マジでサーセン( ノ;_ _)ノ
急に担当変わったり引き継ぎ一週間でやれって言われたり新任一週間で覚えさせろって言われたりでてんてこ舞でした…。
そんな作者の切実なリアルをお伝えしつつ続きをどうぞ!
「終わりましたか、エルフナイン?」
響がミカとガリィの襲撃を受けてから翌日、S.O.N.G本部内のとある一室。何時もの黒いスーツ姿のセイバーが椅子に座り、
この出来事を切っ掛けに対オートスコアラー用の対抗策[
「はい、取りあえず終りました。すみませんセイバーさん、急なお願いだったのに…」
「構いません。ヒビキ達の助けになるなら安いものです」
エルフナインはセイバーに申し訳なさそうな顔をする。
「それでどうだったのですか?[
セイバーのその疑問にエルフナインは少々苦い顔をする。
そう、セイバーがエルフナインに頼まれたお願いとは[
その際、各シンフォギアのデータとアルカノイズとの戦闘で取れた解剖器官の戦闘データが必要になった。シンフォギアのデータは旧二課が保有していたモノで済んだが、問題は解剖器官との戦闘データであった。
戦闘をしたシンフォギアは全て破損してしまった為、データをサルベージする事は困難であった。そこでエルフナインはセイバーの[
幾度かの戦闘で[
このエルフナインの頼みにセイバーは最初は渋い顔をしたものの、[
「解析自体は出来ました…。結果を総称してまとめると…『分からない』と言う事が解析結果です」
エルフナインは申し訳なさそうに言い、セイバーはその答えに眉を歪める。
「分からないとは?」
「セイバーさんの[
エルフナインは淡々と解析結果を説明する。
「これは僕の憶測なのですが、恐らくセイバーさんの言っていた魔力と称されるエネルギー体によって聖遺物とセイバーさんをコーティングする事によって解剖機関へのバリアフィールドして機能していると考えられます。またこの魔力は聖遺物で確認されているフォニックゲインととても類似しています。ですが
「では[
エルフナインの説明を聞いたセイバーはそう疑問を投げかけた。
「いえむしろこの解析によって解剖機関へのバリアコーティングの目安がハッキリしたので無駄骨にはなりません。錬金術の原理原則は解析からの再構築、セイバーさんの[
その言葉を聞き、セイバーはほんの少し頬を緩める。だがエルフナインの話はまだ終わっていなかった。
「それと解析したことで別の可能性も見ることが出来ました」
「別の可能性?」
エルフナインは頷くと
「解析した結果、[
モニターには[
「これは?」
「[
その言葉にセイバーは目元を鋭くする。
「では…?」
「はい。もしかしたらシンフォギアの改修だけでなくセイバーの戦力強化も可能かもしれません。この機能のメカニズムを解析し僕の錬金術で擬似的に解放することができれば…。[
「この事をゲンジュウロウには?」
「すでに報告して許可を貰っています」
「では頼めますか?」
「はい!」
こうして[
だがこれが後に悲劇となることをこの時のセイバー達は知るよしもなかった。
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それから一週間の時間が流れた。
「響…」
放課後の時間、未来はトボトボと重い足取りでS.O.N.G本部に向かう。あの日以来、未来は一日も欠かすことなく響の見舞いに訪れている。しかし
「クゥ~…」
未来の暗い表情を見て、足元で並走していた[
「あ…、ごめんねカヴァス君。私は大丈夫だよ」
[
[
「も~くすぐったいよカヴァス君。でもありがとう」
「ワンッ」
[
[
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一方、そのS.O.N.G本部では[
「[
「各動力部のメンテナンスと重なって、一時はどうなることかと思いましたが、作業や本部機能の維持に必要なエネルギーは外部から供給できたのが幸いでした」
現在、S.O.N.G本部が寄港している港は自衛隊が所持しているとある基地のソーラー発電施設であった。動力部のメンテナンスとなると各機関を停止させなければならない為、必然的に本部内の電力は低下する。そうなった場合、目下最優先とされる[
「それにしても、シンフォギアの改修となれば機密の中枢に触れるという事なのに…」
「状況が状況だからな…。それに、八紘兄貴の口利きもあった」
「八紘兄貴って誰だ?」
弦十郎から口から出た見知らぬ名前に疑問を浮かべるクリス。
「限りなく非合法に近い実行力を持って、安全保障を陰から支える政府要人の一人。超法規措置による対応のねじ込みなど彼にとっては茶飯事であr」
「とどの詰まりが何なんだ?」
つらつらと並べられた
「内閣情報官、[風鳴八紘]。司令の兄上であり、翼さんの御父上です」
そんなクリスの要望に緒川が答える。
「だったら初めからそう言えよな!
