本編の『このふたりの男女に祝福を!』の番外編

今日は駄女神様の誕生日!

世界中のアクシズ教徒達は是非!見に来てください!



さてと、逃げるか

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遂にやりきれました。

過去最高に文字数が多いです。

アクアは自分の押しキャラなんで、この日をずっと待っていました。



この素晴らしい駄女神様に誕生日会を!

カズマ「めぐみん、ダクネス。今日集めたのは他でもない。来週、アクアの誕生日がある。だからそれの話し合いをしとこうと思う」

 

めぐみん「え、アクア来週に誕生日があるんですか?」

 

カズマ「ああ、誕生日に出す料理や、プレゼントは何にするかも、話し合いたいって思ってさ、アクアが今いないこの時間に集めたんだ」

 

夕飯にはまだ早い時間帯

アクアが出かけてる今を見計らい

めぐみん達と居間に集まって話し合いをする

 

ダクネス「料理は、……アクアは蛙の唐揚げが好きだったな」

 

めぐみん「それと、霜降り赤ガニも好きでしたね」

 

ダクネス「あ、後カズマが作ったチャーハンも好きだったな」

 

カズマ「あいつよく食べるからな、たくさん用意しとかないと」

 

めぐみん「あとお酒も……あの…特別な日ですから私も飲んで」

 

カズマ「駄目」

 

めぐみん「……ですよね」

 

たく、どさくさに飲もうとするな

 

カズマ「後誰かしら呼ぼうか。俺達だけで祝うんじゃなくさ」

 

ダクネス「私はクリスを呼ぼう」

 

めぐみん「それなら私はゆんゆんを」

 

カズマ「じゃあ俺はウィズとダスト達を呼ぶわ」

 

話し合いは順調に進んだ

あいつがいつ帰ってくるか分からないからなるべく早く終わらせたいところだ

 

ダクネス「後はプレゼントか」

 

めぐみん「アクアが喜びそうな物と言ったら」

 

ダクネス「酒」

 

めぐみん「きれいな石」

 

ダクネス「宴会芸に使う小道具」

 

めぐみん「……お酒と石は却下ですね」

 

ダクネス「それ以前にアクアが喜びそうな物が皆女の子らしくないな」

 

めぐみん「アクアですからね」

 

ダクネス「そうだったな」

 

納得の仕方がひでえ

この場にいないアクアを少し不憫に思うな

 

カズマ「お前ら、何か勘違いしてないか?」

 

めぐみん「勘違い?」

 

カズマ「ああ、お前ら……貰うプレゼントに希望とかあるか?」

 

めぐみん「そうですね。私は爆裂魔法をより強く撃てるように、爆発系統の魔法の威力をあげる杖が欲しいです。ああ!何回も爆裂魔法を撃てるように、マナタイトをっていうのも捨てがたいですね!」

 

ダクネス「私は、その…、もっとモンスターの攻撃を受けても耐えられるように頑丈な鎧が!!……頑丈と言うことは、何度も何度も強い攻撃を受けても問題ないと言う事で!…攻撃を受ける大義名分が!!ハァ…ハァ…ハァ!」

 

カズマ「おい、数十秒前に自分達が言ったこと忘れんな!」

 

お前らの欲しがってるやつもどこにも女子らしさの欠片もねえじゃん

 

ダクネスの奴に限っては性癖が出てるわ!

 

カズマ「はあ……、じゃあそれ以外の物を貰っても嬉しくないのか?」

 

めぐみん「いえ、そんなことはないです。ただ、気持ちの込もった物を貰うのはとても嬉しい……あ!」

 

ダクネス「余程困るものじゃ無かったら貰う側としたら嬉しいと……!」

 

どうやら気づいたみたいだな

 

カズマ「そ、……大事なのはあげる側が貰う側に何を送ろうが、気持ちを込めた物をあげること。そもそもプレゼントってのは、有形無形に関係なしに、相手に気持ちを贈るものの事を言うんだ」

 

って、何かの本に書かれてた事をそのまま言った

 

めぐみん「そうですか。……それなら当日までに決めておきます」

 

ダクネス「私もそうすることにしよう」

 

手な感じで話し合いが終わると

 

アクア「ただま〜、あれ?みんな集まって何してるの?」

 

まるで狙ってたかのように、女子らしさの無い認定されてるやつが帰ってきた

 

あっぶねえ……!

