小春に襲われた夜の翌日の昼、割と本気で泣きながら謝り倒す小春を諭して落ち着かせた後、皆で映画を見ることになった。
外出は危険なのでバリアが張られているこの家に居た方が安全、でも暇……ということで、海夜が元々持っていたDVDで映画を見ることにしたのだ。
九人全員がリビングにあるテレビの前に鎮座して、アメリカンコミックスのヒーローの実写映画を──今、ようやく観終ったところだ。とても内容が濃い三時間の映画を観終わった後の反応は様々で、感動に打ち震えながら思わずため息を吐く者や、何かを考え込むようにしている人もいる。
俺はというと、ずっとおしっこを我慢していたのでエンドロールが終わった瞬間トイレに駆け込んだ。映画が面白いから絶対に途中退室はしたくなったから我慢してたけど、なかなか辛かった……。
「……んっ」
手洗いを済ませてリビングに戻ると、皆がなにやら熱心に語り合っていた。特に高月と蓮斗の声が大きい。映画の感想でも言い合ってるのかね。
「じゃあ皆さんの……あっ、リアさん」
「なに、話してるの?」
「私たちのチーム名を話し合ってました! 九人一緒に居るわけですし、この集まりに名前があれば結束力も上がるかなと!」
すんごいキラキラした目でロイゼが言ってるけど、これは十中八九さっきの映画の影響だろうな。
俺たちが観た映画の内容は実にシンプルで、シリーズ物として続いてきた映画の大勢のヒーローたちが一堂に会して巨悪と戦うという物語だ。そのヒーローたちにはとあるチーム名が存在していたので、多分それに憧れたのだと思う。アッセンブルって言って開戦するのかっこよかったもんね、しょうがないね。
よく見れば剛烈と田宮以外の皆はアレじゃないコレじゃないと、チーム名を考えながら頭を捻らせている。
「剛烈は、もう考えたの?」
「私はデム隊の下っ端だし、自分で新しい組織名を決めるのってなんか烏滸がましいというか……」
「そんなことありません! 剛烈さんも既に私たちの頼もしい仲間ですよ!」
「……て、照れるなぁ」
剛烈の手を握って説得する高月が眩しい。表現的な意味じゃなくて物理的に。興奮してるせいで能力の光が溢れてますよお嬢様。ちょっと本当に眩しくて目が痛いんで落ち着いてくださいません?
「じゃあ私も考えようかな」
「はい、是非っ。案は多い方がいいですからね」
ニッコニコですね高月さんあなたね。前から友達のことを大切にする子だってことは知ってたけど、まさかチーム名を決めるだけでこんなに嬉しそうにするとは思わなかったな。
まぁ、これが高月の性格なのだろう。友情に熱く人に対して優しいし、オマケに友達もたくさん。
そんな彼女だからこそ、逆に個別ルートが孤独になる物語だったのかもしれない。大勢の中にいることが当たり前だった少女が、街が悪の組織に支配されて一人になって初めて孤独を知り、人とのつながりの大切さを改めて知りながら唯一の仲間である海夜と仲を深めていく……みたいな。
田宮に聞いただけで実際にプレイしたわけではないから原作がどんな展開なのかは知らないが、多分そんな感じだろう。現実に戻ったらプレイしてみたいところだ。
「皆さんお決めになったようですわね」
ロイゼの言葉に、皆は頷いて返事をした。実際のところ俺はまだ考えている途中なのだが、言う順番は最後なのでそれまでには考えておかなければ。
「まずは蓮斗さんから」
「アベンジャーズ」
「ちょっ! もう少し捻ってくださいまし!」
海夜の気持ちは分からなくもない。
でもそんな真顔で当然のように名前パクるのは流石に駄目だぞ。
「リアベンジャーズの方がいいか?」
「いやそういう問題ではなくて……! き、気を取り直して……では陽菜さん」
「九人いるからキュウレンジャー!」
「同じ名前の集団がいますの! 既出のチーム名は流石に……!」
発想はいいんだが、名前の被りは致命的だ。
やっぱりオリジナリティも加えて欲しいな。
「文香さんお願いします!」
「リアさん
「私が恥ずかしいからやめて……」
オリジナリティ出しすぎなんだよなぁ。チーム名がそれって最早拷問に近いし勘弁してください……。
「うそ……
いやお前もかよ!? 何で自然と俺を中心に添えるんだ!?
