登場
フツヌシの中では1番ペンを動かす紗和。仕事熱心なのは良いが、やり過ぎなので大半は徹夜で終わらせようとしている。
「…………?」
「どうしたんだよ」
慎太郎はそれを横目に見つつ、書類作業を進めている。
「い、いや……そんな大したことじゃないけど……あのスーツにいくら払った?」
どうやら珍しく決算のことで仕事をしている。いつもなら医療関係の書類関係をしている。
「しめて五百万ッてところだ」
さらりと言う慎太郎。
「……だよね……ならどうして」
書類を見て何か違和感を感じるようだ。
「君が材料費とかの支払いの報告書を後で提出するんだけど……おかしいんだ」
慎太郎は、どこがおかしいんだ? と思いつつ目を通す。
「ほら、ここをよく見て……ボクらのチームだけ……何故か異常なくらい収益や費用がおかしいんだ……簡単に言えば……注文した材料は完璧なのに何故か注文料金が少ないんだ」
商業経済とかには詳しい紗和。経営とかに使う専門語を使用しながら説明を続けた。
「損益計算書は経営部門に頼んだんだけど……おかしいんだ。技術班の給料が年々減っていて、支払利息が逆に増えているんだ」
頭の上にハテナマークを浮かべる慎太郎。
「…………まぁ、簡単に言うと……ここのところ、この基地のお金がおかしいってことだよ。特に技術班のお金が……年々何故か減っているの」
「技術班が?」
先程まで虚空のウィンドウを見つめていた冨良が言った。
「やれノギス足りねえぞだのやれメガネレンチどこいっただの喚いてたがどうかしたのか?」
なお、冨良はなんだかんだあってフツヌシメンバーになった。
「仕訳もおかしい……残りの材料費の借方……買掛金とはあっているのに……君の500万を足しても、売掛金が合わないんだ。ちょっとだけ経理部門から今までの決算報告書を持ってくる!」
立ち上がって慌てて向かった。
「お、おい気を付けろよ」
慎太郎は言った。
通路を走って向かっている紗和。その途中で……。
「やっぱあのチームが原因じゃねぇか?」
「!?」
慌てて壁の後ろで話を聞く。どうやら技術班の人のようだ
「あり得るな。あのチーム、前にアバドンのようなスーツ作れって言ってたよな」
「材料は持ってきてくれたのは良いが、残りの材料は上の方に任せたけど……やっぱおかしいよなぁ」
「…………(おかしい?)」
「……」
一方慎太郎は頭を抱えていた。
「わっかんねーよ。あの経理部長頭おかしいんとちゃうか」
「まっさかァ。何度も飲みに行ってるけど真面目だぜ?」
肇はフォローした。
「いやいやぁ、あのチームはよく依頼するからきっとそれが原因だろ」
「あのチームが、俺らの給料を奪ってんのか?」
「!?」
慌ててみんなのところへ戻る。もちろん今までの決算報告書を手しながら慌てて戻る。
「どうしたァ!!」
「はぁ……はぁ……はぁ……た、大変なんです!」
先ほど聞いたことをみんなに報告をした。
報告をしながら今までの決算報告書を見つめる。
「……ということ……なんです。ボクらのチームが疑われているんです」
「ちょっと待ってろ、ニッパか糸鋸で首切ってくる。もしくはガス溶接用のものを使って焼き切ってくる」
冨良が立ち上がった。
「待て待て待て待て待て待て待て!!!!! そんないきなりはダメ!! 本当かどうか、確証がない! それに……もしかしたら経理部門の間違いの可能性もあるんだ……!」
「多分間違い、だと俺は思う」
「ッ……違う……違う……違う……!」
電卓を慌てて叩きながらそう言い続けた。慌てているのに電卓の押す位置を把握しているのか、ちゃんと丁寧に押されている。
その紗和を見て慎太郎は息を呑んだ。
「なんで……なんでこんなに不渡りの方が値段が高いんだ? これじゃあ当座預金……というかこの基地全体が借金を持つことになるじゃん……!」
素早く電卓を打ちながら、片方は風のように素早くペンを動かし続けた。
