ウルトラマンアバドン【完結】   作:りゅーど

26 / 50
高天原編
高天原編プロローグ


 ケィアンとの死闘から二ヶ月が経過した。

 いつも通りに仕事に真剣な紗和である。

「……(ボク何日寝てないっけ?)」

 真剣すぎて10日ぐらい徹夜してしまっている。

 慎太郎は軽く呆れつつも、モンスターエナジーを飲み干した。これで大体二週間の徹夜か。

「…………でも過去の記録が更新できそう」

 過去に一度だけ15徹夜したことがあるので今度は20徹夜する気だそうです。

 いや……誰か寝かせてくれ。

 冨良は紗和と慎太郎の意識を奪った。

「ふー、インキュラスの力があって助かった」

 机の上で熟睡している紗和。

 よくよく見ると、机の上には異常なくらいの紙束の量が置かれている。

 冨良はそれを見ると、呆れながら呟いた。

「……来い、僕のイマージュ」

 頭を撃ち抜くや否や、青い炎と共に禍津の者が現れる。

「早く終わらせよう」

『御意』

 隣で何が起きているのか知らずにずっと眠り続けた。

 それから何分か経ったか、書類は消えていた。

 なんてことは無い、冨良と肇と、そしてイマージュ総動員で終わらせただけである。

「…………んんぅ?」

 目を覚ました紗和。

「くぁぁ……あれ? いつの間にか寝て……ってあれ!?」

 目の前にあった大量の書類が消えていたことに驚愕して一気に目が覚めた。

 冨良は即座に眠らせようとした。

「な、なんで寝かせる!?」

 流石に抵抗するように仮面が現れてイマージュを発動させようとする。

 冨良は無慈悲に告げた。

「てめーら寝なさ過ぎだ」

「……いつものことじゃないか」

 冨良は続けた。

「体内に悪気が充満してる。このままじゃ悪霊が寄ってくるぞ」

「……い、いや……いつものことだし……今までなんとかなってたし……120日寝たことないし」

 最後のはドヤ顔で言うな。

 冨良は無言でG-ドライバーに怪獣ピースを入れた。

『ピースドオン! インキュラス!!』

「コンスイブラスター!」

 紗和に眠気を催させる気を流し込んだ。

「ふぎゃ!?」

 眠気に負けてその場に倒れて眠ってしまった。

 その時である。

「ん…………んんぅ……ッ……」

 少し踠いているように見える……

 フツヌシチームの全員が強烈な眠気に襲われた。

 そのまま意識を失い、床で爆睡してしまった。

 

 さて、所は変わる。

 その場所は古風なもの達が住まう場所であった。神々の生まれ出る場所であった。高天原には多くの神々(天津神)が住み、天之安河や天岩戸、水田、機織の場などもあった。

 その場所の名は『高天原』。

 これより彼らは、高天原の平和を乱す悪党を退治することになるのである。

 ぐっすりと眠っている紗和たち。だが横になっている感覚に何か異変を感じる……

 そこは神々の住まう土地である故にウルトラ族にとっては住み心地のいい場所である。

 神域の光が、フツヌシチームの隊員達を包んでいた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。