イナズマイレブン『黒山羊の意思』   作:mr.?

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だいにわ

あれから、2週間が経った。

 

原作の通りガイア、ダイアモンドダスト、プロミネンスが上位3位、つまりマスターランクとなった。

 

ガイア、3勝1引き分け

 

タツヤ(グラン)と玲名(ウルビダ)の冷静なゲームメイク、私の一番弟子の根室(ネロ)のプロキオンネット、伊豆野(ウィーズ)の豪快なシュート等で優秀な戦績を誇った。

上記メンバーだけではなく、チーム全体のポテンシャルの高さで他のチームの追随を許さず、

最終戦では、ダイアモンドダストの風介(ガゼル)の速攻で1点を許してしまい、エースストライカーの伊豆野、キャプテンのタツヤが徹底的にマークされるも、玲名がシュートを決め同点で決着、総戦績では堂々の1位となった。

 

ダイアモンドダスト、2勝1引き分け1敗

 

司令塔であるDFの修児(アイキュー)がゲームメイクをして相手のFWやMFの動きを制限しカウンターで風介が決めるスタンスでジェミニストームやイプシロンを順調に打破する。

3戦目のプロミネンス戦では晴也(バーン)、夏彦(ネッパー)、茂人(ヒート)の連携に終始苦しめられ咄嗟の判断力の差で敗北。

チーム全体の士気の低下を感じた風介は格上であるガイア戦にて独断の速攻を行う、不意をついた速攻が転じてチーム全体士気を高め、格上であったはずのガイアに同点という戦績をおさめた。

 

プロミネンス、2勝1引き分け1敗

 

晴也の性格上、晴也のワンマンチームとなるかと思われたが、そんな事はなく晴也と仲のいい男子や意思主張をハッキリとする女子がメンバーとなったためか連携が一番いいチームとなった。

司令塔は存在しないものの、咄嗟の判断力や連携で他のチームを圧倒する。

しかしながらイプシロン戦にて、油断があったかFWに出てきた治(デザーム)に点を取られ同点を許してしまう。

ダイアモンドダスト戦では司令塔に頼りきりであったDF陣を圧倒した。

 

イプシロン、1勝1引き分け2敗

 

良くも悪くも治のワンマンチームであった。

逆境であればある程燃える治の士気の高さにより、格上のチームも多い中最後まで足掻き続けた。

その最たる例は最後のプロミネンス戦だろう、他のメンバーが次々と諦める中、治は最後まで諦めず、ポジションをFWに変更し守りを捨てての反撃を行い、同点という成績をおさめた。

 

ジェミニストーム、4敗

 

酷い有様、というのが正しいのかもしれない。

元々、今回のメンバーに選ばれた面々は大多数がサッカーをやっていたが、その中でもリュウジはまだ経験の浅い選手だ。

そんなリュウジがキャプテン候補に選ばれたものの、他の経験あるメンバーは全て仲のいい者同士でこれまた仲のいいキャプテンのチームの元に行ってしまう。

まだ経験の浅いリュウジの元にはあまり人が集まらず、大多数のサッカー経験者ではない、残りのほぼ初心者が集まってしまったのだ。

リュウジはそれでも自分が最前線に立ち、他のチームには負けないと、リーダーであろうと前に進むが、他のメンバーがついていけるはずも無く気づけば全敗。

だけど、この先はもっと酷かったんだ。

 

 

 

 

父さんだって分かってたはずだ、リュウジは確かに実力はある、キャプテンにだってなれる器だ。

でも、まだ早い。

チーム分けを中立の立場である私や瞳子姉さんに任せていればまだ、いい勝負になったはずだ。

逆に1つのチームを最強にしたいなら、格ポジション毎にオールスターチームでも組めばいい、けどそれを父さんはしなかった。

 

何故か。

 

1つでも2つでもいい、とにかく何処かのチームを大敗させたかったんだ、とにかく酷く。

そのチームはジェネシスを作るためにエイリア石でドーピングを行った上で、ジェネシス候補のマスターランクに『指導』という名目の『暴力』を振るえるのだ、だからこそ、チーム間の溝は深ければ深いほどいい。

そう、本当に地獄が始まったのはここからだった。

 

ジェミニストームとイプシロンの一部が暴走したのだ。

 

 

切っ掛けはなんだったか、たしかハイソルジャー育成の為の練習試合。

 

初戦のプロミネンス対ジェミニストーム(エイリア石アリ)の試合中だったと思う。

エイリア石を使った義郎(コラル)がパスのために蹴ったボールがパスカットをしようとした晴也を『吹っ飛ばして』からだったかもしれない。

そう、そこから始まったんだ。

圧倒的なスピードとパワーで圧倒するだけではなく、そんな圧倒的な暴力を伴ったラフプレーがマスターランクチームを襲った。

 

