うん、やっぱりギャグの方が書きやすいですね。
それではどうぞ!
《セイバーさんと卵料理》
特訓が一段落して休憩中の時の事、セイバーは弦十郎が建物の奥に入って行くのを見て何やら不吉な予感を感じた。セイバーは後を追い弦十郎が入ったと思われる部屋のふすまを開けた。
ガラガラガラ
「ゲンジュウロウ、ここで何を?」
そこでセイバーが見たものは…
「フンフフ~ン、フンフフ~ン、フンフンフフフ~ン♪」
コンコン、パカッ コンコン、パカッ
セイバーは頭を抱えた。生前の記憶からとある映画のあるシーンの再現を響達にさせようとしてるのが分かったからだ。セイバーは徐に弦十郎に近付きその肩に手を乗せた。
ガシッ
「うおっ!セイバーか、どうした?」
「ゲンジュウロウ、何をしているのですか…?」
「何って卵を割っている所だか?」
「まさか
「あぁその通りd」
「ゲンジュウロウ、正座をしてください」
「え、いやでm」
「正座をしなさい…!」
「あ、はい…」
セイバーの[カリスマ]スキルを前に為す術無く正座させられる弦十郎であった。
その数分後…
ガラガラガラ
「師匠~、ここですか~?」
何時までたっても戻ってこない弦十郎が心配になり探しに来た響が件の部屋のふすまを開けたそこにあったのは…
「ゲンジュウロウが自分でやるならまだしもそれをヒビキ達に強要させるとは何事ですか!」
「い、いや~でもこれは特訓に必要な要素の一つであって…」
「それは貴方の
「
「ま、まさか自家製!?そんな衛生的に安全かどうか分からない得たいの知れない物を年頃の乙女達に飲ませようとしてたのですか!?生で!!」
「だ、だが俺は飲んでも大丈夫だったし…」
「貴方が大丈夫でもヒビキ達が大丈夫な保証は無いでしょう!!」
正座で必死に弁解する弦十郎とそれを仁王立ちで説教するセイバーの姿だった。
それを見た響は…
「お、お母さん…?」
っと呟くのであった。
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「ん~、美味し~い!」
「まぁアレだな…、全然悪くないな」
「雪音、悪くないとはなんだ?間違いなく旨いではないか」
響達は机の上にズラリと並んだ卵料理を
ちなみに、響が親子丼・クリスがオムカレー・翼が天津飯をそれぞれ食している。
「まだまだたくさんありますので、どうぞ心ゆくまで味わってください」
当のセイバーは
「はい!ありがとうございますセイバーさん!
ただ…、料理は美味しいんですけど…」
響は視線を部屋の隅へとやる。そこには綺麗な姿勢で正座されられ、卵が積まれた
「あぁ、
「師匠をアレって…」
「まぁ話聴く限りオッサンが悪そうだしいんじゃね?」
「そうか?私が叔父様に鍛えてもらっていた時は何の疑問も持たなかったが?」
と言う会話を挟みながら響達は箸(クリスはフォークとスプーン)を進めていく。
そうこうしている内にセイバーが出来た料理を皿に盛り付け、お盆に乗せ弦十郎の元に運ぶ。
「ゲンジュウロウ、貴方にはこれです」
そうしてお盆を弦十郎の前に置く。そこにはピラミッド状に山盛りされた卵焼きと卵スープがあった。
響達が食べている料理に比べると余りにも質素である事が目に見えて分かる。
「あの…、セイb」
「なにか不服でも?」
「…何でもない」
セイバーから発せられた
弦十郎はお盆と一緒に運ばれてきた箸を持ち、一口サイズに切り分けられた卵焼きを一つ摘まみ、小皿に盛られた大根おろしを適当に乗せ、お盆の隅に添えられた醤油を一滴しして渋々ながら口に運ぶ。
「ん?旨い…」
一噛みした卵焼きは弦十郎の予想に反して美味であった。弦十郎は次に卵スープにも手を伸ばす。
「うん。旨い」
こちらも程よく塩分が効いていて飲みやすいモノであった。その後、弦十郎は卵焼きと卵スープを黙々と口に運んでいた。
その姿を横目で見ていたセイバーはほんの少しだけ口角を上げた後、次の卵料理を作るためフライパンを暖め直すのであった。
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《セイバーさんの映画鑑賞》
特訓が終わった後、自宅に帰って来た時の事。
「セイバー、さっきの詫びと言う訳ではないがこれを受け取ってくれ。大丈夫、必ず役に立つ筈だ」
と弦十郎さんに言われて渡された物が今私の手元にある。
役に立つ物って何だろ?もしかしてお米券とか!?
