機動戦隊アイアンブラッドサーガー悪魔と少女と機甲ー 作:野生のムジナは語彙力がない
ムジナ(略)です。
そしてタイトルから御察しの通り、誠に勝手ではありますが『機動戦隊アイアンブラッドサーガ』は今回をもちまして最終回とさせていただきます。
その理由に関しては【編集後記】に記述します。
本来であれば、このような中途半端なところでは終わらず3章へと続く予定だったのですが、後述する理由のことからアイブラサガを書けなくなってしまったので、これにて完結とさせていただきます。(リアルの日程が忙しいからとかではなく)
三日月が目を冷ます少し前……
ババラール連盟領内
OATHカンパニー本社 精神病棟
「あの……失礼します」
「はい。どうぞ」
その日、テッサの姿はカンパニーの病棟にあった。医療スタッフに案内され、診察室に通された彼女の前には、おおよそ医療従事者とは思えない……むしろ聖職者と呼ぶに相応しい装束に身を包んだ1人の女性の姿があった。
「私はシスター・ノエルと申します」
「え……シスターさんが診察を?」
「はい。ふふっ……シスターがお医者さんの代わりに出てくるのが意外でしたか? まあそうですよね。初見の方は、みんなそう仰られますので」
「は、はあ……」
「まあ立ち話も何ですので、どうぞそこへお掛けになって下さい」
「はい、よろしくお願いします……」
笑顔のシスターに促されるまま、テッサはすぐ近くにあった椅子に腰を落としてシスターの方へと向き直った。
「見ての通り私の本業はシスターです。一応、医学知識もあるにはありますが、普段は町の教会で人々の悩みを聞いてあげたり、貧しい人たちの為に食事を出してあげたりするのが基本です。しかし……私がこうして患者さんの前に立つのは、怪我でも病気でもない、患者さんがある特殊なケースの被害を受けた場合……例えば、人の思考に障害を齎すミーム災害、認識災害、そして……精神汚染」
「精神汚染……」
「はい。テッサさん、報告によると貴方は精神汚染の被害を受けたとされています。心当たりはありますよね?」
「…………はい」
テッサはそこでチュゼールでのことを思い出し、嫌な顔をした。シヴァと呼ばれる巨神との戦闘の末、古代の宰相と名乗る人物から精神的な干渉を受け、危うく自分の身体を乗っ取られかけたこと……あの時は何事もなかったものの、決して良いと言える出来事でないのは明白だった。
「あの時、貴方に取り憑こうとしたのはマキャベリと名乗る古代の宰相……我々がPOI201と呼ぶクラスⅢ霊的実態でした。彼は他人の体を乗っ取ることで何百年にも渡って規定現実に居続けようとした……いわゆる亡霊というものです」
「亡霊……」
「実は貴方の精神を、私の……いえ我々の保有する特殊な技術を用いて解析させて頂きました。その結果、テッサさんの精神には何者かの干渉を受けたような痕跡が確認されました。ですが、ひとつだけ分からない事があるんです」
「……何ですか?」
「それは、いかにしてテッサさんがPOI201の精神汚染から脱却できたかについてです。通常、この世に存在する霊的実態の多くは力に乏しく、基本的に無害なものがその殆どを占めています。しかしながら、テッサさんの遭遇したPOI201はその中でも上位に該当するクラスIII……彼らが持つ精神汚染能力は凄まじく、ひとたび暴露してしまえば超人や遺伝子改造を施された強化人間でもなければ、精神汚染からの自力での脱却は不可能とされているんです」
「私は普通の人間です」
「はい、存じています」
その後、シスター・ノエルの触診が行われる。
そのうち、シスターはあることに気づく。
「テッサさん、貴方はもしかして…………」
「…………っ!」
シスターに『その事実』を言い当てられ、テッサの体が少しだけ震える。
「…………ですよね?」
「…………」
シスターの口から紡がれたその言葉に、テッサは唇を結びつつ自分の胸を抱いた。それから微かに頷いた。
「このことは誰かに伝えましたか?」
「いえ、でもミドリさんは何となく察していると思います。三日月さんや妹には……まだです」
「そうですか」
注.
