Lostbelt No.8 「極東融合衆国 日本」   作:萃夢想天

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どうも皆様、仮面ライダーギリシャを引き当てて
狂喜乱舞している萃夢想天です。やったぜ。

ガンダムの名曲を流しながら引けば出ると聞いたので
試していたら、デビルガンダム(項羽)が出た時は驚きました。
それと、何故か私の財布から四万円が消えていたんですよ。バグかな?

さて、段々書くのが難しくなってきた本編ですが、
今回もまた短めになっているかと……。


それでは、どうぞ!








第六章 根は下り、芽は陽を浴びる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――女は、怒りに震えていた。

 

―――その形相は憤怒に歪み、美貌を損なわせるほどに。

 

―――「認めるものか」と、女は罵った。

 

―――多くの人々が望んでいるものを、女は憎悪する。

 

―――女は、悲しみに震えていた。

 

―――その形相は悲壮に崩れ、美貌を損なわせるほどに。

 

―――「認めてほしい」と、女は願った。

 

―――多くの人々が望んでいるものを、女は羨望する。

 

―――どうして。何故。

 

―――頬を強張らせ、涙を流す。

 

―――嗚咽混じりの怨嗟を吐き捨てながら、女は呟く。

 

―――「私の方が相応しいのに」、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………また、か」

 

 

目を開けると、そこは見慣れた部屋の天井。どうやら俺は意識を手放してしまったようだ。

 

気付くとソファに横たわっていた。自分でも寝たことに気が付かないとか、いよいよ疲れが

溜まってきているのかもしれん。勘弁してくれ、ここからが大事な局面だってのに。

 

ゆっくりと上半身を起こし、欠伸を一つ。

 

 

主人(マスター)、また眠っていたのですか?」

 

「……覗き見とはいい趣味してんな、フォーリナー」

 

 

まだ重い瞼をこすってたところを極上の美女に見られ、薄い笑みを向けられてしまった。

恥ずかしさのせいで煽るような言葉が口をついて出てしまったが、彼女はそれすら受け入れる。

 

 

「ええ。妾の主人たる貴方のお顔ですもの。見飽きることなどありませんわ」

 

「……そりゃどうも。で、状況はどうなってる?」

 

「つれない人。妾を前にしておきながら、美辞麗句の一つもなしですか?」

 

「お互いいっぺん死ぬ前に出会ってりゃ、口説きもしたろうがな」

 

 

会話の調子から、本日の彼女はえらく上機嫌であることが分かる。半年近い付き合いだし。

それにまぁ、ヒナコやオフェリアの件で色々あったからなぁ。ホント、うん。色々ね。

こんな美人に一度は泣きつかれてみたい~なんて考えは、もう改めた。二度とごめんだ。

 

唇に未だ残る感触と脳裏をよぎる罪悪感を隅に追いやり、顔を叩いて意識を呼び覚ます。

 

 

「俺がライダーたちを送って、どれくらい経ってる?」

 

「4時間ほどです。妾の仔らを増員させるまで待ってから出撃させたのでしょう?」

 

「……ああ、だから外が暗いのか。まーた夜まで寝ちまったか、クソ」

 

 

作戦の指揮を執る(と言っても、細々とではなく大雑把だが)立場の俺が、本拠地で堂々と

居眠りこいてたなんて知られたら殺されるかもな。ランサーあたりに一発殴られるか。

ともかく。のんびりしてはいられない。キャスターの報告じゃ、もうカルデアが異聞帯に

現れているらしいし。そちらの動向も気がかりだが、それよりも反乱の鎮圧が優先だ。

 

ん? ちょっと待て。なんでフォーリナーがここにいる?

