イケメン(葉山隼人)に転生した

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葉山隼人に何も知らないパンピーを入れてみただけ


転生特典は美人幼馴染姉妹で間違っていないだろうか

転生したらイケメンだった。

前世でさんざん呪い、爆発しろと願った存在であるイケメンに転生してしまった。

おまけに家は弁護士をやっている父で、美人幼馴染姉妹までついている。

 

ーーなんだこの主人公ポジション

 

うますぎだろ。ハーレム形成とかやっちゃって構わんのだろう?

俺の嫌いなものランキング第一位はイケメンだったが、自分がそうなってしまえば話は別だ。

 

今度の人生、前世非リアだった分まで十二分に謳歌してやるぜ。

 

で、イケメンムーブってどうすればいいの?

 

 

 

 

 

幼馴染が天才シスターズな件について。

 

幼馴染妹である雪ノ下雪乃は俺と同い年。

こちらは純粋で毒舌で負けず嫌いというかわいらしい女の子。

あと、曲がったことが大嫌いで、ちょっとトランプでイカサマしたのがばれると猛烈に批判してくる。

でもかわいいねって言ったりするとそれなりに照れてくれるJSである。

 

「……雪乃ちゃんもうチェス飽きたんだけど」

 

「勝ち逃げは許さないわ」

 

勝ち逃げも何も俺の全勝なのだが雪乃ちゃんは負けず嫌いなのでそんなこと聞いてはくれない。

その後、雪乃ちゃんは全敗を喫して涙目になるのはいつもの流れである。

 

 

 

一方の幼馴染姉、雪ノ下陽乃こちらはやべぇ。

自分がかわいいということを理解し利用する。理想の美少女を全くほころびなく演じ周りに取り入り果てには利用する。

加えて彼女は天才だ。何においても彼女に敗北を与えることはかなわず、ぼこぼこにされる。

俺も雪乃ちゃんもなんど陽乃さんに負かされ泣かされたことかわからない。完全無欠の美少女JCなお、かわいげはない模様。

 

「ぜぇぜぇ、陽乃さん、も、むり」

 

「えー、情けないぞ隼人ー。私からまだ一ポイントも取れてないじゃん」

 

「陽乃さん、テニス強すぎ」

 

まぁ、この少女、何においても強すぎるのだがそれは今更である。

 

「私から一ポイントでもとったら何でも言うこと一つ聞いてあげる。無理だったら一週間私の下僕ね」

 

「言ったな!」

 

案の定一ポイントもとることができず下僕になった。雪乃ちゃんに白い目で見られた。

 

 

 

そんな俺の身の回りであるがなかなか大変だったのである。

イケメンだったら世の中イージーモードじゃなかったのかちくしょう。

 

まず、俺の通う小学校で、いじめが発生したのである。

しかもいじめの対象が雪乃ちゃんだったのだ。

これは助けて雪乃ちゃんに惚れられるルート突入と安易に考えられるほど俺を取り囲む環境は優しくなかった。

 

雪乃ちゃんをいじめからすぐに救い出すことを許さなかったのは家だった。

家に傷をつけることが許されない立場に俺たちはいたのだ。

加えていじめというものは表側からどうにかしようとしても裏側へは届かずより陰湿なものへとなってしまう。

 

理由が何だったかなどわからない。クラス一イケメンである俺との距離が近いとか、クラスのリーダー格の少女の好きな男の子が雪乃ちゃんことが好きだったとかそんな理由だったと思う。

 

イケメンがイケメンな方法で雪乃ちゃんを助けることはできない。

だから、俺はブラックなイケメンになることにしたのだ。

 

「隼人がこんな悪い方法実行するなんて意外だったなー。ちょっと見直した」

 

「世の中の理不尽さと自分の無力さならいつも陽乃さんに教えられてますから」

 

「生意気。……でも、雪乃ちゃんを助けるために私とその周りの力を使うなんてねー」

 

そう、俺は雪乃ちゃんを助けるために俺の人脈を使った。それが陽乃さんである。正面からいじめグループをつぶすのは難しい。なら、こちらも裏から陰湿な手を使っていじめグループを消せばいい。

