イナズマイレブン『黒山羊の意思』   作:mr.?

6 / 28
Q.主人公の新必殺技はありますか?
A.まだ主人公が試合に出ていないので必殺技自体使う機会がありません、なのでいつ技が増えるかは僕自身にも現在わかりません(´^p^`)

予定では今後主人公以外のオリジナルキャラクターも出てきたり、本来の脅威の侵略者編の時間軸では出てこなかった人物も出てくるかもしれません。
それに、オリジナルの必殺技も秀子ちゃんの『ザ・プレデター』以外にも出す予定ではあるのでそこら辺で原作との違いを出して行ければなぁと思います。


だいろくわ

「はーい、ではジェミニストームの皆さん」

 

とある山の麓にエイリア学園の本拠地はあった。

黒山羊秀子ことニグラスとジェミニストームの11人はその内部のグラウンドにて向かい合っていた。

ジェミニストームの面々の表情はどこか固く、今から何をされるのかと怯えているようにも見える。

彼女は髪を1つの三つ編みで纏めそれを更に団子のように結っている、更には軍事用のガスマスクのようなものを装着しており、彼女本来な端正な顔は鼻から上の目元付近しか露出していない。

そして、珍しくザ・ジェネシスのキーパー用ユニフォームである紫のピッタリとした素材のそれを着ている彼女は彼女本来のスタイルも相まって男ならば少しばかり劣情を抱いてもおかしくないような服装になっていた。

しかしながら、昔ながらの付き合いであるお日さま園の仲間の彼らはそんな彼女が普段からだらしのなく隙だらけな服装をしているため、慣れていた。

閑話休題

とにかく、彼女はザ・ジェネシスのユニフォームに身を包み動きやすいようにと髪まで結って準備万端と言った様子。

彼女がそんな服装をするのはマスターランクの定例会議の時以外だとジェネシス計画初期でのハイソルジャー育成訓練の時以来である。

 

「前回、奈良での試合は散々だったね!単調な動きが読まれてたせいで鬼道有人からしたらカモネギ状態だったよ!」

 

その言葉に身をさらに固くするフィールドプレーヤーたち、唯一関係ないと言わんばかりに油断しているゴルレオに向かってニグラスは言葉を続ける。

 

「はいそこ、次回は恐らく今回よりもシュートの精度を上げてくると思うから油断しない」

 

その言葉にゴルレオも背筋を張った。

全員に緊張が走る中、ニグラスはそれぞれの選手へのアドバイスを始める。

 

「ディアム、たしかに君のシュートはスピードとパワーなら豪炎寺修也より強いよ、でもキレがないんだよねぇ……多分だけど次も同じようなシュート撃ってたら止められるから研鑽するように」

 

その言葉に茶色い髪のFWである少年、ディアムがはいっ!と答える。

 

「リームはもっとボールを積極的に拾いに行くこと、シュートの約7割をディアムが決めてたよね、君の方が体の関節は柔らかいんだから、練習すればディアムより柔軟な動きでゴールを狙える」

 

続いて桃色の髪の少し色黒な少女がはいと答え、ディアムと自分を見比べている。

 

「イオはリームとは対極的にボールばっかり見すぎててフィールドを見てなさすぎ、立ち位置をもう少し周りを見て決めること、じゃないとまた鬼道有人にボール取られるよ」

 

仮面を被ったMFのイオは思うところがあったのか頭を抱えて項垂れつつ、はいと力なく答えた。

 

「グリンゴは体格を活かしてもっと撹乱するような素早いドリブルを磨くこと、パス自体は早くて正確、しっかりできるから次は個人技を重点的に育てて、とりあえずはカロンやレーゼと一緒に必殺技の特訓だね」

 

宇宙飛行士のようなヘルメットを被った小柄なMFのグリンゴはコクリと頷きレーゼとカロンへと向き直った。

 

「パンドラは良くも悪くもバランス型だね、たしかにイオは君より個人技が上手いし、グリンゴ君は君より素早くパスが出せる、でも君はどちらも及第点に達してるしメンタルが問題かな……次は急にパスカットされても動揺せずに奪い返していこう」

 

お団子頭の少女、MFパンドラは次は油断しませんとはっきり答えた。

 

「カロンは相手の動きを見てから行動に移すまでが遅い、でもプレッシャーをかけてくのは上手いし君ならイプシロン相手でもきっとボールを奪えるよ、自分に自信を持って行動すればもう少し早く動けるはず」

 

青髪のワカメのような長髪のDFカロンは頷くと俺でもイプシロンに……と自分の両手を見やる。

 