 

 

「おいフォーリナー」

 

「あら、如何なさったのです?」

 

「お前、バーサーカー討伐に向かわせただろ。なんで此処にいる?」

 

 

そうだ、俺はライダー、ランサー、そしてフォーリナーを向かわせたはずだ。

キャスターは『観測』があるし、セイバーは対人戦闘では戦果を期待できないからな。

だから止むを得ず、手元に置いておきたい彼女を前線へ送ったんだが。どういう事か。

 

俺の質問に、彼女は優雅な佇まいを崩さず答える。

 

 

「妾はあくまでバックアップとしての役割。切った張ったは彼奴等の領分です。

 それに、戦闘においても妾単独では役者不足ですし、セイバーと交代してきました」

 

「セイバーを? だがアイツは人を切れない。だからバーサーカーは」

 

「逆ですわ。セイバーに中華の女アーチャーの足止めを任せました」

 

 

フォーリナーの話を聞いて、彼女の言い分に納得する。

確かに、こと戦闘じゃフォーリナーには分が悪い。だがセイバーは敵を倒せない。

なら、現時点で倒す必要が薄いアーチャーの足止めを任せた、と。なるほど筋は通る。

 

だがそうなると、俺やキャスターの護衛はどうなる?

 

俺は楽観主義者じゃない。キャスターの衛星監視の目を欺ける存在がいない、などと

気を緩める性分じゃないんでね。常に最悪を想定して動く。特に暗殺や奇襲はな。

その為のセイバーだった。アイツはそういった手合いに性質上強く出ることが出来る。

 

そんなセイバーがいないとなると、他の脅威を警戒しなきゃならなくなるな。

現に『観測』による発見が難しかった、あのウキタとかいうアサシンのように。

奴自身はかなり弱くて助かったが、アサシンが他にも喚ばれていたら相当ヤバい。

 

 

「……アーチャーの足止めは理解した。で、作戦開始から4時間も経っているらしいが、

 なんで誰も戻ってこない? セイバーが足止めしてるならバーサーカーを二人がかりで叩く

 ことができるはずだろ。アイツらは弱くない。攻撃してこない敵なんざ瞬殺できる」

 

「それが、バーサーカーどもが粘った為か、カルデアの到着を許してしまったようです」

 

「―――最悪の展開じゃねぇか、クソ!」

 

 

敵との交戦状況についてフォーリナーから語られた情報に、一瞬息が詰まった。

 

こうなることを想定しなかったわけじゃない。むしろ、最悪としては想定していたさ。

しかし、そうならない為に今日の討伐遠征を行ったんだ。カルデアが介入してくる前に。

 

カルデアはおそらく、『壁』の向こうにまで伸びた無数の霊脈を利用して、英霊の召喚を

試みようとするはずだ。カドックやオフェリアからそんな報告を聞いてたからな。

だから手は打った。霊脈から喚びだすところに、規制をかけておいた。日本に関係する英霊を

召喚拒否する対抗策を。つまり、アイツらは間違いなく、日本以外の英霊を召喚している。

 

加えてもう一つ。この異聞帯では、()()()()()()()()()()()()()()()

 

つまり、神話の英雄や神と縁深い者も、召喚されない。これはかなりのアドバンテージだ。

高位の英霊のほとんどは、神に近い存在か、神からの加護なんかを受けているヤツが多い。

 

言わずと知れたバビロニアの英雄王も、エジプトに君臨した歴代のファラオたちも。

神話に名立たる大英雄たちも、神殺しを成しえた異境の戦士も、此処には現れない。

このことから、カルデアに召喚された英霊は、さほど高位ではない可能性が極めて高い。

 

 

「………大丈夫だ。落ち着け。そうだ、手は打ってあるんだ。戦力的に問題ない」

 

 

知名度補正を得られる英霊は敵にはいない。神話級の超級英霊も召喚されるはずがない。

戦闘力自体では有利に違いない。そうだ、悲観し過ぎるな。まだ立て直せる状況のはず。

カルデアが介入してきた時のことも考えていただろう。それを実行に移せばいいんだ。

 

 

「……ライダーに連絡。バーサーカーへの攻撃を中断、カルデアを攻撃しろ」

 

「よろしいのですか?」

 

「ただし。カルデアのマスターと大きな盾を持ったサーヴァントとは戦うな。

 迎撃は許すがこちらからの攻撃は極力減らせ。セイバーはアーチャーを封殺しておき、

 キャスターが敵のサーヴァントに関する『観測』を終えたら、即座に戦線を離脱しろ」

 

