Lostbelt No.8 「極東融合衆国 日本」   作:萃夢想天

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どうも皆様、萃夢想天です。

今回は特に語ることもないので、短めですが本編へ。


それでは、どうぞ!





遥か神々の理想郷より友を思う

 

 

 

 

 

 

 

――カルデアとゼベル・アレイスターが対談を始めた頃――

 

 

 

 

豪奢な装飾が醸し出す、荘厳な雰囲気の空間。其処に、一組の男女の姿があった。

 

 

「只今戻りました、キリシュタリア様」

 

「ああ。コヤンスカヤ、首尾はどうだい?」

 

 

男の名はキリシュタリア・ヴォーダイム。この大西洋異聞帯を運営するAチームのリーダー。

そして女の名はコヤンスカヤ。目的を秘して暗躍を繰り返す、非情にして冷血な悪女だ。

そんな二人は今、クリプターたちが会議で使用する大広間にいる。

 

キリシュタリアに尋ねられたコヤンスカヤは、眼鏡を押し上げてから勿体ぶる様に答えた。

 

 

「上々ですわ。猶予を与えてくださったおかげで、かなりの成果を得られました」

 

「そうか。流石だな」

 

「キリシュタリア様こそ、お人が悪いというもの。彼女の想いにかこつけて、あの男の

 異聞帯を調査してこい、だなんて。オフェリアちゃんったらなんて可哀想なんでしょう」

 

「私は君に依頼しただけで、オフェリアを巻き込むつもりこそなかったのだがね」

 

 

見え見えの演技で人の不快感を煽るコヤンスカヤに、しかしキリシュタリアは動じない。

冷静沈着の様相を崩さない彼に「本当につまらない」と呟いてから、彼女は話を再開する。

 

 

「……それでは、今回の調査結果についてご報告させていただきます」

 

「頼む」

 

「まずは貴方が最も懸念されていた『空想樹』の異常についてですが、残念ながら私では

 どうにも手の出せない場所に安置されているようでして。確認が取れませんでした」

 

「ふむ……」

 

 

浮かべていた薄ら笑いを消し、事務的な態度に切り替わった彼女は更に続ける。

 

 

「生育自体は良好だと思われます。あの異聞帯には、列島全土に張り巡らされた強い霊脈が

 ありますから、成長する土台としては悪くないのでしょう。しかし問題は……」

 

「問題は――あの『空想樹』が何処からきたのか、そうだね?」

 

「はい」

 

 

両手を顔の前で重ね合わせ、円卓状のテーブルに肘をつきキリシュタリアは思案する。

 

彼が【異星の神】によるコンタクトを受け、提示された条件をクリアしたことにより自分だけで

なくAチームの仲間たちの蘇生も果たされた。【異星の神】の力で蘇った仲間たちにはそれぞれ

異聞帯の運営を任せ、異聞帯というテクスチャを固定する『空想樹』の育成も同時に委ねた。

 

だが、ここで思いもよらない事態が起こる。

 

Aチームもといクリプターとして新生を遂げた彼らには、空想の根を下ろした大地から現実へ

侵攻する領土奪取戦争(イスとりゲーム)への参加が義務付けられた。用意された席は、地球というたった一席。

それに対し参加者の数は、復活したメンバーと同数になる。そうなるはずだったのだが。

 

 

「人理が白紙化されたあの日、地球に降り注いだ『空想樹』は、確かに()()

 

「キリシュタリア様ご自身の異聞帯の数を加味しても、不思議なことに数が合いません」

 

「そう。我々は八人……いや、いまや六人になってしまったが、異聞帯の数は八つあった」

 

「であれば逆説的に―――【異星の神】()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

コヤンスカヤは自らが口にした言葉でありながら、内心でそれを「不可能だ」と嘲笑う。

例え魔術協会から封印指定を受けるような魔術師であろうと、世界を丸ごと一つ創り上げる

レベルの行いが叶うはずもない。類似する存在を挙げるとしても、並行世界の運用ぐらいが

関の山でしかなく、文字通りの世界新生とは桁が違う。もはやそれは人の所業ではない。

 

