こころ「さあ2人とも勇気はまんたんよ!!
花音はもっと自分に自信をもってもいいのよ!
せーのっ。らららら〜♪」
花音「はわ···············わ·····!」
さてさてさて、俺は何をしましょうかね。
帰る………のは、松原さんに悪いし。
弦巻に何されるか分からんからな。
どうしようかと悩んでいると……
「兄ちゃんもぬぼ〜っとしてないで、演奏しな!コレやるから」
ヒュッ
うわっ!?
いきなり物投げるんじゃねーよ!
おじさん怖いな。
てか、コレ………カスタネット……?
え、何でこんなの持ち歩いてんの?
それと……コレでやれってか……?
こころ「八幡?出遅れてるわよ?
花音はその調子よ!3人で合わせるわよ!
ほら、らーらら、いち、にっ」
花音「な、なんで、こんなことにぃ……」
八幡「本当なんかすいません。
俺も被害者なんで………
てか、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど」
元気よく歌う少女。
顔を真っ赤にしながらドラムを叩く女性。
目を腐らせながらカスタネット叩く不審者。
路上で演奏しているためか、人が割と集まっているので緊張とかやばい。
………てか不審者じゃねーよ。
こころ「う〜んっ!
ほらね、やっぱり、すっごくいい感じだわ!
まだまだ行くわよ、八幡!花音!らーらー♪らーらー♪」
「ははは、いいぞー!もっとやれー!」
「可愛いぞー!カスタネットのやつ以外」
おい。それ言う必要ないだろ。
まぁ、可愛くないのは深く同意するけどさ。
こころ「う〜んっ、ありがとう!!
すーーっごく、楽しいわーーーーーっ!!」
美咲 (………アレって同じクラスの弦巻さんと比企谷くん?あ、何となく察しちゃった。
比企谷くんとあの水色の髪の人は巻き込まれた側だ。
弦巻こころ。アイツはやっぱりヤバいな。
関わらないようにしないと)
×××
こころ「とても楽しかったわ!
花音、八幡、あなた達のおかげよ!ありがとう!
特に花音のドラム、とても素晴らしかったわ!」
花音「あ··············私·····」
花音(こんなの無理って、思ってたのに········
ちょっと今、楽しい··········って思ってる·····)
八幡「おい、カスタネットも素晴らしかっただろーが。
まぁ、それは置いといて。
本当にコイツがすいませんでした。」
花音「う、ううん……っ。大丈夫……だよ。
だから、気にしないで…………っ」
天使かよ。
それにしてもよくドラムをやってくれたと思う。
まぁ、無理矢理だったけども。
こころ「じゃあ今から、あたし達3人でバンドを結成ね!!」
花音「ふぇっ!?」
八幡「はぁぁ!?」
こころ「バンドよ!バンド!
一緒に演奏するの!」
花音「私と………弦巻さん達………で、
バンド…………?」
こころ「弦巻さんじゃなくて、こころでいいわ!
あたしも花音って呼んでるでしょ?」
花音「う、うん。わかった………っ。
こ………こころ……ちゃん」
花音「あの………バ、バンドってことは、
他にもメンバーが、いるんですか?」
こころ「あたしと八幡と、あなただけよ!
他にいるとどうなるの?」
おい待てや。
誰もやるなんて言ってないんだけど。
カウントすんなよ。
あーあ、カスタネット返しちゃったからもう出来ないわー。
花音「どうって…………えっ?
わ、わたし…ひ、人見知りだから……
知らない人と……何かをするのは……
そ、それに、人前とかは………ちょっと…」
こころ「そうなのね。それなら安心して。
バンドのメンバーはあたし達3人だけだから!」
だから3人じゃねーって。
俺はやらん。
帰って勉強しなきゃならんし。
花音「………………え?」
こころ「うん。3人でがんばろうっ。」
花音「えっ!?…………でも、あのっ…
バンドって、ドラムとボーカル、カスタネット……?だけじゃ、出来ないですよ……っ?」
うん。それだけじゃ出来ないと思う。
ドラムとボーカルは必須レベルだけど、カスタネットって何?
いや、俺は好きだぞカスタネット。
でも3人の内、1人がカスタネットはムリだろ……
こころ「そうなの?それは誰かが決めたの?
