僕のヒーローアカデミア〜最強の呪術師に転生してハチャメチャするお話〜   作:クロノヒメ

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アニメ化おめでとう!
いや、早く書くつもりだったんだけどさ、ここまで来たらいい所まで書くよね?


受験と呪験

 

 

 

始めましてみんな、僕の名前は緑谷出久(みどりやいずく)

周りからどんくさいとかデクとか言われてるけど、この春雄英高校に受験する、中学三年生です。

 

 

小さい頃から僕は、誰もが憧れるNo.1ヒーロー「オールマイト」みたいな、カッコイイヒーローになりたいって思ってた。

 

個性が発現する4歳の頃、僕は病院で衝撃的なことを伝われた。

 

『これは今時珍しい“無個性”ですね』

 

目の前が真っ暗になった。

頭の中が真っ白になった。

 

絶望が、僕を襲った。

 

病院から帰った後、いつも、ずーっと見てたオールマイトの映像を指さし、僕は言ったんだ、

 

 

『・・・お母さん。どんなに困ってる人でも、笑顔で救けちゃうんだよ…。超カッコイイヒーローさ。僕も、なれるかなぁ』

 

 

お母さんからは泣いて謝られた。

僕よりも赤い目を、涙を流しながら、必死に細めて。

 

『ごめんねぇ・・・ごめんね、出久ぅ・・・』

 

あの時は今でもくっきり思い出せる。

 

人は、生まれながらに平等じゃない。これが齢四歳にして知った社会の現実。そして僕の、最初で最後の挫折だ。

 

そう、最後。僕の挫折は、諦めは。

 

僕は、知ったんだ。

 

無個性でもヒーローになれる。

 

信憑性の欠片も無い、そんな理不尽な言葉。

 

・・・でも、さ。

 

そんな言葉を、僕の憧れから言われたから。

 

僕は中学校の最後の春ににヴィランに襲われた。

とっても苦しくて、死にそうで。

 

でも、オールマイトが助けてくれた。

 

その時、オールマイトの秘密を知ってしまったんだけども・・・。

 

小さい出来事だったんだけど、紆余曲折を得て言われたんだ。

 

『君はヒーローになれる』って。

 

僕はそれから努力し続けた。

 

朝早く起きて、ゴミばかりの海岸を掃除して。

学校では人一倍勉強に励んで。

夜も筋トレと受験勉強のオンパレードだった。

 

途中倒れてしまい、オールマイトに怒られた。

でも、僕は。

 

僕は、もっと努力しなきゃいけないんだ!

 

無個性な僕は、人よりも、もっと、もっと努力しなきゃいけないんだ!

 

雄英高校に受験する日、僕はやっと体が出来た。

分かりやすく言うと、オールマイトの個性を受け継ぐ器が出来たのだ。

 

オールマイトの個性。

 

それは、長年受け継がれてきたものらしい。

 

継ぐ。つまり、僕が次の後継者だということだ。

 

しかし、体が・・・器が出来てない体で受け継ぐと体が張り裂け、死ぬらしい。

 

個性を受け継ぐって言うのは初めて聞いた。

・・・もっとも、受け継ぐためにオールマイトの髪を食べるとは思わなかったけど・・・。

 

そして、受験当日。

 

(ここが雄英高校・・・!凄い迫力だ!)

 

僕にできるか?

 

そんな問、少し前の少年に聞けば首をブンブン振り、無理だと諦めていたに違いない。

 

だが、今は違う。

 

怖気なく足を1歩前にだし――

 

片方の足に引っかかる。

 

そのまま体が前に倒れ、刹那、少年は悟りの領域に至ったと言ってもいいだろう。

 

地面にぶつかる――と、思う前に体がビタっ、と止まる。

 

(え!?)

 

恐る恐る目だけを前に向けると、背が高く、全身を黒い服で身にまとった大人・・・?がいた。

 

「だいじょーぶ?君、怪我はあるかい?」

 

「えっ、あっ!大丈夫です!すみません。あ、ありがとうございます!」

 

「へーきへーき。こんなとこで躓くには、まだ早いでしょ?ま、お互いヒーロー目指して頑張ろうか」

 

そう言い残すと、彼は僕の目の前から立ち去る。

 

そんな彼の言葉に元気を貰い、進もうとしてまた転び、次は少女に助けられたのは、また別のお話である。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

いぇい!みんなのアイドルさとるんだぜ。

にしても、適当に突っ立ってたらまさか緑谷君に会えるとわね。驚きすぎて鼻歌を歌っちゃったよ。

 

さてさて、午前中で筆記は終わったんだよねぇ。

流石、と褒めてあげようかな?倍率300。ま、宇宙の法則よりは簡単だったけどね。

 

そして、今は実技・・・まあ、個性を使う実践訓練。

知ってるだろ?あれだよ、あれ。ロボットをぶっ壊すやつ。いやぁ、呪いを祓うんじゃないからね。まったく、心が痛いよ僕は。

 

