─矛盾─   作:恋音

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5-7.変態の推理力

 

 

 自室というべきか、私に振り分けられた部屋に行くとスーツケースからひとつの手紙を取り出した。

 

 何も書かれていない真っさらな手紙。

 

──こんばんは

 

 私はそこに書き込むと、しばらく時間が経ってから返事が返ってきた。

 

──こんばんは、では無いがこの馬鹿

 

──酷い、こんなにも成績優秀者なのに

 

──今季のテストの結果は?

 

──ぶっちぎりのトップよ

 

──それは魔法生物だけであろう

 

 

 うーん、何も否定できない。

 

 

──ギリ赤点セーフってところ

 

──二度目のテストでそのザマではたかが知れてるな

 

 2度目。

 

 その言葉を知っているのは限られているから、やはり私の想像通りの人物からの手紙だったみたい。

 

──元気だった?

 

──それは俺様のセリフでは無いか?

 

 手紙の主はヴォルちゃんその人だ。

 多分どうせ暇してるだろうし、色々聞いちゃお。

 

──私なんて健康一直線みたいな存在じゃない?体調不良なんて美しいものを見た時に倒れるくらいしか……

 

──風邪は?

 

──引いたことない

 

──あぁ、馬鹿だからか。日本でも馬鹿は風邪ひかないと言っていたしな

 

 

 失礼だった。本当に失礼なので私はお茶を飲むことにするわ。

 

 

 

 コトコトと準備をしてめんどくさいので水出しで放置しようかな、なんて考えると続きの文字が浮かび上がった。

 

 

──おい、返事を書け

 

 

 ヴォルちゃん可愛くないから別に筆まめに返事しなくてもいいかな、って思っているんだけど、どうやらそうもいかないらしい。

 

 

──あのさヴォルちゃん、聞きたいことがあったんだけど。まぁ貴方に聞いて答えが出るかは分からないんだけどね

 

──なんだ

 

──ヴォルデモートってなんなの?

 

──喧嘩か????

 

「別に喧嘩は売ってないんだけど……あ、そうか、ヴォルちゃんってヴォルデモートに憧れてたんだっけ?」

 

 名前も似てるし、尊敬する人物についてそう聞かれたら怒っちゃうか。

 

──どんな人なのかなって知りたくて

 

 するとしばらく時間が経ってから、ヴォルちゃんは返事をしてくれた。

 

──お前がヴォルデモートについて知ってることをまずは答えろ

 

──えー、少ないわよ?

 

 ・闇の帝王と呼ばれている

 ・腕に髑髏と蛇の刺青を入れさせている

 ・リリーとジェームズを殺した(暫定)

 ・私を殺したと言われてる(冤罪)

 ・沢山恨みを買ってそう

 

──って感じ

 

 

「多分こんなとこかな……」

 

 あとはセブルスもピーターも闇陣営に加えている様だけど、そこはヴォルちゃんには言わない方がいいでしょう。スパイってダンブルドアが言っていたし。

 

──想像以上にお前が何も知らないことが分かった、馬鹿だったな

 

──本当に失礼だね?

 

 私ってば馬鹿馬鹿言われすぎて慣れてきた気がするけど、ドストレート悪口をこの身に受けてきているのよね。

 

──ヴォルデモートは俺様だ

 

──あーはいはい、目標なのね。闇の帝王なんて魔王みたいな位だもの、なってやるではなく既になっているんだって気概が無いと叶えられないわよね

 

──セブルスを呼べ

 

──なんで私が愛しのセブルスと一緒にいるって分かったのよ

 

 筆圧が濃い。

 セブルス愛が強すぎない?私も対抗してセブルスの名前を筆圧強めに書いておこう。

 

──セブルスのことはよく分かっている

 

──私の方がよく分かってるし!眉間の皺の深さでその日の気分と睡眠時間が分かるもん!