シスター・ノエルの正体は『白鯨』のメンバーの1人。機動部隊ゼータ(第06機動戦隊)『マインドセキュリティ』のリーダーで、他人の精神や思考へのリーディングと干渉能力を持っており、彼女の前で隠し事をすることは不可能。
人の精神を調律することができ、精神攻撃によって脳の回路にダメージを受けた者を癒すことができる。しかし、マキャベリによる精神干渉を受けたにもかかわらず無傷なテッサを見て、シスターはある1つの可能性に辿り着いた。
ストーリーはここまで
以下、44話についての大まかな概要
【最終話概要】
①シスターとテッサの会話
(上記を参照)
(タイトル挿入)
②三日月とミドリの会話
敵となったオルガのことについて、三日月はミドリに包み隠すことなく全てを話した。そして「オルガはそんなことをする人じゃない」「別人のようだった」と、黒いバルバトスの中に出現したオルガを本人であると認めつつも、まるで誰かに操られているようなことを示唆する供述。
その上で、どうにか説得できないかを模索する
③ベカス登場
三日月とミドリの会話にベカスが割り込む、その後ろには影麟の姿もあった。説得という甘い考えを口にする三日月に対し、彼は噛み付くように睨みつけた。「例えそうだった(操られて)いたとしても、あいつがやったことには変わりねぇ」
武帝を残酷に殺して極東共和国を崩壊させ、さらにはチュゼールを核で汚染した。オルガのやったことはとても償いきれるものではなかった。情状酌量の余地はない、ベカスはそう言い切るついでにオルガの討伐を予告する。
④対立する三日月とベカス
オルガの討伐を予告するベカスに、三日月は「アンタひとりでオルガが倒せるの?」と挑発、ショッキングな出来事が多すぎて、三日月の精神状態は少しだけおかしくなっていた。
激昂したベカスは三日月の胸ぐらを掴む。
「三日月、お前はどっちの味方だ!?」
ベカスの問いかけに、三日月は答えられない
(オルガの作る場所が俺の居場所……その筈だった)
揺らいだ三日月の瞳に気づき(精神が混濁している)、ベカスは三日月との離別を決意する。
影麟を引き連れ、その場から立ち去る。
⑤エイハブ登場
次の日
憤慨するベカスと影麟の元へ現れる人物あり
自らを老人と称する(全然老けているようには見えないが)その人物は、復讐に取り憑かれたベカスを諭し、ひとまず落ち着くように促す。初対面であるはずのエイハブを前に、ベカスと影麟は得体の知れないものを感じつつも、しかし自分たちのことをよく知っているような口調で話すエイハブの言葉は心に優しく染み入るようだった。
エイハブの正体は指揮官であり、2人とは前世から付き合いがあったのだが、世界がリセットされたことにより2人からその記憶は失われていた。しかし、記憶の一部が残留しているのか、エイハブに対する親近感という形で現れている。
エイハブは2人に進むべき道を示した後、自分の正体は隠したまま立ち去る。
⑥三日月とテッサの会話
数日後……
人気のない格納庫の片隅、具合が悪そうな様子でうずくまるテッサの姿。そこへ三日月が訪れる。(最後に病室で会ってからというもの、テッサは三日月を避けるようにしていたため、両者は久し振りに言葉を交わす)
三日月はいつもと違うテッサの様子に気がつきつつも、気丈に振る舞う彼女の姿を見て追求をやめる。2人の近くにはハンガーに吊るされたバルバトスがあり、先の戦いで受けたダメージは殆ど自然回復している。
三日月はテッサに一連の事情を打ち明け、まだオルガに対する迷いを断ち切れずにいると告白する。それに対しテッサは「三日月さんはもう戦わなくていい、これからは私が三日月さんの代わりに……」
と戦う決意を口にするも、三日月に止められる。
「説得して、それでもオルガさんが戻ってこなかったら……三日月さんは、どうするの……?」
「その時は、俺がオルガを倒す」
自分の大切な人が苦しむか、自分が苦しむか……言うまでもなく、三日月はそう決意した。
(最終話完結)
以上が予定していた最終話のシナリオである。
当初、最終話である44話は区分けされた①〜⑥の内容をひとまとめにしたものにしようと思っていたのですが、とある理由のために執筆に対する意欲が消失してしまい、結局のところ①のみしか作ることが出来ませんでした。
・テッサの秘め事
・ベカスと三日月の対立
・本格的に動き出す指揮官
・敵となったオルガに対する三日月の葛藤
・そして、三日月とテッサの間に生まれた絆
それらをリアルに表現することを目標にして、この数ヶ月間頑張ってみたものの、心が折れた状態での執筆は遅々として進まず、ついに自身が締め切りと定めていた『鉄オルG』のリリースを迎えてしまいました。