報告を受けたキリシュタリアが、小さく呟く。

 

 

「我々の中で最も可能性が高くなってしまうのは、やはり彼しかいない」

 

「ええ。ゼベル・アレイスターでしょう。ほぼ間違いなく」

 

 

彼の呟きにコヤンスカヤも同調を示す。ここまでは彼らにとって共通認識である。

そこまでは推察することができていた。けれど、そこから先は想像すら到達しえない。

 

最も重要な部分。つまり、どのようにして行ったというのか。

 

 

「彼の異聞帯を調べてきた君の所感を聞かせてほしい、コヤンスカヤ」

 

「それは構いませんが、結論から申しますと確信に至れるような証拠は何も……」

 

「私が望んでいるのは、君の所感だと言ったはずだ」

 

「………では」

 

 

キリシュタリアの要望に応えるべく、自作した資料を手に、艶やかな唇を下で舐めて潤す。

 

 

「まず、あちらの文明レベルですが、汎人類史と大きな差は開いておりません。

 ただ、あくまで人が主体か神が主体か、その程度の違いでしかなく。放っておいたところで

 ロシアのように滅びに向かうことは無いと思われます。ま、現状維持に変わりありません」

 

「神が人々の発展に貢献し、道具として役割を全うする世界か。興味深くはある」

 

「次に異聞帯の規模ですが、汎人類史の日本列島よりも多少広くなっています。恐らくこれは

 異聞帯の王が取り込んだ神々の権能を利用して、国土の拡大を図った結果ではないかと」

 

「神を体内に宿し続け、神性へ至った古の魔術師。それがあの異聞帯の王の正体」

 

「その真名は【卑弥呼】と呼ばれる日本最古の女王です。汎人類史の卑弥呼と決定的に違う

 部分は、降霊魔術の力量が段違いだったというところでしょうか?」

 

「神霊すらも呼び出せてしまう力を持った結果、行き止まりになった世界か……」

 

 

コヤンスカヤはその目で見て調べ上げた異聞帯の情報を、キリシュタリアへ報告する。

 

日本異聞帯の運用担当であるゼベル・アレイスターが、三か月近くかけてようやく調査できた

異聞帯の核心部分を、彼女はたった数日で解明してしまっている。ただ、彼女にとって調べる

こと自体は困難などではなかった。問題は、調べたところでどうにもならない状況にある。

 

 

「正直、打つ手はありません。ギリシャの神性と対峙して実力を認めさせた貴方であっても、

 日本異聞帯の王である卑弥呼には分が悪いかと思われます。これ、女の勘ですわ」

 

「理由を尋ねようと思っていたが、勘だと言い切られてしまっては聞けないな」

 

「ええ。あの異聞帯、ひいてはその世界基盤にこれ以上外部から干渉することは不可能。

 なにせ、()()()()()()()()のですから。神代とは異なる濃密度の魔力に満ちた世界構造に、

 八百万程度では収まらない規模の神々の浸透。さっさと退散してきて正解でしたよ」

 

「君が危機感を覚えるほどの脅威が、あの世界にいるのかい?」

 

「………認めるのは釈ですが」

 

 

冷酷な笑みを湛える事がほとんどの悪女が、心底からの嫌悪を表出させる反応をみせた。

キリシュタリアはコヤンスカヤの実力を高く評価している。故に、そんな彼女の様子から

日本異聞帯に潜む何らかの存在を認知する。有り得ざる世界への脅威度を更に引き上げた。

 

一度話が止まったのを機に、キリシュタリアは異聞帯の話を数段前に巻き戻す。

 

 

「さて。以前彼から聞いた報告と、今の君からの報告。これらを照合して、日本異聞帯内に

 卑弥呼という女王以外に何か強大な存在がいることが判明した。そこまではいい」

 