 

──気持ち悪いな?お前には負けたい

 

──願望なんだ

 

──是が非でも負けたい。エミリー・コワルスキー以上の異常性を持っているだなんて思われたくない。貴様がナンバーワンだ

 

 

「えへへ、褒められちゃった」

 

 あのヴォルちゃんに褒められるだなんて相当なことよ。

 

 

──エミリー・コワルスキー、聞きたいことがある

 

──何?答えられるものだったらなんでも答えるけど

 

──何故、転生した?

 

 

──愛じゃない?

 

 私が天使たちを愛でるために転生したに決まってるじゃない。何を言ってるの?

 嘆き悲しむ天使たちのそばに行って愛のあるチッスを送って心ゆくまま欲望のまま慈しむために私は存在するの。我欲以外にある?

 

──あ、もしかして手段の方だった?

 

──どう考えてもそっちだろう

 

──ダンブルドアも分からない事を私が分かるわけないじゃない

 

──お前ダンブルドアにまで隠していないのか!秘密にするという頭は無いのか!?

 

──別に秘密にしますって契約を誰かと結んでいる訳でもないのに、隠す理由ある?

 

──あるだろ大馬鹿者

 

──馬鹿って言葉はセブルスに言われないと興奮しないので辞めてヴォルちゃん

 

──この変態女め、褒めてない

 

 褒められたのかと思ったけど即座に否定の言葉が入ってしまった。

 なんか、あれよね、ヴォルちゃん言葉の使い方段々セブルスに似てきてない?

 まぁわかるわよ、セブルスみたいに愛しくて可愛くて尊敬できて世界中の人間を狂わせるような魅力を持っている特大天使の影響を受けないわけが無いものね。

 

 

 ……うん?

 

 

──あ、ちょっとまってて。ハリーの気配がするから行ってくる

 

 

 私がメッセージを書けば、返信はピタリと止んでしまった。彼のことはどうでもいいので私は席を立って扉を開いた。

 

「ハリー?」

「うわっ!な、なんで僕がいるって分かったの?」

「気配だよ。私が可愛いハリーの存在を見つけられないわけがないじゃない」

「あ、そう……」

 

 驚いた顔のハリーも可愛くて愛しくて大天才。

 ハリーは扉を開けた私に目を丸くしたけど、手馴れた反応を見せて小さなため息を吐いた。

 

「今何かしてた?」

「あぁうん、自認ヴォルデモートのお友達とお手紙のやり取り」

「……そのお友達に憧れてもいいことないと思うよって言っといて」

「言っとくわ」

 

 多分聞かないだろうけど。

 

 ハリーのお願いだから喜んで言うけれど、多分かれこれ20年くらいは闇の帝王に憧れている節があるから、説得を諦める方が得策かも。

 

 優しいハリーは憐れむようなものを見る瞳でヴォルちゃんの身を案じた。

 

「憧れに関して否定はしないけどね、いい年したおじさんが『闇の帝王』って名乗って悪さしてるだなんて、ちょっと、いたたまれないから」

「分かるわ、これを日本では厨二病というらしいの」

「ちゅーにびょー?」

「えっ、可愛い。日本語が可愛い言葉だって言うのは知っていたけど、ハリーが語るとよりいっそう可愛く」

「それはいいから、何?」

「えっと、ミドルスクール?確か13.14歳とかがかかる精神的な無敵状態を指す言葉なんだって」

「ミリ、僕ら丁度その年齢なんだけど?」

「ヴォルデモートよりハリーの方が大人って事ね」

 

 流石、ろくに歳を重ねているだけのちんけな人間とは違って、人としてパーフェクトキュートなハリーの方がなん億兆倍も大人でキュートで可愛いのよね。

 はぁキュート………(噛み締める鳴き声)

 

「本題に入っていい?」

「もちろん!」

「トムとお話してたんだけど、ミリと一緒に見て欲しいものがあるんだって」

 

