彼ら彼女らは青春を謳歌する……?   作:えーく。

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話を切るタイミングが難しすぎて、1万字を超えてしまいました……


読むのが疲れるかも知れませんがそれでもよろしければ!


桜舞い散る木の下で Ⅲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから戸山は、弦巻、北沢と属性が一緒なだけあり、相性が良くしっかり意気投合していた。

人ってこんな早く仲良くなれるんだな、都市伝説かと思ってたわ。

 

 

 

 

 

弦巻家のインパクトに最初はみんな(数人は除いて)夢中になっていたが、花見が目的だったと思いだし、それぞれ箸を持ち食事を始めた。

 

 

 

 

 

 

俺も何か食べるとするか…………

相変わらず美味しそうなものがたくさんある。

そして野菜は花の形にカットされてるし、飾り方も花だ。

黒服さん、流石です。お花見スペシャルっすね。

 

 

 

 

 

 

 

有咲「お、おい、比企谷。」

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、背後から声が聞こえた。

………比企谷ってことは俺のことか。

俺以外いないな?大丈夫だよな?

 

 

 

 

 

 

八幡「………どうかしたか?」

 

 

 

 

 

一応市ヶ谷が相手なので、優しく問いかけてみる。

こいつを刺激すると大変面倒だし、何より俺が傷つく。

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「………い、一応なんだが、ここにある食べ物とか最終的に請求されたりとかないよな?大丈夫だよな??」

 

 

 

 

 

 

八幡「うん、それは大丈夫。」

 

 

 

 

 

 

有咲「そ、そうだよな!さすがにそんな事あるわけないよな!」

 

 

 

 

 

 

すごく嬉しそうな市ヶ谷さん。

心配だったんだな、わかるぞ。

俺も最初はそうだったから。

 

 

 

 

 

 

 

有咲「あ、それとさ……………」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………?」

 

 

 

 

 

 

何かモジモジしてるな。

……トイレか?

弦巻の家見るからに広いから、迷って帰れなくなりそうだよな。

いや、そうだとしても俺から言ったらまずい気がする…………

 

 

 

 

 

 

 

八幡「何モジモジしてんの?

トイレなら屋敷入って右の方にあるぞ。

分かりやすく看板みたいなやつが上にあるから」

 

 

 

 

 

有咲「なっ!お前本当にデリカシーないな!!?

キモすぎんだよ、〇ね!!

このキモガヤ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、間違いなくこうなる。

言うの辞めとくか。

これ以上嫌われても減るものは無いけど、面倒くなりそうだし…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「で?何か言おうとしてなかったか?」

 

 

 

 

 

 

 

有咲「わ、私の自意識過剰じゃなければなんだけど、その、奥沢さんがすごく見てくる気がするんだけど…………」

 

 

 

 

 

八幡「あ、うん、それは気のせいじゃないわ。」

 

 

 

 

 

 

 

よかったぁー、トイレじゃなかったー。

ワンチャンセクハラになりかけたー。

 

 

 

 

 

 

 

有咲「え……なんで………」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「まあ、あんだけツッコミを我慢してたらバレるものもバレるだろ。

うずうずしてたし、顔が『は?』ってなってたし。」

 

 

 

 

 

 

有咲「…………な、何で比企谷も私の顔見てんだよ!

この変態!!

 

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

 

八幡「お、おい待て!!

色々と誤解される言い方!

というかそこだけ主張して言ったら俺がまるで…………っ!」

 

 

 

 

 

 

結局変態って言われる運命なのかよ。

そして視線を感じたので周りのヤツらに顔を向けると……

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「比企谷くーん?

……有咲に何したの?」

 

 

 

 

 

 

怖っ!!

目に光失ってるよ?

しかも俺が何かをした前提で話してるのポイント低いし、周りの桜の景色がもう逆に怖さ倍増してる!!

 

 

 

 

 

美咲「……比企谷くんはそんな事する人じゃないと思ってたんだけどね。」

 

 

 

 

 

そんな事する人じゃないと思ってんなら諦めんなよ!

無罪なんだけど?