「いいんですか? あの男が虚偽の報告をしていたというのに?」

 

「構わない。その当人は今、我々クリプターと何の関係もないのだから」

 

 

わずかに余裕を取り戻したコヤンスカヤだったが、徹頭徹尾一貫した反応しか見せない

キリシュタリアに対し、今度こそ冷えた視線を送る。目の前の男が退屈で仕方ないのだと。

これなら雑魚と呼ぶのもおこがましいほど弱いあの男の方がよほど……そこで思考を止める。

 

彼の発言の意図を先読みし、能面のような無表情を喜色満面の笑みへ一変させた。

 

 

「そう、そうですか。本当に、悪い人ですわね」

 

「何のことかな?」

 

「いえいえ。それで? 先程『そこまではいい』と仰られましたが、他に何か?」

 

「ああ。話を最初に戻そう。コヤンスカヤ、彼から話を聞いたのだろう」

 

「聞いてきましたわ。伝言のついでに、ちょちょいっと」

 

「では聞かせてくれ。彼はいったい、何を隠しているのかを」

 

 

コヤンスカヤの態度が変化したことを無視して、キリシュタリアは彼女の報告を待つ。

 

以前、まだゼベルがクリプターとして会議に顔を出していた頃。彼から日本異聞帯の状況に

ついての情報を得た際に、彼に対する援助が必要になるのではと考えていたことがあった。

 

ゼベル・アレイスターが召喚した英霊は【暗殺者(アサシン)】で、直接戦闘には不向きなクラスだ。

おまけに異聞帯の特性上、神性を有する強力な英霊は召喚不可能。何らかの異常事態が発生

した場合、単純に武力で押し負ける可能性が懸念される。せっかくの土壌が無駄になる。

それでは困るので、ギリシャ異聞帯から援軍を派遣しようとキリシュタリアは考えていた。

 

しかし、状況が変わった。

 

ゼベルからの報告には虚偽があり、コヤンスカヤの報告にも隠された何ががある。

おまけに中国異聞帯の顛末も既に聞き及んでいる。芥ヒナコを助けるべく、コヤンスカヤの

助力も無しにゼベルが他異聞帯へ介入を果たしたという話だった。

 

騙されていた、という悲観はない。実力を隠していたのか、という期待もない。

キリシュタリアが抱いた感情は唯一つ。これから何をするのか。つまり、困惑だ。

 

 

「はい。では、まず私が尋ねたのは―――」

 

 

そこからコヤンスカヤの報告が再び始まった。彼女がゼベルと対談して得られた情報を、

つぶさに開示していく。話が終わるまで静かに傾聴していたキリシュタリアが口を開く。

 

 

「君は気付いたか?」

 

「勿論です」

 

「だがこれでは、どちらか分からないままだな」

 

 

二人の思考は一致していた。彼女の報告の中で、明確な矛盾点があることに。

 

 

「彼は本当にそう言ったんだね?」

 

「はい。彼は確かに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と」

 

「有り得ない」

 

 

コヤンスカヤの確認に対し、キリシュタリアは即答する。否定という強い言葉で。

けれど彼の意志もこもった一言を受けて、彼女も静かに首を横に振った。

つまり、「嘘はついていない」と彼女は判断した。彼はその判断を一考の後に信用する。

 

 

「それでは順序が逆だ。異聞帯とは、『空想樹』が根を下ろすことで固定される剪定事象(デッドエンド)

 異聞帯が先に形成されている以上、日本異聞帯には必ず『空想樹』が成り立っている」

 

「ロシア異聞帯とは状況が異なりますね。あちらは異聞帯の王が『空想樹』との接続を拒否

 していた為に領域拡大が起こらなかった。ですが日本異聞帯は、そうではありません」

 

「君が彼と話す直前、異聞帯の王に種子を与えたそうだね。これも妙だ」

 