どうしてもやりたい!って思っても、ダメ?」
花音「だっ!だめ……かも……と……思います
だ、だってバンドって、ギターとか、
ベースとか、ボーカル以外にも、メロディや
リズムがないと…………!」
弦巻のやつ、松原さんの言葉全てに首を傾げてやがる。
コイツ、全然バンドの事知らなかっただろ……
こころ「ギターと……ベース……メロディに
リズム………?
ーーあっ。本当ねっ。
あたしの歌に、色んな音が重なって…うん。
とっても楽しそう!」
こころ「なるほどありがとう!花音って
バンドについて、とっても詳しいのね!
それじゃさっそく、あたし、メンバーを集めてくる!」
花音「うん。それがいいと思います。
私には、ちょっと無理だから……ここで…」
八幡「お前ならきっと集められるって。
でも、あんまり無理矢理はやめとけよな。
じゃあ、俺もここで………」
松原さんナイス!
俺も乗らせて貰ったぞそのビッグウェーブに!
しかも応援しつつだからな。
不快にさせずに済ませるとか、俺って超優しい。
こころ「どうしたの2人とも?あなた達も行くのよ?
あたしのバンドメンバーだって言ったでしょ?」
花音「…………えっ!?ふぇぇっ!?」
………こんなことだろうと思ったわ。
コイツに目をつけられたら、ヤバい事が起きるのは経験済み。
こころ「ほらっ!2人とも行くわよーー!!」
花音「ま、待って………っ。離してーー!!」
右手で俺の手を、左手で松原さんの手を取り走り出す弦巻。
松原さん………さっきも言いましたが(声に出してない)
コイツをコントロールする事なんて出来ないんですよ。
こういう時はですね……
自分の好きなものを考えるんですよ……
そして1時間ほど付き合わされたが、新メンバーは1人も見つかっておらず、ヘトヘト状態で帰宅し、そのまま疲れて寝てしまった。
俺の勉強時間返せ……
×××
翌日
こころ「はーーーちーーーまーーーん!!」
八幡「がっ………」
授業の1時間目が終わったあと、英語の勉強をしていたら、俺の耳元でめちゃくちゃ叫ぶ金髪女。
今耳がずっと、きーーんってなってるよ!
昨日は結局人数が増えることも無く、
弦巻が「今日はここまでにして、明日また探しましょう!」といって解散になっていた。
そして、弦巻と松原さんが待ち合わせの話をしていると、松原さんが俺達の先輩……2年生ということがわかった。
それでも、弦巻は以前と態度を変えることは無かったがな。
こころ「今日もメンバーを集めるわよっ!
誰かいないかしら!」
八幡「昨日もずっと言ってて無視され続けたけどもう一度言うな。
俺はやらないからな。2人でメンバー集め頑張れよ」
そう。昨日結構言った。
だんだん松原さんが、「私を1人にしないで」
と目をうるうるしながら見ていたから、昨日は諦めたが、今はいないしハッキリと言ってやろう。
こころ「花音のクラスはなんだったかしら!」
八幡「おい聞けよ。……クラスはAって言ってたぞ」
こころ「じゃあ八幡!お昼は花音に会いに行くわよ!」
八幡「行きません。お昼は1人で食べたい派なんでね。」
こころ「八幡は本当にワガママさんね。
昨日から文句ばっかりよ。」
なんで俺が悪い見たいになってんの?
我儘はそっちだろーが。
美咲(うわぁー。昨日私も路上にいたから何となく話がわかるけど、比企谷君大変そうだなぁ。
弦巻さんに目を付けられたらヤバいって見たら丸わかりだからね………
頑張れー………私は応援してるよ比企谷君)
八幡「もう我儘でもなんでもいいわ。
とりあえず俺はや「キーンコーンカーンコーン」」
こころ「お昼が楽しみだわ!」
はぁ。
×××
こころ「かーーーのーーーーん!!!」
ガラガラガラバン!!