「私のS.O.N.G.編入を後押ししてくれたのも確かその人物なのだけど…。なるほど、やはり親族だったのね」
「私が英国に身柄要求をされた際も彼の尽力により難を逃れました。出来うるなら一度お会いして感謝を述べたいのですが…」
「…」
「どうした?」
実の父親の話をし初めてから翼の顔か暗くなる。そんな翼を弦十郎はただ頭を掻いた。
プシュー
そんな時、指令室のドアが開き未来と[
「響の様子を見てきました」
「響さんは生命維持装置に繋がれたままですが、大きな外傷もありませんし心配ありませんよ」
「ありがとうございます」
未来と緒川がそんな会話をしている中、[
「ワンッ」
「ご苦労様です[
「ワンッワンッ」
「そうですか。では引き続きミクの事を頼みましたよ?」
「ワンッ!」
[
それから数十分後であった。
ビー!ビー!ビー!
突如アラート音が本部内に響き渡る。
「アルカノイズの反応を検知!」
「座標絞り込みます!っ!?」
藤尭と友里が状況確認をする中、本部内が揺れる。メインモニターにはS.O.N.G本部が寄港しているソーラー発電施設がアルカノイズによって攻撃を受けている様子が映し出される。
「まさか、敵の狙いは我々が補給を受けているこの基地の発電施設…!?」
「何が起きてるデスか!」
緒川が敵の目的を思議している中、本部内で待機していた切歌と調が指令室に駆け込む。
「アルカノイズにこのドックの発電所が襲われてるの!」
「ここだけではありません!都内複数個所にて同様の被害を確認!各地の電力供給率、大幅に低下しています!」
切歌達の疑問に友里が答え、そのの説明に藤尭の補足が入る。メインモニターが切り替わり日本各地にある火力・水力・風力・原子力などの発電施設がアルカノイズに攻撃されている映像が流れる。
「今、本部への電力供給が断たれるとギアの改修への影響は免れない!」
「内蔵電源も、そう長くは持ちませからね…」
「それじゃあメディカルルームも!?」
現在、S.O.N.G本部は外部からの電力で運用している。もしここで電力供給が断たれれば[
「迎撃に向かいます!」
「頼むぞセイバー!基地の防衛隊と協力して発電施設を死守してくれ!」
「はい!」
セイバーは指令室を飛び出し施設内で破壊工作を行っているアルカノイズの迎撃に向かった。この時、セイバー以外にも密かに指令室から抜け出した人物達がいたことに弦十郎達は気付かなかった。
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「新型ノイズの位相差障壁は従来ほどではないとの事だ!解剖器官を避けて集中集射!」
基地内の防衛隊が陣形を作り、自動小銃と無反動砲を使用してアルカノイズを迎撃していた。
「やぁぁぁ!!」
ザシュ!
その最前線でセイバーがアルカノイズに[
「くっ!数が多い!」
だが基地施設全体にアルカノイズが広がっているため[
セイバーはその事実に歯噛みながらも[
「Various shulshagana tron」
「Zeios igalima raizen tron」
その最中、二つの歌声が響く。
「やぁぁぁ!」
「デェェェス!」
【α式 百輪廻】
【切・呪リeッTぉ】
叫び声と共に無数の小型の円盤状ノコギリと三日月の刃がセイバーの周囲にいたアルカノイズを蹴散らしていく。セイバーは後ろを振り向く。そこにはギアを纏った調と切歌がいた。
「シラベにキリカ!?何故ここに!?」
「私達も戦います!」
「強化型シンフォギアの完成まで持ちこたえるデスよ!」
「しかし貴女達はっ!」
現状[S.O.N.G]内で[LiNKER]が製造出来ない以上、長時間の戦闘が出来ない調と切歌。そんな二人をセイバーは止めようとする。
「わかってます!」
「でも今は一人でも多い方がいい筈デス!」
調と切歌はセイバーの制止を振り切り、アルカノイズの群れへと向かう。セイバーは二人を止められなかった悔恨と主張の正当性から顔を歪めるも不承不承ながらそれを認めざるを得なかった。実際、手が足りないのは確かであるし基地施設内のアルカノイズを迅速に処理するには基地内の防衛隊だけでは不足であり逆に解剖されてしまう危険性もあった。さらに二人が参戦した事のメリットはセイバーにもあった。エルフナインが発案した[
「はぁぁぁ!!」
セイバーはアルカノイズを[
(今はとにかくアルカノイズを倒さないと!)
しかしそれでもセイバーの頭は冷静であった。自身の鬱憤をアルカノイズに叩きつけるも目的である基地施設の防衛はしっかりと遂行している。
だが流れと言うのはほんの少しの弾みでも変わってしまうものである。
調と切歌が戦闘に参加して数分…
「そぉりゃー!」
切歌の背後から高圧縮カーボンロッドを右手に持ったミカが上空から襲いかかる。切歌は咄嗟に手にしていた鎌を上に構え防御の姿勢を取る。
ガキュン!
鎌とカーボンロッドがぶつかり合い火花が飛び散る。出力差で負け膝をつく切歌。だがそんなことお構い無しにミカは左手にもカーボンロッドを射出し、薙ぎ払うかの様に振るう。
ドゴン!
