彼ら彼女らは青春を謳歌する……?   作:えーく。

34 / 41
テストとお昼とアイドルと…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『テスト返すぞー』

 

 

 

 

『『えーーー!』』

 

 

 

 

 

 

 

先生の一言でクラス中が賑やかになった。

周りを見ると、自信がないのか頭を抱えてるものや、逆に自信がありありの奴、真顔の人、ソワソワしてる人、眠そうな着ぐるみオフモードさん、目をキラキラさせてワクワクしてる異端人。

いろんな人が俺のクラスにはいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

美咲「………」

 

 

 

 

 

何か視線を感じるが真顔で前を向くのが無難だろう。

そう言えば周りの人たちではテレパシー的なサイコ能力を使ってくる人たちも一定数いるんだった、危ない危ない。

 

 

 

 

 

こころ「はちまん!テスト返しよ!

とーってもワクワクするわね!」

 

 

 

 

 

 

八幡「いやしないから。

ていうかお前余裕あるのな。」

 

 

 

 

 

美咲「比企谷くんは頭いいんだから自信あるでしょ?

あたしは自信のある科目しか点数良くないからなぁ」

 

 

 

 

 

八幡「……まあないことはないけど、バンド練とかバイトとかでやっぱり勉強時間が減ったからな。

前と比べると自信はないな」

 

 

 

 

 

 

というか自然と俺の席に集まってきてるけどいいの?

…………あ、周り見てもわちゃちゃしてるし自由に席から動いていいんだ、そうですか。

 

 

 

 

 

こころ「みんなも楽しみなのね!私もよ!」

 

 

 

 

 

八幡「え、話聞いてた?」

 

 

 

 

 

 

 

『おくさわー』

 

 

 

 

 

 

美咲「あ、呼ばれた」

 

 

 

 

 

そう言えばハロハピの学力はどうなっているのだろうか。

そういう面で話をしたことがないからわからないな。

 

 

 

松原さんは……頭良さそう。まあ少しドジでも全然良い、むしろ良い。

 

瀬田先輩は…………歴史好きそう。でもあの人は基本的に何でもできそうではあるな、かなりの努力家だろうから。

 

奥沢は、良い意味で平均そう。良い意味で。得意科目だけちょっと点数高そう。

 

北沢は、まあ……うん、勉強できたらかなりのギャップではあるな。

 

そして、弦巻。

正直言って絶対にバカ………って言いたい所なんだけど嫌な予感というか俺の第六感がもしかして、もしかしすると?なんて囁いてくるけどないね。

こーれバカです。

……黒服?知らん、表現の自由は主張されるべきなんだ。

 

 

 

 

 

 

『ひきがやー』

 

 

 

どうやら俺の番らしい。

メンバーについて考えてたらいつの間に。

てか弦巻ももう呼ばれてたのか、俺のよりアイツの方が気になるまである。

 

 

 

 

『首席合格はさすがだな〜、学年1位だぞ』

 

 

 

 

『えっ!?』『首席!?』『アイツが!?』

 

 

 

 

 

ちょっとやめてください。

プライバシーの侵害で訴えるぞマジで。

でも学年1位は普通に嬉しいです、心の中でガッツポーズだけしとくか。

いやー、勉強した甲斐があったわー。

 

よし、安心したところで弦巻だ。

アイツの点数がめちゃくちゃ気になる。

 

 

 

 

 

こころ「はちまんはすごいのね!

そんなに頭がいいなんて知らなかったわ!」

 

 

 

 

八幡「そいつはどうも。お前の点数も見せ………奥沢が持ってるのか。

 

 

 

 

……おい奥沢、俺にも見せろ。

 

てか何で固まってるん……は??」

 

 

 

 

 

 

 

美咲「比企谷君………これ……こころの……」

 

 

 

 

 

 

こころ「……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……………は???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「はーぐーみー!!