これ以上、心が折れた状態で物語を書こうとしても筆が進まないことは明らかであると判断し、代替案として最終話の概要を一通り記述することで先の予定通り、今回の44話とさせていただきました。
ここまで想定していながらも、最後まで作ることが出来なかったことをとても心苦しく思う。
ーーーーー
【第2章 外伝の概要】
以下は44話終了後に執筆予定だった外伝の概要である
外伝2ー1:『銀幕の再会』
・極東崩壊の裏側での三日月たちの行動
(なのでまだファントムの正体を知らない)
・名瀬アニキおよびタービンズの面々との再会
・シルバーランサーの槍をダインスレイブ化
①エイハブ(指揮官)とセラスティアの通話
物語の舞台は合衆国、セラスティアの研究ラボ
憧れの人からの久しぶりの連絡に飛び上がるほどの気持ちを抑えながら電話に出るセラスティア。『白鯨』のさらなる戦力強化の為、エイハブは合衆国一の天才と名高い彼女にバルバトスの解析を依頼する。
②合衆国を訪れる三日月たち
ミドリに連れられるようにして合衆国に辿り着いた三日月、テッサ、アイルー。合衆国の派手な街並みと豪快な文化に触れつつ、バルバトスをセラスティアの所有する研究所に持ち込む。
バルバトスの解析が進む中、バルバトスの中に潜伏していた古代巨神アマテラスのコアと古代巨神シルバーランサーのコアが共鳴、暴走したシルバーランサーは研究所の外へ、そして何かを追い求めるように荒野へと向かった。
③タービンズとの再会
シルバーランサーを追い荒野を進む一行。
妨害するソロモンファミリーを一掃していると、三日月はその中で見覚えのある機体に出くわす。それはアミダとラフタの乗るタービンズのモビルスーツだった。
???「待って待って! 三日月だよね!?」
三日月「その声、もしかしてラフタ?」
敵と勘違いしメイスを振り下ろしかけるも、ギリギリのところで踏みとどまる。
④フェルナンド・名瀬・タービン登場
シルバーランサーを捕獲し、アミダとラフタに連れられ霧の中を進む一行。すると目の前に巨大な船体が現れる。それは座礁したハンマーヘッドだった。
ハンマーヘッドの艦橋に移動する一行。
フェルデ「よぉ三日月、久しぶりだな」
三日月「え、アンタ誰?」
フェルデ「まあそうなるよな。俺だよ、名瀬だ」
そこにはアミダやラフタなど『あの戦い』の前後で散ってしまった命がそのままの姿でそこに集結していた。ただし名瀬だけはどういうわけか外見が違い、アイサガ世界のキャラに魂が乗り移っている状態。なので今は基本的に元の名であるフェルナンド(フェルデ?)を名乗っている。
④怪しくなる雲行き
まさかの再会に感激しつつも、お互いに異世界転移してからのここまでのことを話す。その中で、誰もオルガを見ていないと知り残念そうにする三日月と、そしてアキヒロがいないことを知り残念そうにするラフタ。
いつのまにか三日月が自分のように沢山の女の子(テッサやミドリら)を連れ歩くようになってしまっているのを見て、名瀬は「アトラが見たらなんて思うかね……」とつい口走ってしまう。
(同じく現場に居合わせたセラスティアは「あたしは違うわよ。心に決めた人がいるんだから」と言って明確に否定する)
アミダが止めるも、それを聞いたテッサは自分の心の中にモヤモヤとしたものができるのを感じた。
⑤ダインスレイブ製造計画
名瀬はシルバーランサーの第1パイロットとして選ばれているのだが、「俺はこの場所から離れられないから」と言ってメカニックにシルバーランサーの改造を指示、全体的な補修を行うと共にコックピットを1人乗りへと換装(実質的なセラスティア専用機に)。また劣化したシルバーランサーの大槍を対艦ランスメイスとトレードする。
名瀬は先の戦闘で得られたデータを元に、大槍をダインスレイブに作り変えようというのだ(これが後々の対ファントム最終決戦に繋がる)。
⑥極東へ
三日月が名瀬のところに行っている間、テッサはラフタたちからアトラのことについて聞いて回っていた。まもなく、かつての2人が深い間柄だったことを知り、さらに三日月と同じくこの世界に漂着しているのではないかという可能性に辿り着く。その時がくれば三日月が自分の元から居なくなってしまうのではないかと思い、落ち込む。
このことについて、三日月に聞こうとするも……
時を同じくして極東が崩壊。
さらに、この事件に黒いバルバトスことファントムが関与しているという情報が入り、それどころではなくなってしまう。
三日月とミドリは一足先に極東へ、テッサとアイルーはセラスティアを研究ラボまで護衛するべく別行動を取った。(2章冒頭へ続く)
注.
