これは本編とは全く異なる世界の話。もしもの話でもない。ただの日常を描いた物語である。

王竜星武祭で優勝を飾り、見事グランドスラムを達成した天霧綾斗。そんな彼を祝福して(と言うなの体裁)六花内で六学園総合の縁日が開かれる。
そして、仲間達から祝福を受けて一日だけ自由に回れる日が出来た綾斗は、運命を変えた彼女とーーーー


「じゃあ、行こうか。オーフェリア」
「・・・・・ええ。」

これはそんなお話

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これは、私の妄想です。では、どうぞ


六花の縁日~魔女を添えて~

パン、パンと快晴の空に音が響き渡る。それに応じて微かに聞こえていた太鼓の音が大きくなっていく。

夏も佳境に差し迫った今日

学戦都市ーーアスタリスクでは誕生始めての『六学園合同祭』という前代未聞のお祭りが開かれようとしていた。何故このような企画に至ったかは・・・・

まあ、語ることはないだろう。

何故ならーーー

 

「財布よし、校章よし。後は団扇と地図は・・・何処に仕舞ったかな?」

 

見た目線の細身なちょと美形の青年ー天霧綾斗は自宅にて縁日の準備中であった。普段は飄々としていて誰にでも優しさMAXな天然タラシー系主人公なのだが、いざ戦闘に入れば普段からは想像できない程の絶技による剣術と観察眼。そして『万物を焼ききる刀』を所持すると、某牙王がわめき出す程の戦闘の申し子である。

 

が、それは今回は関係無い話し。

今の彼は半袖の黒いTシャツに足首よりちょっと上まである灰色のボトムスとラフな格好である。本来なら自分も浴衣を着たかったんだけどなーとぼやく彼は極々普通の青年であった。

 

そう、あった

 

「・・・・綾斗。準備出来た?」

「あ、うん。今終わったところ。じゃあ行こうか

 

 

  オーフェリア。」

「・・・・・ええ」

 

孤毒の魔女と呼ばれた少女は白い頬を僅かに朱に染めて

運命を変えた青年の手を取った。

 

ーーーー回想ーーーーー

 

王竜星武祭前に綾斗とオーフェリアが出会う。

が、綾斗に毒が効かずにオーフェと普通に散歩したり昼食を共にしたり膝枕したりされたり壁ドンしたりする。

 

 

黒炉の魔剣「毒素など焼ききってくれるわ!」ジュワー

オーフェ「ウンメイナンテカワラナイワー」

 

決☆勝☆戦「「「「「「「私達の戦いは!?」」」」」」」

「カットで

 

綾斗「運命を変える!!」(cv杉田)

オー「嘘、本当に運命が・・・・」

 

デイルクー「ヤれ」

猫「御意」強制暴走薬をシューーーート!

  ブスリ☆

オーフェリア「アアアアアア」暴走状態(覚醒シンジクン並み)

 

綾斗「言ったよね。運命を変えて見せるってさ!!!」

魔剣「イヤアアアアアアアアアアアア!!!」

 

黒炉の魔剣(ニホンヘィ)で能力を元から叩っ切りオーフェ救出。

 

オーフェ「ありがとう、私の、ヒーロー」

  大天使オーちゃんの笑顔攻撃

綾斗「ンッッッ!?」トゥンク

 効果は抜群だ!

 

綾斗のグランドスラム達成記念にかこつけた六花の張っちゃけの縁日

綾斗先輩がオーちゃんにデートに誘う。Ok

オーちゃんが浴衣を着たいと言う。

 

リースフェルト「浴衣の発注か?私も同行しよう。」

リース院!

 

自宅で着替えてイクゾー(デ,デ,デデデ、カーン)←今ココ

回想に付き合い有り難う御座いました

ーーーーーーーーーーーー

 

オーフェ「・・・私達の出会いがダイジェストで終った気がする。」

 

綾斗「あはは。それより、やっとお祭の場所に近づいてきたよ。オーフェリアは行きたい屋台とかある?」

 

手を繋ぐ彼女を横目に見る。オーフェリアは紺色をベースに紅の花を散りばめた浴衣を着ている。スタイルのよい彼女には雰囲気も合わさりかなり魅力的だ。おまけに彼女は普段は悲しげな表情を浮かべているが、今は縁日と言う未知に対して悲しげな表情は鳴りを潜めキラキラと目を輝かせていた。