「「!!!!?」」
八幡「やめろバカ!………お、おいどうすんだよ。めちゃくちゃ見られてるぞ」
もうヤダ……
お昼時間になった途端、弦巻に腕掴まれて2年生の教室まで連れてこられた。
大声で松原さんの名前呼んで扉開けるしさ…
普通開けてから呼ぶよね……
花音「こ、こころちゃん!?え、えーと……どうしてここに?」
松原さん?俺もいるよ、俺もいるからね。
あ、これは帰っていい的なやつ?
なるほどな。俺じゃないと分からなかったぞ。
じゃあ先に失礼しまーす。
こころ「あ、いたわ!バンドについて話があるの!一緒にご飯を食べながら話しましょ!」
花音「え、えっ!?ちょ、ちょっと待ってこころちゃん!は、走らないで〜〜〜」
こころ「八幡も行く気まんまんなのね!それじゃあレッツゴー!!」
八幡「ち、ちが……!だから手を掴むなっての!!」
退散失敗した。
てか、どこに行くんだよ!
こころ「あたし昨日、バンドについての本を読んだの!
だから、バンドについてはばっちりよ!」
ほう。真面目にやろうとしてるのな。
バンドやるってのは口だけかと思っていたから少し驚きだな。
こころ「まずはギターね!
ギターと言えばバンドの華っ!!!
………って、昨日読んだ本に書いてあったわ。
だからあたし、すっごく目立つ人を入れたいの!」
花音「め、目立つ人………ですか」
目立つ人な〜
目立つって言っても色んな種類の目立つ人がいるからな。
難しいと思うが、、、
こころ「そう。目立って、すっごい注目されて、有名人で、バンドの顔!
になりそうな人、花音は知らない?」
ん?
目立って……注目されてて……有名人で……
………いるな。
条件に全て当てはまってる奴を知ってるぞ。
花音「有名人………え、えーと………」
八幡「俺は1人、その条件に当てはまってる奴を知ってるぞ」
こころ「それは本当かしらっ!八幡は知り合いとか全然いなさそうと思ってたから驚きだわ!」
おい……
まぁ、事実だからいいんだけどね?
だからってハッキリ言うことないじゃん?
花音「その人って誰なの…?」
八幡「弦巻、お前ならその条件当てはまってるだろ」
そう。
目立って、注目されて、有名人。
注目されてるかは分からんが、花咲川の異空間と言う異名を持ってるし、さっきの松原さんのクラスを見てた感じ、弦巻の事を知ってる人が多かったからな。
花音「た、確かに……
2年生の中でも、弦巻さんを知ってる人は多いよ…」
八幡「まぁ、弦巻はボーカルだろうけど、ギター&ボーカルは珍しくないからな。
少しギターやるか考えとけば?」
こころ「うーん……
あたしは、やらないわっ!」
八幡、花音「「え?」」
あ、今ハマりましたね。
………すいません。ハモってすいません。
だから顔を赤くして怒らないで!
こころ「あたしは歌を歌う!バク転もしたいし、自由に動き回りたいの!
ギターをやるのも悪くないと思うけど、あたしには向いてないわ!」
こころ「それに、あたしは条件に当てはまってるのかしら?
実感がないわ!
もっと、も〜っと、注目される有名人がいいわ!」
おいおい、実感ないんかい。
まぁ、お前にとっては普通に過ごしてるだけだからな。
確かに言ってることはわかる。
あいつが楽器を弾いてる姿よりも、歌いながら走り回ってる方が想像しやすい。
八幡「そうか。
まぁ、俺はあくまでも条件を満たしてると思ったから言ってみただけだ。
…………あ、コレは?」
花音「どうしたの………?
あ、コレは、羽丘学園とうちの合同演劇発表会のポスターだよ。」
「今日の放課後の演劇発表会行くでしょ?」
「勿論!羽丘の王子様、瀬田薫を見に行かなきゃ!」
「あ、この写真の人?凄いかっこいいね!」
「そうなんだよ!まぁ、女性だけどね!」
「え、ほんと!?男性に見えるくらいかっこいい」
こころ「瀬田…………薫………」
八幡「なんか、すっごい有名人らしいな。」
花音「さっき友達が言ってました……
今日の放課後にある、すごい人気のイベントだって………」
てか、この瀬田薫って人マジで女性なのか。
写真で見る限りめちゃくちゃイケメンじゃねーか。
あれ?でも、どこかで見たような気がする……
ん?弦巻のやつなんか考えてる。
あ、コレは何となくわかった。
まさか……
こころ「ーーうん。すごくいいっ。
すごくいいわ!