「今までこのチームの小口現金を見積もったの誰!? 全然、計算が違うし……このフツヌシチームの値段が高すぎて他のチームと技術班の予算額が減ってる!」
「……ッてことは経理部長のせいだな」
短絡的。あまりにも短絡的かつ横暴である。
「ふぅ〜〜……全てを訂正した結果……誰かが仕込んでる。その結論付けよう……」
手を止めて、疲れ果てた顔をする。
「…………ボクらだけで会計部門の調査をしよう。これだと、ボクら全員が怪しまれる」
慎太郎たちはそうだなと一致した。
「一回、確認してみよう。秘密裏にね」
迫水が口を開いた。
「松本君は経理部門の部長をお願い……君だけしかあの人に声をかけられないし……ボクは残りの予算額を調べるよ…………嫌な予感がする……」
「了解し────────────────」
その瞬間、電気が落ちる。
「な、なに!? 停電!?」
「慌ててはならんぞ!」
迫水が叫んだ。
「予備電源があるよね……! それを付ければ…………ん?」
「これか!」
冨良が圧倒的な早さで予備電源をつけた。
「ッ!? …………1人、いない?」
「……奏ッ」
慎太郎が真っ先に気付いた。
「奏さん……ッ!?」
突然、身震いをして地面に伏せた。
古橋はそれを見て紗和に駆け寄る。
「この感じ……まさか……まさか……彼はそんなことはしない……この感じは……経理部門から?」
既に肇は経理部門へ向かった模様。
「……もう許さねえからな?」
慎太郎の言葉は、怒気を孕んでおり、そして今の慎太郎はまさに『怒髪天を衝く』という言葉が似合う風貌である。
「…………経理部門から……アイツの闇を感じる……」
「ああ、経理部門から闇の香りがプンプンしてきやがる! こいつぁくせぇーっ! ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇーっ!」
「…………ッ……」
ゆっくりと立ち上がる。
「……彼のせいで彼の闇を感じられるようになって震えがヤバイ……奏さんがマズいかも……!」
「おっし行くぞ!」
さて、経理部門である。
「みんなやつれてんなぁおい!」
肇は歯軋りした。
「……(まさか……奏さんは……)」
震えをなんとかしながらも調査を始めた。
「ま、松本……!? 何故ここに?」
「やかましい! てめえ改竄しただろうが!」
「!? な、なんのことだ……! 俺は確かにお前のチームを担当しているが……」
「うちの有能に計算してもらったさ、給料のピンハネやら傘マシやらで上がったりじゃあねえか! てめえがやったんだろオォン!?」
「お、俺は知らねぇよ! ぶ、部長に聞けよ!!」
「よぉしわぁったよ、部長に聞いてやるよオルレァアン!!」
肇は走って経理部長のところに向かったのである。
人の良さそうな顔をしながら仕事をしている部長。
「貴様、何しやがったんだボケ!」
肇は突っかかった。
「!? ま、松本ではないか……どうしたのかね?」
「給料のピンハネやら傘マシやらが発覚したんだよ! どう落とし前つける気だてめえよォ! 指詰める覚悟はあるか! オォン!?」
まるでヤのつく黒服のように、肇は恫喝した。
「なんのことかね? お金に関しては担当のやつに見せてそのまま判子を押して提出したぞ?」
「はァ!? どう足掻いてもおかしいだろうが! ウチの慎太郎が頑張って稼いだ金をわざわざ技術班に渡して手伝って貰ったんだ! しかも技術班の給料が先月と比べて一気にガタ落ちしてやがる! どう説明つけるんだよてめぇよぉオルレァアン!!」
肇は経理部長の襟を掴んだ。
「…………お前とはよく酒を飲む仲じゃないか。こんなことしなくても……」
それでもなお肇は続けた。
「労働基準法 第6条! 何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない!! それを忘れたか貴様ァ!」
