「はたしてこの作品XVまでいけるのかな…」
と不安になった作者(茶久良丸)です。
今回書きたい事が多くてちょっと長めです。
すみませんm(_ _)m
では無印最終回どうぞ!
天高く舞い上がる響達。身に纏うシンフォギアは純白に輝き翼を有していた。
「皆の歌声がくれたギアが私に負けない力を与えてくれる。クリスちゃんや翼さんに、もう一度戦う力を与えてくれる。歌は戦う力だけじゃない、命なんだ!」
「高レベルのフォニックゲイン…、こいつは二年前の意趣返し!?」
『んなこたはどうでもいいんだよ!』
フィーネの疑問にクリスが念話を用いて答え。
「念話までも…」
フィーネは[ソロモンの杖]で再びノイズを召喚する。
『いい加減芸が乏しいんだよ!』
『世界に尽きぬノイズの災厄も全て
『ノイズとは[バラルの呪詛]にて相互理解を無くした人類が同じ人類のみを
翼の疑問にフィーネもまた念話にて答える。
『人が人を殺すために?』
『[バビロニアの宝物庫]は扉が開け放たれたままだ。そこからまろびいづる十年に一度の偶然を私は必然と変える。純粋に力と使役してるだけのこと』
『また訳の話からねぇ事を!』
「ですが貴女がその力を駆使しているのはハッキリした。つまり貴女を倒せばこの事態を収拾することが出来ると言うことですね」
響達とフィーネの会話にセイバーが割って入る。するとフィーネは[ソロモンの杖]を天に掲げる。
「応ぜよ!」
[ソロモンの杖]から緑色の眩しい光が放たれる。響達はあまりの眩しさに目元を覆う。そして光が収まり辺りを見るとそこには地上を覆い尽くすの大量のノイズが所狭しと現れた。
「あっちこっちから…」
「オッシャ!ドイツもコイツもまとめてブチのめしてやる!」
「よし、地上にいるセイバーと連携しノイズを一掃すr」
「待ってください」
響達がノイズの撃退に動こうとした際、セイバーがそれに待ったをかけた。この時セイバーは自身の足に[魔力放出]を行い跳躍した後、[
「ヒビキ達は空中のノイズをお願いします。地上のノイズは私一人で相手をします」
セイバーは響達にそう提案した。
「はぁ!?オマエあの数のノイズが見えねぇのか!?」
「アレを一人で相手取るなど!多少は貴女の実力は知っているが危険すぎる!」
「セイバーさん!」
もちろん響達はその提案を拒否する。
「問題ありません。
だがセイバーは少し微笑みながらそう
響達はお互いの顔を見合せる。各々が頷き、意見の満場一致を確認する。
「分かりました。地上のノイズはセイバーさんにお任せします!」
「ありがとうございます。では空の方はお願いします」
響達はそうセイバーに言いノイズの迎撃に向かう。
セイバーは地上に着地し右手に持っていた[
それは蒼い装飾が施された剣だった。
セイバーはその剣を地面に突き刺した後、片膝を着きながら両手で剣の
「[午前の光よ、善き営みを守りたまえ]」
すると剣から炎が渦を巻きながら迸り始める。
その剣の名は[
それはかつてアーサー王に支えてた円卓の騎士の一人[ガウェイン]が持っていたとされる[
そしてセイバーは[
これによりセイバーは正午までの間、通常時の三倍の戦闘力を得こととなった。
セイバーは[
ノイズは体を引き延ばしセイバーに攻撃を仕掛ける。だが…
「はぁぁ!!」
セイバーの周囲には[
その勢いは止まることを知らず、地上を覆い尽くしていたノイズは瞬く間に倒されていく。
「あれがセイバーさんの本気…」
「アタシとやった時は毛ほども実力出してなかったのかよ…。つぅかアレもしかしなくても[完全聖遺物]じゃねぇか?」
「詮索は後だ!地上はセイバー一人で事足りることがハッキリした今、我々は空中のノイズを叩くぞ!」
響達もセイバーの実力に驚嘆するも、自分達もノイズを撃退するため空を舞う。
ノイズとの戦闘がしばらく続くとある異変が起きた。残存していたノイズが一斉にリヴィアンの方角へ飛んでいく。ノイズはある一点に集中し、一つに結合する。やがてそれは徐々に大きくなり超巨大なノイズとなった。
「来たれ!デュランダル!」
超巨大ノイズからフィーネの声が響く。フィーネは[カ・ディンギル]の残骸に残っていた[デュランダル]を取り込みエネルギー源を得る。
超巨大ノイズは頭部の先端から一種のエネルギー弾を作りそれを町に向け射ち放つ。
町でノイズの迎撃をしていたセイバーはそれを…
「やあぁぁぁ!!」
バシュウン!!