花音、八幡、あたし決めた!
あの瀬田薫を、あたし達のバンドのギターにする!」
やっぱりか……
てか、そんな有名な奴がバンドのギターの話を受けてくれるのだろうか。
花音「ふぇっ!?で、でも………
2人は会ったこと、あるんですか?」
こころ「これから会うのよ!花音も一緒に演奏した時すっごく楽しかったじゃない?
だから薫も、きっと入ってくれると思うの!」
八幡「え………そんな理由で?」
瀬田さんが演劇以外やらないつもりだったらどうするんだ……
まぁ、多分何を言っても無駄だけど………
こころ「ほかにどんに理由がいるの?
とりあえずこの、演劇発表会っていうのを
見に行くわよ!」
×××
薫「ああ………風よ、吹け。
頬を吹き破らんばかりに吹け!
吹き荒れるだけ、吹け!」
八幡「す、すげぇ………」
花音「う、うん………
ほ、本物の王子様にしか、見えない………」
いや確かに王子様っぷりもすごいけど、俺がすごいと言ったのは………
こころ「すごいわね!彼女が喋るだけで、
ばたばた人が倒れていくわっ。
これがカリスマよっ!決定だわっ!」
そう。
周りの瀬田薫ファン共がばたばた倒れていく光景に驚いている………
もう演劇の内容が頭に入ってこねーよ。
亀と猿とイケメンで海賊王になる話だっけ?
こころ「コレが終わったらさっそく、バンドの話をするわよ!
ん〜〜楽しみだわっ。」
花音「だ、大丈夫かな………」
八幡「なんで俺まで……」
×××
〜遡ること数分前〜
放課後
こころ「さあ!演劇発表会に行くわよっ!」
八幡「わりぃけど俺は行かねーぞ。バイトあるからな」
嘘である。
この男が働くCiRCLEは昨日と今日、そして明日は点検工事のためお休みなのである。
八幡 (このままだと本当にバンドに入れられそうになるらな。悪いが断らせて頂く)
こころ「ドーンよ八幡っ!!
あなた今日もバイト休みでしょ?ついでに明日も!!」
おいそのノリやめろ。
てか、なんでわかんだよっ!
え、なに?本当になんでわかんの?
八幡「なんで知ってんだよ。誰から聞いたんだ?」
こころ「黒服の人達よ!」
でたな黒服!!!
俺の敵!個人情報保護法守れや!
…………ん?人達?
月島さんじゃないのか………?
こころ「それじゃあ、行くわよ!
れ〜〜っつ、ごーー!!」
はぁ。
……なんか言ってはいけない気がしなくもないけどあえて言おう。
……………不幸だ。
×××
こころ「というわけで、やって来たわ!
花咲川学園の弦巻こころよっ。
演劇部の部室はどこかしら」
演劇発表会が終わり、羽丘学園の校内の中で演劇部の部室を探している。
もう、打ち上げとか行ったんじゃねーの?
ウェイ勢共はすぐに打ち上げするからな。
打ち上げたら財布からお金が落ちていくんだぞ。
花音「こ、こころちゃん、
まだ舞台が終わったばっかりだし
日を改めた方が……」
八幡「あ、あれじゃね……?」
紫髪をした高身長の後ろ姿、多分瀬田薫だ。
こころ「あんなところにいたのねっ!!
外に行っちゃいそうだわ!!
ちょっと!待ってーーーーっ!!」
花音「あぁ……」
八幡「はぁ……」
薫「………おや?
小さな挑戦者さん。この私に何か用かな?」
八幡(うわっ、近くで見るともっとスゲーな。
……でもやっぱりどこかで見たことある。)
こころ「あなたの舞台を見たの!すごいわね!ステージを降りても、本当に王子様みたいだわ!」
あんなに人がばたばた倒れる舞台は見たくないけどな。
みんなが幸せそうなのがまた驚きなんだよな。
薫「ふふ。ありがとう。
でも、『みたい』ではなく私は王子様だよ?