「……フフッ……フフフフッ……」
経理部長は、突然笑い始めた。
「ッ……!?」
いっぽう全身鳥肌が立つくらい嫌な予感を察知した紗和。
「闇の香りが近付いてきたな! よっし撃ち殺すぞ!」
慎太郎は経理部門のドアをこじ開けた。
「デトロイト市警だ! (錯乱)」
「な、なんだぁ!?」
「流石だぜ慎太郎、こい「ブルー・フィーリング!」は?」
困惑する肇を他所に、ブルー・フィーリングを飛ばして攻撃を試みる。次々に物や人が倒されていく。
「ちょっと待てぇ! そこの経理部門の人達は部長に利用されてただけだ!!」
疾風のように現れた紗和が叫ぶ。
両手には自分で書き直した小口現金出納帳などや今までの見積書などの帳簿を大量に持っている。
慎太郎はブルー・フィーリングを自身に戻すと、そのまま地面にチャックを装着。その閉まる勢いを使って高速で移動した。
「……下手したらボクと同じことをさせられる羽目になるところだったじゃないか……」
同じこと……例の1週間のことであるが、それどころじゃない。
自分で計算して全てを訂正させた資料を見せた。
「他のチームは部長に見せてないんだ。本来なら課長が見せるのに何故かボクらのチームだけは部長なんだ……ボクらのお金と担当した技術班のお金を利用していたんだよ……! 今すぐ部長のところに行くぞ! もしかしたら奏さんのことも……!」
慎太郎は経理部長を締め上げた。紗和も追いついて言った。
「どういうことですか……経理部長さん……ボクらのお金を貴方が盗んだんですか? 証拠品はあるのでもう無駄です」
「何をおっしゃるんだか、殺し屋が! 仲間を殺したやつが言うな!」
そう反駁する経理部長の顔面に慎太郎の重たぁ~~い拳がぶち込まれる。
「黙れ! 殺されてぇか!」
「アンタが利用した担当の人たちはボクが先ほど即回復させて無傷にさせておきましたよ!」
あの一瞬で……流石、医療担当。
「白状して! そしてアンタが奏さんを拉致ったの!?」
「当たり前だよなあ? これ程までに有能な女は消しておかねばなるまい! これがバレたらおしまいだ!!」
当たり前と言い放つ経理部長のマイナスエネルギーは、凄まじかった。
「ッ!! この闇の力……間違いない! ケィアンと同じ闇……! 2人はアイツを! ボクは奏さんを……ッ」
一同は怒りを覚えていた。
「アイツは……金の欲望で目が眩んで、ケィアンはきっとそれを利用して操っているんだ……! 奏さんの居場所はまだ特定出来ないけど……教えろ! アンタの欲望なんか吐きそうなくらい汚い欲望だよ!」
「誰が教えるか、絶対に口を割らんぞ! 地下室に隠したなどな!」
やはりコイツはアホである。
「……めっちゃ草が生えるな〜♪ アホな欲望を持ったからバチが当たったんだね♪」
めっちゃ満面な笑顔でめっちゃ煽った。
「2人はソイツを!! ボクは地下室だ!」
地下室に向かって疾風のように走って行った。
「待て! 俺が行くぞ馬鹿野郎が!」
慎太郎はテレポートで道を塞ぎ、紗和に言う。
「俺は奏を助けに行く。てめえなんぞに渡すわけねえだろバーカ」
その後経理部門に紗和を戻し、慎太郎は奏の救出に向かう。
それは操られているかのようであった。
「ああ、この世界はプレイヤーにぶち壊されたか。……んで、見たところ地下には雑魚怪人が何千もいるね。取り敢えず無双的な形で操ってみるか」
冨良がノートパソコンを起動した。ゲームコントローラーを手に持って、そして冨良の細い目が開眼された。
「目指すはノーコンティニューでこのステージのトロフィー全ゲットした上でのSランククリアだ」
そう呟くと、慎太郎の身体をまるで無双ゲームのように操作し始めた。
「……ボクは別に仲間だから助けようと思っただけなんだけど……良いか。さてさて…….部長さんどうする? ここで……戦う?」
少し不気味な笑顔を見せながら挑発した。