 

 

 

 

 

 

イヴ「…ヒキガヤさん……?」

 

 

 

 

 

……そんな悲しそうな目で見ないでください。

悪いことしちゃったと思うじゃん、そもそもしてないんだって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒服「…………………」

 

 

 

 

OK。ゲームオーバー。GG。

こころ様に害のある虫を駆除するように消される。

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「……っ!

い、いやぁ、いま比企谷さんがお友達の話されてて、本当に面白い方ですけどちょっと変態ですねって…………おほほほほ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………」

 

 

 

 

 

終わったかと思った。

市ヶ谷に助けられるとは…………。

いや、そもそもコイツのせいなんだけど。

 

 

 

 

 

 

有咲「…………貸し1」

 

 

 

 

 

 

ボソッと俺にだけ聞こえるように言ってくる。

 

 

 

 

 

 

八幡「マッチポンプじゃねーか……」

 

 

 

 

 

 

声低いし怖い。

っていうか見てるだけで変態になるのん?

…………いや、絶対ならないとは言えないけど同級生で、同じ花見をしてるメンバーなら目に入るに決まってるだろ。

この条件なら見たって問題は………ない!はず!!

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若干顔を赤くしてそっぽを向く市ヶ谷。

なんだよ、俺が怒りたいわ。

もうお前俺の事嫌いでいいよ……

俺もお前のこと嫌いになりそうだよ……

 

 

 

 

 

 

もう今は桜を見て落ち着こう。

この綺麗な景色見てれば少しはマシになるだろ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

山吹がコチラをじーっと見てる。

なに?仲間になりたいの?

残念、俺のパーティーは1人が限界だから。

……うん、パーティーじゃないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「比企谷君が友達の話?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「おい、なんだ?喧嘩か?」

 

 

 

 

 

 

 

やったるぞマジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「あ、かーくん、ほっぺたにご飯粒付いてるよ!

はぐみが取ってあげる!」

 

 

 

 

 

 

香澄「ありがとうはぐ〜!」

 

 

 

 

 

 

俺らの会話など聞いてなかったかのような空気を作る2人。

北沢が天使に見えてきた。癒されそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「…………戸山さんとはぐみ、なんか仲良いよね。

この前も帰る時ずっと一緒に話してたし。」

 

 

 

 

 

 

確かに。

……というか、この2人はあだ名らしき名称で呼びあってた気がする。

 

 

 

 

 

 

 

香澄「私たち小さい頃よく遊んでたんだー!」

 

 

 

 

 

はぐみ「同じクラスになるなんてすごい偶然だよねー!」

 

 

 

 

 

 

『いぇーい!』とハイタッチをする2人。

……え?というか、この前ハロハピとポピパメンバーで会話した時初めまして感無かった?

気のせいでしたっけ??

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「でもこの前まで気付かなかったんだー!

最初のクラスの自己紹介でもわからなかったしー!」

 

 

 

 

 

 

八幡、有咲、美咲

「「「……?」」」

 

 

 

 

 

 

はい?

 

 

 

 

 

 

 

有咲「いやいや、名前とかで分かんだろ」

 

 

 

 

 

…………ツッコミならもうちょい大きな声で言ったれよ。

多分俺にしか聞こえてないぞ。

てか、いつまで隣にいるんですかね?

 

 

 

 

 

 

はぐみ「前はそんな耳みたいなの生えてなかったし、気づくわけないよ!」

 

 

 

 

 

 

あー、あの戸山の猫耳ね。本人曰く、星らしいんだけど。

 

 

 

 

 

 

香澄「はぐってば、隠して見せるまで私だって分からなかったんだよね!」

 

 

 

 

 

 

美咲「いや、人が耳とかいきなり生えないからね。

しかもそこだけで分からなくなるのもおかしいじゃん」

 

 

 

 

 

 

奥沢が冷静に言う。

良かった、ボケ同士の2人で会話が成立してたから頭がバグりかけてた。

 

 

 

 

 

 

 

有咲「いやいや!

人間いきなり耳とか生えねーから!

そもそもそれくらいの差で認識できなくなるのもおかしーだろ!」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「だからさ、声量考えようね。

そのツッコミ俺にしか聞こえてないって。」

 

 

 

 

 

奥沢がツッコミをしてくれているのだが、俺の隣ではもう意味わかんねぇ!と叫びたがってる市ヶ谷がいる。

囁き声でキレてる感じ、もう怖い。

お前さっきまで無言だったじゃん。

 

 

市ヶ谷は本当に周りのヤツらにこういうツッコミキャラとバレていないのだろうか?