「異聞帯が形成、展開されている以上、間違いなく『空想樹』は存在している。

 しかしながら、ゼベル・アレイスターがその存在を知覚している様子は見られず……」

 

「種子を与えたのなら、土壌の良好さも相俟って生育は順調なはずだ。成長した『空想樹』は

 その枝葉を伸ばし、大気圏上で他の枝と繋がり、ネットワークを形成する。だというのに、

 日本列島にある嵐の壁が膨張しているにも関わらず、枝が伸びる気配もない」

 

 

調べれば調べるほど発覚する謎。突如として湧いて出た、未確認の『空想樹』という存在。

想定外に次ぐ想定外が起きている。残存する樹は、大西洋と南米の二本のみ。

日本にあるはずの樹を彼がカウントすることはない。キリシュタリアの計算上ではもう、

未知の一本は既に無いものとして処理されている。今からそれを実行するからだ。

 

 

「ふむ……少々粗雑な方法だが、やむをえまい。カイニス」

 

「―――オレを喚んだか?」

 

 

キリシュタリアが名を呼ぶ。自らが力を証明し、制覇してみせたギリシャ神性の一角の名を。

 

コヤンスカヤと彼の二人だけだった大広間に、第三者が現れる。褐色の肌に白の軽鎧をまとう、

海神ポセイドンの寵愛を受けし者。神からの愛に憎悪を煮え滾らせる、それだけの者。

 

契約を結んだマスターに呼ばれたカイニスは悪女を一瞥し、不機嫌そうに鼻を鳴らした。

 

 

「チッ! ケダモノ臭ぇとは思ってたが、テメェがいたのか毒婦」

 

「おやおや、あんまりな言いぐさじゃありませんこと? カイニスさん」

 

「黙れ売女。で、何の用だよキリシュタリア」

 

 

険悪な雰囲気を隠すどころか全開にばら撒きながら、カイニスはマスターに問う。

キリシュタリアは席を立ち、大広間から屋外のメトロポリスへ続く廊下へ足を向けながら

現れたカイニスに用件を伝える。

 

 

「大西洋での汎人類史の英霊討伐、ご苦労だった。君に他の仕事を頼みたい」

 

「たかが人間風情がオレ様をこき使うじゃねぇか、ええ? 見下しやがって」

 

「……今度の仕事は、君好みだと思ったのだがね」

 

「好みだぁ? ハッ! いいぜ、聞いてやるよ」

 

 

いちいち大仰に反応するカイニスを宥め、キリシュタリアは彼女に新たな使命を与えた。

 

 

「これから日本異聞帯へ向かい、『空想樹』を伐採してきてほしい」

 

「……へぇ? いいのか、あの雑魚の異聞帯消しちまってもよ」

 

 

急な呼び出しで苛立っていたカイニスの様子が、見るからに変わっていく。

粗暴な笑みを浮かべる今の風体はまるで、首輪を外され、解き放たれた狂犬そのものだ。

 

右手に黄金の槍を実体化させ、コヤンスカヤの鼻先を掠めるように一薙ぎしてみる。

言動から滲み出る自信の表れだろうか。やる気充分のカイニスへ彼は静かに頷く。

 

 

「問題ない。彼はもう、我々の生存競争(出来レース)とは無関係となった」

 

「元仲間だろ? 随分あっさり見捨てるんだな」

 

「今や残り二つとなった異聞帯。これは私とデイビットの管理する異聞帯だ。

 我々は仲間内でより良い人類史を構築すべく、切磋琢磨する意図のもと競争してきた。

 しかし彼はもはや、仲間ではなくなった。残念ながらね」

 

「残念そうな奴のツラかよ。ま、テメェがそう言うならいいか」

 

「……彼は同じ席に座ることはない。であれば、彼と彼の異聞帯は、我々の敵でしかない。

 地球という星に新たな人類史を確立させるこの生存競争における、侵攻対象となったのだ」

 