上空に向け弾き返した。
エネルギー弾はそのまま天へと上り宇宙空間の彼方へ永遠に進むのだった。
「ええいセイバーめ!貴様は何処までも私の邪魔をしおって!」
フィーネはただただ苛立ちを募らせ、その八つ当たりとばかりに空中にいる響達にエネルギー弾を発車する。
響達は各々回避しつつ超巨大ノイズに攻撃を仕掛ける。だが[ネフシュタンの鎧]の効果によって直ぐに再生してしまう。
「いくら
フィーネのその言葉に翼とクリスが何かをひらめく。そして三人は数秒の相談の後、再び超巨大ノイズに攻撃を行う。
まず翼が[天羽々斬]の刀身を身の丈以上の大きさに変化させ縦一文字のエネルギー弾を超巨大ノイズに放った。
【蒼ノ一閃・滅破】
縦一文字のエネルギー弾は超巨大ノイズに接触すると同時に爆発、その表面に大きな穴を開ける。だがそれも直ぐに[ネフシュタンの鎧]によって再生されていく。だが再生途中の穴にクリスがそのまま単身突入、超巨大ノイズの内部に侵入した。
「何っ!?」
予想外の行動に目を疑うフィーネ。クリスの侵入に驚くのもつかの間、クリスはありったけのエネルギー弾を超巨大ノイズ内部で乱射する。
内部での爆発により爆煙が立ち込める。フィーネは爆煙を外に出すため自身を守っていた隔壁を解放する。
だがそこには
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
「ちぃっ!!」
フィーネは自身の前にバリアを展開する。
ドガァン!!
再び超巨大ノイズ内で爆発が起こる。そして爆煙の中から外に飛び出してきたモノがあった。
[デュランダル]だ。
「それが切り札だ!勝機を逃すな、掴み取れ!」
翼が響に向け叫ぶ。[デュランダル]はそのまま響に向かって飛んでいく。クリスがハンドガン型のアームドギアで[デュランダル]を狙撃し響の元に飛ぶように誘導しているからだ。
響はそのまま[デュランダル]を掴み取る。
すると…
「■■■■■■■■■■!!!」
再び全身が真っ黒に染まり暴走状態となる響。自分の中の荒ぶる破壊衝動を必死に押さえつける。
「違います。
不意に響の隣から声が聞こえる。響は己の衝動に耐えながら首を向ける。そこにはセイバーが寄り添う様にいた。
「その剣は本来その様に心をかき乱す物ではありません。目を閉じ、耳を傾け、そしてもう一度思い出しなさい、貴女を支え、貴女を想い、貴女を大切にしている人を!」
響はセイバーに言われたまま目を閉じる。
すると…
「正念場だ!踏ん張りどころだろうが!!」
「強く自分を意識してください!」
「昨日までの自分を!」
「これからなりたい自分を!」
「あなたのお節介を!」
「あんたの人助けを!」
「今日は、私たちが!」
響の耳に自身を想う人達の声が響き渡る。
「屈するな立花!お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ!!」
「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ!お前が自分を信じなくてどうすんだよ!!」
翼とクリスも響の手を握り彼女を想う。そう、
何より…
「響ぃぃぃぃぃぃーーーーーー!!!」
彼女の
「この衝動に…塗りつぶされてなるものかぁぁぁ!!」
そして奇跡は起こった。響を染め上げていたモノは胸の中へと収まり、彼女達は黄金に輝く。
「その力、何を束ねた!?」
「響き合う皆の歌声がくれた、シンフォギアだぁぁぁぁぁぁ!!!」
響達が[デュランダル]を超巨大ノイズに振り下ろす。
【Synchrogazer】
[テュランダル]は超巨大ノイズを頭上から真っ二つに切り裂いていく。
「どうした[ネフシュタン]!再生だ!!