隠そうとする忍耐力足りてなくない?

 

 

 

 

 

 

こころ「2人で何話してるのかしら?

とーっても楽しそうね?」

 

 

 

 

 

八幡、有咲「「!?」」

 

 

 

 

 

 

急に後ろから声をかけられビックリする俺と市ヶ谷。

振り向くと弦巻が立っている。

その顔は笑顔…………うん、笑顔だな一応。

 

 

 

 

 

 

八幡「これみてどこが楽しそうなんだよ……。」

 

 

 

 

弦巻のやつ……楽しい、面白い、嬉しい以外の感情持ち合わせてるの?

 

 

 

 

 

 

 

有咲「わ、私だって楽しくないから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「え、そこは猫被って『そんな事ないですよ。楽しいですよおほほほ』だろうが」

 

 

 

 

市ヶ谷だけに聞こえるように小さな声で言う。

 

 

 

 

 

 

有咲「は?」

 

 

 

 

 

こっわ。女の子が出しちゃいけないような低い声で言われたって…

なに?猫被るのも無理くらい無理ってこと?OK、泣きそう。

 

 

 

 

 

沙綾「なになにー?

2人だけじゃなくてせっかくこうやって集まったんだからみんなで話そうよ」

 

 

 

 

 

 

香澄「うん!そうだね!凄い楽しそう!!」

 

 

 

 

 

 

 

これが陽キャってやつか。

空気を一瞬で変えて更には作った。

領域展開してるなコレ。

 

 

 

 

 

 

 

香澄「そういえばさ、みんなバンドやってるのは知ってるけど、

それ以外のことって、お互いあんまり知らないよね!

 

みんな、普段何してるの!?

 

 

ちなみに私は……

今はバンド一筋って感じかな!」

 

 

 

 

 

 

 

こころ「とてもいいわ!一筋ってところが気に入ったわ!

香澄とは、今後とてもいい友達になれそうな気がするの!

だって、あたしも一筋だもの!」

 

 

 

 

 

え、何これ。高校生の会話?

ふわふわとふわふわでサンドイッチしてるじゃん。

 

 

 

 

隣の市ヶ谷も口少し開いてポカーンってしてるし。

相当マヌケ顔してるけど言わない方が吉。

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「こころは学校で有名人だよね。

好奇心が制服を着て、バク転してるような人ってね」

 

 

 

 

こころ「あら、そうなの?

それははじめて知ったわね」

 

 

 

 

りみ「こころちゃんは好奇心が旺盛で、いろんなことにチャレンジするイメージがあったけど…………

今は何に一筋なの?」

 

 

 

 

 

 

 

こころ「確かにあたしはいろんなことをやるけど……

それは世界中の人を笑顔にするため!

笑顔一筋ってとこかしら!

 

ね?はちまんっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、ここで俺に飛んでくるの?

北沢でいいじゃん、奥沢は…………どんまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「世界中を笑顔にするために、あたし達ハロー、ハッピーワールド!は、音楽をしたり歌を歌ったり、演奏したりしているのよ!」

 

 

 

 

 

 

音楽したり歌ったり、演奏したりって意味ほとんど一緒なんだよなぁ……

つまりバンドってことじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

香澄「あ〜、なるほど!なら、私と一緒だね!」

 

 

 

 

 

納得しちゃったよ、ツッコめよ、ボケだぞこれ。

ほら、俺の隣のヤツが多分お手本見してくれるぞ。

しっかりと耳に刻み込め。

 

 

 

 

 

 

有咲「音楽をしたり歌を歌ったり、演奏したりって……

ほとんど全部一緒だろうが!つまりバンドだろ!?

ていうか、香澄も納得するなし!」

 

 

 

 

 

八幡「良し、素晴らしいツッコミだ。

じゃあそれをアイツらにも聞こえるように言おう?な?」

 

 

 

 

 

ええ加減にせえよ!