 

カズマ「いや、今日の晩飯何にしようか話合ってただけだ」

 

アクア「あ、じゃあ鍋にしない?材料買ってくるからさあ」

 

めぐみん「あ、それなら私が買ってきますからアクアは休んでてください。最近忙しそうでしたので」

 

アクア「別にそうでもないわ。最近よくアクシズ教の教会に言ってエリス教徒にどう鉄槌をくだそうかって話し合っていただけだから」

 

カズマ「お前そんなことしてたのか!?」

 

まじでこいつろくな事しかしないな

 

カズマ「お前、そのうちまじで俺がアクシズ教徒滅ぼしに行くからな」

 

アクア「やめて!私の信者滅ぼそうとしないで!カズマが言ったら本気でやりそうで怖いから!」

 

俺こんなやつの為に誕生日会やろうとしてんのか

 

カズマ「はあ〜」

 

アクア「どうしたの?ため息なんてついて。運気が逃げちゃうわよ」

 

チッ、誰のせいだと思ってる

 

カズマ「しかしなあ」

 

俺はアクアの方をチラッと見た

 

アクア「なになに、私の顔なんか見て。もしかして見とれちゃったの?クスクス」

 

アクアが冗談ぽく言ってきた

 

カズマ「いや、めぐみんとダクネスの言うとおり。お前女子っぽくないなって思って」

 

アクア「何ですって!めぐみん!ダクネス!本当にそんなこと言ったの!」

 

めぐみん「な、ち、違いますよアクア」

 

ダクネス「あ、ああ、私達はただ、アクアが好きそうなものが皆女の子らしくないって言っただけで」

 

アクア「それ言ってるようなものじゃない!」

 

めぐみん「ちょっとカズマ!余計なこと言わないでくださいよって、耳ふさいで聞こえないふりしないでください。カズマ!カズマああああ!」

 

俺は耳を塞ぎながら今晩の飯の支度を始めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「急に昼寝しろって、どうしたのよ」

 

カズマ「いいから寝ろ」

 

現在アクアをアクアの部屋に連れてきて眠らせようとした

 

アクア「いやよ、眠くないもの、急になんなの……は!まさかカズマ!あんた、私を無理やり眠らせて、人には言えない事をするつもりね!エロ同人みたいに!」

 

カズマ「いいから寝やがれ!」

 

クソ、一向に眠ろうとしないな

かくなる上は 

 

 

カズマ「アクアアクア」ツンツン(肩を突っつく)

 

アクア「え?」

 

カズマ「『カズキック』!」

 

アクア「ゴフッ!」

 

俺は油断したアクアにパンチをくらわせた

 

アクア「パ………、パ…ンチ、……じゃ…な…い……の」コト(倒れた音)

 

カズマ「ふう〜、一丁上がり」

 

少しやりすぎた気はするが、まあいいか

大事な所は避けたから

 

カズマ「さてと、準備準備♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「う……ん、………あれ?ここは…」

 

目を覚ましぼんやりしてたが、だんだん頭が冴えてきてここが自分の部屋に気づく

 

外を見るともう暗くなってる

 

アクア「「!」」

 

私は慌てて自分の体中を触る

 

少し触ったが、何かされた形跡が無かったことに安堵感をいだいた

 

アクア「それにしてもあんの鬼!良くも人を殴って無理やり眠らせたわね!」

 

絶対に許せない!

これは同じように殴らないと気が収まらないわ!

 

そう思って部屋から出たけど

 

アクア「……、暗いわね…」

 

私は部屋の扉を開け廊下に出たけど、廊下には電気がついておらず暗かった

 

アクア「変ね、いつもだったらこの時間には消さないはずだけど、うん?」

 

よく見ると1階に続く階段から光が漏れている

 

アクア「カズマ達下にいるのかしら」

 

そう思った私は階段の手すりに手をかけ降りていくと

 

 

 

 

 

 

 

 

カ・め・ダ・ゆ・ク・ウ・ダ・キ・テ・リ

「「「「「おめでとう!」」」」」

パーンパーンパーン(クラッカー音)

 

1階に降りた瞬間クラッカー音と一緒に、カズマ達と知り合いの冒険者達が一斉に『おめでとう!』って、言われた

 

え?何?今日って、何かの記念日だったりする?

