千歌ちゃんハッピーバースデー!

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高海千歌生誕祭2019

「千歌、お誕生日おめでとう」

「果南ちゃんありがとう〜!」

「はい、誕生日プレゼント」

「わぁ、ありがとう〜──って、何でワカメなの!」

「え、美味しいじゃん」

「美味しいけど! 確かにワカメは美味しいよ⁉︎ でも誕プレにワカメ贈るってどうなの!」

「わ、分かった分かった。冗談だってば。ちゃんと用意してるから」

「ホントに? なーんか果南ちゃん信用できないんだよね……」

「酷いなぁ、長い付き合いじゃん」

「だからこそだよ。果南ちゃんって案外ずぼらな所あるし、なんならチカの誕生日も昨日くらいまで忘れてそうだもん。で、曜ちゃんとかダイヤさんに言われて思い出したみたいな、ね」

「…………」

「え、もしかして図星……?」

「そ、そんな訳ないじゃん。私が千歌の誕生日忘れてるなんてさ〜」

「……怪しい。ホントに覚えてたかどうかは、プレゼントで判断するからね! ──ちなみに曜ちゃんは、梨子ちゃんと一緒に作ったみかんのドライフルーツ入りの特製クッキー作ってくれたよ!」

「二人とも、レベルが高すぎる……」

「ん? 何か言った?」

「いーやー何にも!」

「まったくもー何でみかんの旬って冬なんだろ。チカの誕生日、いっつもみかん食べられないんだよねー」

「でも、サザエの旬って今だよね。千歌が羨ましいよ」

「いやいや、果南ちゃんの誕生日こそみかんが旬じゃん。誕生日に美味しいみかんが食べられるなんて、果南ちゃんは幸せ者だよね〜」

「いや、私別にそこまでみかん好きじゃないし」

「私も別にそこまでサザエ好きじゃないよ?」

「…………」

「…………」

「──あ、」

「どうしたの?」

「千歌へのプレゼント、あるじゃん。ピッタリなのが」

「え、何々⁉︎」

「そりゃ私と言えばやっぱ──」

「ワカメとハグ以外で果南ちゃんがくれるプレゼントってどんなの⁉︎」

「…………えーと」

「うんうんっ!」

「………………ハグ」

「ハグはいつもしてるじゃん! 特別感ないよ!」

「じゃあ、特別感あるハグならいい?」

「特別感あるハグって?」

「力一杯抱きしめる!」

「死んじゃうよ! 一年で一番楽しい日がお葬式ムードになっちゃうよ!」

「そこまで力強くないよ、失礼な」

「もういいよ果南ちゃんなんか! どーせ何も用意してないんだから! 代わりに鞠莉ちゃんにすっごいプレゼント貰うもん!」

「む……鞠莉に負けるのは何か悔しい。千歌は何か欲しいモノとかないの?」

「みかん! ……だけど、売ってないんだよね〜……」

「旬じゃないからね」

「旬じゃないのだ」

「千歌がみかん好きなのはよーく知ってるけどさ、他にもあるでしょ?」

「うーんそうだけど……ってゆーか果南ちゃん、もうプレゼント用意してないの隠す気ないよね?」

「うん。正直この前まで忘れてた」

「やっぱり!」

「でも鞠莉のプレゼントで私より喜ばれるのヤだから、絶対千歌を大喜びさせる」

「変な所で負けず嫌いなんだからもぉ〜……」

「あ、じゃあ今から釣りしない? 新鮮な魚捌いてあげる!」

「え〜? それって、果南ちゃんがやりたいだけなんじゃないのー?」

「む……じゃあダイビングしよ! 暑いしちょうどいいじゃん!」

「それはもう、絶対果南ちゃんがやりたいだけだね!」

「ワガママなんだから……」

「私、誕生日だもん! 私の希望を聞いてよ!」

「……やっぱりハグしかなくない?」

「果南ちゃんは選択肢少なすぎるよ! 仮にも三年生だし、華のスクールアイドルなんだよ⁉︎」

「も〜うるさいな〜。──ほら、ハグッ」

「ムギュ」

「よしよし、昔から千歌は変わらないんだからさ〜」

「私だって、もう高校生だもん! 子供じゃないよ!」

「あれ、じゃあやめちゃう?」

「……やめないで!」

「はいはい、まったく、千歌はいつまで経っても甘えん坊なんだからさ〜」

「ううう〜……! 違うもん!」

「ふふ、どうせ誰もいないんだから、存分に甘えていいんだよ?」

「果南ちゃんのバカー!」

「ハグハグ。ちゃんとお祝いしてるよ。おめでと、千歌」

「特別なんだから〜!」

「はいはい」


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