フェルデといいオーシンといい、なんでダッチーはこう、ぜってー男ウケしないであろうキャラ作ろうとするのかねぇ?
(そういうのは指揮官様と騎士君だけでいいよ)
その点、名瀬さんは凄いよね。
すっごい男気溢れてるし、好感持てる。
というわけで本作では、「世界全嫁計画」とかいうクソみたいなキャラ設定の奴を削除して、そこに名瀬アニキを当てることで品質の向上に努めました。
外伝2ー2:『ノーモア・ヒーロー』
・ファントムvsゲッター艦隊
・月面上での戦闘の末、ファントムの放ったメイオウ攻撃によりゲッター艦隊消滅。ゲッタードラゴンはファントムに捕食され能力の一部を吸収されてしまう。
・メルの策略によりカーズ死亡
①ソロモン本部にて
月面上に突如として出現したゲッター艦隊とファントムの戦闘記録を閲覧するオーシンらソロモンファミリー。バアルの絶対命令権によりファントムはゲッターマシンの残骸を回収していたのだが、何者かの手によって破壊されていることを知る。
まもなく犯人が拘束され、メルの尋問によりサボタージュを指示した者の正体が明らかとなる。
男の名はカーズ。ソロモンに歯向かった過去があり、当初は弱小であることを理由に見逃されていたものの、調査したところ敵対組織である『白鯨』との繋がりが噂されていることからソロモン議会はこれを危険視。
メル「オーシン様、攻撃許可を」
オーシンの命を受け、メルは実働部隊を率いてカーズが潜伏する小さな町へと急行する。
だが、これは全くのデタラメであった。
メルは適当な理由をつけてカーズに罪をなすりつけ、将来的に脅威となりえる彼の存在を、早期に抹消しようというのだ。
②小さな町にて
砂漠のオアシスを中心に広がった、人口1000名程度の小さな町。そこにはカーズが軍師として在籍する盗賊団クロタルスの拠点となっていた。町で暮らす者は皆明るく、また盗賊団との仲も良好であった。
豊かとは言えないでも、平和な世界がそこに築かれていた。
今日、この時までは……
③ソロモン実働部隊来襲
そこへメルが率いるソロモンの殲滅部隊が来襲。
広域ECMで外部との連絡を遮断、その上で
爆撃により民家は一軒残らず焼き払われ、盗賊団の陸上船は圧倒的な火力の前にあえなく轟沈、
カーズはガラハッドで出撃するも、変わり果てた町の姿に呆然と立ち尽くす。そこにパイモン量産型に搭乗したメルが立ちはだかる。
メル「ターゲット捕捉、これより殲滅する」
カーズ「お前、なんでこんなことをするんだ!」
激突するメルとカーズ。
カーズ「この野郎ッ、よくもみんなを!」
メル「そうだ。もっと俺に怒りをぶつけろ」
当初、勢いで圧倒していたカーズだったが、フィールドを用いたメルの引き撃ちで徐々に消耗していく。なんとか格闘戦に持ち込むも、複数のパイモン量産型に包囲され銃撃を受けて倒れる。
ダルマになったガラハッド、脱出不能。
カーズ「そ、そんな……」
メル「悪いな。この時代のお前はまだ何もしていない……だが、将来的にお前の存在は脅威になる。俺たちが明日を迎えるには、お前という存在は不要なんだ」
メルはカーズの機体に近寄りナイフを抜く
カーズ「や……やめろ……!」
メル「この世界に、お前というヒーローはいらない」
ナイフの先端をガラハッドのコックピットに向ける。
メル「ヒーローは1人で十分だ……!」
カーズ「がっ……!?」
コックピットにナイフを突き刺す。
一度では飽き足らず、何度も何度も何度も何度も
腕がもげ、足が飛び散り、内臓が潰れ、首が飛ぶ
おびただしい量の血飛沫が滝のように流れた。
④虐殺
目標であるカーズを殺害したメル。
死体が再利用されないよう、残骸から血の一滴までリンを含む焼夷弾で焼き払うほどの徹底ぶりを見せる。
しかし、殲滅部隊の仕事はこれで終わりではなかった。目撃者である住民を1人残らず排除するべく行動を開始。投降してきた住民と盗賊団の残党を焼夷弾で焼き払い、容赦はしなかった。