「……私も」(赤面しながらさりげなく手を上げる海夜小春)
「えぇ……」
きみたちネタ被り過ぎなんだ……! 俺が保護対象すぎる……!
クッソ、確かにこの中だと俺が一番弱いけどさぁ……。でももうちょっと、こう、なんかあるでしょ! ネーミングセンスが直球すぎるって!
「田宮さんと剛烈さんは……」
「シルバリアファミリーじゃダメか?」
「白の騎士団とかどうかな!」
二人とも適当に言ってること丸わかりだぞ。お菓子食ったりスマホ弄ったりしてるからな。あんまりこういうの興味ないだろお前ら。
でもとりあえず元ネタが容易に想像できるシリーズやめない? 有名どころを模倣しすぎだよぉ……。
「最後はリアさんですね」
「え? う、うーん……」
やっべ、ここの連中の会話内容が濃すぎて全然考えてなかった。
……なんだろうか、このチームは。真面目に考えてみると妙な関係の集団だよな。ゲームの主人公と、攻略対象のヒロインたちと、友人や敵のキャラの姿をした別世界の人間たちが一つ屋根の下で一緒に生活してるなんて。
はたから見ればキャラ同士の掛け合いに見えなくもないが、俺たちはもう彼らを騙してはいない。この世界のことも俺たちの中身の事も、彼らは全て知ったうえで行動を共にしている。一緒に、このデスゲームをクリアする為に。
……ということは、俺たちだけじゃなく海夜たちのことも『プレイヤー』と呼べるのではないだろうか。俺たちと同じくゲームを攻略するために戦っているのだから。
一緒にデスゲームをプレイする仲間、デスゲームプレイヤー……略してデスプレイヤー? いや、ちょっと語呂悪いような気がする。
「デスゲーマーズ……とか?」
「なんか物騒な名前だな」
俺が自信なさげに告げると、隣にいた田宮が苦笑いしながら反応した。言われてみれば確かに物騒だな、デスゲーマーって。……俺も他人に文句言えるほどネーミングセンスが優れてるわけじゃなかったみたいだ。
「……んっ」
チーム名決めで四苦八苦してると、不意にポケットの中のスマホが震えた。振動の仕方からして、これは恐らく強制選択かミッション解放の類だ。
「あれっ、リアもか?」
「え?」
「私にも通知きてるよ~」
どうやら今回の通知は俺だけではなく、田宮や剛烈といった他のプレイヤーにも同時に送信されていたらしい。これは今までに無かった事態なので少し身構えてしまう。
すると、剛烈が笑いかけながら俺の肩に手を置いた。
「多分大丈夫だよ。事前に連絡はしてたから、多分これは管制室を制圧したオカマからの連絡だと思う」
「じゃあ、運営からのミッションじゃ、ない?」
「見てみれば分かるんじゃないかな。たぶん『みんなお疲れさまァ~ん♪』みたいな文が書いてあると思うけど」
そう言う剛烈の顔は自信ありげな表情だった。どうやらオカマに対しての彼女の信頼は、俺の想像以上に厚いらしい。運営からの指示だと考えないあたり、事前によほど綿密な作戦を聞かされていたのだろう。
もちろん俺もあのオカマのことはかなり信用している。彼ならきっとやってくれると信じているので、迷いなくスマホの通知メッセージを表示させた。
【☆オカマからのお願い☆:ゲームクリアの為のミッションを用意したわ! 大変な内容だけどアタシも手伝うから一緒にがんばりましょ!】
スマホに表示されたのは、いかにもあのオカマが書きそうな文章だった。どうやら本当に管制室を制圧してしまったらしい。この表示を見たとき、安心感と共に関心を持った。