「あら。随分と手心を加えるのですね」

 

「……マシュの、いや。向こうさんの話を全く聞かないってのは、流石に気が引けてな」

 

 

俺と直接のパスが繋がっていないライダーたちには、念話による呼びかけが出来ない。

もっと魔術回路がマシで、魔術の腕も磨けていたらできていたかもしれないが、この状況で

無いものねだりしても仕方ない。通信装置を預けてあるキャスターか、仔を使ってある程度の

やり取りが出来るフォーリナーに伝言を任せる。

 

フォーリナーは意外そうな顔で俺を見つめた。

 

 

「お優しいこと。妾にもそのお慈悲を分けて頂けませんこと?」

 

「慈悲とかじゃねぇよ。ただ、人類最後のマスターなんて重荷を一方的に背負わせておいて、

 敵に回ったら『はい、ご苦労さん』で済ませたくない。単純な俺のわがままさ」

 

「それは……」

 

「恨み言でも何でもぶつけてもらって構わん。()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

戦いたくない、というのは本音だ。戦ってほしくない、というのも本音だ。

それでも、俺たちは異聞帯を運営すると決めたし、彼女らは汎人類史を取り戻すと決めた。

共存が出来ない以上、争いになるのは確実。でも俺は、それだけで割り切りたくない。

 

人類最後のマスター。名前は、藤丸立香。48人のマスター候補生の補欠枠だった少女。

 

彼女には凄まじい重荷を背負わせた。本来ならそれは、48人で一緒に背負うはずのもの。

世界の命運なんて、一人の肩に預けちゃいけない。なのに俺たちは、預けてしまった。

俺たちの意志ではない。やってくれと頼んではいない。彼女も頼まれてはいないのに。

 

俺たちの代わりに人理を救ったあの子たちに、感謝しなくちゃならない。

 

何も出来なかった俺たちの代わりに、魔術の事も世界の行く末も知らない少女たちが。

どれだけ罪深いことなのか。そして、そんなことをさせた俺たちは、なんと情けないことか。

 

 

「直接会って話すまで、彼女らに危害は加えたくない。戯言と思ってくれていいぞ」

 

「…………いいえ。わら―――私は、そんな貴方(マスター)がとても好ましく思います」

 

 

自嘲するような言い方をした俺に、予想に反してフォーリナーは好感触を示した。

コイツの気紛れは今に始まったことじゃないが、まぁ気分屋というかなんというか。

照れてないぞ。面食らっただけだ。驚いただけ……って俺は誰に釈明しようとしてんだ。

 

 

「ったく。まぁ機嫌がいいに越したこたぁないかね」

 

 

こちらを嫋やかな笑みで見つめる彼女の様子に、そう呟くことしかできない。

取りあえず、状況の確認を急ぎたいんだがね俺は。わざわざキャスターのいる別室にまで

足を運ばまきゃいけないか。起き掛けでまだ動きの鈍い体を立ち上がらせ、歩き出そうとする。

 

すると、微笑んでいたフォーリナーが表情を切り替え、声をかけてきた。

 

 

「そういえば主人。先日から立て続けに召喚されている英霊について、お話が」

 

「ん? なんだ? まさか、また新しいのが出てきたのか⁉」

 

「いえ、そうではなく。妾の所感を話しておきたいだけですわ」

 

「所感?」

 

 

汎人類史の英霊の話って言うから、また新しく誰かが召喚されたのかと思って焦ったぞ。

脅かしやがる。しかし、フォーリナーの所感ねぇ。聞いておいた方がよさそうだな。

 

 

「妾が討伐したイギリス県のキャスターは、幼い少女のような姿こそとっていましたが、

 紛れもないサーヴァント。人類史に名を刻んだ存在に他なりません」

 

「真名は【エレナ・ブラヴァツキー】だったか。オカルト探求の才女だった、程度の情報しか

 調べられなかったが……それがどうかしたのか?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

真剣な面持ちで、彼女はそう尋ねてくる。何故、と問われても俺に分かる訳がない。

汎人類史の断末魔、いわばカウンター的な召喚で喚ばれたんじゃないのか………いや、違う。

そういう意味ではなく、ってことか。召喚の目的ではなく、彼女が喚ばれた理由だな。

 