言いたいことがあるなら相手の目を見てハッキリと言いなさい。

俺は相手の目を見るのは無理なので無理です、ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「はぐみは、バンド以外だとソフトボールやってるよ!

昨日も試合だったんだー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言えばそうだったな、俺も最近知ったけど。

ソフトボールが好きなのは知ってたが趣味的なノリでやってるだけだと思ってたがバチバチにチーム入ってた。

運動神経良いわけだな、足の速さなら弦巻より速いらしいし。

 

 

 

 

 

 

 

こころ「あ、そうだわ、はぐみ!

はぐみに知らせようと思ってたことがあったの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「え!?なになに!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「ほら、この間、

ソフトボール専用のバッティングセンターがないことを嘆いていたじゃない?」

 

 

 

 

 

 

……いやまさかね。

バンド終わりに確かに言ってたな、ソフトボールのバッティングセンターは中々なくて悲しいなーって。

…………いやいやまさかね。

 

 

 

 

 

こころ「それをあの人たちに言ったら、早速作ってくれたわよ!

裏庭の方にあるから、あとで一緒に行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

チートじゃん。黒服チートじゃん。

絶対喜んで作ってたじゃん。狂気じゃん。

 

 

 

 

 

有咲「はぁっ!?バッティングセンターを作った!?

なんだそれ!?ありえねーだろ、普通!?」

 

 

 

 

 

 

八幡「痛い、叩くな。

残念だったな、こいつの前では常識が常識じゃなくなるんだよ。」

 

 

 

 

法に触れなければ基本なんでもやるぞあの人たち。

もうワンチャン、法律すら変えてきそう。

 

 

 

 

 

 

はぐみ「こころん、ありがとー!

ホントこころんに相談して良かったよー!

やっぱり持つべきものは友達だね!?」

 

 

 

 

 

 

確信犯ですか?

弦巻に相談したら出来るかも!って思ってたの?

北沢恐ろしい子……

 

 

 

 

 

有咲「おい、てか何で誰もツッコまねーの!?

というか、沙綾くらいはツッコめよ…………!」

 

 

 

 

 

ハロハピのツッコミ担当は主に奥沢です。

あいつは今、多分楽しんでる。

時々市ヶ谷の方見て苦笑いしてるのが証拠。

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「あ、あはは……こころん家はなんだか規模が普通じゃないね……」

 

 

 

 

 

山吹のやつは諦めて引いてるじゃん。

良かったな市ヶ谷。

ここで負けずにツッコミが出来るお前がナンバーワンだ。

 

 

 

 

てか俺の正面に座ってる……ええと、イヴ?白髪侍さんは凄い静かに聞いてるな。

日本語が通じない訳ではなさそうだし、意味は分かってるんだろうけど……

まあ第一印象からして、少し天然な子なんだろう。

 

あ、目が合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「……?………ニコッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……っ」

 

 

 

 

 

おーけー、天然じゃなくて天使だったみたい。

天属性ってことか、うんマジで可愛い。

俺と目が合うとハテナを浮かべていたが、首を傾げて微笑んでくれた。

 

 

 

 

しかもあざとくないのがすごい。

これは嘘でも可愛くないとは言えない。

小町がやってもあざといと思った後にしっかりと可愛いと言ってしまうのに…

結局言っちゃうのかよ、ほんと小町可愛いな。

 

 

 

 

 

 

沙綾「……デレデレじゃん」

 

 

 

 

 

 

八幡「デレてないです。」

 

 

 

 

 

天使に可愛いと言って何か問題があるのだろうか。

正直な感想を言っただけなのでデレてるとかではないです。

つまりただの感想です。

だから危ない人を見るかのような目はやめなさい。

 

 

 

 

 

香澄「それじゃあ次は、さーや!」

 

 

 

 

 

ほら呼ばれてんぞ。

 

 

 

 

 

 

沙綾「え、私?」

 

 

 

 

 

こころ「さっきは笑顔パンをありがとうね!