その代償として俺は陽乃さんに借りを作った。

だが、求めていたいじめグループの転校という結果は得ることができた。十分である。

 

「借りはそのうち返します」

 

「いーよ別に。かわいい妹のためで、隼人の頼みだし。このことを知ったら雪乃ちゃんも隼人に惚れちゃうかもね。私の雪乃ちゃんはあげないぞ」

 

「なら、雪乃ちゃんだけじゃなくて陽乃さんも俺のとこに来てくださいよ」

 

堂々とした浮気発言。イケメンにあってはならない言動であることは承知しているが今の俺はブラックイケメンを志すもの。

 

「あはは、隼人にしては面白い冗談だね」

 

「あ、そうだ。雪乃ちゃんには僕が悪いことしていじめを解決したのは黙っててくださいね」

 

「なんで?」

 

「雪乃ちゃんは、正しさを掲げるから綺麗なんですよ。こんな汚いことしてる俺は見せたくないでしょ」

 

 

 

 

 

 

「隼人、私と一緒に行きましょう」

 

「えーと、どこに?」

 

雪ノ下姉妹はいつも俺を振り回す。

いつも通り、雪乃ちゃんは唐突にそんなことを言い出した。

 

「私、留学するの。あなたもついてきてと、そういったのよ」

 

「……突然だね。どうして?いじめなら終わったでしょ」

 

「そうね、いじめならあなたが終わらせてくれたもの。単純に学びのために行くの」

 

「いじめをどうにかしたのは俺じゃないけど、そうか、語学学習……雪乃ちゃんパンさん好きだもんね。本場のデステニーランドでも行きたくなったの?」

 

「なっ、そ、そういうことではないわ。あと、私がパンさんを好きという事実もないわ。訂正して」

 

「べつに恥ずかしがる必要ないのに」

 

「恥ずかしがってもないわ。で、返事を聞かせてもらえるかしら」

 

「……俺は行けない。ごめんね」

 

「……そう」

 

本音を言えばめっちゃ一緒に行きたかった。

二人で語学学習という名の海外デートなんて完全に甘いイベント参加したいに決まっている。

しかしこの葉山隼人、やらなければいけないことがあるのである。

 

そうそれはーー

 

 

 

「隼人は雪乃ちゃんを捨てて私を選んだんだ」

 

「人聞きの悪いことを言わないでください」

 

雪ノ下陽乃の攻略であった。

陽乃さんは俺と雪乃ちゃんに仲良く接しているようで実はそうではない。

雪ノ下陽乃という存在は俺と雪乃ちゃんよりもう一段家という鎖に絡めとられている。

彼女の演じている完全無欠な美人という外面も家にさせられていると言っても過言ではない。

俺の知っているイケメンは、何かに苛まれている少女を見捨てたりはしない。ただ、イケメン風解決方法は俺にはできないので少し黒い解決方法を実行するだけで。

 

「で、隼人の目的は何?」

 

「そんな計算高く俺は動いてませんよ」

 

「小学生でそんな受け答えしてる時点で信じられない」

 

「陽乃さんだって小学生時代はこんな感じでしたよ。僕たちはあなたの背中見て過ごしてきたんですから」

 

「えー、私はもう少しかわいげあったと思うけど」

 

雪ノ下陽乃という存在は非常に大人びている。葉山隼人というガワをかぶった大人である俺よりもよっぽど賢く生きている。

俺が転生者ということがかすんでしまうほどにこの少女は優れ散らかしているのだ。

 

「で、ほんとにどうしたの?雪乃ちゃん大好きな隼人が雪乃ちゃんを捨てて私のところに残るなんて」

 

「俺、雪乃ちゃんも大好きですけど同じくらい陽乃さんのことも好きですよ」

 

「残念。私と付き合いたかったらもっと私を楽しませる男にならなきゃ」

 

「どーすれば陽乃のお眼鏡にかなう男になれますかね」

 

「さぁね、少なくとも答えを他人に聞いてばかりの男は好みじゃない」

 

おそらく、陽乃さんから俺への評価はそこまで低くはないだろう。

でも、決して高くもない。おそらく幼馴染で異様に大人びている男子くらいの認識だろう。

陽乃さんは雪乃ちゃん以外には大きな感情は抱いていないのだろう。だから、ここで俺という存在が雪乃ちゃんと同レベルの存在になることができればそれだけで陽乃さんから向けられる感情は大きく変わることだろう。