一緒に帰りましょ〜!」

 

 

 

 

 

 

美咲「待って待って待って、廊下は走っちゃダメだって」

 

 

 

 

 

 

八幡「………おい弦巻、お前は風紀委員に睨まれてるからな。

気をつけないと水色の髪の怖い人に怒られるぞ」

 

 

 

 

 

 

はぐみ「こころん!それにみーくんにはちくんも!!」

 

 

 

 

 

香澄「あー!美咲ちゃんにハッチー!」

 

 

 

 

 

沙綾「はぐみを迎えに来たんだね」

 

 

 

 

 

りみ「仲良しだよねっ」

 

 

 

 

 

 

たえ「私たちも負けてない」

 

 

 

 

 

 

 

A組は北沢の他にポピパ4人組がいるので、北沢を迎えに行くと毎度盛大に歓迎してくれるのでまあまあめんど………賑やかましいな。

ハブられた何ヶ谷さんはドンマイすぎる。

 

 

 

 

 

こころ「さあ!今日もこれからライブの練習よ!」

 

 

 

 

 

 

はぐみ「あー、ええと、そ、それなんだけどね……!」

 

 

 

 

 

八幡「………北沢、お前やっぱり」

 

 

 

 

 

はぐみ「今日返されたテストで赤点が3つ以上あったから補修で居残りになっちゃった〜」

 

 

 

 

 

 

八幡「やっぱりか……」

 

 

 

 

 

 

 

まあ、何となく予想は出来てたけど。

 

 

 

 

 

 

はぐみ「こころんたちは赤点無かったの!?」

 

 

 

 

 

 

美咲「無いね」

 

 

 

 

 

 

八幡「1つならまだしも3つ取るのは中々ヤバいぞ……」

 

 

 

 

 

 

こころ「あたしも無かったわ!」

 

 

 

 

 

 

はぐみ、香澄、沙綾、りみ「「えっ!?」」

 

 

 

 

 

 

こころ「……どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「あっ、いや!!

そういうわけじゃなくて、えっと、なんかちょっと意外だったというか、その……」

 

 

 

 

 

 

りみ「こ、こころちゃんは運動とかそっち系がすごい出来るイメージだったから、勉強面は少し苦手かなって思ってたけど………ごめんなさい!」

 

 

 

 

 

こころ「……?

何で謝るのかしら?」

 

 

 

 

 

 

八幡「あー、弦巻はそういうの何とも思わないタイプだし気にするだけ無駄だから気にすんな。」

 

 

 

 

 

 

こころ「何かわからないけど謝らないでほしいわ!

どうせなら笑っておいた方が楽しいわ!!」

 

 

 

 

 

 

スーパー笑顔人は言うことが違うな、さすがだ。

 

 

 

 

 

 

香澄「こころんたちすごいね〜!

私も今日居残りなんだー!」

 

 

 

 

 

八幡「やっぱりお前もかよ…」

 

 

 

 

 

 

イメージ通りすぎて逆にびっくり。

弦巻を見習えよ、想像を超えてきたぞマジで。

 

 

 

 

 

 

 

たえ「私も居残り」

 

 

 

 

 

 

八幡「………そうか。」

 

 

 

 

 

 

正直コイツは想像だと2択だった。

めちゃくちゃバカか、めちゃくちゃ天才か。

前者だったか。

 

 

 

 

 

 

 

有咲「げ、比企谷…!」

 

 

 

 

 

後ろから声がしたので反射的に振り向くとそこには見知った顔が……

 

 

 

 

 

香澄「あーりーさー!

どうしよー!居残りになっちゃったよー!」

 

 

 

 

 

有咲「だぁー、うるせー!

それは自業自得だろうが!!」

 

 

 

 

 

どこぞの何ヶ谷さんが到着して早々に戸山とイチャイチャ。

……てかコイツいま人の名前呼んで『げ』って言ってなかった?

 

 

 

 

香澄「うわーん、有咲ごめんね!!

勉強も頑張るから〜!!」

 

 

 

 

 

たえ「わたしも。」

 

 

 

 

 

 

 

有咲「お、おいっ、やめっ……!///

わかった!わかったから!!」

 

 

 

 

 

 

え、何この状況……

ダメダメな彼氏が別れたくないって言ってるみたいな感じだけどもしかして?