それが、もう、最高に可愛いです」語彙力消滅

 

オーフェリア「ッ!・・・・・綾斗のばか」

 

綾斗「あ痛!?え、きゅうにどうし「声に出てた」あ、その~ゴメンね。」

 

「別にいい。それよりも・・・・ん」

 

「ん?」「まだ、感想を聞いてない」

 

感想?と聞いて一瞬?が浮かぶも出発前にリースフェルトからオーフェリアの浴衣姿を誉めてやれとメールが来ていた。中々どうしてタイミングを逃していたが、向こうから来るとはね。

 

オーフェリア「どう・・・・やっぱり似合ってない?」

 

綾斗「そんなことはないよ!俺は軒並みしか言えないけどさ、凄くオーフェリアに似合っているし・・・誰よりも綺麗、です。」

 

後半ひょったな綾斗め。だが、オーフェリアには効果は抜群なようで肌を真っ赤に染めて俯いてしまった。心なしか湯気が出ている気がする。

綾斗は回答を間違えたかな?と心配になりオーフェリアの頭にてを添えてゆっくりと撫でていく。ビクリと震えたオーフェリアを安心させるように(羞恥でやら何やらで動けないだけ)顔を覗きこんで

 

「本当に、凄く綺麗だよ。オーフェリア」

 

と微笑みながら言うものだからオーフェリアの心のHPは0になりました。

 

「あり、がとぅ・・・・・・ばか」

 

と言いつつ頭から手を取って腕を絡ませる。しかもちゃっかりと恋人繋ぎをしている。(注意、ここは大通りです。)もはや人目など気にしなくなったオーフェリアはずんずんと進んでいく。しかしまんざらでもない顔をしているので綾斗はホッと息をついて引っ張られるがままにしている。

端から見たら初々しいカップルであるが、実はこの二人、付き合ってないのである。

ちなみに、大通りの缶コーヒー全てが30分で売り切れたことをここに書いておこう。

 

綾斗「やっぱり人が多いな。六学園合同って聞いたけど」

 

オーフェ「それにしては、『ごく普通の屋台』が多いわ。」

 

オーフェリアの言う通り、屋台は学園の特色はなく、どちらかと言えば綾斗の故郷に近い催しだった。縁日と言えばこれな食べ物から、射的は昔ながらのコルク弾を詰めるやつだし、輪投げや型抜き。果ては金魚すくいまで日本の縁日にかなり近い。

 

オーフェ「でも、私は楽しみね。・・・・こうやって綾斗と歩けるのだから。」

 

突然のデレーリアに頬に熱が集まる。呆気に取られて彼女を見るとクスリと微笑んでギュッとより体を密着させた。それによってオーフェリアの豊満な胸が腕によって形を変え、無意識に神経が至高の感触を脳内に叩きつけてくる。さらに頬に熱がたまるので慌てて視線を反らし目についた屋台を目に止める

 

綾斗「か、かき氷を買っていいかな?」

 

オーフェ「・・・かき氷。確か、氷を細かく砕いてカップに盛ったもの、だったかしら?」

 

綾斗「うん、あってるよ。本当はシロップとか味とかは決まっているんだけど、ここはお客さんの自由に味を決めれるみたい。」

 

シロップ掛け放題と立て看板がありかき氷を受け取った人が自由に好きなだけブルーハワイやメロンなどを掛けていく。中には片っ端から掛けている人もいるが一口加えて固まったので自爆したのだろう。あれ、結構美味しかった記憶が

 

オーフェ「・・・・・綾斗は何を掛けるの?」

 

綾斗「そうだな・・・ソーダとレモンにしようかな。」

 

最近になって六花内に流行り始めた某三矢の飲み物と同じ味である。甘さ少な目で好き嫌いが別れるタイプだが綾斗自身は結構気に入っている。あの甘さ少な目がいいんだよねーと内心思っていると、オーフェリアは以外にもコーラとメロンと言う組み合わせをしていた。

 

オーフェ「最近、吸血鬼姉妹の姉に進められて・・・以外にはまったのよ。」

 

姉の方、イレーネだろうか。確かに彼女が毒素を漏らさないようにしてから段々と友達が増えたらしい。(二人)