「コラルは普段から必殺技に頼りがちだね、必殺技は強力だけど隙も多いから必殺技抜きの技量も上げていこう、リームと特訓してみてよ、二人ともいい経験になるはずだからさ」

 

青い短髪に平坦な顔立ちのDFコラルは頷くとリームよろしくと小さく呟いた。

 

「ガニメデはパスが少し苦手だね、動いてる相手に向かって蹴るのが苦手なんでしょ?イオが連携が苦手だし2人で特訓してみて」

 

緑の髪を短髪にして触覚のように生やしている大柄なDFのガニメデはわかったと答えて、イオに頼むと声をかけた。

 

「ギグはパワーはたしかにあるから相手のFWも近寄りにくいだろうけど、そこで待ってちゃダメだよ、自分から奪いに行かなきゃ、だから豪炎寺に2回もシュートチャンスを与えちゃったんだね、次は君が相手にシュートを撃たせる前に止めるくらいの気持ちでいってみて」

 

赤っぽい皮膚の太ったDFギグははいと答えると少し項垂れて奪う……奪うとブツブツと呟き始めた。

 

「ゴルレオは特に出番がなかったとはいえ、ゴール前の全体を俯瞰できる場所に常にいるんだから敵の動きをDFに伝えること、たしかにゴールを守るのが君の仕事だけど、それはGKである君がDFと協力すればもっと効率よく守れるはずだよ」

 

青い髪の大柄なGKゴルレオはわかったと大きな声で答える、それに対してニグラスはとりあえずはこれを見て勉強。と何枚かのディスクを取り出して渡した。自分だけ体を動かす特訓でないことに項垂れた。

 

「最後にレーゼは、パスもいいしボールのキープ力も断トツだねいいよ、でも集中力!キレてたでしょあの試合……まぁ何に怒ってたかは聞かないでおくから試合中は無駄なこと考えないでチーム全体のことを考えるように……司令塔はキャプテンの君なんだから、皆の行動の指標にならなきゃ」

 

レーゼは力なくはいと答えるとグリンゴとカロンにやるぞと声をかけた。

 

「はい!じゃあ各自練習開始!」

 

はい!とジェミニストームの面々が散り散りになり、ゴルレオは溜息を着きながらグラウンドから資料が確認出来るエイリア学園の本拠地内部へと歩き始めた。

そんな彼らを送り出したニグラスの元に勢いよくボールが飛んできたが、彼女はそれを見もせずに片手で受け止めた。

 

「バーン……?またきみ……ってグランじゃん、どうしたの?」

 

呆れた様子で振り返るとそこにはバーンと同じ紅い髪ではあるが翠の瞳を持った基山タツヤ……否グランが立っていた。

 

「ふふ……なんだか君のそれを見たらまたサッカーしたくなってね」

 

静かな笑みを浮かべながら歩を進めるグラン、だがしかしその目は笑っているとは言いがたかった。

その様子を見てニグラスはめんどくさーと漏らすと、なになに、どうしたのさ。とボールを片手で回す。

 

「父さんの部下が見張っていた豪炎寺夕香が消えた、恐らくは豪炎寺修也がなにかしたか……もしくは姉さんがなにかしたのかもしれない」

 

「ふーん、対策が早いねぇ……豪炎寺くんに連絡先渡したのに連絡ないし、もしかしなくてもスカウト失敗だねぇ」

 

「それと、実際彼らを見てどうだった……ニグラス」

 

その言葉にニグラスはうーんと1度言葉を詰まらせた後、めんどくさそうに答えた。

 

「サイヤ人かよってくらい成長が早いねあいつら、キャプテンの円堂守は早くもディアムのシュートを目で捉えられるようになったみたいだから、ジェミニストームのシュートを止められるようになるのも時間の問題かなぁ

あとは鬼道有人もジェミニストームの弱点だった単調な動きをすぐ見抜いたし、あとはある程度ポテンシャルの差を埋めれたら多分ジェミニストームじゃ勝てなくなるかもよー」

 

グランはサイヤ人……?と少し困惑しつつも、そうか、と答え流石は日本一のチームだねと続けた。

 

「でも、今のままなら十分ジェミニストームが有利だね、まずスピードが足りない、あの程度の速さだったらゴルレオのブラックホールが出が遅いのが弱点だとしても余程のことがない限りシュートは止まるだろうし、守備もお粗末だから防戦一方になるんじゃないかなぁ」

 