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「あー、これはね……

1回香澄が家庭科の課題を終わらせないままずっとバンドのことを考えてた時があって、それで毎回放課後学校に居残りさせられててその時に有咲のお叱りの声が。」

 

 

 

 

 

美咲「お母さん…?」

 

 

 

 

 

有咲「ち、ちげーから!!」

 

 

 

 

 

 

美咲「あ、ごめん、思ったことがそのまま口に出ちゃった」

 

 

 

 

 

 

りみ「有咲ちゃんは頭が凄くいいから授業とかで分からないところも教えてくれるんだよ?」

 

 

 

 

 

 

沙綾「ねー、すごい助かるよね」

 

 

 

 

 

 

有咲「お、お前ら、今日はなんなんだよ!!///」

 

 

 

 

 

 

はぐみ「あ!!

それならはちくん、はぐみにも教えてー!」

 

 

 

 

 

 

「「………!!」」

 

 

 

 

 

 

八幡「………え?」

 

 

 

 

 

 

 

美咲「確かにね、教えられるでしょ学年1位さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「なっ!?

お前なぁ……」

 

 

 

 

 

有咲「……っ!」

 

 

 

 

 

 

市ヶ谷の前では言わないでほしかった………

過去の事件がフラッシュバックするし、なんなら今睨まれてる気がするのは気のせい気のせい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「………本当に頭良かったんだね」

 

 

 

 

 

 

嘘だと思ってたってこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「あ!!

それならさ、テスト前はみんなで勉強会しようよ!」

 

 

 

 

 

 

たえ「いいね」

 

 

 

 

 

 

 

こころ「かすみ!とーってもいいアイデアだわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

有咲「か、勝手に決めるなよ!

わたしはいいなんて一言も言ってないからな」

 

 

 

 

 

 

香澄「ありさお願い!!」

 

 

 

 

 

たえ「このとーり」

 

 

 

 

 

 

りみ「み、みんなで勉強…!

楽しそう!」

 

 

 

 

 

有咲「うん、テスト前くらいなら良いんじゃない?」

 

 

 

 

 

 

有咲「し、しょうがねーな!!

その代わりやるからには真面目に「やったー!!ありさ大好き〜!」

 

 

 

 

 

話の途中な市ヶ谷に抱きつく戸山。

やめろーとかいいながらも顔は満更でもない表情浮かべている。

百合百合してて良いっすね。

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「ポピパのみんなと勉強会楽しみだね!」

 

 

 

 

 

 

 

美咲「じゃあ市ヶ谷さんと比企谷くんにはお世話になろうかな。」

 

 

 

 

 

 

八幡「いや、俺はパスで。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「えっ?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「いや、だから俺はパス。

市ヶ谷がいるから大丈夫だろ」

 

 

 

 

 

 

有咲「はぁ!?

私1人でコイツらの面倒見れるかー!」

 

 

 

 

 

 

 

俺やるなんて言ってないし、引き受けたのお前じゃねーか………

 

 

 

 

 

 

 

香澄「なんでー!

みんなで勉強楽しいよ!!?」

 

 

 

 

 

 

八幡「それなら俺抜きで楽しんでくれ…」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「え、えーと、私たちと勉強するのは比企谷君には迷惑…?」

 

 

 

 

 

 

「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

や、やめて!

そんな目で見ないで!!

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「い、いや、迷惑って言うか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前ら絶対真面目に勉強しないじゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄、たえ、はぐみ「「「ギクッ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「おい!!」

 

 

 

 

 

 

 

美咲「ま、そう思うよね〜……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「そんなことないわ!」

 

 

 

 

 

はぐみ「こ、こころん!」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「お前のその自信はどこから来るんだよ……」

 

 

 

 

 

 

と言うかお前も絶対元凶になる1人だぞ……

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「まだやっても無いのに色々と決めつけるのは良くないわ!

1度やってみてから決めましょう!」

 

 

 

 

 

 

八幡「確かにそうだな。

それなら一旦俺抜きでやってもらって、それでちゃんと勉強してるなら「比企谷くん?」

 

 

 

 

 

 

美咲「比企谷くんだけ逃げるのは許さないよ?」

 

 

 

 

 

 

八幡「ヒェ…」

 

 

 

 

 

 

 

有咲「やるならお前も強制参加だ。

異論反論抗議質問口答えは受け付けねー!」

 

 

 

 

 

 

八幡「…………ブラックだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもつい先週にテスト終わったから、テスト前まで数ヶ月以上あるんだからこの話まだまだ先じゃない?