「貴様らに負ける気はないわ!!」
挑発に乗る経理部長。
「負ける気しかない、だろ? 今度俺らに高額の奢りしろよな!!」
肇はニヒルに笑った。
「後……負けたら警察に自首してね♪ アンタのやったことは完全なる大罪だからね」
紗和が冷静に告げた。
一方、冨良である。
「慎太郎の操作は直感操作で高火力、そしてややハイスピード。まるでついぞ先日発売されたペルソナ5 Strikersみたいだあ……(ステマ)」
ポチポチとコントローラを使用し、慎太郎の体で雑魚を一掃する。
その目は蒼く光っていた。
さて、経理部長たちだ。
経理部長はマイナスエネルギーを自らに集めた。
「だぁああまれ!!!」
そういうと一般的には強そうだがウルトラマンにとってはへなちょこなパンチを繰り出す経理部長。
「……なにそのへなちょこ……女だから手は出せないって? w」
そのまま腹パンを喰らわせて松本に向かって蹴り上げた。
「サンキュー」
肇は、無慈悲にもそう言うとタロットカードを砕いた。
「イマージュ! 『パレード』!!」
刹那、肇の背後に立つは巨大な影。
『我は汝……汝は我……。我は汝の心の海より出でし者……。幻覚の歌手「パレード」なり!』
そう言うと、肇は蹴りあげて空中に肉体を放る。そして、パレードが力を発揮した。
『その意を今打ち砕くのみ! 幻惑と共に路頭に迷え! パレード ACT1【Big Brother】!!』
そうやってパレードが叫ぶと、その瞬間に経理部長は苦しみ始めた。
「ヤイヤイと人は行き、秘密裏にその事は成る!」
パレードACT1のBig Brotherという能力は『えも言われぬ恐ろしい視線を見せる』力。
「っひ!? み、見るな! 見ないで!! 見るなぁあああ!!」
幻覚により苦しむ経理部長に、無慈悲なる追撃。
『パレード ACT2【LAB=01】!!』
この能力は、体に様々な工業機材が引っ付き痛めつける力。
「さて、コイル男の行方は?」
万力で固定されたその四肢を糸のこや電動ノコギリなどの切断用機材で切り落とし、まるで鋳造で使う鋳鉄の如く溶けた金属が身体を焼く。
そしてコイルが巻き付き、電撃が金属と共に伝わるのである。
「そして……! 頼んだ!」
『パレード ACT3【論理空軍】!!』
「一斉発射だ、行くぜ!」
虚空から顔付きの三菱 九六式艦上戦闘機が登場した。
「夢に見た再生の地へ、再会の地へ!」
そして機関銃から銃弾を放った。
「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ……」
銃弾を撃ち込まれてはもうひとたまりもない!
「……あんなイマージュもあるんだなあ〜……良い勉強になった……♪」
感心してる場合か。
「……とはいえ、彼は操られていただけだからほどほどにね? 廃人になったら罪の証明ができない……」
紗和は焦りながら言った。
「いやぁああああああ!!」
悲鳴を挙げる経理部長である。
「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ、ボラァアアアアア! ……
経理部長が倒れた。
「……お金のためにボクらに迷惑をかけて、さらには担当者にも迷惑をかけた……罪を話しな! アンタ……君がやってきた罪を全て! 上層部、そして警察に! そしたら死なせないさ!」
そう怒鳴り叫びながら胸ぐらを掴んだ。慎太郎のように目は怒りに満ちていた。
「……分かった、言うよ」
経理部長は言う。
「昔、肇とは違う友人に貸しすぎて金が足りなくて、つい盗んでしまった。しかし、その成功体験から何度も着服を繰り返し……そしてパワハラも……」
「…………松本君、どうする? 今ならトドメを刺すことはできるが……廃人になったら罪の証明は不可……それでも、トドメを刺したいなら…………君は、沢山の罪を起こした。それは……誰かに言われたから? それとも、命令されたの?」