メル自らもビームキャノン(対BM用)で住民を1人1人を焼却処分していく。その中で、1人の少女が道端にうずくまっているのが見えた。生体反応がある、まだ生きている、メルはキャノンの砲身を向けた。
「…………くっ」
しかし、撃てなかった。ただ命令に従い、淡々と人を殺してきた殺人鬼の瞳に、ここでようやく人の色が浮かび上がる。
「お前には利用価値がありそうだ」
コックピットから降りたメルは少女の元へ近寄る。怯えた瞳に見つめられながら最低限の手当てをした上で助け起こし、そしてソロモン紋章が刻まれたサバイバルキットを手渡した。
「ここから少し行った先に別の村がある、死にたくなければそこに向かえ。そしてこのマークを覚えておけ、俺たちは『世界の敵』だ」
コックピットに戻ったメルは、フラつく足取りながらも前に進む少女の姿を見送った。
⑤ノーモア・ヒーロー
ソロモン本部への帰路につくメルたち
今回の一件により、後々の次元観測センターの構成員が欠けたことで、ブルーティル(アイ)来訪イベントのフラグを完全にへし折ることに成功した。上手くいけば自分の気まぐれで助けた少女の証言から、改めてソロモンの残虐性が明らかになることだろう。
「全ては、あの方の目指す『明日』の為に……」
しかし、まだ足りない。ソロモンの一員でありながらソロモン崩壊を目論むメルの野望はまだ始まったばかりだった。
注.
メルはこの世界が破滅に近づいていることを知っており、それを回避するために今回の虐殺を引き起こした。なので将来的にエレインやリヒャルトといった同じソロモン出身者だけでなく、異世界からの漂流者たちに関わった者たち(ソフィアやマフィアなども)全員を抹殺していくことになる。
外伝2ー3:『バトル・オブ・ブリテン』
・チュゼール戦から数日後のグレートブリテン
・ソロモンの支援を受けた合衆国軍の残党(テロリスト)が集結し、大陸間戦争の報復としてブリテンの首都に弾道ミサイル攻撃を敢行しようとする。
・薔薇十字騎士団の活躍により最悪の事態は免れる。
①薔薇十字騎士団について
エイハブ(指揮官)が最高司令官を務める『白鯨』勢力における最強の特殊部隊。異世界の剣士であるICEYを筆頭に、部隊は選りすぐりの隊員たち(それこそ超人と呼べるような者たち)で構成されている。
部隊は前衛のアルファと後方支援のブラボーに分かれており、アルファ・ワン(チームリーダー)である仮面の騎士『ネームレス』はありとあらゆる戦闘の分野に関して異常とも呼べる規格外な強さを誇る。その強さは全盛期の極東武帝と黒騎士を同時に相手しても余裕で一蹴できるほど
「真の強者は、如何なる時も表の世界に姿を見せず、常に闇の中に身を潜めているものだ。だからこそ、彼の方は無名(ネームレス)なのだ」
主力であるICEYと双璧を成しており、ICEYの剣が青ならば、こちらの剣は赤色
②開戦
ブリテンに潜伏している合衆国兵に大量破壊兵器が渡ったという情報、さらにブリテンでのテロが計画されているという情報を掴んだ白鯨。最高司令官であるエイハブの命を受け、ブリテンへと急行したネームレス率いるアルファチーム。
さっそく敵の偵察部隊と交戦することになる。
その圧倒的な力を前に、テロリストはあえなく敗走。敗走した兵たちはいずれ本隊と合流することを見越して、わざと見逃したのであった。……なのだが、そこに颯爽と現れたカルシェンが敗走兵を全滅させてしまう。
③焦燥
「チッ……クソが、余計なことしやがって」
作戦が狂い、憤るアルファ・ツー(副隊長)
毒舌家で完璧主義者の彼はイレギュラーを排除すべくカルシェンに対して決闘を申込む。その結果、ツーとの早撃ち勝負に負け、カルシェンは乗機を大破させてしまう。
「……貴様程度の腕前、この世にゴマンといる。自惚れるな雑魚が、何でも自分一人で解決できると思うな」
圧倒的な力を見せつけることで、ツーはカルシェンのプライドをズタズタにし撤退に追い込む。しかし、それはツーなりの配慮でもあった。
(ツーはカルシェンがブリテンの王子であることを知っており、彼が国を追われた身ではあるものの、重要な人物であることには変わりないので、このようなところで命を散らせるわけにはいかないという想いから)