あ、あるとしたらあれか

 

 

めぐみん「アクア、誕生日おめでとうございます」

 

アクア「え?」

 

ダクネス「カズマから聞いたぞ。今日が誕生日だったんだな。何だ、全然言わないからカズマが言うまでアクアには誕生日がないかと思ったぞ」

 

キース「まあ俺達はカズマに誘われて来たわけだが」

 

ダスト「ちゃんと祝うぞ」

 

リーン「後日頃のお礼も兼ねてね」

 

テイラー「今日は呼んでありがとな」

 

ウィズ「アクア様、おめでとうございます」

 

アクア「えっと……」ポリポリ(頬をかく)

 

クリス「ちょっとゆんゆん、そう固くならないでよ」

 

ゆんゆん「だ、だって、……、お、お友達の誕生日会に、……よ……、呼ばれるだけじゃなく……こ、…こうして、参加も……で……、できる……なんて……」

 

めぐみん「ゆんゆん、ボッチが出てますよ」

 

………

 

こういう時どうすればいいか私分かるわ

 

アクア「もう!とにかく楽しんじゃえ!!」

 

そう言って私はお酒の入ったグラスを持った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし!

楽しんでるみたいだな

 

アクア「ん、美味しい。出されてる料理皆好物の物ばかりで幸せ♡」

 

カズマ「分かっていたが、よく食うな」

 

ウィズ「あのアクア様」

 

アクア「ふご?」

 

ウィズ「誕生日おめでとうございます。これ……私からのプレゼントです」

 

そう言ってウィズは包装紙を巻いたプレゼントを渡した

 

アクア「あ、ありがとうウィズ。じゃあ開けるね」

 

アクアがそう言って包装紙を剥がすと中身は

 

銀色のブレスレットが入っていた

 

アクア「うわ〜、キレイ。本当にありがとね」

 

ウィズ「いえ、喜んでもらえて良かったです」

 

カズマ「あれ?ウィズ、お前今週赤字って言ってたけど、生活大丈夫か?」

 

ウィズ「だ、大丈夫です!当分砂糖水で生活すれば何とか生きられます」

 

カズマ「いや無理するな!」

 

プレゼントの為に生活が苦しくなるって、もう少し自分の所持金考えてプレゼント選びしろ

 

アクア「と、とにかくありがとね(汗)。これほんと大事にするからね」

 

自分の為に生活が苦しくなった事への罪悪感とプレゼントを貰った事への感謝の念があるようで、苦笑いして受け取るアクア

 

ダスト「うんじゃあ、次はこっちな」

 

ダストがそう言うと、包装紙に巻かれた酒をアクアに渡す

 

アクア「わあ、ありがとう。これで私のお酒のストックが増えるわ。でもこれ高かったんでしょ?」

 

ダスト「なあ〜に、気にすんなって」

 

ダストがどうってことないと言うが、後ろにいるダストのパーティメンバーがダストを睨んでる

 

テイ・キー・リー「「「(調子のんな!カスが!)」」」

 

後から聞いたが

プレゼントを買う金が無いバカの為に全員で金を出してプレゼントを買うことにしたらしい

 

なおそのバカはこのあとパーティメンバーにボコボコにされたみたいだ

 

クリス「じゃあこれはあたしからアクアせ……、さんに」

 

一瞬先輩って、言おうとしたクリスもといエリス様はすぐに言い直し、包装紙に巻かれた箱をアクアに渡す

 

アクア「わあ〜、何が入ってんだろ」

 

アクアが楽しみとばかりに箱を開けると

 

アクア「……銀ナイフ?」

 

クリス「うん。あたしが普段使ってるダガーと同じく、エンチャントが出来て、女神エリス様の加護のお陰で持ち主の運気を上げてくれる代物何だ」

 

カズマ「運が絶望的に低いお前にはピッタリな代物じゃん」

 

クリス「アクアさんって、そんなに運が悪いの?」

 

カズマ「ああ、よくダンジョン行くと俺達は罠に掛からないのにこいつだけ掛かったり、2択でこいつが選んだ所だけ何かしらの不幸があったり、限定販売してたケーキ、コイツの番になった時には売り切れてたり、クエスト請けたら最低1回以上の不幸にあったり、1人だけ爆発に巻き込まれたり、アンデット引き寄せて迷惑かけたり、他には」

 

めぐみん「カズマ、そのへんにしてあげて下さい」

 

めぐみんに止められアクアの方を見ると

 

アクアが床にうずくまっていた

 

俺が言ってた自分の不幸を思い出して

心にグサグサきたんだろ

 

クリス「と、とにかくエリス様の加護が付いてるそのナイフが、アクアさんを守ってくれるよ」

 

アクア「ほんと?クリスありがとうね」

 