最後にボールをポンとグランに投げて返すと、まぁ結局はただの予想なんだけどねーとニグラスは続けて全身を反らすように伸びをする。

投げられたボールをリフティングの要領で受け取るとグランは君の予想は大体当たるし、大丈夫だよと告げるとグラウンドから踵を返して何処かへと歩き始めてしまった。

 

「サッカーやりたくなったんじゃないんかーい!っとー

さーてと、みんな頑張ってるかなー?」

 

グラウンドを見やれば、ジェミニストームの面々が各自、それぞれに課された特訓をこなそうとしており、それだけを見ていれば何処にでもいるサッカー少年やサッカー少女のようだ。

その景色に満足したのかニグラスはうんうん、と1人頷くとボールを拾い壁当てをし始めた。

 

「今頃は北かな?姉さん」

 

機嫌がいいのか口笛を吹く彼女だが、装着していたガスマスクのせいでひゅーひゅーと呼吸がおかしい人のようになってるのはご愛嬌である。

定期的にとても重い打撃音のような音が響く。

その音に驚いたジェミニストームの面々が音の元凶に目を向ける、そこには軽く50mはあろう距離にも関わらずボールをバウンドさせずに壁当てを続けるニグラスの姿があった。

吉良財閥の開発したハイソルジャーの特訓スペース用に作られたこのグラウンドの内壁はガイアのストライカーであるウィーズの必殺技のガニメデプロトンをまともに食らっても壊れない頑丈さだ。

だがしかし、何度も叩きつけられたボールの形にヒビ割れめり込んだ跡ができていた。

恐らくは壁へと蹴り出したボールはガイアのFWであるウィーズのシュートより早く壁とニグラスの間を往復してるのだと、ジェミニストームの面々は恐怖した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、遥か北の大地……北海道では。

雪が辺りを白く染めあげていつつ、しっかりと雪を排雪してあるおかげで土が見えるグラウンド。

その中には豪炎寺の不在によりまた10人となってしまった雷門イレブンとそのグラウンドの持ち主である白恋イレブンとの試合が既に始まっており前半が終了していた。

得点は0/0のお互い得点なし。

そう、日本一となったはずの雷門中がいくら攻めの要だった豪炎寺が不在だとしても得点0で抑えられているのである。

 

「なんだあの優男……ジェミニストーム並に早い上に……プレッシャーの掛け方とかボールを奪うまでの動きが半端なく上手い……そしてなにより」

 

「あぁ、アイスグランドとかいったか……あの必殺技……吹雪士郎、あの男のディフェンスを破るのは一筋縄では行かないぞ」

 

ぼやく染岡に鬼道が同意する。

2人の目線の先には雪のような白い髪の端正な顔立ちの少年、吹雪士郎。

そんな彼らを見て、士郎の後ろから鼻で笑う者がいた。

 

「なにが、エイリア学園を倒すために最強のチームを作るだ……あんなチーム俺と兄貴の2人で充分じゃねぇか」

 

「コラ、ダメだよアツヤ……彼らは何人か足りないようだけど日本一になった雷門中サッカー部だ……油断してたら勝てる勝負も勝てなくなる」

 

「んな事言ったってよォ俺と兄貴がたまたま同時に病気にかかっちまったせいで出れなかった大会の優勝者なんか、意味ねぇだろ」

 

夕焼けのような薄い橙色の髪をした少年は吹雪士郎と瓜二つだった、そう吹雪士郎を兄貴と呼ぶその少年は。

 

「この白恋のエースストライカー、吹雪アツヤとキャプテンの兄貴、俺ら2人が、最強だ!」

 

黒山羊秀子が知っている歴史の中では既に亡くなっているはずの吹雪アツヤであった。

 

そして、後半が始まる。

 

前半は雷門中ボールだったため、白恋中ボールで後半戦開始。

白恋は吹雪アツヤを含むFW3人という攻撃的な布陣、たしかに1人足りない雷門中は守備がその分手薄になるため、間違った判断ではない。

青い髪にゴーグルを額にかけた少年氷上がアツヤにボールを渡す、その瞬間。

 

「行くぜ行くぜ行くぜぇえ!!!」

 

アツヤが吠えた。

 

圧倒される雷門中へと単身乗り込むアツヤ、鬼道と茶色い髪の爽やかなイケメン一之瀬が一気にボールを奪いにかかるものの、兄の吹雪士郎と同じく最高速度はジェミニストームにも匹敵するのではないかというスピードで2人を一気に突破した。

 

「吹雪アツヤ……兄同様コイツも早いぞ……!」

 

「すまない、抜かれた!」

 