移動中、ツーはネームレスに自身の想いを語る
「本来、奴の戦う場所は戦場ではない。エイハブの作ろうとしている『明日』、奴の生きる場所はそこにある。だからこそ、奴は生きねばならないのだ……自身の弱さを実感し、絶望を嘆きながら、そして泥にまみれながらも。その苦しみは後に、奴を動かす原動力となるだろう」
④証言
テロリストの新たな情報を得るべく、アルファチームは内通者の元へと向かう。まもなく内通者からの情報提供により、アルファチームはブリテン首都へ向かっていた本隊を捕捉する。ツーの精密狙撃によりテロリストの部隊長は死亡、奇襲によりリーダーを失った部隊はロクな対処をすることすら出来ず、瞬く間に全滅してしまう。
フォー「リーダー、これを見てください」
しかし、所有しているはずの大量破壊兵器が全くないことを不審に思った隊員の1人が、テロリストの機体を調べるとテロ計画の作戦指示書を発見する。それによると本体は囮で、本命である大量破壊兵器を抱えた部隊は遠く離れた別の場所で待機しているとのことだった。
現場へ急行するアルファチーム、しかし発射までに残されたタイムリミットは5分程しかなく、機体の機動力ではとても間に合わない。ネームレスはエイハブへ指示を仰ぐ、そこでチームの推進力を1人のメンバーに集め、渡り鳥の要領で超加速を図るという作戦が決まる。
⑤強襲
推進力である空戦ユニットUCEY−Wをパージし、僚機が次々と編隊から離脱していく。「撃ち漏らしは許されない」最後に残ったツーもそう言って落下していく。仲間からの想いを託されたネームレスは、空戦ユニットで編隊を組んで加速する。
そして、ネームレスは大量破壊兵器がブリテンの首都に発射される10秒前に現場へ到着。到着と同時にスナイパーで防衛部隊を蹴散らす、勢いそのまま強行着陸を実施、武器を切り替えて右手にアサルト、左手にブレードを持ち、敵をなぎ払いながら目標へと猛進。
発射3秒前……
サーモバリックが搭載された車列を発見、弾切れを起こしたアサルトで車両を殴りつけつつ、ブレードを投擲、さらに両手に装備したハンドガンを乱射、次の瞬間、戦場は激しい爆風に包まれるのだった。
⑥帰還
エイハブが率いる薔薇十字騎士団の活躍により、テロリストの首都攻撃を未然に防ぐことに成功した。
大破した乗機から自力で這い出るネームレス
エイハブからのコールが入る、そこでテロリストにサーモバリックを提供したのはソロモンだったことが明かされ、それも別行動していたICEYとブラボーチームの手で始末されたことが語られた。それを知ったネームレスは安心したように仮面を脱いで足元に置いた。
風で長い黒髪が激しく波打つ、夕日に照らされ艶のある髪が美しく輝く。ここでようやく、ネームレスの正体が女性であることが明かされる。
外伝の概要はここまで
これ以降は、編集後記にあたる
ここからあとがきまで、私がアイブラサガを書けなくなった事情を説明するためのスペースであり、ストーリー性はないため、興味がないという方はあとがきまで飛ばすことをオススメします。
ーーーーー
【編集後記】
最近のアイサガは正直やってて辛かったです。
ここ最近はアイサガに楽しみを見出すことが出来なくなり、二次創作者としての原作へのリスペクトも失われ、脳死でプレイしていても憎しみしか湧いてこない、とにかくアイサガへの熱が冷めきってしまっていました。
それは本作の執筆にも影響しました。アイサガのアレな部分を補うために自分の好きな鉄血の要素を混ぜることで頑張って中和を図っていましまたが、それを上回る嫌な感情が執筆の邪魔をし、どうしても書く気になれませんでした。
つまるところ、打ち切りです。
つい先ほど、端末のアイサガを切ってきました。
もう私に、アイブラサガは書けません。
理由はいろいろありますが、一番辛かったのはアイサガをやっていて沢山の『嫌い』が出来たことです。
その一番の例として、マフィア梶田