しかし、どうやらクリアの為にはミッションをクリアしないといけないらしい。恐らく様々な事情が重なった結果、そうせざるを得ない状況になっているのだろう。
だけどあのオカマが用意してくれたミッションなら、簡単ではないがきっとクリアできる範囲の内容の筈だ。
きっとこれが最後のミッションになるだろうし、気合い入れていこう。内容も確認しないと。
【ミッション条件:プレイヤーキラー及びワールドクラッシャー両個体の討伐・撃破時にプレイヤー全員の生存・暴走している黒野博士の改心・リアのヒロインレベルを5に到達させること。上述した条件をクリアしたのち、以降24時間以内にリアが『個別ルート確定後の性に寛容になって主人公好き好きモードになったヒロインが起こすルート終盤特有のR-18シーンを含めた純愛イベントっぽいこと』をこなした後、蓮斗視点から見た現在の
「………」
「お、おい剛烈、これって……どういうことなんだ。ちょっと頭が痛くなってきたんだが」
「……っさ、作戦の一部だと……思う。たぶん、そう、かな?」
「にしたってこの内容は──『きゅう……』──あっ、おいリア!?」
★ ★ ★ ★ ★
目を覚ました時、俺は近所の公園のベンチで横になっていた。
「えっ?」
まるで状況が理解できず、体を起こして周囲を見渡してみたが、俺以外には誰もいない。先程までは海夜の家に居たはずなのに、今はひとり公園のベンチに座っている。……なにを言ってるかわからねーと思うが俺も何が起きてるのか全然わかんないよぉ……。
(おーい、アイリールさんやーい)
(はいこちらダグストリア)
(何も覚えてないんだけど……何が起きたか分かる?)
(夜は気絶してたから、しょうがない。いちから説明、する)
……
…………
………………
(マジ?)
(まじ)
(……もうやだ)
眠っている間に起きた出来事を全て教えてもらったあと、その事実が受け止めきれず俺は項垂れた。
リアが言っているのだから間違いないのだろうが、それにしたって信じたくない。状況が面倒くさいことになり過ぎててボクもう疲れちゃったよパトラッシュ……。
話を要約すると、突然海夜家が『プレイヤーキラー』という身長五メートルくらいの巨人に襲撃されて、全員家の外に逃げたら皆が謎の光に包まれて姿を消してしまい、一人残されたリアがこの体を無理やり動かして何とか逃げて──現在に至る、と。
ここまでは何とか飲み込んだけども、実際はどういう状況なのかさっぱりだ。俺とリア以外の皆が消えたってのも謎だし、そもそもプレイヤーキラーって存在も意味不明だ。ルート次第じゃそういう敵も現れるってことなのか?
「わけわからん……」
「あっ、起きたみたいね」
「……っ?」
途方に暮れて無意味に呟くと、右隣からダンディーな渋い男性の声が聞こえてきた。
反応して隣を見てみると、そこにはちょっと大きめなウサギのぬいぐるみが置いてある。状況から考えて、先程の声の主はこのぬいぐるみだろうか。
……まぁ、流石にぬいぐるみが喋ったくらいじゃもう驚かない。多分だけど、喋り方からしてコイツあのオカマのアバターか何かだろ。
「……オカマ?」
「えぇ、そうよ。説明はいらないようね」
「いやダメ、いろいろ説明して」
お前が知ってて俺が知らない事多すぎるんだよ! いいから全部説明しなさい!
……
…………
………………
「マジ?」
「マジよ」
「……なにそれ」
──あ゛あ゛ぁ゛ァ゛!!