あの笑顔パンは、あなたが作ったの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「あー、その笑顔パンなんだけど……」

 

 

 

 

 

有咲 (沙綾!お前が『笑顔パン』って言い出したら、

それはもはやオフィシャルだぞ!?いいのか、それで!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「実は私が焼いたんだ……

 

 

いつもはお店の手伝いだけで、

パンを焼いたりはしないんだけど……

 

 

今日はお花見だから頑張って焼いてみたんだよね」

 

 

 

 

 

 

 

少し気恥ずかしそうに笑いながら喋る山吹。

 

 

そりゃまあパン屋の長女なら作り方とかは何度も見てきているんだろうけど、お店に出すパンは作ってないのか。

 

ってことは前回貰ったパンはお店のパンで、さっき食べたのは山吹家長女の手作りパンということか……。

いや何か言い方キモイな。

 

 

……あぁ、それでか。

さっきパンを食べた時の心配そうな表情は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「さーやはいつもやまぶきベーカリーのお手伝いをしてるんだよね!」

 

 

 

 

こころ「そうなのね!お手伝いは、一体どんなことをしているのかしら?」

 

 

 

 

沙綾「んー、店番したり、開店準備、閉店準備……。

パンを焼く釜の掃除をしたり………色々かなあ」

 

 

 

 

 

美咲「聞いてるだけでヘトヘトになってきた。

山吹さんはすごいね。あたしならそんなにいろいろ出来ないよ」

 

 

 

 

 

確かに、パン屋、バンド、学業、これらの両立は大変だろうな……。

でもバイト、部活、学校の3つをやってる人が決して珍しくないのも事実。

 

 

 

 

 

 

沙綾「あはは。ありがと。大変なことは多いけど、

案外慣れると平気なもんだよ」

 

 

 

 

こころ「いいえ、毎日手伝いをするなんてとってもすごいことよ!

もしよかったら、手伝いにあの人たちを派遣するわよ!」

 

 

 

 

 

なんかとんでもないことを言い出したぞこの子。

 

 

 

 

沙綾「え!それはいいよ!

私はお店のお手伝い、結構好きだから。

 

 

それに……

 

 

 

例えパンを私が作ってなくても、やまぶきベーカリーのパンを褒められると自分のことのように嬉しいんだ。

でもやっぱり自分で作ったパンを褒められると、いつもより……

 

 

いつもより、ほんの少しだけ嬉しいね」

 

 

 

 

と嬉しそうに笑う山吹。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔パン、、、ね。

食べた人を笑顔にするからと弦巻が名付けたが、作った本人が1番笑顔ならそれはもう………

 

桜が宙を舞う、笑い声が響く中、

俺はパンを片手に楽しそうにする彼女達を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~完~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「それじゃあ次はりみりん、いってみよー!」

 

 

 

 

 

 

まあそうですよね、終わらないですよね。

いい感じの話だったから終わる雰囲気出てたけど全く意味なかったな。

 

 

 

 

 

りみ「……あ、わ、私は……こないだまで関西にいて……

そ、それで、こっちに来たばかりだから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなに慌ててたら戸山達が尋問してる風に見えるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「関西にいたの!?それじゃあ、引っ越して来たのね!?

すごいわ!引っ越しって、あたし一回してみたいの!

憧れるわよね、引っ越しって!羨ましいわ!」

 

 

 

 

 

 

 

この豪邸をもって引っ越しを憧れるのは、多分環境どうこうとかの話じゃなくて、『引っ越しをする』って行動が羨ましいのだろうな弦巻は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市ヶ谷「………」

 

 

 

美咲「………」

 

 

 

 

市ヶ谷「……!!」

 

 

 

 

 

あの2人は無言で何か探りあってるし。

市ヶ谷はツッコミの時顔がうるさいから、奥沢に見られているんだろう。

奥沢は苦労仲間が増えて純粋に嬉しいのだろうが何故かバレたくない市ヶ谷。

 

 

 

 

 

 

 

たえ「私がバンド以外にやってることは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たえ「え、大丈夫?

びっくりしたような顔して」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……びっくりしたようなじゃなくてびっくりしてるんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然横から言われたら誰だってビビるっての、てかこいつ気配無さすぎじゃない?忍者なの?

弦巻の敷地を探検してたらしいんだけどいつから聞いてたのコイツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たえ「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たえ「……ギター」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「なんだよ、お前のその独特な間は!?

そんで結局、ギターって!