 トムの日記をハリーに預けていたので、何かおしゃべりしていたのだろう。

 そういえば、最近記憶を見て欲しいと言っていたから、その事だろう。てっきり私だけかと思っていたけど、ハリーも一緒なら僥倖だ。デートだねハリー。

 

「君がやってた手紙はいいの?僕待てるけど」

「ハリーを待たせるなんて一人部屋で謹慎してるようなものだから……」

「ミリってほんと僕のこと好きだよねぇ?父さんにはコワルスキーしない(動詞)のに、僕と父さんの若いころそっくりだったよ?」

「???????????????」

「そんな心底言ってる意味が分からないみたいな顔されても」

 

 ハリーとジェームズが同じ顔??

 え?どこをどう見たらそうなるの?例えるなら月とすっぽん、魔法生物と石ころ、ミートパイとブラックプティング、レギュラスとシリウスみたいなものよ。比較するのも烏滸がましいくらいに存在どころかDNAも種族名も違うし、全世界にむけて『愛されるために生まれてきましたよろしくお願いします』とでも言ってるのかと錯覚するほど愛らしい庇護欲そそる天使と、カーペットみたいな男が?

 

 ジェームズが四年生とか五年生の時なんて…えっと…………えっとぉ……なんか、なんか……何もエピソードが出てこない──!

 

 見た目も出てこない。選択授業ですらも思い出せない。思い出し玉も真っ赤っかよ。

 

「まぁいいや、君の目と脳は特別製だから」

「私がハリーの人生において特別枠に存在しているなんてオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにしたのちに発酵させてアブシィトを加えて混ぜてミタッドで焼くくらい情緒を無茶苦茶にされているわ」

「ごめん訂正、口も特別製だね。悪い方で」

 

 ハリーは呆れたようなキュンとする顔をして日記を開いた。

 

──トム、僕もミリも準備出来たよ

 

 あぁ、ハリーの筆跡が消えて行く……。

 

──ありがとうハリー。僕の思い出の中に、君たち2人を招待するよ。日記の中に取り込まれるような感覚だけど、擬似的に見せているだけだから、あまり怯えないでね

 

──OK

 

 返事をしたハリーの筆跡が消えていく……。

 

 私がしょんぼりしていると、日記のページがまるで強風に煽られたようにバラバラめくられていく。日記がテレビ画面のように移り変わると、ハリーガ私の手を掴んでその画面に手を伸ばした。

 

 全ての輪郭がぼやけてきて、次にはっきりした時にはホグワーツに居た。

 

 

「ハリー、大丈夫?」

「僕は大丈夫。ここって、ホグワーツだよね?僕ら家にいたのに……」

 

 手の前には校長室があった。

 私たちはどうやら魔法薬学室前の廊下にいるらしい。

 

 すると、扉の隙間からとある人物が出てきた。

 

 

 サラサラと流れる黒い髪。ザクロのように赤い瞳。足運びのひとつから分かる美への理解。指先のひとつ、そして唇から少しこぼれる息は脳みそを焼いてしまう。

 

「ありがとうございました、スラグホーン先生」

 

 くるりと回転したローブの翻りは天国で最初に食べる聖なる晩餐のテーブルクロスのよう。その小さく艶やかな唇から溢れ出た中性的なミステリアスな声。涼しげで端正な響きを持つ一方で、狂気や冷酷さを孕んだような声色が耳を突き抜けて──。

 

「──この麗しい天使が道を歩いているので私は寝転がって床になって踏まれます!!!!!!」

「ミリーーー!!!!やると思った、やると思ったよ!!ごめんね!僕ら突然来ちゃって!」

 

「身長は少し低いけど同い年くらいかな?かわいいね、どうにかして名前を知りたいし」

「真顔で床に寝っ転がる生き恥だけは止めてくれないかな!?一緒にいる僕までひたすらに恥ずかしいんだけど!!!ごめんこの子すごくおかしくって!」

 

 可愛いハリーが私の服を思いっきり引っ張るが私は真剣な顔で床に寝転がっていた。ごめんねハリー、私、この欲望にだけは従いたいと思っているの…!