この身砕けてなるものかぁぁぁぁぁぁ!!!」
フィーネの叫びも空しく、超巨大ノイズは大爆発と共にその姿を瓦解していくのであった。
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戦いが終わり夕暮れが照らし出す中、響は超巨大ノイズの中に取り残されていたフィーネを助けだし、肩に担ぎながら歩いていた。
「このスクリューボールが」
クリスはそんな響に呆れながらも優しく見守り、翼と玄十郎を中心とした二課のメンバー、響の学校の友人達、そしてセイバーもまた同じように見守っていた。
「お前、バカな事を…」
「皆から言われます。親友からも変わった子だーって」
響はフィーネを瓦礫に座らせる。
「もう終わりにしましょう。了子さん」
「私はフィーネだ…」
「でも、了子さんは了子さんですから。きっと私達分かり合えます」
「ノイズを作り出したのは先史文明期の人間。 統一言語を失った我々は、手を繋ぐことよりも相手を殺す事を求めた…。そんな人間が分かり合えるものか…」
おもむろにフィーネは立ち上がり数歩前に歩き出す。
「人がノイズを…」
「だから私はこの道しか選べなかったのだ…」
瞬間、セイバーの[直感]スキルが何かを感じ取った。
「っ!ヒビキ!」
セイバーの叫びと同時にフィーネは振り向き様に
響はそれを避ける。だがフィーネの狙いはそこではない。
「私の勝ちだ!!」
フィーネは伸ばした鞭をそのまま引っ張り、
「でやぁぁぁぁぁぁ!!!」
フィーネが断末魔をあげ、[ネフシュタンの鎧]がボロボロに砕けていく。だがその
「月の欠片を落とす!」
フィーネがそう高らかに言い放った。各々が砕かれた月の破片を見る。そしてそれがゆっくりと此方へ迫ってくるのが誰しもの目にも明らかだった。
「私の悲願を邪魔する根源はここでまとめて叩いて砕く!この身はここで果てようとも魂までは絶えはしないのだからな![聖遺物]の発する[アウフヴァッヘン波形]が有るかぎり私は何度だって世界に甦る!!
何処かの場所、何時かの時代、今度こそ世界を束ねるために!!
アッハハハハ!