普段も一緒に勉強とか絶対に嫌だからな俺は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「ところでさ。

比企谷君と有咲の次に点数良かった人って誰なの?

やっぱり、りみりんか奥沢さん?」

 

 

 

 

 

 

りみ「えっ!?

うーん、みんなの知らないから何とも言えない……かな?」

 

 

 

 

 

 

美咲「いや、私ではないよ……。

りみ、ちょっと点数見せて…………

 

 

 

 

 

 

あ、うん、多分りみは4番目だね。」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「え?じゃあそれなら3番目は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡、美咲「「弦巻(こころ)だな(ね)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……!!?」」

 

 

 

 

 

 

 

こころ「………?

どうかしたのかしら?」

 

 

 

 

 

沙綾「こ、こころ、ちょっとテスト見せてもらってもいい?」

 

 

 

 

 

 

こころ「全然良いわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りみ、沙綾、有咲「…………!」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「全部80点以上……」

 

 

 

 

 

 

美咲「この中って話じゃなくて学年でもトップ入れそうな点数……」

 

 

 

 

 

 

みんな、弦巻の点数を見て唖然としている。

それはそうだ、日頃の弦巻を見ていたら頭が良いとはとてもじゃないが思えないはず。

 

運動神経抜群、スーパー笑顔人、コミュニケーション能力カンスト、容姿端麗、超器用、歌も上手い、財力においては世界トップ、黒服怖い。

 

 

 

など様々な特性持ちなのに頭も良いとか、神は一体何物与えれば気が済むのだろうか。

それでも不思議と弦巻には、不信感というか嫌味ったらしい感情は特にないな。

権力を振り回すことはあれど、純粋な気持ち100%で生きているからだろうか。

 

 

 

それもまた一つの才能なのだろうと、笑う弦巻の顔を見ながら思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

『昼休み』

それは主に昼食の時間である。

うちの学校では1時間のお昼休憩で、この間にご飯食べたり遊んだり話したりを全てする貴重な1時間である。

 

 

 

 

弦巻達と食べる時が多いが、アイツらもアイツらのコミュニティが存在するため毎日一緒というわけではない。

1人で食べる時は外の離れ校舎の裏にある場所で食べており、ここを通る人など今のところは滅多にいない。

 

 

 

渡り廊下や教室からは死角となっており、さらにと言えば割と広いスペースも存在するためヤンキーとかが集まって悪いことしてもバレにくい場所ではある。

まあこの学校にそれっぽい人は見たことないのだけれど。

 

 

 

つまり、この場所はあまり知られてないというか一般生徒が近づかない静かな場所になっているため、俺は結構お気に入りなのだ。

 

 

 

 

 

だけどそんなお気に入りの場所もお別れの時が近づいているのかもしれない。

最近俺以外の1人の生徒がお昼休みにこの場所を使っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ここでターンして、ポーズをとって、可愛く決める!!

……うー、難しいよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

そう、なんかいるのだ。

 

 

 

 

 

死角の広い場所は正確に言うと俺が座って食べている場所ではない。

俺の右後ろの曲がり道にあるため、今俺と女性?の人はお互い顔は見れていない。

 

でも向こうから何かシュワシュワしてる曲と自分のダンスの感想的なのが聴こえてくるため、なんとなく状況を察している。

そして俺の事は気づかれているのか気づかれていないのかすごく気になることでもある。

 

 

 

 

まあ知らなくても良い事はこの世の中には沢山あるらしいので、俺もバレるまでは自分からバラす事はしない。

お互い知らないふりをしてるのも決して悪いことではないからな。

この空間を捨てるのは惜しいため、邪魔とか拒否されない限りはゆっくりと昼休み時間を優雅に過ごそ『プルルルルルルル』

 

 

 

 

 

八幡「!?」

 

 

 

 

???「へっ!??」

 

 

 

 

突然鳴り出した俺のケータイ。

アラームなんてかけた覚えは無いし、音から察するに着信だろう。

それはそうと何で俺はマナーモードにしてないの?