 

でも、俺には陽乃さんを突き動かすような何かを持っていない。

だから、俺にできるのは少し道を示すことだけだ。

 

「陽乃さん。大学をでたら、二人であわよくば雪乃ちゃん含めた三人で家を出て一緒に仕事しましょう」

 

きっと雪ノ下陽乃の懸念事項はこれだけだ。

建設会社の社長市の議員である父をもつ雪ノ下家、特に長女である陽乃には将来の選択などあってないようなものであった。

きっとこのままいけば政略結婚か何かで陽乃はそのまま家を守るための道具に成り下がる。

 

したたかな陽乃は自分一人で家を出ることもあるかもしれないが雪ノ下という後ろ盾を失えばさすがの陽乃さんといえど難しいものがある。

 

しかし、

 

「あなたと雪乃ちゃんの才能と努力、あと俺の微力があればきっとなんだってできます」

 

「隼人は私と同じ未来を見たいってそう言うんだ」

 

「俺は陽乃さんと雪乃ちゃんと一緒なら家を敵に回してもいいって思える。だから、”陽乃さん”俺たちを引っ張ってくのはあなたしかいないでしょう」

 

俺と雪乃ちゃんを外へ連れ出してみたことのないものを見せてくれるのが陽乃さん。そんな陽乃さんが家のための礎になることに甘んじる姿など見たくはなかった。

ついでに言えば陽乃をほかの男に盗られたくなかった。これはあくまでついでである。

 

「隼人に言われなくても、いずれは出るつもりだった。でも、二人が付いてきてくれるんだったら計画も練り直す必要があるかもね。あと、雪乃ちゃんの説得も」

 

「まぁ、陽乃さんがおとなしくしてるわけないですよね」

 

「それが私だからね。それで、隼人。ついてきてくれるのよね」

 

「まぁ、陽乃さんが俺を捕まえていてくれるなら俺は逃げられませんしね」

 

「ふーん、逃げる気があるの?」

 

「鞭ばかりだと逃げ出してしまうかも」

 

「じゃあ、一つ飴をあげようかな」

 

そういった陽乃さんは俺の頬に優しく唇を落とした。

こうなってしまったからにはおそらく俺は一生陽乃さんから逃げられないのだろう。

それでもかまわないと思ってしまっている俺はおかしいのかもしれない。

 

 

 

 

 

「隼人、どうしてあなたは国際教養科に来なかったのかしら」

 

時は流れ、高校一年。中学の途中で雪乃ちゃんは海外から帰国。受験勉強を経て俺と雪乃ちゃんは総武高校へと入学した。

しかし、俺が入ったのは普通科。雪乃ちゃんは国際教養科。雪乃ちゃんはご立腹のようだった。

 

「俺は雪乃ちゃんほど頭がよくないから」

 

「嘘をつくのはやめなさい。模試で私と並んでA判定だった男が何を言っているのかしら」

 

雪乃ちゃんの冷ややかな視線が俺に突き刺さる。

 

「なんでそこをそんなに怒るんだよ」

 

「……実力を持つ者にはそれ相応の義務が存在するのよ」

 

「雪乃ちゃん、寂しいの?」

 

にやにやとイケメンにあるまじきねっちっこい笑みを浮かべて俺は雪乃ちゃんを煽った。

その言葉に雪乃ちゃんは顔を赤く染め上げ数瞬うろたえてから再起動。

 

「あなたはバカなのかしら。誰もそんなことは言ってないし、寂しいなんて私が考えるわけがないでしょう」

 

早口でまくし立てる雪乃ちゃんの姿はかわいらしかった。もう少し素直になってくれれば俺としてもうれしいのだが恥ずかしがりやな雪乃ちゃんには無理な相談なのだろう。

 

「放課後一緒に帰って噂とかされようね雪乃ちゃん」

 

中学の頃は編入してきた美少女雪乃ちゃんと俺が付き合っているとうわさが広がっていた。

まぁ、雪乃ちゃんがまたいじめっ子に目を付けられないようにこれでもかと俺が絡んでいったのだから噂どころか確信を持たれていただろう。

 