ーーこの世は舞台、人はみな役者」
こころ「ねえあなた、ギターの経験はあるかしらっ」
今のはシェイクスピアか?
てか、まだ喋ってる途中だった気がするんだけど……
薫「……昔、ギタリストの役を演じたことがある。
今も少しは弾けるだろう……
演戯の目的とは、自然に向かって腰を掛け」
こころ「じゃあ決まりね!!!
私達、バンドをやってるの!入って!」
コイツ完全に人の話を聞いてない……
こんなんじゃ断られるに決まってんだろバカ。
八幡「と、とりあえずっ!
話がしたいのでどこかゆっくり話す場所に移動しませんか?」
薫「………そうだね。外でゆっくり話そうか。
付いておいで」
ったく、このままだとさすがに印象悪すぎて終わってたぞ。
弦巻に言葉を遮られる度に少しショックな顔してたし。
俺が辞めやすくなるように、バンドメンバーを集めなきゃな。
薫「かのシェイクスピア曰く、
ーー行動は雄弁である……
私は今まで、幾多のスカウトを受けてきた。
けれど……ふふっ。君のような強引なお姫様は、はじめてだ」
そりゃあ、人の話を聞かずに強引に誘うお姫様が何人もいたら困る。
こころ「そう?バンドって、すっごく楽しいわよ!
音楽って色んな曲に合わせて、色んなことをするのよ。
演技と少し似てないかしら?」
こころ「バンドをやれば、きっと色んな役ができると思うの!
あなたがこのバンドで、どんな役をするのか考えてみて!
とってもワクワクしないっ?」
バンドをやらなくてもきっとこの人は色んな役者を今までも、そしてこれからもやるとは思う。
まぁ、今断られてもコイツは諦めないからな。
何度でも挑戦するだろ。
薫「……なるほど。
私が必要なのはそういうことか………」
ん?ボソッて言ってて聞こえなかった。
なんて言ったんだ?
でも多分断るだろうな………
薫「可憐な君たちを守る王子であり、
そして………この世界を彩る役者がほしいということか。
ーーーわかった、入ろう」
八幡「じゃあ今日のところはここで失礼s………え?入ろう?
……え?」
入るって言ったのこの人?
マジで?今の流れで何が納得出来たの?
どうなってんだってばよ………
こころ「ありがとう!!すごく嬉しいわ!」
薫「それではこの出会いを祝して、
私と世界についての詩を読むから、聞いてくれたまえ」
こころ「あたしはバンドで、これから何をするか考えるわね!」
花音「ふえぇ……ひ、比企谷くん、この2人の会話が成立してないのに、加入は成立してるんだけど………
この人たち……どうなってるの……?」
八幡「大丈夫ですよ松原さん。
俺にも全然分からないんで……
ただ一つ、多分瀬田さんは弦巻と同類かと……」
こころ「八幡と花音はなにがしたい?
バンド結成記念だもの、派手に行くわよっ」
バンド結成?
あれ?あと最低でもベースは必要じゃねーのか?
花音「ちょ、ちょっと待って、
まだ結成できてないですっ。
バンドにはあとベースが必要ですよ〜っ」
こころ「え、そうなの?」
薫「え、そうなのかい?」
バンドのこと勉強したんじゃないのかよ……
さてはコイツ、ギターの事しか調べてないな……
こころ「それじゃあ、明日はベース探しをやるわよっ!」
八幡「探すって言ったって何か方法でもあんのか?」
こころ「ふっふっふっ。もちろんよ!
楽しみにしててちょーだい!」
自信ありありなポーズに態度。
不安でいっぱいなのは何故でしょうか?
こころ「やっぱり今から始めましょう!!
明日には準備を終わらせなきゃいけないわ!」
………は?今から?
花音「……こ…こころちゃん?
準備って…………何の……?」
こころ「大丈夫よ!難しいことでは無いわ!
少し薫にお願いがあるだけよ!」
瀬田先輩に………?
薫「…………何をするかはわからないが私で良ければ力を貸すよ。
お姫様の道を切り開く剣となろう!」
……なんとなくわかった。
弦巻のやつ………瀬田先輩を出汁にする気だ………