仮想世界が現実にー、とか世界がリアを気に入ってるー、だとか一言で理解できない事象発生しすぎィ!! (脳のキャパシティがもう残って)ないです。
「とーにーかーく! 今は「そういうことになってる」って納得しなさい! 時間無いんだから!」
「う、うぅ……」
あんまり大声出さないでくれよぅ……ビックリしちゃうよぅ……。
俺の立場から言わせてもらえば、今のこのゲーム本当に超理不尽のスーパールナティックモードだからね? 弱音を吐いてもしょうがないと思わない?
「モタモタしてるとこの世界ごと消えちゃうのよ……無理強いしてるのは謝るし後でいくらでもお詫びするから、今は一緒に戦って頂戴!」
ぐ、ぐぬぬ、無茶言いやがってぇ……!
……で、でも、確かに弱音とか言ってる場合じゃないか……いや本当はもっと愚痴言いたいけど!
ともかく、今は超常の出来事もいちいち迷わず無理矢理納得して、目の前の事に集中しないと。
「■■■■■■■■■■■―――!!」
腹を括ってベンチから立ち上がった瞬間、まるで雷鳴のような──爆発音にも似た咆哮が鼓膜を刺激した。
「うわっ……!」
「キラーが近くまで来てるわね……あっちよ!」
ベンチに座っていたウサギのぬいぐるみは俺の肩に飛び乗ると、公園の外を指差した。
その方向には、下半身のみをボロボロの布きれで覆い隠している、全長五メートルを優に超える巨体の男が立っていた。
全身の筋肉がまるで風船のように膨張しており、一言で言えば『筋肉ダルマ』だ。あの拳や脚の餌食になったら一瞬で残機が減るに違いない──そう確信させるような威圧感が彼にはある。
その姿を見て立ち竦んでいる俺を目視した巨人は、銅鑼を思い切り叩いたかのような叫び声を挙げた。
「■■■■■■■■――!!」
「うぅっ……」
まるで巨大な怪獣の雄叫びだ。耳を劈く彼の爆発音はとても聞くに堪えない。あの咆哮を挙げられるたびに脳が揺さぶられてしまう。
両目を赤く光らせて、口からは蒸気のような煙を吐き、右手に巨大なナタを握っている。その風貌はまさしく
「お、オカマっ、どうすれば……」
「……剛烈から聞いてるけどアンタ、主要キャラ全員を味方に付けたそうね、やるじゃない。確かにアタシたちだけじゃ勝ち目はないけど、アンタが頑張って味方に付けたお仲間さんたちが揃って戦えば──勝機は十二分にあるわ!」
オカマは自信ありげにそう言いながら、狼狽えている俺にマイク付きのインカムを手渡してきた。
「アンタの仲間たちは今、キラーの能力で物理的に遠い場所へテレポートされているの」
「……このインカムで、皆を呼ぶってこと? でも、これを持ってるのが私だけじゃ、意味ないんじゃ……」
「そのインカムはアンタが送りたい人間に『声と座標』を届けることができるわ。送った人物がしっかりとアンタを認識できれば、その人とアンタのいる場所を繋いでくれる。……もっとも、受け取った相手の『アンタへの気持ち』が強くないと、道を開くのにかなり時間がかかるけどね」
オカマの話は要するに、さっさとそのインカムでみんなを呼べって事らしい。しかし皆の『リアに対する気持ち』が強くないと、助けが来る前に俺とオカマは殺される……ということか。
……その『リアに対する気持ち』ってのがよく分からないけど、とにかく今はやるしかない。文句を言ってる時間は無いんだから。
「あ、あー、あー、テステス」
本当に聞こえてるのか、なんて確認はできない。オカマの説明通りならこのインカムは俺の声こそ届けられるものの、あっちからは返事の一つも出来ないから。要するに一方通行なのだ。
これでは皆が来てくれる確信も得られない。
「■■■■■■■■……ッ!!」
やっべこっちに歩いてきてる!