ギターはバンドの一環じゃないのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「でも楽器は1人でも出来るからバンドの一環とは言えないだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「なんでおたえの発言を真面目に考えてるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前のツッコミに問題があったからとは言えないし、傍から見たら俺たちは明らかにわかるレベルの小声で喋りあってるので、内容までは周りに聞こえてないとしてもこのやり取りは見られてる。

その証拠に時々視線が痛い気がするし……

 

 

 

 

 

 

 

美咲「あ、あたしはバンドをやってるって言うか、

とても複雑な状況なので、あまり多くを語りません。

そのこと以外は、至って普通ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何その自己紹介、『そのこと』についてめちゃくちゃ気になるだろ。

まあ俺はミッシェルって知ってるからいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「ありがと!

あとは……イヴちゃんと有咲だね!

それじゃあ、イヴちゃん、おねがーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「えっと、私は日本に来てまだそこまで時間が経ってないのですが、こういう日本のお花見にすごく憧れていました!」

 

 

 

 

 

 

 

この規模のお花見は日本でも滅多にないんだよなぁ。

日本のお花見のハードルが上がってそうだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「このお花見は、かなり特殊だけどね。

なので、これを日本のスタンダードなお花見と思わないほうがいいよ。

 

 

 

 

 

市ヶ谷さんもそう思うよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥沢……。

どうしても市ヶ谷にツッコミさせたいのか?俺の横で無限ツッコミ編入ってるよ?席変わる?てか変わって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「えっ!?あ、あはは〜。確かにこんな広いお庭でお花見するなんて、なかなかできることじゃないですよね〜!

す、すごいなぁ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「……な、なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「お前本当にバレてないと思ってる?

鶴巻とか北沢はともかく、奥沢には全然バレてるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ俺が奥沢に言ったのだけどバレるのも時間の問題だし、ノーカンだノーカン。

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「なっ!?///」

 

 

 

 

 

 

 

美咲 (市ヶ谷さん可愛い…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「それと、Pastel*Paletteでキーボードを担当してます!

以後お見知りおきを!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パステルパレット……はて?

聞いた事あるような無いような……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「すごいね。

この場にキーボード担当が3人もいるじゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「はい!

有咲さんと比企谷さんの演奏は聴きました!

とてもお上手で感激してました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「へ?//

あ、ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

顔真っ赤でデレデレじゃん。

まあ真面目に褒められるとむず痒いのは分かるけどな、ましてや若宮さんみたいに顔面凶器(いい意味)&純粋な人には。

 

 

 

 

 

 

 

美咲「……………」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………なんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「いや?別に……」

 

 

 

 

 

 

 

 

別にって言われても貴方が俺を変な目で見てた事実は消せないんですけどね、そんなに顔に出てたかね、さっき褒められた時か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「あとはブシドーですね!私、ブシドーに憧れています!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「武士道?

そういえば、たしかウチに、なんだかって人が使ってたなんたらって刀があった気がするわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「おい、今のところ俺たちに入ってきた情報が刀だけなんだが。

しかも刀すらも気がする程度かよ、ワクワク返せよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあコイツの家ならそういうのが10個や20個出てきても驚きも何もないんだけどな。

市ヶ谷がなんかよく言ったみたいな表情してるんだけど気の所為だよね、どんだけツッコミに飢えてんだよ、もう怖いよ、ツッコミってそれなりの覚悟を持ってツッコミしてるんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「よかったら、その刀を見せてもらうことはできないでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ食い付いてるな、無理もない、道端に咲いてる桜の花びらを切るレベルまでいってる武士に憧れた純粋な子だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「名前を覚えにくい刀を見ても、あまりおもしろくないわ!

それより、あたしとチャンバラしない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (な、なんなんだ……こいつらの会話は……?

全然噛み合ってない……。

こんなツッコミどころ満載の会話……なかなかねーだろ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「それじゃあ、次は有咲!

有咲の番だよっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「え、ええと、わたしは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「そういえば、有咲って今日ほとんどしゃべってないよね?

どうしたの?具合でも悪い?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?そうかな?

めちゃくちゃ喋ってたよ?隣ですっごい喋ってたよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「……い、いえ、大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「顔色もちょっと悪いね……。

疲れてるみたいに見えるけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (つーか実際、ヘトヘトだから!