「……初めて着服をする前に黒いローブの男と接触した」
そう言うと、経理部長は項垂れる。
「ッ……! やっぱり……彼が……松本君、あとはお願い」
そう言って部屋を出てどこかへ行った。
気まずい沈黙のみが残った。
紗和は1人でどこかへ向かい始める。闇を感じながら……外へ出た。
「…………いるかは……分からない。でも……感じる。この街に……彼の闇が……」
冷え汗をかいた周りを見渡す。鳥肌が立つくらい、何かを感じる。
その時、空にマイナスエネルギーが集まった。
金が欲しい、という思いが、ゴルドンを召喚したのだ。しかも満腹状態のだ。
「ッ!? ゴルドン!!? ……まさか彼が……闇の欲望なんかも利用するの!?」
紗和はスマホを取り出して変身する。
『認証! ウルトラウーマンラピス!!』
いっぽう慎太郎。
「……奏!」
奏はぐったりとしていた。
「大丈夫か奏、今助ける!」
慎太郎はアバドニックヒーリングで奏の傷を癒す。
もう操られている訳では無い。
「……(冨良、ナイスアシスト)」
そう思いながら奏を背負い、地上へ。
「……慎太郎、さん」
「無理はするな」
「……ありがとう、ございます。信じ、て、まし、た……」
「……喋るな、下手したら傷口が開く」
慎太郎は奏を助けたという事実を思いながら部屋に戻った。
「闇ならなんでも良いみたいだね……彼は!」
一方、外では1人でゴルドンと戦闘を繰り広げているラピスがいた。
慎太郎は奏を寝かせると、変身。ラピスに力を貸すことに。
さらにウルトラマンゼロもウルトラセブンも参戦した。
マイナスエネルギーで強化されたゴルドンの攻撃がラピスを襲う。
「グアッ……!」
モロに攻撃を喰らう。
「かったぁぁ〜〜〜! マジの金だから固い!! 倒せるから良いけどぉ……!」
少し愚痴りながら殴り続けた。
「ストロングコロナゼロ、この力で!」
ゼロは近づいて殴る。
セブンもアイスラッガーを飛ばした。
しかし、その技ですら跳ね返される。
「これだと刀でも無理か……こうなったら……溶かしてみる?」
「おい、資産価値を考えろ毒女」
そう言うと、アバドンはアイディアを思いついたみたいだ。
「みんな、ミクロ化してくれ。そして俺の光線に乗っかって、やつの身体に気付かれぬように巨大化しつつ切るんだ!」
ウルトラノック戦法のようなやり方である。
「……その金が欲しいの? アバドン……」
呆れた顔をしながら言われた通りにミクロ化になる。
「資金にするんだよCETの!」
ゼロとセブン、そしてラピス。
ミクロ化した三名を最大出力のアバディウム光線で飛ばす。
「だよねぇ!?」
そう声を上げると切り始めた。
「ハイパースラッガー!!」
全員の切断技がゴルドンの身体を切り裂く。胃袋から未消化の金が大量に零れ落ち、血液が砂金に変貌した。
「…………マジの金だ。今までの利用されてた分のお金も不渡りのお金も返せそうだね。もちろん資金にも使える」
驚愕しながらもホッとしたようにそう伝える。
「一部は換金して孤児院に渡そうぜ」
そうゼロは言う。
「何言ってるんだよ、薄汚い兄弟殺し。孤児院だけじゃなくて全国の保育園幼稚園にもだルルォ?!」
アバドンは反駁した。お前ら良い奴か。
「………….分ければ良いじゃない……2人の気持ちはわかるけど」
「まあ、いいだろう」
経理部長はその後警察に出頭。金属は換金され様々な場所に配られた。
「……技術班の給料は今まで通りになり、ボクらのチームの疑いも晴れたようだよ」
書類を確認しながらそう言って笑った。
「よかったわね」
基町はどうやら各方面に対し弁明と細々としたなにかをやっていたようだ。描写が足りていなくて申し訳ない。
「それにしても……まさか闇の欲望も利用するのは予想外……ケィアンは……ボクらを狙っているのかな?」
少し不安げな瞳になりながらそう言った。