 

 天使の足が私のお腹を突き抜け、道の先を進んでいった。くぅッッッッ!最高すぎる!!!興奮した!!!

 

「え……?今、ミリすり抜けた……?」

 

 混乱しているハリーが麗しの美と私を交互に見る。

 

「ミリ?」

「あ、うん。だってここ私たちの知るホグワーツではないもの。多分時代的にもっと前なんじゃないかな?」

「そうなの?」

「えぇ。──私があんな美しい存在を見逃すと思って?」

「確かに……」

「私が見たことない同年代ってことは、1971年から1994年の間に居なかったということ。それ以前か、未来か、だけど。スラッギーの名前が呼ばれたってことは過去よね」

「2つ3つ突っ込みたいところはあるけど、うーん、まぁミリだからいいや」

「更に言うならこの系統の顔をお目見えしたことがないので、マグル生まれか末代だわ」

「きっ………………すごいね」

「ありがとうハリー!」

 

 こんな闇を内包していそうな繊細で麗しいお顔。強いて言うならブラック……?兎にも角にも、純血主義の私からすれば純血にこの系統の麗しいお顔は存在しないの。

 後世に、私の時代にいれば……っっっっ!

 

「ミリの推理が合ってるかどうか、一旦彼について行こうか?」

「大賛成!」

 

 やったー!と両手を上げて天才的なアイディアに賛成する。へへ、へへへ、後ろ姿も麗しいね。

 

 麗しの君はスリザリンのローブを着ていたので向かう先はもちろん地下のスリザリン。

 

「僕スリザリン、というか他の寮初めて入ったかも……」

「そうだったの?」

「逆にミリはあるんだ」

「え、うん。全寮には」

「全部?」

「各談話室でしか見られないくつろいでいる姿をこの目に焼き付けないといけないじゃない?」

「同意はしないけどそうだね」

 

 ハリーと一緒にスリザリンに潜り込むと、その談話室にはエデンが広がっていた。

 

「トム、おかえり」

「やぁオリオン。課題は終わったかい?」

「まぁね。今年から始まった選択授業はまぁまぁ外れでしたし、簡単でしたよ」

 

 チカチカと目の前が揺れる。そこには美しさもありながらも子犬のように笑顔を浮かべる少年と、優しそうに微笑む麗しの君。

 

「1943年…っ!」

「計算早いね」

「そりゃもちろん、1929年生まれのオリオン・ブラックか3年生の序盤であれば1943年に決まってるわ!」

「別に決まっては無いけど」

 

 Mr.オリオンの若い頃の姿は美しくて可愛くて完璧で。網膜に焼きつけるしかないのだけど。

 

 それより、それより何。

 

 

「これがトムの姿なんだ〜」

「トムッッッッッッ!!!!!(嘆き)」

「その嘆き声はマートルもドン引くね」

 

 嘘でしょ信じられない。トムってこんな、こんなにも性癖のどツボをネジ締めのごとくぎっっっちぎちに入れてくる。公差±0.05!!!

 

 もう引き抜いても動かないよ。どうしよう。どうして。

 

「どうして文字だけなのッ!!!!!!!」

 

 是が非でも、トムを立体化させたい。心からめちゃくちゃそう思う。この顔面を見れないだなんて人生の損失では!?