「きゃあ!」
上から押さえつけられ膝をついた切歌は身動きが取れずまともに喰らい吹き飛ばされてしまう。
「切ちゃn、きゃっ!」
さらに切歌の援護に入ろうとした調も共に巻き込み、施設の外壁に叩きつけられる。
「シラベ、キリカ!?」
アルカノイズの戦闘に集中していたセイバーは切歌達のフォローに入れなかった。セイバーは直ぐに標的をミカへと切替、[
「おっ?また会ったな蒼いの。でも今回はお前の相手をしている暇はサラサラ無いんだゾ」
何時もながら不適な笑み浮かべるミカは小脇から何かを取り出す。
「っ!?」
セイバーは驚愕する。ミカの手には負傷した自衛隊員が頭を鷲掴みにされていたからだ。
「さっきじゃりン子共を襲うついでに拾ってきたゾ」
「人質とは卑怯な!」
「何とでも言えだゾ」
ミカは自衛隊員を軽くスイングしてから明後日の方角に天高く投げ捨てる。
「なっ!?」
セイバーは一瞬動揺するも[魔力放出]で一気に跳躍し自衛隊員を空中で受け止めから着地する。
「ついでにオマケだゾ!」
だが着地地点の周囲にミカが召喚石を投げ入れ、セイバーはアルカノイズに囲まれてしまう。
「くっ!」
襲い来るアルカノイズを[
やがて周囲のアルカノイズを全滅させたセイバーは負傷した自衛隊員を抱え味方の部隊に預けに向かう途中…
ドガーン!
施設内に複数あるソーラーパネルユニットの一つから大爆発が起きる。セイバーは急ぎ自衛隊員を衛生兵へと届けると直ぐに爆発したソーラーパネルユニット付近まで急行する。
そこには…
「バイナラ~!」
ミカによってイガリマのペンダントを打ち砕かれる切歌の姿があった。
「切ちゃん!!」
「キリカ!!」
調とセイバーが叫ぶ。調は切歌の元に向かおうとするもミカのカーボンロッドによって妨害されてしまう。
「よそ見してると後ろから狙い撃ちだゾ!」
「邪魔しないで!」
「仲良しこよしでお前のギアも壊してやるゾ!」
するとミカは懐から両手一杯の召喚石を取り出す。それを見たセイバーは[魔力放出]で加速し、ミカに接近するも間に合わず召喚石をバラ撒かれてしまう。セイバーはそのままミカに[
ガキュン!
セイバーの[魔力放出]によって得られた速力が勝り鍔迫り合いのままミカを後方に押し退ける。
「シラベ、キリカの元へ!ここは私が押さえます!」
「はい!」
セイバーに後押しされ切歌の元へ走る調。
「思ったより早い到着だゾ」
「これ以上やらせはしない!」
「出来るかどうか見ものだゾ!」
鍔迫り合いのまま無邪気な笑顔を見せるミカは髪の毛に内蔵されているブースターを起動しセイバーは[魔力放出]で対抗する。
「アハハハ!」
「ぐぅぅぅ!」
両者共一歩も引かず鍔迫り合いの火花が過激さを増す。その最中であった…
「あぁっ!」
「っ!?シラベ!」
切歌を守るためアルカノイズを迎撃していた調のペンダントに解剖器官が当たり
「アタシをすっぽかすとは胆が座ってるゾ!」
「ぐぅ!邪魔をっ!」
ミカが更にブースターの出力を上げてパワーを強める。鍔迫り合いで押し込んでいる性質上セイバーも同様に[魔力放出]の出力を上げなくてはならず身動きが取れない。
「さぁお友達のバラバラ解体ショーだゾ!」
「逃げてくださいシラベ!シラベェェェ!!」
セイバーの必死の叫びが響く。だが無情にもアルカノイズは解剖器官を一斉に構える。
「誰か…助けて欲しいデス…。アタシの友達…大好きな調を…。誰か調を…」
切歌は届く筈のない手を伸ばす。親友の救いを求め涙ながらに懇願する。
「誰かぁぁぁーーー!!!」
切歌の無念の叫び声と共にアルカノイズの解剖器官が一斉に調に伸びる。恐怖から目を強く閉じる調と切歌。
だがここで二人に違和感が訪れる。
切歌は調の悲鳴が聞こえなかった事に、調は自分が炭素化されていない事に。二人が
「誰かだなんて、連れねぇ事言ってくれるなよ?」
声が響く。それは右も左も分からなかった自分達を導いてくれた学校の先輩の声。
「
「あぁ、振り抜けば風が鳴る剣だ!」
声が響く。それは己の夢の為世界へと旅立だった人生の先輩の声。
風が鳴き、アルカノイズが散る。赤い砂が空へと飛び声の主が姿を表す。
切歌と調が涙を流す。そう、彼女達の戦いが無駄でなかった証明が目の前にあるのだから。
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ちなみに作者(茶久良丸)は150回目突破中。