それにともなって下心満載の奴も増えたがイレーネが片っ端に叩き潰しプリシラが的確に遠ざけ、止めに綾斗のオーフェリアの転入を願いに出したので、近い内にオーフェリアは星導舘に転入するだろう。

ディルク?黒炉の背後霊を出しながらONEGAIしたら引っ込みました。

 

綾斗「そっか。二人とは上手くやれてるの?」

 

オーフェ「・・・・・ええ。こんな私と友達だって言ってくれるくらいには」

 

綾斗「そっか。・・・・そっか。」

 

綾斗は内心ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちが生まれていた。オーフェリアと友達になってくれたことと、そんな彼女達を自分一人の願いで遠ざけてしまうことだ。そんな事を考えながらかき氷を口に運んでいる

と、オーフェリアがスプーンを差し出して来て

 

オーフェ「ん。」

 

綾斗「えっと「ん」・・・・わかったよ」

 

降参ですと思いながら差し出されたスプーンをくわえる。ソーダと違うシュワシュワ感が通り抜けメロンの甘味が言いアクセントになっている。

ところでこれは間接キスでは?と思い頬に熱が集まるが

 

オーフェ「・・・・大丈夫。例え離れていても永遠の別れじゃ無いって。たまには飯でも食わせろ~って会いに来るみたい。」

 

だからそんな悲しそうな顔をしないでと頭を撫でられる。オーフェリアが背伸びする体勢だから可愛いと言う感情と暖かい温もりが胸の内から込み上げてくる。

それの正体は綾斗にはまだ解らない。でも、

 

綾斗「ありがとう、オーフェリア」

 

不思議と悪い気はしなかった。

 

かき氷も食べ終わり縁日を二人で回りながら過ごす。星脈世代にとっても昔ながらのお祭りは新鮮らしく、未だに多くの人が賑わっている。そんな中、人々の注目を集めながらも特に気にせずに腕を組んで回っている一組。

綾斗とオーフェリアである。

 

わたあめと言う未知のお菓子?にオーフェリアのキラキラが最高潮で小さな口でハムハムと食べる姿に癒されたり、射的では熊の抱きぬいぐるみをじっと見つめるオーフェリアに綾斗が苦笑しながら狙いを絞ったり、途中、謎の歌手Sと名乗る少女が綾斗と抜群のコンビネーションでオーフェリアを嫉妬させたりと(ぬいぐるみは貰いました)色々あったが楽しめている。

 

そんなこんなで縁日も終わりに差し掛かり、帰りの道も考えていると、綾斗の袖を引っ張りオーフェリアの方を向く。そこには鉄板の上に小さな赤い玉を乗せている屋台があった。

 

オーフェ「・・・・あれは、何かしら?」

 

綾斗「あ、こんなところにあったんだ。りんご飴」

 

オーフェ「りんご?あれはりんごを飴で包んだものなの?」

 

綾斗「ああ、いや、確か本物のりんごは使わずに飴と食紅でリンゴみたいな飴を作るらしいよ。」

 

 

食べてみる?と聞くと小さく頷いたので小さいやつを一つ買ってみた。大きな物は食べきれない可能性があるのと、綾斗はお腹が膨れているので今回はパス。

そんなんでオーフェリアの食べている姿を眺めているのだが

 

オーフェリア「ん・・・・・結構舐めにくいわ」

 

チロチロと舌を表面に滑らせ、不器用ながらに赤い舌でリンゴ飴を舐める。時折みえる舌が綾斗の耐久力をごりごりと削っていく。おまけにこちらを横目で見るものだから余りにも色っぽい。そんなんで思わず喉をゴクリ斗、ならしてしまい慌ててしまう

 

綾斗「あ、ご、ごめん!その、えっと」

 

突然しどろもどろになった綾斗に頬が朱色に染まっているオーフェリアは少し考え混んだあと

 

オーフェリア「こっち」

 

急に横道に簡単には人目に付かない場所に連れてこられる。まさか、突然の決闘か!?と内心ひやあせを欠いていると

 

オーフェリア「綾斗・・・・一緒に食べよう。」

 

そう言って彼女の舌で表面が濡れたリンゴ飴を差し出してくる。

 