私がどれだけ心の中でツッコミ倒したと思ってんだっ!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「ホント?大丈夫ならよかった!

それじゃあ、有咲!ガツーンとひと言お願い!

有咲って、ホントに面白いんだよ〜。みんな期待しててね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわぁ、天然って怖。

何その地獄のプレゼンテーター。

ハードル上がりすぎて棒高跳びレベルになってんじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (香澄!!

……ま、しかたねーから、ここは当たり障りなくいくか。

みんながあんまり興味なさそうなこと言っとけば、

自然と次の流れていくだろ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「あ……私がバンド以外でやっていることは……盆栽です。

……以上」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「えっ!?盆栽をしていらっしゃるんですか!?すごいです!

私も盆栽を始めてみようと思ってたんですっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (く、食いつくなーっ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「さすがアリサさんですね!

盆栽をやっているなんて、とても素晴らしい趣味だと思います!」

 

 

 

 

 

 

 

 

おぉ……

若宮さんが市ヶ谷に尊敬の眼差しを……

あれか、猫かぶってる市ヶ谷を大和撫子だと思ってるのかね、さっきからちょくちょく市ヶ谷に敬意を示してる気がするしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「上品で、にこやかで、それでいて口数が少なくて……

大和撫子っていうのは、アリサさんのためにある言葉ですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………上品で?にこやかで?口数が少なくて……???」

 

 

 

 

 

 

 

 

え、誰の話してんの?アリサさん??

あーね、桜の木にアリサって名前をつけたのか。

上品だし、花咲いてるからにこやかと言えばフィーリングで感じるし、口数は少ないどころか無いもんな。

なーんだ、ビックリした、てっきり市ヶ谷の事を言ってるのかと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ヒェッ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの目は完全に何人かは殺ってる目だ。

俺もやられるんだ、助けてー!こころもーん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「そういえばうちにも盆栽があったわ!

たしか樹齢400年の松、とか言ってたわね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「じ、樹齢400年!?

私、是非見たいです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「そうね、あれはどこにやったかしら…………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「樹齢400年って言ったら江戸時代初期ですよ!

つまり、サムライと過ごした松ということです!

すごい!すごいですよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弦巻家は伝統なものから最先端なものもある宝物庫であるから、若宮さんが興味津々になるのも仕方ない。

ひとつなぎの大秘宝もひょっとしたらここに?

……でもこれで話題がそれたな、だけど市ヶ谷には近づかないでおこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (……ふぅ。

とりあえず話が逸れてくれてよかった…………。

けど樹齢400年の松って………たしかに気になる……

そして比企谷、アイツは後で……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「あ、思い出したわ!たしか鉢が狭そうで可哀想だったから、

その辺に植え直してあげたわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「バッ…………!?そんなことしたら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「お……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (……はっ!?危うく口出ししそうになった……

ヤバイ……もう、限界かもしれない……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「…………ふふふふ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「ど、どうしたの、美咲ちゃん?なんか面白いことあった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「……いや、べつに。

市ヶ谷さんって本当にこう、慎ましいなと思って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑いを隠しきれてないぞ奥沢。

市ヶ谷が凄い恥ずかしそうにしてるからそこら辺でやめてあげなよ……いや、違うな、もっとやれ!恥ずか死ぬ1歩手前くらいやってしまえ!

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「ううん!いつもはもっと面白いよね!?

ホントはすっごい毒舌なの!ねっ、有咲?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねっ、有咲?って……。

毒舌って決していい意味では無いということを戸山は知っているのだろうか?

無意識にやってるとしたら俺はもうアイツが怖いよ……意図的にやってても怖いことに変わりはないんだけども。

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「ど、毒舌なんてそんなことないわよ〜!

もう、香澄ってば〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (香澄、あとで覚えてろよ〜〜!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ないわよって……。

市ヶ谷もおかしくなってきてるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「そうだ!有咲の家も、けっこうすごいんだよ!

さすがにこころんのお家ほどではないけどね、蔵があるの!蔵!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに蔵がありましたね。

市ヶ谷の家は1度しか行った事がないが、弦巻の西洋の宮殿の様な家とは逆に古風を感じれる家だったな。

西洋の宮殿の様な家ってなんだよな、人が住んでるだけで家じゃないぞこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「蔵?すごいわ!あたしの家には蔵なんてないもの!

