戦国時代、それは、遠いはるか昔の東国にて起きた百年戦争。
それは、孤独な大陸国家として独立をしていた。
だが、孤独という大陸国の中でも統治をする天下王を決める唯一の絶対制度。
その制度があるからこそ、我こそはという名だたる武将たちが犇(ひし)めき合っていた。

その中でも、ある者が命を途にしても戦い続けることを決めていた。
その者の名は、佐竹皇騎(さたけおうき)。
ごく普通に戦うことでごく普通に生活をするごくありふれた人間でもある。
主に忠誠を慕い、忠実に命令を真っ当に尽くし、そして、その者は、戦場の地に残した。

生気が枯れ果てた故郷に、紅の刀剣をその地に刺し残した。

『転生流 真打 佐竹ノ剣・月紅(げっこう)』

刀身の背に刻まれたその刀の名が血に染まり、そして、皇騎の身体も同じように生気も肉体に流れる血脈も、命の灯がいとも簡単に消えてしまった。

皇騎の命だけは、その地から消えてしまった。
  転生主人公は、元武士。
  武士は食わねど高楊枝2019年08月03日(土) 14:00
  高望みすれば煙は立たぬ
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