少しは運気が上がると聞いて嬉しそうに笑うアクア

 

カズマ「なあ、これ本当に効果あるのか?」

 

クリス「効果あるよ………多分」

 

多分さっき俺が言ってたアクアの不幸を聞いて

自信が持てなくなった様だ

 

なおアクアの運気は上がらなかった模様

 

ゆんゆん「あ、あの、……ア…アクアさん…」アセアセ

 

めぐみん「ゆんゆん、落ち着いて下さい。ほら、一緒に渡しましょう」

 

緊張してるゆんゆんと一緒にめぐみんが箱を渡してきた

 

アクアが、礼を言って開けると中身は

 

アクア「アクセサリーだ。キレイ〜」キラキラ

 

赤色の

いや、紅色をしたアクセサリーを持ってアクアの目がキラキラしてる

 

めぐみん「ゆんゆんと一緒に選びました。いつもアクアが使ってる杖につけると、魔法の効果が高まります」

 

装備品か

めぐみんが選ぶプレゼントにしてはまともだな

あ、ゆんゆんが一緒だからか

 

めぐみん「本当は爆発系のポーションをプレゼントしたかったんですが、ゆんゆんに止められて」

 

ゆんゆん「当たり前でしょ!誰しもめぐみん見たく爆発バカじゃないのよ!」

 

ナイスゆんゆん

 

てかめぐみんはなんてものをプレゼントしようとしてた

 

ダクネスが貰っても困らない物にしろって言ったのに、危険物プレゼントするな!

 

気持ちが込もった物なら爆薬でもいいってかあ?

 

ふざけんな!

 

ダクネス「では最後は私だな」

 

今まで会話に入って来なかったダクネスが、冬将軍の人形を持ってきた………うっ……

 

ダクネス「これは、私からのプレゼントだ、受け取ってくれ」

 

アクア「ありがとうダクネス!……カズマ?」

 

冬将軍の人形を見て顔をしかめた俺に声を掛けてきた

 

めぐみん「あ〜、そういえばカズマ、昔冬将軍に殺されかけたことがありましたね」

 

アクア「あ〜、だから顔色が悪くなったのね」

 

カズマ「別に冬将軍が怖い訳じゃない。ただ、……あの時は本当に殺されかけたから苦手意識が」

 

アクア「ちなみにまた冬将軍と対峙したらどうする?」

 

カズマ「倒す!やられっぱなしは嫌いだからな」

 

あの時の俺達は力不足だったが

今なら勝てると思う

 

アクア「………言うと思った」

 

アクアが呆れ顔で言ってきたが

どこか笑ってるようにも見えた

 

アクア「もし、その機会が来たら、私も戦ってあげるわ」

 

カズマ「ああ大丈夫だ。お前が拒否しても一緒に戦うことにはなるから」

 

アクア「ごめんやっぱり戦いたくない」

 

カズマ「お前に拒否権はない。せいぜい二度と戦う機会がありませんようにって、祈っとくんだな」

 

そんな風にアクアと軽く雑談しながらも、俺達は誕生日会を過ごしていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「う〜〜ん、誕生日会は成功だったな」

 

今俺は、自分の部屋にいる

あの後俺達はバースデーケーキを食べたり酒飲んだりして満喫していたが

 

誕生日会を初めて4時間経つ頃にはダスト達のパーティとウィズは帰っていった

 

片付けが凄く大変だったが、クリスとゆんゆんも手伝ってくれたお陰で片付けが早く終わった

 

ちなみにクリスとゆんゆんは屋敷に泊まると言う事で

現在互いの親友の部屋に寝ている

 

カズマ「そういえば俺、渡すの忘れてたな」

 

後でプレゼントを渡すつもりだったのに忘れてた

 

仕方ないか

明日にでも渡そ

そう思って寝る準備をしようとすると

 

 

コンコン

 

 

カズマ「ん?」

 

俺の部屋のドアに誰かがノックしてきた

 

アクア「カズマ、今いい?」

 

アクアか

もう寝てる頃だと思ったが起きてたのか

 

カズマ「ああ、鍵開いてるから勝手に入れ」

 

俺がそう言うとアクアが部屋に入ってきた

 

カズマ「それで、……俺に何か用か?」

 

アクア「カズマ、………いろいろ言いたい事はあるけどまず私の質問に答えてくれる?」

 

アクアが改まった様子で俺に言ってきた

 