(自分、ずっとこの人の梶田を『オダ』って読み違えてました。正しくは『カジタ』らしいですね。お恥ずかしながら……だって沖縄にはいない苗字なんですの、はい、すみませんでした)
最初、私はこの人のこと全く興味なくて、ただアイサガ生放送を盛り上げてくれた立役者とだけ認識していたのですが……ダッチーがいつもの悪ノリして、アイサガ内でこの人を悪目立ちさせたことでマジで嫌いになってしまいました。
だってほら、分かるでしょう?
せっかく近未来SFを楽しんでいたというのに、急に世界観ぶち壊しなリアルの人物がそのままの姿で紛れ込んでくるって、しかも専用機持ちという……ファンの人なら良いと思うかもしれませんが、全然知らない私からすれば、「は? 誰このハゲ野郎? うぜ」ってなるんですよ。
例えるなら、本田さんと2BROがコラボして炎上した時のような、そんな感じです。(あのコラボ、私は良かったと思ってますが)や、ちょっと違うか
これに対し、私は(ネタで)ダッチー本社に忍び込んでマフィアのデータを破壊しようとしたりしましたが……ネタキャラに対して怒りすぎるのも野暮だし、まあ1回だけならファンサってことでいいかなと自分を落ち着けることができたのですが……
ダッチーはその後も度々登場させては、ネタキャラにあるまじき活躍をさせるっていうね
1回だけならまだしも、こうも続くとね
こんな奴にリソース使うくらいなら、もっと生み出したキャラ、一人一人責任持って活躍の機会を与えるべきでしょうが
あんなに沢山作っておきながら、放置ですか?
リリース初期からいるのに全然深掘りや活躍どころか、ストーリーにすら登場すらさせて貰えてない人だっているんですよ? シェロンとか、シェロンとか、シェロンとか……
こうも露骨に贔屓するのは、ねぇ……
なんでこの人だけ優遇されてるんや……?
いつまで経っても推しの子を活躍させてくれないもどかしさも相まって、いつしか私は、この人に対して憎しみを抱くようになりました。
とまあ、こんな感じでアイサガをやっていくと嫌いなものがどんどん増えてしまいました。この他にも、カーズとかいう露骨なキャラ改変、怪獣にブルーティルとかいうゴミ虫の実装、漂流者とかいうクソ雑魚ポンコツ宇宙人どもの実装、リアル路線からスパロボへの傾倒、極東優遇、合衆国不遇、期待していた本編のストーリーも無駄が多くて読むに耐えない、もうベカスの俺つえーは飽きた
最近のアイサガは、プレイしていて本当に辛かったです。
ですが少し距離を置いて冷静になって考えてみると、アイサガがこうなってしまったのは全部ダッチーの方針によるものであり、マフィアにしても何にしてもダッチーが余計なことさえしなければ、私が『嫌い』の感情を抱くことはなかったと思うんですよ。
(この結論に至るまで、4年も費やしましたが)
実はゲッターロボも元々は嫌いじゃなくて、なんならカラオケで95点取れるくらいでした。
なのでコラボに関しても、単体のIF(もしも、この世界に〜)という形でならまだ納得できました。それに異世界の人たちとお友達ごっこするんじゃなく、あえて本格的に対立させることで、リアルな異文化理解の難しさを表現することも出来たのではないかと思いました。
そしてマジンガーやラガンなど、圧倒的な力を持つスーパーロボットという『虚構』の存在を相手に、いかに知力を巡らせて『現実』が勝利を収めるか? という展開に調理することもできただろうに……それこそ、『虚構』と『現実』のぶつかり合いだった『シン・ゴジラ』のように
要するにスパロボと区別して欲しかったです。
でも結局、やってることはお友だちごっこでロボットのスーパーパワーと性能でごり押しのロボットプロレスなんだよなぁ……
何? コラボ相手に配慮しないといけないから、ぞんざいに扱うことはできないって? はぁ? 何を今更、エヴァ戦車にガンダムのパクリ、散々やっといて本当に何を今更……
リアル系になりきれなかったスパロボの二番煎じが、クソゲー以下、出来損ない。サ終が最後、誰の記憶にも残ることなく数あるマイナーゲームの中に埋もれていくがよいよ