「誰もそんなことを求めてはいないし、そもそも隼人はサッカー部なのだから一緒に帰るなんて無理でしょう」

 

「雪乃ちゃん、待っててくれないの?」

 

「嫌よ、そんな時間があるなら家で過ごしていたほうが有意義だわ」

 

「猫の動画見てにやにやしてる雪乃ちゃんもかわいいと俺と陽乃さんの中で話題沸騰中だよ」

 

「不愉快だわ」

 

「あと、サッカー部に入るとも言ってないのに勝手にすねる雪乃ちゃん」

 

「すねてないわ。さっきからあなたの目にはいったい何が映ってるのかしら。病院に行くことをお勧めするわ」

 

こんな二人のやり取りもいつも通り。

陽乃さんは家に帰ってくるのが遅いので基本は三人で借りることにしたこの家に二人きりである。

二人娘が家を離れるということで雪ノ下家からの猛反対はあったものの陽乃さんと雪乃ちゃんの二人が封殺し、雪ノ下姉妹はイベントごとの時以外は家を離れた。その途中なぜか俺も連行され三人で暮らすことになった。

男女が一つ屋根の下に住むということで、さらに雪ノ下家から反発はあったものの強引に押し通したようだった。

 

俺としては非常にありがたい申し出であった。

美人姉妹と同棲など断れるわけもなく……といった感じである。

 

 

 

 

 

「はやとー」

「葉山せんぱーい」

 

こんな感じで俺の高校生生活はモテモテ……だと思ってました。

しかし、俺の幼馴染はそんなことを許してはくれなかった。

 

「私だと不満なのかしら」

 

「めっそーもありません」

 

雪乃ちゃんは昼休みになると俺のいる教室に突撃してきて一緒に昼ごはんを食べるのだ。

学年一の美少女が学年一のイケメンと昼休みにわざわざ一緒にご飯を食べるのだ。噂立ちまくりどころかーー

 

「あのー、葉山君と雪ノ下さんって……」

 

「付き合っているわ」

 

「あの、愛をささやいてもらった覚えはないんだけど」

 

「……好きよ」

 

なんて事態が発生してからは俺にすり寄ってくる女子はいなくなった。

女友達はいるが、関係性はそこまで。

俺は雪乃ちゃんと付き合っているというのが全校生徒の共通認識である。

 

 

 

 

 

しかしーー

 

「付き合ってるならキスの一つくらい許してくれてもいいじゃないか」

 

「……」

 

このような話題を出すと雪乃ちゃんは顔を赤く染めると俯いてしまうのである。

そんな雪乃ちゃんも非常にかわいいのだが、俺としては辛抱たまらんのである。

俺は雪乃ちゃんとキスがしたいしそれ以上のことだってしたい。好きといってくれたし俺も雪乃ちゃんが好きだ。これでGOサインがないほうがおかしいのである。

 

「……陽乃さんはキスしてくれるのに」

 

というわけで一つ爆弾を投下し現状を変化させることにした。

その発言をした瞬間に雪乃ちゃんは顔をバッと勢いよく上げるとこちらに詰め寄ってくる。

 

「どういうことかしら。私、姉さんと抜け駆け禁止条約を結んでいるのだけど」

 

「それはしらないけど、雪乃ちゃんがお風呂入ってるときとか、絡んできてたまにキスしてくれるよ」

 

事実である。ただ、お酒が入ってテンションが上がった時以外はめったにしてくれない。

それでもたまに下僕に飴を上げるかのようにキスしてくれるのである。

陽乃さんは意外に愛情表現をしてくれる。

 

もちろん俺も姉妹両方に手を出していることを除けば誠実に向き合っているし、愛をささやいてもいる。

普段の行動からもそこはきっとわかってもらえていることだろう。

 

「……目を瞑ってくれるかしら」

 

「えー」

 

「早くしなさい」

 

仕方ないとぼやきつつ、目を瞑る。するとすぐに彼女の息遣いがすぐそばに感じられた。

その瞬間に俺は目を開けるとすぐそばにあった雪乃ちゃんの唇を奪った。

逃げられないように雪乃ちゃんの後頭部には手を添えて。

 