アクア「どうして、…………今日、………私の誕生日会を、………それ以前に、……なんで今日が私の誕生日なの?」

 

アクアが恐る恐ると聞いてきた

 

カズマ「アクア、…………1年前の事覚えてるか?」

 

アクアの質問に俺は目をつむり

 

あの日のことを思い出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「ん?なあアクア。お前の冒険者カードには、お前の誕生日が書かれてないんだが?」

 

アクア「ああ私、自分がいつ生まれたのか分からないの」

 

カズマ「分からないってあるのか?」

 

アクア「大体の神は、自分がいつ生まれたのか分からないわよ。自然発生みたいに生まれるから」

 

カズマ「自然発生って、……雑な生まれ方だな」

 

アクア「どうでも良いじゃない。それより早くギルドにいきましょ」

 

カズマ「あ、まて」

 

アクア「私が先に着いたら、お酒、奢って貰うわよ」

 

カズマ「はあ?ふざけんな!逆に早く着いてお前におごらせてやるわ!」

 

アクア「上等よ!絶対におごらせてやるわ」

 

 

その後はアクアが支援魔法を自分にかけて勝とうとした事で俺の怒りを買って、持ってたロープで縛って勝った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「あの時の俺は、そんなに深く考えなかった。けどな、後になって思ったんだ。お前みたいなバカに誕生日がないのはなんか……、かわいそうだなあって、思ってしまったんだよ」

 

アクア「……」

 

アクアがした質問に俺は答える

アクアは黙って聞いていた

 

カズマ「誕生日って言うのは、そいつが生まれた事に感謝して、祝う日でもある。お前にも、そんな日があった方がいいって、俺の勝手で決めた事だけどな」

 

アクア「……そう」

 

これまで俺の話を聞いていたアクアが返事をした

 

カズマ「今日をお前の誕生日にしたのは、俺にとっても特別な日だからな」

 

俺はしみじみとアクアに言った

 

アクア「……それって、……今日は、私とカズマがこの世界に来た日だから?」

 

カズマ「お前、覚えてたんだな。普段覚えてる事が苦手なお前が」

 

俺は少し苦笑して言った

 

カズマ「お前の言うとおり、今日は俺とお前がこの世界に来て丁度1年たった日。もっと言うと、冒険者登録をして冒険者になって、パーティを結成した日でもある」

 

さらに俺は言い続ける

 

カズマ「今まで日本に住んでた俺と、今まで女神をやってたお前にとっては、二度目の人生だ。俺は日本に居た時の記憶があるから、この世界での俺の誕生日は日本基準。誕生日が分からないお前は、二度目の人生が始まった1年前の今日って事にした」

 

まあ、ちょっと誕生日の極め方が単純な気がするけどな

 

アクア「カズマも、……祝いたかったの?……私が生まれた事に」

 

カズマ「祝いたかったって、言うより俺は、……お前にも誕生日があった方が良いって思っただけだ。

ただ、……まあ、……少しは、……思ったけど」

 

少し恥ずかしいな

こんなこと言うのは

 

アクア「ふっ」

 

アクア「ふあっはははははははは」

 

カズマ「な、何がそんなに可笑しい!」

 

突然笑い出したアクアに思わず怒った

 

アクア「だ、だって、あれだけ建前言っといて、本音をボソっと言っちゃうんだもん。ツンデレ!カズマのツンデレ!滅多に見れないからかなりレアね!」

 

こいつ今すぐ2階の窓から突き落とそうか?

 

カズマ「ど、どうだっていいだろ、俺の本音なんて。それよりどうだったか。初めての誕生日に誕生日会は」

 

アクア「すっっっっっごく楽しかったわ!誕生日の人はあんな感じで過ごすんだなって、思ったわ」

 

カズマ「もう今からでも来年の誕生日が待ち遠しいだろ?」

 

アクア「うん!」

 

カズマ「そうだろ。誕生日が終わると来年が待ち遠しくなるのは誕生日あるあるだからな」

 

アクア「そういえば今更だけど、なんで私を眠らせたの」

 

カズマ「いやだって当日、お前がでかけたら誕生日会の準備しようと思ったのにお前が家に残るから無理やり眠らせてから準備を」

 

アクア「だからって、もうちょっと他になかったの!」

 

カズマ「いやほんとに悪かったって」

 

少し面倒くさいなこいつ

まあ、俺のせいだけど

 

カズマ「ああそうだ、忘れるとこだった」

 

俺はそう言うと机に置いてあるプレゼントを巻いてある布を取る

 