普段からずっとマナーモードじゃん。

 

 

 

 

???「わ、私のケータイじゃない…!

え!つまりそこに誰か……」

 

 

 

 

 

 

やばいマズイやばいマズイやばいマズイ!!

 

 

『プルルルルルルル』

 

 

 

よ、よし、一旦出るか!

そこからこの状況の打開策を考えるんだ。

と言うか誰だよ、こんな時に電話しやがって!

 

 

 

 

 

 

『弦巻』

 

 

 

やっぱりコイツか!!

ええ、何となくわかっていましたとも!

 

 

 

 

 

 

八幡『もしもし。』

 

 

 

 

 

こころ『はちまん!

あなたはどこにいるのかしら!

色んな教室を探したけど見つけられなかったわ!

コレは昼休みを使ったかくれんぼって事よね!

今からはぐみ達も呼んで探すからそのまま隠れて『ピッ』

 

 

 

 

 

 

 

よし。

なんかよくわからないから切っちまったけど大丈夫だよな。

新ての詐欺だな、かくれんぼ詐欺。

見つかったら大金を請求されるからコレは切ってもいい通話だ。

あー、怖かった。

 

 

 

 

ふぅ、俺もそろそろ自分の教室に戻ろうか

???「あ、あのー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

 

 

 

 

 

話しかけてくるタイプか───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

???「えっ!?

それじゃあ、結構前からずっと見てたってこと!?」

 

 

 

 

 

八幡「待て待て待て、解釈がおかしい!

耳には入ってたけど目には入ってない!」

 

 

 

 

 

 

???「あ、ご、ごめんなさい!

わ、私、人がいるとは思わずに……」

 

 

 

 

 

八幡「え、あ、いや、別に謝る事はないだろ。

俺もずっと黙ってたわけだし……」

 

 

 

 

 

え、なにこの状況。

あんな申し訳なさそうに謝られたら俺が悪い事してたみたいな感じになるじゃん……

急に罪悪感が出てきたと言うか、もしかして俺が悪い??

 

 

 

 

 

 

???「わたしね、ダンスとか歌とか覚えるのが遅いから、他の人よりも何倍も練習とかしなきゃいけなくて……

だからちょうど人気も少なそうなこの離れた塔の場所で練習しようと思ってて…

 

 

でもずっとここでご飯食べてた人がいるとは思わなかったから、その、ごめんなさい!

もうここで踊ったりはしないから安心して!」

 

 

 

 

 

 

八幡「い、いや、何でそうなるんすか……

 

別にここでダンスの練習しようが貴方の自由でしょ。

ここは俺の場所ではないですし、学校の敷地内だから生徒全員が使える場所だ。

それで貴方がここから離れるなら俺が悪い人みたいになるじゃないっすか。」

 

 

 

 

 

???「えっ!!そ、それは違くて…!」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「まあ、俺がいる事で恥ずかしくて練習に集中出来ないとか、

邪魔になるようだったら自分がいなくなるんで全然大丈夫っす」

 

 

 

 

 

 

 

???「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、なに??

なんかこの人すごい慌てたと思ったら次は固まったんだけど?大丈夫??

 

 

 

いや、そもそも邪魔とかそう言う事は言いづらい言葉だから言えるわけないか。

ここは俺から引き下がるべきだろう。

実際、目で見てたわけじゃないが真面目に練習してたことくらいは耳だけでも感じ取れてたわけだし。

 

 

 

 

 

 

八幡「明日から自分は教室で食べるので気にしない『ま、待ってください!』……へ?」

 

 

 

 

 

???「あ、その!!

君が嫌じゃなければいつも通りここで食べて大丈夫ですから!!」

 

 

 

 

八幡「え、でも……」

 

 

 

 

 

………優しい人だな。

ここは基本静かだし、落ち着く場所だからそう言ってもらえると助かるっちゃ助かるんだがな……。

向こうが明日から来ないとか言ってきたらかなりの罪悪感があるが、それは向こうもきっと同じなのだろう……

 

 

 

 

 

 

???「そ、それと、1つお願いがあるんだけど……いいかな?」

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

 

 

 

 

 

 

前言撤回か?

