんにはまだまだ敵わないけど、あこ頑張ります!」
宇田川あこ。
何故かわからんが懐かれてる気はする。
厨二病特有の同じ香りがしたのだろうか……
こいつがたまに言う「おねーちゃん」とやらもドラムらしいのだが自分よりも上手い人らしい。
最初は、湊さんや氷川さんの前でおねーちゃんの話は禁句みたいな反応だったのにもう許されたのだろうか。
友希那『おねーさんの方が上手い?
それは困るわ、Roseliaのドラムは貴方なのだから一番上手くなってちょうだい。』
紗夜『…………』
あの時の湊さん怖すぎだし、氷川さんは何か思い詰めるような表情だったし……
Roseliaの印象は今井さんと宇田川がムードメーカー。
あの2人は……まあ怖い。
そして、白金さんとはあまり話したことがない。
そもそも俺も白金さんも自分から話すタイプではないからな。
2人きりになったら終始無言になる可能性が高い。
リサ「うんうん。
あこはどんどん上手くなってるよ!
アタシも頑張らなきゃなー!」
紗夜「ライブも近いですからね。
明日からはもう少し練度を高めましょう。」
友希那「そうね。
紗夜の言う通り、明日から少し厳しく行くわ。」
あこ「えっ!まだ厳しくなるんですか!!?」
燐子「あ、あこちゃんっ、頑張ろう………ね?」
意識高い系は凄いな。
ハロハピのコーチを湊さんと氷川さんでやったらどうなるのだろうか。
…………いや、今想像したら弦巻率いる3バカが勝ったわ。
まず話し合いできるかも怪しいし、先に2人が折れるだろうな。
まあやり方も合う合わないがあるからな。
それ含めてバンドって感じで、方向性の違いで解散するバンドもやはり少なくは無いのだろう。
リサ「いやー、それにしても文化祭の時のはちまん、すっごく良かったよ!」
八幡「………どうも。」
さっきも聞いたし、面と向かって言われると普通に恥ずかしいんだけど……
あこ「あこも観たかったー!!!」
燐子「つ、次のハロハピがライブの時……一緒に観に行こう……ね?」
あこ「うん!絶対行く!!」
八幡「いや、本当に来なくていいっす。
勘弁してください」
知り合いに見られるのはやはり恥ずかしい。
そういう心配は知り合い自体が少ない俺の心配することではないと思っていたのに……
紗夜「それなら比企谷さんを観に行くわけではないので。
同じ学校のバンドでもあり、同じくバンドをしてる者として、得るものがあるかも知れないので観に行きますね」
八幡「いや、それずるくないですか?
それ言われて俺が何か言うと、自意識過剰になるのでもう何も言わないっす……」
紗夜「ふふっ……」
氷川紗夜さん。
花咲川の2年、そして多分風紀委員の人……
弦巻とバンドのことで学校に許可を得るために話し合った時、確かにいたはず。
あとにわかには信じ難いが、先日出会った氷川日菜さん。
苗字、髪色、花咲川にお姉さんがいる情報。
このことからこの2人は双子なのでは?と。
性格は真逆だから違うとはならないのが、俺と小町で証明されているからなんとも言えないな。
まあ聞く気もあんまりないけど。
友希那「でも本当に意外ね。
あなたがあのジャンルのバンドに入るなんて」
紗夜「……確かにそうですね。」
凛子「………た、確かに……」
リサ「あー、でもハロハピのボーカル、弦巻さんだよね?
あの子は他校の私でも知ってるレベルの有名人で、結構はちゃめちゃで自由奔放、花咲川の異端児って聞いてるけど、それにはちまんも巻き込まれた……とか?」
八幡「え、名探偵ですか?」
噂の高校生探偵、なに藤なに一もビックリする名推理。
リサ「当たってるんだ……」
八幡「まあきっかけはどうであれ、最終的に決めたのは俺ですからね。」
そう、決めたのは俺だ。
人生において人間には色んな選択が求められる。
でも決めるのはどうやっても大体は自分なのだ。
それなら俺は出来るだけ後悔しない選択をしていたい。
例え間違っていても自分が納得出来ればいいと思ってる。
友希那「そうね。
私達の誘いを断ったのもあなた自身の判断」
八幡「おい!やっぱりめちゃくちゃ根に持ってるじゃねーか!!」
紗夜「私たちは断ったことはあれど、断られたことはありませんでしたからね」
リサ「はちまんをからかえるネタみたいなものだからね!
友希那達もさすがに今は何も思ってないよ!」
さっきそれ聞いて安心してたのに、今言われたんですけど。
てか、からかうのは最近の流行なの?
からかい上手の高木さんが面白いから?
あこ「はちまんさんはそんなにピアノが上手いんですか?
もしかしてりんりんよりも!?」
燐子「あ、あこちゃんっ!」
八幡「そんなわけない。」
友希那「ないわね。」
紗夜「ないですね。」
八幡「………」
リサ「あはははっ☆」
いや、別にいいんだけどね?
本当のことだし?
でも自分で言うのと他人に言われるのは違うっていうめんどくさい現象がこの世にはあるじゃん?
燐子「ひ、比企谷さんは……すごく…上手だよ?
タッチが……滑らかで……その………えっと…」
八幡「ありがとうございます。もう一生尊敬します。
Roseliaは白金さん推しで行きます」
リサ「………!」
友希那「………」
紗夜「………」
燐子「……え、、ええっ……!?
そ、それはちょっと………嬉しいけど……うぅ」
真っ赤にした顔を手で隠す姿は、
例えるならペットショップのお店のガラスショーケースから見える子猫や子犬達が戯れたり仲良く眠っていたりご飯を食べてたりと、そんな姿を見た人たちが揃って言う言葉はそうきまっているのだ。
かわ