すっごく気になるわ!ぜひ見てみたいわね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「い、いえ。そんな人様にお見せするようなものじゃ……

うちはただ昔から質屋みたいなことをやってるだけで……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「アリサさんのお家、質屋さんをやっているのですか……!?

そ、それじゃあ骨董品とかも、たくさんありますよね!?

私もぜひ見て見たいです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「たしかその蔵で、かーくん達練習してるんだよね!?

はぐみも、1回行ってみたーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「え、うん…………まあ、蔵は広くて音も漏れにくいから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人気市ヶ谷さん。

まあ蔵なんてそうそうあるものじゃないからな、興味津々になるのもうなずける。

ただ、蔵のことを弦巻が知ったということは今後弦巻家のどこかに蔵なんてものが出来てるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「アリサさんのこと、もっと教えてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「わ、私の、こと……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「有咲って、はっちーと一緒ですっごい成績優秀なんだよね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「そんなこと言わなくていいから。

は、恥ずかしいから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「それに私が今、バンドやってるのも有咲のおかげなんだ!

有咲が、ギターを譲ってくれたから、バンドできたんだもん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「わっ、なにそれ!すっごいいい話じゃ〜ん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「そ、それは、香澄が勝手に家に上がり込んで、

ウチのお祖母ちゃんと仲良くなっちゃったりして……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「もともと有咲の家に行ったのも、

道に星の形したシールが貼ってあって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「戸山のやつ、市ヶ谷のことめちゃくちゃアピールしてるけどすごいな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

純粋に市ヶ谷の事を周りの人に知って欲しい戸山。

市ヶ谷はそういうの恥ずかしくて苦手なタイプだとは思うが、悪意がないしそもそも悪いことをしてる訳でも無いからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「……うん。

でも、有咲の本当の魅力をうちらだけのものにしておくのも勿体ないからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………お前ら市ヶ谷の事好きすぎるだろ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その『うちら』に俺は入ってないですよね、そうですよね、大丈夫です、全然本当に大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「…………ってことがあったよね!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「素晴らしいわ!

香澄達のバンドは、星のシールによって導かれたバンドよ!

それはきっと運命だわ!!

あたし達のバンドが、笑顔によって導かれたバンドだとしたら、

香澄達のバンドは、星のシールによって導かれたバンドよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「え、ハロハピって笑顔によって導かれたっけ?

お前の奇行によって半強制的に出来上がったバンド…………ではなくて、

奇跡的に笑顔が導いてくれた運命のバンドよね?

本当に神様に感謝だぜ、ハロハピ最高 !」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「………………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲 (……比企谷くん、黒服さんの存在に気づいたんだ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (比企谷のやつは急におかしくなったし、なんか無理やり変な感じにまとめられたし……。

笑顔とシールを同じ土俵に乗せるなっ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころ「はちまん!あたし達も負けてられないわ!

蔵よ!まずは蔵を建てましょう!

あたし達も蔵で練習したらいいと思うの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐみ「いいねこころん!

なんならはぐみも言おうと思ってたよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「おい待て待て待て!

そんな、ゲーム感覚で蔵作るとかいうな!

黒服たち作っちゃうから!マジで作っちゃうから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、弦巻の私有地で作るし迷惑とかは無いからいいんだけどね?

でも既に弦巻の家にバンド練習出来る部屋もあるし、作る理由も無いってことだけはわかる。

あと黒服さん?弦巻の事好きなのはわかったけど甘やかし過ぎでは?

常識が仕事してないよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲 (なんでそういう結論になるんだ……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「はぁ。

あたし、なんで今の話の流れで、それが結論になるんだ?

…………って、思っちゃったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「え、えっと!?

どうして私にそんなこと言うの?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「いや、だって絶対今、同じこと思ってたでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「…………い、いや………」

 

 

 

 

 

 

 

(もうヤダ、こんなお花見……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「はい!それじゃあ最後にはっちー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……あー、比企谷八幡です。

ハロハピのキーボードやってます。以上」

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

え?時止まった??

 






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