私は永遠の刹那に存在し続ける巫女、フィーネなのだからな!!!」
トンっ…
フィーネの大いなる宣言はある一つの音によって静まった。それは響がフィーネの胸に軽く拳を当てた音だった。
「うん、そうですよね。
何処かの場所、何時かの時代、甦る度に何度でも私の代わりに皆に伝えてください。
世界を1つにする為に力なんて必要ないって事を、言葉を越えて私達は繋がっていけるって事。
私達は未来にきっと繋いでいけるという事を私には伝えられないから、了子さんにしか出来ないから。
了子さんに未来を託すためにも、私が今を守ってみせますね」
響の言葉にフィーネが何を感じ取ったかは誰にも分からない。だが…
「…フッ、本当もう放って置けない子なんだから…。
胸の歌を信じなさい」
「軌道計算出ました!直撃は避けられません…」
「あんなモノがここに落ちてきたら…私達もう…」
絶望が目に見える形で迫って来ている。
だがそんな状況でも響は一歩前に踏み出す。
「何とかする。ちょーと行ってくるから。
だから生きるのを諦めないで!」
そして響が飛び立とうとした時…
「ヒビキ」
その肩に手を置くものがいた。
「その役目…私が引き受けます」
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ずっと考えていた事がある。私が
どうして
この世界がfateシリーズの世界で無いことは少し調べたら分かった。だって冬木市も円蔵山も存在が無いんだから当たり前だ。
ならなぜfateの世界でないのにセイバーが存在するのか?もちろん平平凡凡の元一般人の私に分かるわけないので当初は八方塞がりだった。
だけど
『歴史に記される偉人・英雄、世界中に散った私たちは[パラダイムシフト]と呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた』
その言葉を聴き、私はある仮説を立てた。
『もし
もちろん確固たる確証は無い。私の妄想を逸脱しない馬鹿な仮説だ。だけどそれを踏まえると色々と辻褄が合ってしまうのだ。
この世界の
fate世界と同じ理由。
なぜこの時代にいる?
[パラダイムシフト]によって過去から甦った。
など色々だ。もちろん未だに分からない事もいっぱいある。それでなんで人格が私になってるのか?とか、そもそもなんでサーヴァントの能力が使えるのか?とか、むしろ疑問の方が多くなった気がするけど…ともかく、私にとっては一番重要な事も分かった気がする。
なんで
[パラダイムシフト]で過去から甦ったのはともかくこの時代に来る理由が何よりも知りたかった。
きっと
これもただの私の妄想かもしれない。
でも、だとしても、目の前に起こっている世界の危機に
「オイ!なに一人でカッコ付けてんだよ!」
「そうだセイバー!アレだけのモノ、貴女一人でどうこうできる筈がない!」
クリスちゃんと翼さんが反論してくる。まぁだろうね。実際
その後、ノイズがうじゃうじゃ出てきてた時に[
[
マンガで知った知識だったから半信半疑だったけどやってみたら出血自体は止まったから結果的に良し。
マジでありがとうございます、漫画の神様と無免許医師さん。
でもそれをする前にかなり血は出てたからかなり頭はクラクラしてる。正直気を許すと今にも倒れそうだ。
でも…
「貴女達は覚悟を示しました。文字道理の命懸けの覚悟を。ならば次は私がそれを示す番だ」
響ちゃんも、翼さんも、クリスちゃんも皆命を懸けて戦ってた。年頃の女の子達がだ。なら今度は私がそれを証明しないといけない。今の見た目はセイバーだけど元は大人な私だ。子供が体を張ったのに大人が縮こまってるなんてカッコ悪くて堪らない。
「だけどよ!」
「それに預けられましたから。夢と思いを」
「「っ!」」
クリスちゃんの夢と、翼さんの思い。どっちも叶えるには
なら飛び越えないと。
私は肩に手を置いた響ちゃんを見る。
「…私を信じてくれますか?」
響ちゃんも私を見る。真っ直ぐ一直線に私の目を。
「信じます。だってセイバーさんだから」
うん。それだけで充分だ。
私は少し歩いて
[
「聖剣、解放!!」
掛け声と共に[
私はそのまま頭に
「過去・現在・未来、
戦場に散っていく全ての兵達よ、
『栄光』という名の祈りの結晶。
その意思を誇りと掲げ、その信義を貫けと
今、常勝の王は高らかに、
手に執る奇跡の真名を
我が人生、我が軌跡、我が王道は此処に。
束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流を持って、
その姿を昇華せよ!」
詠唱と共に大地から黄金の
「綺麗…」
誰かがそう呟いた。きっと美しいだろう。だってこれはこの星に生きる人達の『こうであって欲しい』願いで出来ているんだから。
そして…
「
私はその名を叫んだ。
「
最終回と言いましたがもうちょっとだけ続けます。
いわゆるエピローグです。