 

「ハリー……ハリー……」

「何?」

「──トムを日記から引きずり出したい」

「止めようよ」

「ポケットの中にこんな麗しの君が入っているのも大変に興奮するけど日記の文字は両方消えるし顔を見れない!私に乗り移って貰っても私の記憶は何もない!幸福を感受できない!!!!!」

「逃げてトム……」

「私は…………私は…………………………」

 

 顔を思わず被ってしまった。

 

「ホグワーツに来れてよかった゛゛」

「めちゃくちゃ心が籠ってる」

 

 

「そういえばトム、君はトム・リドルの一団ってのを作ったと聞きましたけど」

「作ったつもりは無いけどね。エイブリーやノットが名前を付けようってなってさ、担がれているだけさ」

 

 満更でもなさそうな顔でトムがMr.オリオンに微笑んだ。貴族にも引けを取らないその笑顔、びっっっっっったびたに汗かいてきた。

 

「レストレンジやロジエールもいるみたいだね。妬けるな。私は入れてくれないのですか?」

「ブラック家の次期当主だろう?発言権が全てオリオンに持っていかれそうだ」

「君たってゴーントの血──」

「──しっ。ダメだよオリオン」

 

 あ、ダメだ。

 尊みの過剰摂取で息ができなくなってきた。右にハリー、正面にスリザリン美。本当に……この世が幸せ……。

 

 メロメロパンチだ。

 官能的で麗しくて、どこか冷たい。そんな気配を漂わせたトムの口から漏れ出る息一つ瞬き一つで私は脳みそをグワングワンにゆらされてスウーピングエヴィルで吸われるみたいで。

 

 ここが世界の始まり。

 

 

「そういえば彼ら、ローブの下にスーツの上着見たいなの着てるんだね」

「ブレザーね。時代によって少しずつデザインが違うの。今のホグワーツではそんなこと無いんだけどね。保温の魔法が無かったらしんどかったかもしれない」

「ミリ寒いの苦手だもんね」

「マダムマルキンの店でブレザー無くなっているのに気付いてびっくりしたかも。後で家を探してみたらブレザー出てくるはずだから、ハリーも着てみてね」

「わお、まるで君の家の話をしているみたい」

「???ハリーとリリーと私の家でしょ?」

 

 ハリーは私を哀れみの目で見たあと、トムの方へ向き直った。

 

 好き。ただそれだけは確かだ。

 

「あ、オリオン。名前が決まったよ」

「名前?」

「見てて……」

 

 Tom Marvolo Riddle

 

 

 文字が入れ替わる。

 

 

 I am Lord Voldemort

 

 

「私は──ぼうるでぃもあーと」

「違うじゃん!?ヴォルデモートだよヴォルデモート」

「ごめん綴りが……イギリス英語所見の難しい文字はちょっと……」

 

 それにしてもヴォルデモートってトムだったんだ?

 なんということでしょう。

 

「私ヴォルデモートに殺されたって名言していいかな?」

「……いいんじゃない?」

 

 諦めたような声でハリーが返事をしてくれたので、私は心臓を奪われてしまいました。

 

「ヴォルデモート……フランス語で『死からの逃避』という言葉に似てますね?」

「僕に、死は似合わないだろう。君もそう思うだろう?」

「ええ、永遠に」

 

 

 

 

 ==========

 

 

 

 

「………………は!!!」

「あ、おかえり。気絶してたよ」

「あんなガッツリ美の暴力で殴られたら気絶位するわ……っ!!」

「トムが『僕の記憶は楽しめたかな?』って言ってるよ」

「すごく楽しめたって、言っておいて…私今手と足と喉と心臓と膝が震えてて何も書けない」

 

 

 トムがヴォルデモート……。

 あの麗しい姿が歳をとって闇の魔術の王にでもなった姿……は、はわ……そんなの……麗しいという言葉の荷が重い……。

 ひ、ひぃ……。

 ヴォルデモートに憧れるヴォルちゃんの気持ちがすごくよくわかる。あんだけ醜い姿をしていたら仕方ないよね。

 

 私は転がり落ちるように扉を開けた。

 

 

「──ねぇシリウス!私の死因ヴォルデモート卿だったかも!!!」

「今かよてめぇ!!!!!!!!!(大声)」

 

 シリウスはヴォルデモート卿のご尊顔を知っているのであろう。今更の私の気付きに、怒声が届いた。

 

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