何故彼女が召喚されたのか、というより、召喚されたのが何故彼女だったか。

 

 

「つまり、喚ばれたのが彼女である必然性。そうなった要因がある、と?」

 

「恐らくは」

 

「なるほどな…」

 

 

フォーリナーの提唱した、それぞれの英霊が召喚されるに至った要因の究明。

もし彼女の話が本当であるなら、早急に対処すべき問題がまた増えることになるだろう。

 

エレナ・ブラヴァツキーであった理由、ね。その人物の生前や残した偉業なんかにもあまり

明るくないから、想像もできん。彼女でなければならなかった要因が、本当にあるのか?

仮に要因が存在するとして。そうなると、他の英霊たちにも要因が存在することになる。

 

 

「もしかして………いや、だがそんな……」

 

「何かお気づきになられましたの?」

 

「……予想とも言えん、妄想に近い考えだけどな」

 

 

俺の表情に陰りが差したことに気付いたフォーリナーが、心配そうに問いかけてくる。

ただ、もしも俺の妄想が現実だったとして。どうすりゃいいってんだ。対策は取れんぞ。

それでも契約した彼女と共有しておくのは大事か。妄想で済むなら、それでいいし。

 

 

「一か月前から盛んに召喚され出した英霊たちに、因果関係があるとみた」

 

「彼奴等に?」

 

「……というより、対比になっている気がする。俺に召喚されたお前さんと、異聞帯側に

 ついたライダーたち。それと、連続で召喚され始めたあの5騎の英霊たちが」

 

「対比、因果関係……つながりませんわね」

 

「俺の妄想という建前で頼む」

 

 

もう一度念を押し、予想が妄想であってくれという希望的観測を込めて、話を続ける。

 

 

「フランスに召喚されたアサシン。真名は、【シャルル=アンリ・サンソン】という処刑人。

 コイツはおそらくだが、フォーリナー。お前に対するカウンターとして召喚されたと思う」

 

「妾へのカウンター?」

 

「サンソンは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ッ―――そう。そういう事なら、納得がいきます」

 

 

驚愕に目を見開いたフォーリナーは、直後に俺の妄想を正しいものと受け止めだした。

彼女の反応に気を払いながら、仮説をつらつらと語り並べる。

 

 

「イタリアに現れたのは、【クリストファー・コロンブス】だった。ヤツは新大陸の発見や

 文化や物資を渡し繋いだ偉業を称えられることが多い。だが、ヤツには別の側面がある。

 奴隷商人として、略奪や搾取の限りを尽くした大罪人。それこそがヤツの本性だ」

 

「ランサーに討ち取らせた船乗りでしたか。そんな男だったのね」

 

「コロンブスの持つ称号に、『征服者(コンキスタドール)』という名があるのを知ってるか?」

 

「………まさか、こちらのライダーへのカウンター?」

 

「かもな。人民の解放を謳う解放者(リベルタドール)に、人民の支配を強いる征服者(コンキスタドール)は相性抜群だろう」

 

 

特徴的な顎鬚を蓄えた悪党面の男の、下衆な高笑いが耳に残っている。

一度「こうだ」と考えてしまうと、不思議なことに共通項がいくつも見つかるもんだ。

 

 

「こっちについたランサーへのカウンターは、同じランサーだった【レオニダス1世】だ。

 ランサーは『勝ち取る者』という逸話がある一方、スパルタ王には『勝ち取らせぬ者』という

 逸話が残されている。矛と盾、強いのはどっちってか? 結果は考えたくねぇが」

 

「……他には、どうなんです?」

 

「多分、お前が倒したエレナってキャスターは、こっちのキャスターへのカウンターだな。

 これは傾倒したものの違いだと思う。エレナは『神秘』を、ガリレオは『真実』を探求して

 歴史に名を残した英霊だろ? 証明可能な科学に証明不可能なオカルトは天敵だし」

 

「妄想などと侮るには、少々説得力が強過ぎますわね」

 