プロミネンス対ジェミニストーム

適正テストでは6/0だったスコアが今日は0/22

プロミネンス側の負傷者多数。

 

ダイアモンドダスト対イプシロン

3/1から0/35

ダイアモンドダスト負傷者多数。

 

ガイア対ジェミニストーム

7/0から0/17

ガイア負傷者多数。

 

イプシロン対『私』

シュート回数測定不能

セーブ率約2割

必殺技を使う時間すらない。

 

プロミネンス対イプシロン

1/1から0/21

プロミネンス負傷者更に増加

 

ダイアモンドダスト対ジェミニストーム

6/0から0/19

ダイアモンドダスト負傷者増加

 

ガイア対イプシロン

6/0から0/25

ガイア負傷者増加

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割

通常のシュートすら止められない現状に対し、ジェミニストームは必殺技を使用、『父さん』から軽いお叱りを受けたもののその後も手加減のないシュートが続く。

まだ必殺技すら出せる余裕なし。

 

 

 

 

その後も続く終わりの見えない上に怪我の耐えないハードな練習にマスターランクチーム全体の士気は下がる一方だった。

瞳子姉さんが途中父さんに一声かけなければ、もしかしたら潰れるメンバーが出ていたかもしれない。

 

しかし、父さんだって馬鹿じゃない、今の増長したジェミニストームとイプシロンとの身勝手な練習試合って方法だけでハイソルジャーが育成できるはずもないことは百も承知。

あえて、適正テストでストレスを与えた2チームにエイリア石でパワーアップさせ、完膚無きまでにマスターランクチームを痛めつけさせる。

その中で得られた運動量等のデータを元にしてエイリア修練場が作られた。

その後は増長した2チームとマスターランクチームを隔離し、マスターランクチームを修練場にて練習させることにしたのだ。

そう、潜在能力の高いマスターランクチームにわざとストレスと超えるべき壁を用意した。

負けん気の強いプロミネンスやプライドの高いダイアモンドダスト、真面目で父さんに忠実なガイアに自ら力を蓄えるように仕向けたのだ。

 

私は3チームが修練場で鍛えている間も、2チーム相手に練習を続けた。

瞳子姉さんが止める、タツヤが修練場に来いと言う、だけど私は止まらなかった。

いや、止まれなかったのかもしれない。

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

イプシロン対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

セーブ率1割未満

 

私はもうボロボロだった。

主人公の円堂は数回の試合でジェミニストームのシュートを見切っていたが、私には才能がないのか全然だ。

ある日鏡を覗いたら、黒髪の中に白髪を複数本見つけた、ストレスかもしれない。

その日はイプシロンとの練習だったが、私はついに倒れた。

隆一郎(ゼル)のガニメデプロトンに対しキャッチしようと試みて直撃、私は無様にも腹の中の物をぶちまけて気絶した。

 

私の自暴自棄な練習を見てジェミニストームやイプシロンのメンバーは我に返ったのか私やマスターランクチームに謝罪をしたらしい。

そして、私は1週間の練習禁止を言い渡された。

 

 

 

1週間後。

 

私は再び、グラウンドに戻ってきた。

1週間の休みが効いたのか、あれから白髪が増えることは無く、私はスッキリとリラックスした状態でゴールに立つ。

今日はジェミニストームのメンバーとの練習。

 

心配そうな目で、リュウジ……いや、セカンドランクチーム:ジェミニストームキャプテン、レーゼが立った。

 

「本当に大丈夫なのか秀子、怪我の具合とか……体調とか」

 

他のメンバーも気乗りしないような表情で私を見ている。

 

「『レーゼ』、私を誰だと思ってるの?」

 

あえて本名ではなくコードネームで私は呼んだ。

レーゼが目を見張る中、私は精一杯の見栄を張って、両手を構えた。

 

「私はジェネシス唯一の正規メンバー『ニグラス』だよ?」

 

いつも通り、相手の目、身体の軸、脚、ボールへと最大限の意識を向ける。

身体にエイリア石でパワーアップした皆の動きは叩き込んだ、休んだことで精神も安定させた。

もう、恐れることは無い。

 

「手加減なんかいらない、必要が無い」

 

身体中に力がみなぎる気がした。

 

「本気で来なさい!!」

 

「なら……いくよ!!」

 

レーゼの蹴ったボールが圧倒的なスピードとパワーで私に向かって飛んでくる、この前父さんの前でやらされたPK戦の時とは比べ物にならない程の『力』が私に襲いかかる。

だけど、もう大丈夫、私は間違ったりしない。

 

 

 

 

ジェミニストーム対私

シュート回数測定不能

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セーブ率10割

 

 

 




次回からは脅威の侵略者の本編に行けると思います。
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