袋を開けてみると中から映画のDVDが出てきた。
まぁだろうね。弦十郎さんの事だからこう言うのだと思ったよ。しかし貰い物な以上、見ないのは失礼だ。役に立つって言い方もちょっと気になるし。一回見てみよう。
私は仕事用に購入したノートパソコンにDVDの再生機材を取り付けて見ることにした。
はてさてどんなモノやら。
『~♪』
おっ。
『~!』
ほほぉ。
『~!?』
おぉぉぉ!
映画のタイトルは[トリ○ルX~再起動~]
その後、私のバイクテクニックが飛躍的に上がった。
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《セイバーさんと相乗り》
仮設本部内、弦十郎の席の隣で未来がモニターに映る響達を見守る。
その途中でセイバーの腹に両腕を回して掴まり
「…」ジー
無言ではあるがモニターに映る響を凝視する未来。
するとセイバーの
「…」ピクッ
その様子をモニター越しで見ていた未来は何故か目を細める。
やがてセイバーの[
「っ…」クワッ
その様子をモニター越しで見ていた未来はこれでもかと目を見開く。
((おっかないから早く誰か戻ってきてぇ!!))
その様子を横目で見ていた
そして当の未来は…
(私もオートバイの免許取ろうかな…)
と、心の中で考えるのであった。
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《セイバーさんとバイク》
とある日。マリアさん達の事情聴取と言う名のメンタルケア兼雑談の為に響ちゃん達と一緒にやって来た時の事。
「そういえばマリア。フロンティアで再会したとき何故あんな岩の上にいたのだ?」
翼さんがそんな疑問をマリアに投げた。ちなみに響ちゃんとクリスちゃんはきりしらコンビと談話してる。
「あぁ、アレ?貴女達と合流するために外で探してたら足元にあった地面が浮いたのよ。運良く貴女達に出会えたから良かったけどあの時は肝を冷やしたわ」
「あの状況で良く素早く行動できましたね?」
「
「なるほど…ちょっと待てマリア!セイバーのバイクに乗れたのか!?」
「えぇ」
「何…だと…」
あっけらかんに言うマリアさんに翼さんメッチャ驚いてる。そういえば翼さん前に私の
「でもアレちょっとピーキー過ぎない?アクセル少し捻るだけで前輪の感覚がまるで無いのよ。おかげでスピードあんまり出せなかったし」
「そもそもマリアは何故あの
「そんなの気合いと根性よ」
「な…なるほど…」
翼さんが顎に手を当てて何か考え込んでる。まぁ大体想像つくけど。
「…セイバー、しばらくバイクを借r」
「ダメです」
「な、何故…!」
「ツバサ、年末には特番の収録が控えています。怪我でもして出演できなくなるなんてシンジに申し訳が立ちません」
「ぐっ…!しかし防人として馬の手綱を握りこなせなければn」
「ダメです。ダメと言ったらダメです」
その後も私は翼さんの駄々を諫め続けた。
補足
セイバーのバイクはマリアさんが乗り捨てた後、偶然ウェル博士を護送中の司令達に発見され、司令が担いで運んでくれました。
久々にアンケートにご協力くださいm(_ _)m
[幕間の物語]的な話欲しい?
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欲しい、超欲しい
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気が向いたらでいいよ
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いいからとっととGXやれ