しかしながら、全体を指揮する能力や全体を俯瞰する能力に長けているのはなにも鬼道有人だけではない。

ポテンシャルで自分より優れた成人チームを纏めキャプテンを務めていたのはなにも親の七光りではないのだ。

そう、塔子がアツヤの前に立ちはだかった。

 

「行かせないよ!」

 

アツヤが再度加速するよりも早く、塔子を押し上げるかのように地面から巨大な塔が現れる、その頂点から雷をアツヤに向かって落とすのが塔子の自慢の必殺技。

 

「ザ・タワー!!」

 

「クソがっ?!」

 

アツヤの独壇場になりかけていた場の雰囲気を一気に取り返すザ・タワー、塔子は1度体勢を立て直そうと逆サイドの風丸へとパスを繋げた。

風丸は難なくそれを受け取り、敵陣へと攻め込む。

 

「くそっ!俺だって速さなら負けない!」

 

ジェミニストームや吹雪兄弟といった、自分よりスピードの優れる選手をココ最近だけで何人も見た風丸は少し焦りつつ確実に前に進む。

MFの青い髪で片目を隠し耳当てをしている少年空野と同じくMFで藁の帽子を被った小柄な少女荒谷を先程のアツヤのような強行突破ではなく、緩急をつけた素早い動きで翻弄しくぐり抜けた。

 

「凄いぞ風丸!!」

 

円堂が声援を送る、そして風丸は本来焦る必要はないのだ。

たしかにジェミニストームやアツヤのようなプレイスタイルは素早く華があり周りに強く印象が残るかもしれない、だが彼らにないものを風丸は既に身につけている。

緩急をつけることにより、本来の最高速度よりも早く魅せるテクニックを彼は自然とマスターしていたのだ。

だが、最高速度は……たしかにアツヤの方が数段上である。

そして、アツヤほどの選手が何故得点出来なかったのか、それは兄からの司令で他のポジションの人間を邪魔するような動きをするなと試合前に釘を刺されたためである。

しかしながら、お互い無得点のこの状況に……何時までも黙っている、彼では無かった。

 

「あァ!!かったりぃ!!俺がボールを奪ってやンよォ!!」

 

「なにっ?!」

 

いつの間にか追いついてきたアツヤに動揺するも、すぐ様対応し奪われないようにキープする風丸。

パスをしようにも、直近の鬼道や染岡には既に士郎の指示でマークがついている。

 

「くそっ……ここまでの実力があるなんて……!」

 

「オラオラどうしたよォ日本一の雷門さんよォ!!この程度かよォ!!」

 

徐々にライン際へと追い込まれ、ついに奪われるかと思われたその時、ニヤリと風丸が笑った。

突如、彼の背中を押すように風が吹く。

 

「疾風ダッシュ!」

 

追い詰めたかと思った風丸に不意をつかれ突破を許してしまったアツヤ。

くそ、と言いながらも急いで振り返るが既に風丸は先まで行ってしまった。

 

「速ぇじゃねぇか……!!」

 

風丸は一気に上がるが、DFのロシア帽を被った少女、真都路が現れ。

 

「アイス……!」

 

「まずい!」

 

真都路のつぶやく声に咄嗟に近くにいた鬼道へとパスを回す風丸、しかし、そのパスは士郎にカットされてしまった。

しまったと言う風丸の後ろで真都路がグッとガッツポーズを取ったのを見たものはいない。

 

「ふふ、甘いね!」

 

パスカットをした士郎がそのまま前線へとボールを運ぶ、カットされた鬼道が追うものの士郎のスピードに追い付けず士郎からボールはFWの氷上へと渡った。

直近の壁山がザ・ウォールをする前に壁山を迂回し、氷上は必殺技の体制に移る。

氷上の直線上の床が凍り、渾身の一撃をもってボールを蹴り出した。

 

「フリーズショット!」

 

しかしながら、雷門のゴールを守るは日本一の守護神円堂である。

両手に力を込め、連続で拳をボールへと叩き込む。

 

「爆裂パンチ!!」

 

複数の打撃音の後、ボールは目金の元へと吹っ飛んだ。

目金がそれを受け取ろうとした時、不意にあの男が牙を剥いた。

 

「そのボール貰ったァ!!」

 

パスカットのようにボールを奪ったアツヤはそのままゴール前へと駆け込み、ボールへと複数の回転をかける。

 

「吹き荒れろ……!」

 

氷を纏った風が辺りに撒き散らされる。

そう、吹雪がボールを中心に吹き乱れた。

 

「エターナル……!」

 