失礼、負の感情が出てしまいました。
これ以上、ダッチーに振り回されて嫌いなものを延々と見せ続けられるのもどうかと思ったので、ちょうど鉄オルGもリリースしたことですし、この度はアイサガの引退および本作の執筆終了を決意致しました。
いつかはダッチーも考えを改めてくれるだろうと思ってはいましたが……もう耐えられません。限界です。これ以上、アイサガを続けても失望するだけだと判断しました。なのでこの打ち切りは、私の好きだった『アイサガ』を、すこしでも自分の中に記憶するための処置でもあります。
【あとがき】
さて、中途半端なところで終わってしまった本作ではありますが、まだ皆さまにお出ししたかった物語は沢山ありました。
この後、三日月の旅は3章へと続き、
敵となったオルガを始めとして数々の困難が待ち受けている中、傷つき血にまみれ、何度も地に膝をつきながらも、それでも歩みを止めない三日月の壮絶な『最後の旅』を描く予定でした。
主人公である三日月だけではなく、彼を支えるテッサやアイルーの存在、ベカスの決意、スロカイ様など魅力的なキャラクターの存在を活かしつつ、そこに指揮官様を絡めることでドラマチックかつ重厚なサーガを作る……いえ、作りたかったです
私のメンタルがもう少し強ければ、それも可能だったことでしょう。私と致しましても、何年もかけて構想した物語を、みすみす無に帰すようなことは惜しいところではあります……そこで打ち切りとなったお詫びと言ってはなんですが、執筆予定だった3章を概要という形で後ほど公開したいと思っています。
【3章概要 一部抜粋】
・機械教廷での血生臭い死闘から始まる
・天空を支配する『白鯨』の空中艦隊
・着々と進むソロモン崩壊への道
・激闘の末に、バルバトスを失った三日月
そこへ渡される新たな力と芽生えた新しい絆
・復活するオルガ・イツカ
・新たなる敵、ハシュマル登場
・ソロモンを手中に収めたオルガvs三日月および『白鯨』艦隊、壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。
・三日月とオルガの最終決戦
大分期間が開きましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
また、待ちに待ったウルズハントもとい『鉄オルG』のリリース、おめでとうございます。新作である『水星の魔女』も今のところTwitterのトレンドを埋め尽くさんばかり勢いで大好評なようで、ガンダムの行く末を見守ってきた一ガンダムファンとして誠に嬉しい限りであります。
鉄血を含めたガンダム作品の今後を期待しております。
最後に、次に何か書くとしたら……そうですね、『水星の魔女』の世界にオルガたちが転生してきたら、とかですかね? 既にニコニコの方でかんづめマン氏が動画を作っているので(再生数めちゃ伸びてる!すごい!) それとは違う方向からアプローチした作品を作ってみたいなと。例えば、オルガの『絆を取り戻す物語』とか……?(書ければの話だが)
長くなりましたが、本日はここまで
次は第3章の概要でお会いしましょう
それでは、また……
アイサガで貴方の好きなキャラを教えてください。(回答はこちらではなく気軽にコメントの方へお願いします)
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境界戦機もっと流行れ
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鉄血・ブレットもっと流行れ
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水星の魔女×鉄血のオルフェンズ?
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あと、アイサガのエンディングも作ります