くっそ、なんて言って皆に呼びかければいいんだ。順番に全員へ呼びかけることはできないし、ここは「みんな助けてぇー!」とか言っておくのが順当か?
……い、いや、なんかそれはカッコ悪いよな。それに必死こいた救援要請は皆の心を不安にさせてしまうだけだ。不安は焦りに繋がるし、焦りは危険に繋がる。これからめちゃくちゃ強い相手と戦うのに、そんな精神状態じゃ駄目だ。
ここはいっそのこと、皆に俺だと知らせつつ、士気が上がるような呼びかけをした方がいいんじゃないか。
『リアへの気持ち』を強くする……つまり、みんなが俺のいる場所へ来たくなるようなセリフ。それでいて、俺からの言葉だと分かるような内容。
──何を言うか、決めた。
そしてインカムのスイッチを入れ、マイクを指でつまんで口に近づけた。
「……デスゲーマーズ!」
結局決まらなかったけどその名前は皆が聞いていた、あのチーム全員が知っている名前だ。そしてこの名前を言ったのは他でも無い、俺自身。
確かに言葉の響きは物騒だが、その由来は『みんなでデスゲームを攻略しよう』という、俺とリアが抱いた願いから来ている。
あの時みんなで決めようとしていたチーム名は、この時の為に。
「───アッセンブ 『オラぁぁァァ!!』 ……く、来るの早い……」
なんかカッコよさげな掛け声を言いかけた瞬間、その途中で俺の頭上から
二人は兄妹そろって見事にスーパーヒーロー着地を決めると、すぐさま俺のいる方に振り返った。
「大丈夫かリア!!」
「リアちゃん無事!?」
「……う、うん」
若干苦笑いをしながら返事をすると、二人はホッと一息ついた。
決め台詞を言う前にキミたちが来ちゃったからね、五体満足の傷一つない体ですよ。
……いや、えっと……い、いの一番に駆けつけてきてくれたから何よりだけどね!
別に「
「リアねえ──ッ!」
「遅れましたわァ゛!!」
海夜兄弟の登場から少し遅れて、ヒロインズの四人もガラスを破壊するかのように空間をぶち破って駆けつけてくれた。なんか……こう、窓からビルの中に突っ込むアクション映画のワンシーンみたいだ。みんな登場の仕方が豪快すぎる。
「……げっ、俺たち一番最後かよ」
「皆リアくんのこと本当に好きだねぇ~」
その後に剛烈と田宮がスーッと来たことで、俺が呼びかけて十秒も経たない内にデスゲーマーズの皆が揃った。
ていうか田宮……呉原くん、個人的には君に一番最初に来てほしかったんだけどね。僕たち友達ダヨネ?
「呉原ァ……」
「まって! あいつらが早すぎるだけだって! 俺らもすぐ来たし──いでぇっ! ちょ、足蹴るな! 痛いって!」
「ちょっとアンタら遊んでる場合じゃないでしょ! キラーこっちに来るわよ!」
少しイラっときたので呉原をゲシゲシと蹴っていると、オカマが焦った声音で叫んだ。
彼の言葉を聞いて目の前を見てみれば、巨大なナタを構えたキラーが此方へ走り出してきた。
「■■■■■■■■──ッ!!」
それに呼応するように、俺以外の皆は各々能力や武器を構えた。
そして高月が一歩前に出ると、両手に眩い光を宿らせながら声を挙げた。
「アレをやっつけてお昼ご飯にしますわよーッ!!」
その高月の言葉に「おぉー」と全員が反応すると、俺とオカマを残して皆はキラーに向かって突貫していった。
───このチーム、なんか緩いなぁ……。
リアの呼びかけに応じた各キャラの反応速度一覧
剛烈&田宮:5秒
ヒロインズ:3秒
穴兄妹:0.1秒