 

毅然とした口調でかつての同胞のいる世界の破壊を命じるキリシュタリア。

そんな彼の姿を、コヤンスカヤは瞳を歪めてほくそ笑む。やっと面白くなってきた、と。

 

カイニスは赫々と眼を血走らせ、荘厳な大広間を勢いよく飛び出していった。

いつになく使命を素直に全うしようとしている姿勢に心当たりがあるコヤンスカヤは、

悪辣な嘲笑を一層深めて見送る。

 

 

(いつぞやのリベンジのつもりですかね。見に行きたい気持ちもありますが、

 オフェリアちゃんに勘付かれたら厄介なことになりそうなんで、今回は自重しましょう)

 

 

旅立っていったカイニスを無言で見送ったキリシュタリアは、背後でにたりと笑っている

コヤンスカヤを意に介さず、はるか極東の島国のある方角へ視線を向ける。

 

 

―――いいから答えろ、天体科(アニムスフィア)の一等星

 

 

―――人の心は無いらしい

 

 

―――人理再編の前に、テメェは人との接し方を一からやり直せ

 

 

思い起こされるのは、彼と最後に交わした言葉の数々。強い意志のこめられたそれら。

 

キリシュタリア・ヴォーダイムは、ゼベル・アレイスターを嫌っていなかった。

彼の思い描く理想を真面目に討論したこともある。彼に乞われ魔術の修練をしたことも

少なくない。彼に誘われ、カルデアのスタッフと話し合う場に参加し、友好を深めた機会も

一度や二度ではなかった。キリシュタリアにとってゼベルとは、友人に相当する人物だ。

 

この事実を認めた今、初めて彼は微かに心に寂寥感を抱いた。

 

 

「……一等星、か」

 

 

ギリシャの空は神々の領域。それを知ってなお、ひとりの人間は無謀にも蒼空を仰ぐ。

 

 

「君には私が、それほどの人物に見えていたのかい………ゼベル?」

 

 

かつて共に笑い、共に切磋し、共に過ごした男を思い浮かべる。そして、瞳を閉ざした。

 

 

「―――いいだろう。私は、君の失望(きたい)に応えよう。さよならだ、星の福音(アレイスター)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、世界は、その命運は、大きな転換点を迎えようとしている

 

諸君は目撃したのだろう。否定されて消滅した可能性の末端を

 

枝分かれした先に実を結んだ、七つからなる神秘の宝珠

 

しかしてそれらの中にひとつ、明らかに異質なモノが混ざった

 

改めて諸君に問おう

 

極寒の死地に閉ざされ、星を見上げる夢すら奪われた世を知り

 

神の愛に護られ、定められた生を終えるまで安穏と過ごす世を知り

 

唯人が覇者となり、地上から怨恨も悲嘆も取り払った世を知り

 

神を束ねし者が、あらゆる罪業を浄化せんと流転し続けた世を知り

 

そして今。新たなる世界の行く末を目撃する証明者たる諸君には

 

世界を見つめ、世界を知り、世界を暴き、世界を定める権利が与えられた

 

汝、世界を救わんとする者よ

 

汝、世界を滅ぼさんとする者よ

 

永劫無窮の闇を視よ、永久不変の声を聴け

 

其は、七つからなる原罪の檻

 

しかして今は、旧き彼方より迷い出でたる源罪の牢

 

【共解】の理を抱き、未だ産まれぬ獣なり

 

さぁ、世界を視る諸君

 

獣の卵を孵化させ目覚めさせるのも

 

卵という形を得る前に存在を奪い尽くすのも

 

あるいは、他の形を創り出すことも

 

諸君の選択に、委ねるとしよう

 

 

 










獣の卵は?

  • やがて世界に産まれ落ちる
  • はじめから存在していない
  • 既に産声をあげ、仔となった
  • 我関せず。好きにすればいい
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