自身が作り出した吹雪を乗りこなすかのように流麗にその身を翻し回転を加え。

勢いをのせた脚を吹雪の影響で凍りついたボールへと叩き込んだ。

 

「ブリザードッ!!」

 

爆裂パンチという必殺技を繰り出した直後の不意をついたシュートにマジン・ザ・ハンドでは間に合わないと円堂は普段から使い慣れた必殺技を繰り出した。

 

「ゴッド・ハンド!!」

 

円堂の黄金のエネルギーで作り出された掌がアツヤのエターナルブリザードを抑え込まんと拮抗する。

しかし、アツヤがニヤリと笑うと徐々にゴッド・ハンドは凍り始め、ついに砕け散りゴールネットを揺らした。

 

0/1

 

その名を示すかのように吹雪のように突然に現れ、吹雪のように荒れ狂い先制点を先取したのは白恋中であった。

 

そして

 

「そこまで!練習試合は終わりよ」

 

突然、瞳子は大きな声で皆に練習試合を終えるようにと告げた。

雷門中の面々が何故と声を上げる中、1番納得が行かないと反抗したのは意外にも。

 

「あァ?納得いかねぇ!まだ物足りねぇんだよ!!」

 

「!!アツヤ!待て!」

 

兄の士郎が静止するも、そのアツヤの声に同じく同調する者がいた。

 

「あぁ!全くその通りだ……!いくらすげぇシュートが撃てたって……!豪炎寺の代わりはアイツなんかに務まるはずねぇんだからな!!」

 

染岡が独断でボールを持ってアツヤへと攻め込む、アツヤはニヤリと笑うとおもしれぇ!と声を荒らげながら染岡へと襲いかかる。

染岡の蹴りとアツヤの蹴りが同時にボールへと吸い込まれる、純粋なパワーの対決だ。

 

『うおおぉおぉ……!!』

 

2人の足に力が籠り、拮抗したかに思えたが。

勝ったのはアツヤだった、弱ぇ!と声を荒らげると、ほぼセンターラインの近くの中央ですぐさまエターナルブリザードの体勢へと移行する。

再度吹き荒れるブリザード、凍りついたボールに回転をかけながらアツヤは脚を振り抜いた。

 

「エターナルブリザード……!!」

 

ゴール前まで攻め込むという工程を無視した一撃。

だが、それを見逃すほど雷門中のディフェンスラインは甘くない。

シュートの前に立ちはだかったは塔子と壁山の2人。

塔子の足元から塔が出現し、壁山の背後に山が現れた。

 

「ザ・タワー!」

「ザ・ウォール!!うおぉー!!」

 

エターナルブリザードの力の前に砕け散る巨塔と山、しかし。

円堂は今度こそはマジン・ザ・ハンドのタメに十分な時間をかけれるのだ。

 

「マジン・ザ・ハンド!!」

 

金色のエネルギーが魔神を作り出し、その腕が吹雪を纏ったボールへと振るわれたが……ボールは軌道を変えゴールポストの上を素通りしてしまう。

 

エターナルブリザードを正面から受け切ろうと覚悟を決め、むしろ正面対決を心待ちにしていた円堂としては少し納得がいかないが、鬼道と円堂は今のエターナルブリザードの変化に思わずハッとなる。

 

「くっそー、なんてシュートだよ……二人がかりでもコースを逸らすのが精一杯だなんて……!」

 

「これだよ!」

 

「あぁ……これならいくら強力なシュートが来ても」

 

「あぁ、大丈夫だ!!」

 

2人は気づいた、いくら強力なシュートだとしても、なにもGKが1人で止めなければいけないわけではない、DFの必殺技で威力を軽減すればいいのだと。

あのレーゼの使っていたアストロブレイクがいくら強力な技とはいっても、これならばと。

 

エイリア学園との戦いに活路を見出した瞬間であった。




Q.秀子の私服は?
A.センスがない上に選ぶ気すらろくにないので見かねたプロミネンス女子たちに見繕ってもらってる。(アイシーとウルビダ、クィールも一緒に選んでもらってると嬉しい)

Q.アツヤなのに熊殺し斬じゃなくてエターナルブリザードなのは何故?
A.個人的に熊殺し斬は強化委員の染岡とアツヤで一緒に作った技だと思ってるのでこの世界線ではまだ覚えられないと思います。

投稿してから気づきました、UAの欄が1100を突破していて、お気に入りが40を突破していました。
ありがとうございます。

8/2
志ノ乃さん、士郎とアツヤを間違えるという重大なミスを報告していただき、ありがとうございます。
piyuさん、文法の怪しい点を報告していただき、ありがとうございます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。