俺は死んだ。
一瞬の出来事だった。
信号無視したトラックに撥ねられて、宙を舞ってグシャリと耳障りの悪い音を聞きながら死んでいった。
もう二度と目覚めることはないだろうと思っていた。
しかし、真っ白な空間で俺は目を覚ます。
「ここは、どこだ」
口が開いた。
体も動かせることに気づく。
さっきまでの光景は、夢な訳がない。
でも、体を動かせるのが分からない。
ここが、死後の世界でも言うのなら、話は別だろうが...
そんな都合が良い物が存在するはず無い。
『いえ、そうでもありませんよ』
突然、声が頭に響く。
小さい頃に高熱を出した頃に匹敵する痛みだ。
自分自身の体が、健康であるから、余計に気分が悪くなる。
その場に膝をつく。
そして、俺の目の前に光り輝く一筋の道と共に幻想的な女性が現れた。
「初めまして。私が神です」
巫山戯た女だと思った。
しかし、彼女の力の一端を見せられれば、嫌でも理解せざるを得なかった。
それから、俺は黙って話を聞くことにした。
「貴方の死は予期しない出来事だったのです」
「へぇ、それで、蘇らせたりしてくれるのか?神様」
あまり、期待はしていない。
死んだ者は絶対に蘇らない。
俺が、仮死状態ならともかく、あの即死の状態から蘇るのは不可能だし、戻ってもミンチのような肉体だろうから、正直戻りたくもない。
だが、それでも聞けるだけは聞いておく。
「いえ、現世に蘇らせることは不可能です。ですが、貴方の望む世界に送り出すことは出来ます」
「それは、アニメの世界とかでも良いのか?」
「はい。貴方が望むのなら」
それは良いことを聞いた。
これは、我が世の春が来たのだろう。
可愛い女の子と、キャッキャムフフな関係に...
「どちらに行かれますか?」
「その前に待ってくれ。俺の能力とかはどうなる?」
「最低限でも、現世の人間の中でもトップクラスの能力は保証致します。ええ、貴方が望むなら、イケメンにも美少女にもしましょう。ですが、世界を望むのなら力が、力を望むのなら世界を選ぶことが出来ません。どちらを取るかはお任せ致します」
悩む。
凄く悩む。
オリンピック選手全ての身体能力を持っていても、やばい世界はやばい。
可愛い子達と遊びたいが命の危機はゴメンだ。
それに、可愛い子も多い方が良いし、できれば、男のキャラとも合いたくない。
主要キャラに男性がいない、若しくは少ない世界が好ましい。
「魔法少女リリカルなのはの世界に俺を連れて行ってくれ」
可愛い女の子ばっかりで、基本は非殺傷設定の魔法で殺人をするもされるも大丈夫そうだ。
それに、一連の事件もまあ、解決できるだろうし、二期は地球が滅んでも、最悪ミッドチルダに行けば良いし。
愚痴をはけるぐらいには男もいるし、大丈夫だろう。
それに、二次元なら、普通に外見レベルも高いはずだ。
我ながら、最高の手を打てただろう。
「分かりました。では、此方のくじ引きをお引き下さい。貴方に与えられる力を与えましょう」
これが、問題だ。
「一つ、聞きたいことがある」
「はい。なんでしょうか」
「それは、使えない物は入っていないよな?ポケモンのはねるとかが出てきたら、正直泣くぞ」
「はい。強い物を厳選されています。変身グッズも本物があります。ポケモンその物を持つことも出来ます」
「分かった。疑って済まない」
俺は箱に手を突っ込む。
直感で引き当てる。
光の塊が形を作り出す。
一つのジュラルミンケースが現れる。
ケースの中には、一つのベルトが入っていた。
「これは、カイザギア!よっしゃあ!!俺の一番好きな仮面ライダーじゃないか!」
妄想がはかどる。
ピンチのなのは達の前で、数々の名言を言えるだけで、ワクワクする。
「今すぐ、俺を連れて行ってくれ!」
「わかりました。デバイスも送りましょうか?」
「カイザギアだけで十分だ!」
「了解しました。では、良い来世を」
そうして俺は光に包まれた。
それから、俺は自由に生きた。
周りの白い目線を無視して、高町なのはにアリサ・バニングス、月村すずかに付きまとった。
アタック、アタック、アタック!
日和ったら負けだ。
正直真面な恋愛なんてしたことがないんだ!
なら、今のうちに突っ切るまで!
そう思って、毎日毎日付きまとった。
ウザがれようが、関係ない。
我が道を行っていた。
そんな中、遂に原作が始まった。
ジュエルシードの暴走をこの目で確認したのだ。
「はっ!なのはかフェイトが来る前にこいつを回収すれば、かっこいい所を見せられる!いくか!」
ジュラルミンケースから、カイザドライバーとカイザフォンを取り出す。
やっとこの日が来たのだ。
「お前、俺の踏み台になってもらうぞ!」
『9・1・3』
暗い電子音が鳴り響く。
これが良いのだ。
「ENTER」を押して、『Standing by』の音声が流れる。
「変身!」
『Complete』
「らああああ!」
走りながら数度殴りつける。
相手は一度怯む。
そこに蹴りを叩き込む。
「面倒だ。さっさと倒す!」
トドメを刺そうとゴルドスマッシュを撃とうとした。
その瞬間!
『Error』
ベルトと俺がはじけ飛ぶ。
「ガアアアッッ!」
青い焔に包まれる。
体が灰になっていくのだ。
「なんで!神様から貰った!特別な力で、俺は特別なにんg...嘘だ。嘘だ。そんなの嘘だ!神が使えない物を寄越すはずが...あのくそ女神がぁ!デメリットぐらい消して寄越せぇ!死にたくない、死にたくない。死にたくない!ウアアアアアアアア」
そこにはジュラルミンケースもベルトも残っていない。
洋服も残っていない。
あるのは、そう、燃え尽きた灰だけだ。
灰だけが残っている。
こうして、僅かなときしか介入されなかったため、原作が崩壊することも、犠牲者を減らすこともなく、正史通りに時間は流れた。
「馬鹿な人。カイザギアはただの人間が使えるわけ無いでしょうに。忠告も聞かないなんて。愚かな人」
カイザのベルトは呪いのベルト!
ちなみに作者はデルタのほうが好きだ!
というわけで、適合できないベルトを持って行ってしまった人間の話でした。
一応設定を大幅改変させれば連載も可能ですが、リリなの(特に一期と二期)も555も昔に見たっきりなので、勉強しなおす必要がありますね。
その時は首が折れる音を目指したいです。
リリなの世界でそれが可能かは置いておきますが。
笑っていただければ嬉しいです。
感想を書かないなんて...よくないなぁ、そういうのは。
冗談です。