綾斗「え、あ、え~と?」

 

オーフェリア「さっきは人が多いからここに来たの。ここなら、誰の目も気にしなくて良いから。」

 

誰の目も気にしない。つまりはそれを気にするほどの事をすると言う意味で、体温が一気に上がる。見ればオーフェリアも同じで顔がかなり赤い。

それでもリンゴ飴を差し出して身長の関係から上目遣いで綾斗を見ている。

 

オーフェリア「・・・ちゃんと、なめてね。」

 

今にも気絶しそうな彼女が精一杯の勇気で行った行動に報いるためにも綾斗は覚悟を決める。

 

綾斗「わかったよ。じゃあ、いただきます。」

 

綾斗がりんご飴を嘗め始めるとオーフェリアも顔を近づけて飴を嘗め始める。ぶっちゃけると二人はキス事態はしたことはあるのだが、

 

綾斗(ッッ!?今、舌が!)

 

舌を絡ませたディープなキスはしたことがない。よって綾斗が離れようと体を動かすがオーフェリアが正面から腕をつかんで離れなくなっている。

勿論、飴はどんどん小さくなっていくので舌を絡ませる機会が増え、その度に艶かしくオーフェリアが声を漏らす。

 

オーフェ「ん・・・・・ん。フウ、ン!?」

 

睫毛、綺麗だな。そんな呑気な事を思っていると飴を支えている棒がポトリと俺達の間に落ちる。残りはオーフェリアの口に加えた。これで終わりかな。と、少しだけ寂しく思っていると

彼女はチロリと舌を出してその上に小さな飴の欠片を乗せている。

え、と固まるなか、オーフェリアは

 

「私は、貴方が好きです。貴方が私のヒーローになる前から、多分、始めてあった時からかもしれません。

 でも、この気持ちに嘘はないです。だから、

もし、私で良いのなら、このまま私事食べて下さい。」

 

そう言って目を閉じて此方を待っている。俺の答えは最初から決まっている。でも、俺で良いのかとか祭にやられただけとか否定の思考が止まらない。

止まらない、けど

 

それでも、俺はオーフェリアを信じてみたい。そう思ったんだ

 

オーフェリアの肩を掴みそっと顔を寄せる。心の中でお待たせと思いながら唇を重ねる。一瞬、ビクリと体を震わせるが彼女は腕を綾斗の背中に回し優しく抱き締める。そして少しだけ唇を開き綾斗の唇をそっと舐める。まるで催促するかのような行為に手足が痺れるも此方も口を開き舌を絡ませる。最初は先端だけ。徐々に面積を増やしていく。

 

綾斗(熱い。舌が蕩けそうだ。)

 

マシュマロを転がすかのように柔らかく熱い舌を絡ませてお互いの口内を行き来する。触れる毎に互いの境界が曖昧になり唾液すらも混ざりあってオーフェリアに飲み込ませる。彼女は喉をならし一際大きく体を震わせた。

 

一度、息が苦しくなってキスを止めると

オーフェリアは泣きそうな、それでいてこれ以上無いほどの幸せを浮かべていて綾斗の胸の奥から波が溢れてくる。

ああ、これが恋かな。と、意識して彼女に対してちゃんと言葉にしないといけないって思った

 

 

 

「俺も、オーフェリアを。貴方が好きです。俺と・・・・俺の恋人になってくれませんか」

 

 

 

「・・・・・・はい。・・・はい!」

 

彼女が感極まって零れた涙にそっと手を添える。その上に彼女は手を重ねて指を絡ませる。そのまま互いに体を引き寄せてーーーーー

 

 

オーフェ「もう、今日も終わりね」

 

綾斗「そうだね。なんだか何時もより速く終わったかも、なんて。」

 

二人は腕ではなく手だけを繋いで帰路に着いていた。人によっては悪くなった?と思うかもしれないが、本人達は互いの感覚が繋がっている此方が良いのだ。

 

オーフェ「・・・・・また、来年もあるのかしら」

 

綾斗「どうだろう?でも、もしまた開かれるなら」

 

「「また、一緒に」」

 

二人を祝福するかのように星の夜空は静かに二人を照らし出したとさ。

 





甘く創れたならこれ以上嬉しいことはありません。少時間のご閲覧、ありがとうございました!


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