出会って5秒でお願い聞かせるとか、どこの7つ集めて出てくる龍だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────それから次の日、昼休み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゅわしゅわ!

どり☆どり〜みん!yeah!」

 

 

 

 

 

八幡「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「い、今のどうだった!?良かったよね!?

あ、でももうちょっと全体的に早くしたほうが良いかな?

比企谷君はどう思う??」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あ、はい。

良いんじゃないすか、なんかしゅわってて」

 

 

 

 

 

 

俺の目の前で踊る1人の女性。

……何か言い方良くないなぁ。

 

 

 

彼女の名前は、『丸山 彩』さんというらしい。

身長は大きくもなく小さくもなく、髪はピンクと派手派手の色をしていて、なおかつツインテール。

もうあざとい化身というか、まるでアイドルかな?と思うレベル。

 

しかもこの人2年生らしく、つまりは俺の先輩になる。

 

 

 

丸山さんには

『えっ!1年生なの!?落ち着いてるし大人っぽいから3年生かと思ってたよ!』

 

などのやり取りがあったが俺も先輩だとは思ってなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「しゅ、しゅわってる?!

……う〜ん、ちょっとよくわからないけど今みたいな感じでダンスのキレとかも練習していけば良いのかな!」

 

 

 

 

 

昨日丸山さんからお願いされた事はダンスや歌を見たり聞いたりして、感想を言ってほしいとのこと。

恥ずかしい気持ちもあるらしいが、2週間ほど俺に聞かれてたことを知ると吹っ切れたらしく、『お客さん目線の感想も大事だよね。』などと1人でぶつぶつ言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あの、昨日も言ったと思うんですけどダンスとかそういう経験0に等しいので何の役にも立たないと思うんですけど……」

 

 

 

 

 

 

彩「えっ!?全然そんな事ないよ!

見てくれてるだけでもありがたいことだよ!

人前で緊張して踊らなかったらアイドル失格だから!

 

 

 

……うぅ、でもやっぱりちょっと恥ずかしいよ〜///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見てくれてるだけ…やっぱり俺の感想は役に立ってないですよねそうですよねごめんなさい。

あ?…てか今なんて言った?アイドル?え、マジ??

 

 

 

 

 

 

丸山彩。

あとで調べてみるか?

いや、でも本名かはわからないし……

何より調べられたら嫌な気持ちになるとかあるのか…?

それか認知されたほうが嬉しいのだろうか…?

 

この問題は人によるとしか言えないな、やめとこ。

 

 

 

 

 

頭の中で色んなハテナを浮かべながら、目の前で一生懸命に踊る1人の姿を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×××

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「ふぅ、比企谷君、今日はありがとね!!

突然私から頼んだ事だけど、迷惑じゃないかな?

そうじゃなかったらまた明日からも是非お願いしたいかなーって…」

 

 

 

八幡「え?いやいや、逆に俺で良いんですか?

もっと適任な人いると思いますけどね……。

 

まあでも、あそこに色んな人が来て騒がしくなっても嫌なので、見るだけでいいなら大丈夫ですよ。」

 

 

 

うーん、本当は断ろうかな?とか思っていたのだが、感情を表に出してくるタイプはやはり苦手だな。

『お願い』って表情からだんだん不安そうな顔にされると断るに断れないって……。

まあこの場所が騒がしくなるのが嫌なのは本音だし、見てるだけで良いのなら正直構わない。

ただ、たまに困るのが……

 

 

 

 

 

 

彩「これが私の挨拶なんだけど、一度やってみるね!

 

 

 

 

 

 

まんまるお山に彩りを!」

 

 

 

 

キャピルン♪と効果音がでできそうなポーズで俺を見てくる。

 

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

 

 

 

彩「え、えっと、どうかな……?」

 

 

 

 

八幡「あざとい、やり直し」

 

 

 

 

 

彩「えっ!?そ、そんな〜〜!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生になってくるとそういうポーズとかは、少し抵抗があると言いますが、

こっちも恥ずかしくなってくるからそこが少し大変だな、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。