カズマ「お前に渡すはずのプレゼント。忘れてたわ」

 

そう言ってアクアにプレゼントを巻いた布を渡す

 

アクア「カズマが、私に?」

 

カズマ「開けてみてくれ」

 

俺がそう言ってアクアは布を取る

 

アクア「……これ、髪飾り?」

 

アクアにあげたプレゼントは水色の羽衣を模した形をしている

 

カズマ「俺の手作りだ。気に入ってくれたか?」

 

柄にもなく手作りをプレゼントした

 

そもそも手作りのプレゼントなんて初めてだ

 

アクア「これ、……、手作りなの?」

 

カズマ「ああ、どうせプレゼントするなら、送る相手に気持ちを込めた物にしようって、思ってな。気持ちを込めるって言ったら手作りが一番だ」

 

よくもまあこんな恥ずかしい事普通に言えたな俺

 

カズマ「お前、女の子らしくないって、言われてたからこれ付けて、女の子らしくなれよ。あれ?」

 

アクアの方を見るとアクアがうつむいている

 

カズマ「どうしたアク……」

 

うつむくアクアに近づいて顔を見ると

 

 

アクア「うっ、ふっ、うぐっ、ううぅ」

 

 

アクアが泣いていた

 

 

 

カズマ「どうしたアクア。……もしかして、気に入らなかったのか?」

 

アクア「ふぐっ、違うの、ふっ、ひぐ、……カズマがくれた、ふぐっ、プレゼントが、うっ、……、凄く、ひっ、嬉しくて、ううぅ、涙が、ひぐっ、止まらないの、…、あぐっ、」

 

どうやら俺があげたプレゼントを大変気に入ったようだ

 

作ったかいがあって良かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「落ち着いたか?」

 

アクア「うん」

 

しばらくアクアは泣いていたが泣き止んだ

 

アクア「カズマ、ありがとうね。この髪飾り、大切にする」

 

プレゼントにあげた髪飾りをつけてアクアが言う

 

アクア「ど、どうかな?」

 

カズマ「ん、良いじゃん、似合うよな、さすがは俺が作った物だ」

 

普段自画自賛なんかしないが

 

自画自賛するくらい似合ってた

 

アクア「あ、そうだ。ちょっと待ってて」

 

そう言うとアクアは部屋から出て行った

 

 

しばらくすると、アクアが戻って来た

 

片手には酒瓶を持ってた

 

アクア「本当はね………今日、パーティを結成して1年が経った記念日だから、皆でお酒飲もうって思ってたけど、いろいろあったからすっかり忘れてたから………、今から飲もう」

 

そう言って俺に湯呑を差し出して来た

 

カズマ「今からか?

明日で良くないか?皆で飲むなら」

 

まあめぐみんはまだだめだが、特別に一杯くらいは飲ませても良いかもしれないが

 

アクア「いや、今飲みたいのよ、私は」

 

カズマ「そもそも今日はお前の誕生日って、事で飲んだからもういいんじゃないか」

 

アクア「あれは私の誕生日って、事で飲んだ訳だから、パーティ結成記念日って事で飲んだ訳じゃないからノーカンよ」

 

こいつただ飲みたいだけじゃないか?

 

アクア「それに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「今は…………カズマと………二人っきりで飲みたいの………………だめ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「………はぁ」

 

俺はアクアが差し出した湯呑を受け取ると

 

カズマ「さっきたくさん飲んだから、少しだけ飲むくらいで良いなら………飲んでやるよ」

 

酒瓶をとって酒を入れる

 

アクア「ええ………それでもいいから………一緒に飲みましょう」

 

アクアが嬉しそうに笑う

 

はぁ〜

 

我ながら自分の甘さには呆れるな

 

こいつのこんな顔を見たらなんかもう、どうだって良いって思ってしまうな

 

俺はアクアの湯呑に酒を注ぎ

お互い湯呑を持って

 

カズマ「じゃあ、アクアの誕生日改めパーティ結成記念日に」

 

アクア「……乾杯」

 

屋敷の中は静まり返り

屋敷の一室だけ明かりがついている

 

向かい合ったふたりの男女は、互いの湯呑を

 

カチン

 

ぶつけ、酒を飲む

 

湯呑をぶつけた事で出た音は

 

暗く広い屋敷中に、広まった

 

まだ今日は終わってない

 

湯呑を持って、酒を飲むふたりの男女は

 

日付が変わっても、飲み続けるのだった

 

 


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