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もしや密かに空前のクリスちゃんブームが!?
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クリスちゃん好きとして見過ごせない、乗るしかないこのビッグウェーブに ←今ここ
てな感じの理由で書きました全くもって後悔ありません。
それではどうぞ!
言っちまえば
あの時、フィーネから
それ以降は
思い返す度にアタシは迷惑をかけているのを思い出す。
だからだろう
「あれだけ恩売っといて簡単にくたばるんじゃねぇ」
と、
押し入った病室のベッドに上半身を起こした
「心配を掛けてしまったようですね、すみません。ですが真っ先に来てくれた事、とても嬉しく思います」
微笑みながらそう言ってきた
それから
そんなある時、
てなことを話した翌日の夕飯時、特に訓練もなく学校終わってから家に戻ってメシをどうすっか悩んでいる時、
玄関を開けて確認してみると
断ろうとしたが…
「作らせなさい…!」
と、迫力のある言い方をしていたので渋々家の中に入れた。
たまに出てくる
家に上がった
なんだよ別に良いじゃねぇか!メシ何て作らねぇんだしよ!
なんてアタシの言い訳を無視して手に持っていたレジ袋から何かの材料を広げ始める。見ているだけなのも嫌だからなんか手伝おうとしたら…
「包丁使えますか?」
と言われて黙って待つことにした。チクショウ。
後ろを向く。フローリングの部屋には不釣り合いなでかい仏壇。この間
チビの時には出来なかった唯一の親孝行、それをしたくて。何時でも見守ってるって思いたくて。なんて取り繕っても結局は寂しい気持ちを少しでも和らげたくて置いてるんだと思う。
そんな黄昏てた私の鼻に香しい匂いがやってきた。
これって…カレーか?
その予想は当たって大皿に盛られたライスにお
「どうぞ」
目の前出された
「いただきます…」
作ってくれた者に対する最低限のマナーを言いつつスプーンを
ピリッとした辛みの後、野菜の旨味や甘味と言ったものが溶け合い混ざり合った味が口いっぱいに広がる。
「悪くねぇんじゃねぇか…」
ハッキリ言って旨かった。だが素直に称賛するのはなんとなく恥ずかしかったから言葉を濁した。
「そうですか。ありがとうございます」
なのに
「…クリス、食べ方が汚いですよ。貴女も女性なら食事のマナーと作法はしっかりするべきです」
「モグモグ…ゴクン。るっせーよ、大体アタシはチビの時から戦地で生きてたから礼儀作法なんて知らねーし」
なんて言い訳をすると
アタシは持ってた大皿を
「ん。おかぁり」
「…はい!」
一瞬戸惑った顔になったが直ぐに何時もの微笑み顔で答えてくれた。
うん、暖かいな。
鍋の中に入ってたカレーはその日の内に完食した。
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「―ス――リス?…クリス?」
ふと、物思いにふけってた意識が
「どうかしましたかクリス?」
「あ…、わりぃちょっと考え事してた」
「包丁ではないとは言え刃物を片手に考え事とは感心しませんよ?」
「あぁ…」
アタシの生返事を聴いた後、
アタシは手に握られてる裸になりきってないじゃがいもにピーラーを押し当てて皮剥きを再開する。
フロンティアの戦いの後、アタシは大晦日の手前辺りから
あぁ…、恵まれてるなアタシ。
隣で切った野菜を鍋の中に流し込んでる
アタシがこうして恵まれてるのも
いつか
今はまだ無理でも、いつかもう少し心が強くなったら目一杯言ってやろう。
そんな事を考えてると
「また考え事ですかクリス?」
「へ、オメーの優等生ヅラ見て平和ボケを嘆いてただけだ」
「そうですか。私はクリスの愛らしい顔が見れて嬉しいですよ」
「ん″なっ!?///」
た、たく!なんで
熱くなる顔を誤魔化す為にじゃがいもの皮剥きをちょっぱやで終わらせて、適当に切り分けてから鍋に突っ込む。
一連の動きを見て
今に見てろよ!いつか
そんな野心を抱きつつアタシは次の手順の準備に取りかかった。
その日作ったカレーは胸焼けするくらい甘く感じられた。
ハーメルン内にいる全クリスちゃん好きの紳士淑女に捧げます。
次回GX編突入!