 

思考に暗雲が立ちこめる。倒したはずの敵でも、今更脅威として再認識させられる。

 

 

「では、あのアサシンはセイバーへのカウンター、となるのでは?」

 

「俺もそう思う。セイバーの【不殺の剣客】スキルは、対峙している相手のステータスを確実に

 上回るスキルだが、暗殺や奇襲は効果の範囲外になる。セイバー自身は相当な手練れだから

 不覚を取る事はないと思いたいが、アサシンの気配遮断スキルを使われたら認識できん」

 

「あのセイバーの背後を取ることのできる暗殺者ならば、直接主人の首を取れるでしょう」

 

「自分で言ってて怖くなってきた」

 

 

無秩序に現れたであろう英霊たち。そういう認識だったはずが、一転して恐ろしい想像を

掻き立てさせる人選に早変わりだ。いや笑えんが。カルデアが来る前に倒せて良かった。

 

って、そうだ。カルデアだよ。アメリカ反乱の鎮圧とカルデアの件、対処せねば。

 

 

「終わったことで不安がってる場合じゃない。これからもそういった選考で汎人類史から

 英霊が召喚されるかもしれない。そう頭の片隅で考えておいてくれればいいから」

 

「妾を心配してくださるの?」

 

 

頭を回しながら話し込んでいたせいで、眠気や怠さなんかどこかへ消えてしまった。

このまますぐキャスターを交えて会議を開こうと考えた途端、フォーリナーの呟きが耳に

届いた。男を弄ぶ魔性の女が湛える笑み。いやコイツ以外にそんな女は知らんけども。

 

しっかし、心配してくださるの、だぁ? なにを世迷言ぬかしてんだか。

 

 

「当たり前だろ。本当の意味で俺のサーヴァントなのは、お前だけなんだから」

 

「――――そう、ですか。ええ、そうでしょう。合格点を差し上げますわ」

 

「何の点数だよ。そんな事より、お前も来い。カルデアの動向をキャスターに聞きに行くぞ」

 

「……はい。我が主人」

 

 

ガリレオやライダーたちはあくまで、フォーリナーの仔を魔力電池代わりにすることで疑似的に

契約をしたサーヴァント。つまり、彼女が居てくれなきゃ、アイツらの協力も得られなかった。

そういう意味でも感謝してる。だから何があっても、俺は彼女を最優先に考えねばならない。

 

 

「頼むぞ、フォーリナー」

 

 

後ろについた彼女の顔を見ることなく、歩き出しながら小さな声でそう告げた。

彼女からの反応は帰ってこないが、聞こえなかったということはないだろう。

 

さて。ここからだ。

 

アメリカの反乱。カルデアの介入。汎人類史からの刺客。考えることは多い。

でも俺はやり遂げてみせる。この日本異聞帯こそ、俺が望んだ世界に最も近い世界だ。

 

この広大な星の中で、繁栄する種が一つである必要はない。

そしてそれが、人間である必要もない。地球には、多種多様な生命が芽吹いている。

 

 

「間違えたのなら、やり直せばいい」

 

 

人理焼却? 人理白紙化? 人理再編?

 

全て、総て、凡て―――無意味かつ無価値。

 

地球という青い惑星に、一種族の歴史が収束する必要など、ない。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

進行不可能になったゲームのデータをリセットするように。

 

歴史を継承する命の灯は、今こそ譲渡されるべきなのだ。

 

だから、俺がその一助となる。

 

このゼベル・アレイスターが。

 

この日本異聞帯を導き、星をあるべき姿へと再構築する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ―――――【人理抹消】の始まりだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











いかがだったでしょうか?


今週の土日を境に、この作品の投稿ペースはがた落ちすると思われます。
よくて2週に1話か。最悪は1か月で1話ペースになる恐れがあります。

活動報告にそれらの旨を載せておきますので、
なにかあればご報告をお願いします。
あまりに投稿が遅くなった時は、催促してくださって構いません!


それでは次回をお楽しみに!


ご意見ご感想、並びに批評や質問などお気軽にどうぞ!
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