雪乃ちゃんは目を見開いて驚きをあらわにしているが問答無用で彼女の柔らかな唇をむさぼった。

やがて唇を離し、一息ついてから雪乃ちゃんは口を開く。

 

「……次からはもっと優しくして頂戴」

 

お叱りの言葉を予想していただけに俺はそう述べた雪乃ちゃんがとてもかわいく見えて仕方なかった。

すぐにもう一度唇を奪った俺を誰が責めることができるだろうか。いや、だれにも責められないだろう。

 

「雪乃ちゃん大好き」

 

「あなたにそう言ってもらえるのはうれしいし、私も好きだけれどその、少しがっつきすぎよ。そんなにがっつかなくても、いずれは、ね」

 

惚れなおした(n回目)

 

 

 

 

 

「雪乃ちゃんに手をだしたって聞いたけど本当?」

 

「あの、痛いんですが陽乃さん」

 

太ももをぎゅうぅぅとつねられて苦笑いでいられるのは陽乃さんの調教のたまものと言って差し支えない。

陽乃さんには頭が上がらないし、雪乃ちゃん以上に気持ちがわからないけど、それでもたまにこの人はまっすぐに想いを告げてくれる。

 

「お姉さんには何もしてくれないのに」

 

「……陽乃さん、怒るじゃないですか」

 

「隼人にはわからないかな、この乙女心とお姉さんとしてのプライドの間で揺れ動くこの複雑な気持ちを」

 

「……陽乃さん。大好きです」

 

「このっ」

 

「いっっっ!!」

 

より強くつねられた。きっと服の下は青くなってることだろう。

陽乃さんが何かをしろと示唆したから愛を告げたのに暴力を振るわれた。

乙女心とはなんと複雑なものか。

 

「私も、きっと隼人のこと好きよ。雪ノ下にとらわれるなって、雪乃ちゃんもつれて好きなことしようって言ってくれた人間を嫌いにはなれないわよ」

 

ぽつぽつと語りだす雪ノ下陽乃の本心。

普段は悪魔だの大魔王だの揶揄する俺の内心も、今は陽乃さんを一人の少女としてしか見ることができなかった。

 

「きっと、なんですね」

 

「そう。きっと。それを確信に変えてくれるのは隼人の役目でしょう」

 

「陽乃さんは確信を持てないけど好きな男の子とキスをするんですか」

 

「……隼人とだけよ」

 

「可愛すぎかよ」

 

俺はその後、三つ年上のこの少女を抱えて寝室へと入っていった。

 

 

 

 

 

雪ノ下家との闘争は比較的穏便に済まされた。

まず、陽乃さんは海外留学と称してアメリカへ逃走。俺と雪乃ちゃんが大学卒業するまでの時間稼ぎのためである。まぁ、ちょいちょいは帰ってきていたのだが。

 

俺と雪乃ちゃんが一流大学を卒業するのと同じタイミングで陽乃さんも帰国。

 

雪ノ下家と完全に対立をした。

しかし、折れたのは雪ノ下家だった。高校、大学と水面下でコネクションを増やし知識を増やし手段を増やし続けてきた天才姉妹を雪ノ下家は止めることができなかった。

 

建設会社としての雪ノ下をはじめに半壊状態にしたのちに、市議としての支持すらもかっさらっていった。

いともたやすく雪ノ下を下した姉妹はそのまま企業。

建設会社として持っていた資金をやりくりしてITを担う会社になった。

その後破竹の勢いで市場を荒らし、瞬く間に大手の会社へとなりあがった。

 

その後の経営も天才二人にいかかればいともたやすく行われ、俺も顧問弁護士として協力した。

 

その後、一番もめたのが結婚騒動なのだが、そこはどうにか平和的かつどちらも幸せにするという解決に至ったとだけ述べておく。

 

 

 

結局、このイケメンである葉山隼人としての顔がどれだけ人生において役だったのかはわからない。

陽乃さんも雪乃ちゃんも顔で男を選ぶような人間ではないからである。

だから俺は次転生するときなにか特典をもらえるとするなら――

 

 

 

俺を愛してくれる幼馴染姉妹が欲しい

 

 

 

 

 

 

 




続かない

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