あ、僕さ。前々からこの時にやりたいことがあったんだよね。

 

 

 

「今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!! 」

 

 

 

 

「イェェェェェェイ!!!」

 

腹の底から楽しみ純度100%の声を出す。

 

これこれ、やってみたかったんだよねぇ。

だが周りの人は無言無言。挙句の果てになんだコイツみたいな感じで見てくるよ。いやー寂しいね、悲しいね。

 

まったく・・・。

 

 

「おっと、コイツはシヴィー!でも1人いい反応したリスナーがいたな!センキュー!」

 

 

マイク片手にイカしたヒーロー、『プレゼント・マイク』がこちらを見上げる。

 

両の頬をニヤリと持ち上げ、軽く手を振る。

 

さて、あとは説明だし・・・。

いやー、説明中はなんか食べたりダメだしね。

早く甘いものが食べたいなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・あれ?どうしたのみんな立ち上がって?

 

僕が辺りを見回すと、それぞれ自分が身につけている名札を見ている。

 

あぁ、もう説明会終わったんだ。

それじゃあ・・・ひと暴れしちゃおっかなぁ?

 

おっと、その前に。

 

そそくさと会場の外に出て、実践の会場まで行くバスを待つ片手に電話をかける。

 

プルルル・・・プルルル・・・プルルピッ。

 

「もちもちぃ?あたちごじょうー!いまひまぁ!?」

 

『・・・はぁ。なんですか、五条先生』

 

あれれ?可愛い猫(テミーさん)の真似で言ったんだけどため息は酷くないかな?

 

「いやー、僕今から実践なんだよねぇ。いやぁ、不安で不安で夜しか眠れなかったよ。どう思う?」

 

『大丈夫ですそれと快眠じゃないですか良かったですねそれじゃあ俺はこれで』

 

「おっとおっとおっとっと。ちょっと待ってよ恵」

 

そう言って、電話の向こうにいる彼に話しかける。

 

伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)。名前から誤解されるけど、れっきとした男だ。

 

彼のお父さん・・・と言ってもあんな、この僕ですら引いちゃう()()だったけど・・・。まあ、そんなやつと色々あったんだよね。

 

あぁ、一応言っとくけど恵は呪術師だよ。

ちょっとした補足だけど、恵の術式は呪術界の御三家の1つ、「禅院家」で引き継がれてる術式だね。ま、この辺りはいつか別の時に話そうか。

 

「頑張りなよ。恵」

 

『・・・珍しいですね、あなたがそんなこと言うの』

 

「そう?僕はいつもストレートに言ってるけど?」

 

『・・・・・・五条先生も頑張ってくださいね』

 

「ふふっ、まあ頑張ることがあるなら僕も頑張るよ」

 

ピッ・・・ツー、ツー・・・。

 

目の前には実践会場に向かうバス。それじゃ、行きますか。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

おっと、会場に着くのは思ったより早かったようだ。

 

バスの外に出て優雅にあくびをしつつ、体を伸ばす。

さて・・・と息を軽く吸い、ストレッチをしようとし――

 

 

あれ?あの子、どこかで見たような・・・。

 

んーっと、どこだっけ?いや、いつだっけなぁ。

うーんと、幼稚園児の時かな?いや、小学生の時・・・?

 

黒髪ショートボブにスラリとした体。後ろから見たので顔は分からない。

モヤモヤを残しつつ、彼女に話しかける。

 

「ねぇ、そこの君」

 

「・・・」

 

「おーい、もしもし?」

 

「・・・」

 

あらま。集中してらっしゃる。

偉いねぇ・・・。横目で見つつ、正面を向く。

僕はそーゆーの嫌いだからやらないけど、と1人心の中で笑う。

 

 

 

 

『ハイスタートー!』

 

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

空からプレゼント・マイクの声が響く。

どよめく生徒に呆れたように言葉を投げかける。

 

 

 

『どうしたぁ!?実践じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れ!!賽は投げられてんぞ!!?』

 

 

 

ま、普通はそうだよね、と慌てふためき会場に全力で走っていくみんなを見て朗らかに笑みを零す。

 

僕はゆっくりいこうかな。ぶっちゃけ、雄英高校の教師って立場だしなぁ・・・。というか、まあ教師ってのは去年からやってるんだけどね。

 

中学生で教師とか。うけるね。

 

 

 

五条自体、雄英高校に受かりたいとは思っている。

だが、前述の通りもう既に教師として働いている身としては意地でも受かりたい、と言う訳では無いのである。

 

とは言うものの。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・。

 

 

 

 

「・・・はぁ」

 

あーあ、と気だるげに声を上げ、ある程度の呪力を体に纏わせそこそこ高い所にトぶ。

 

「入試の試験でロボットじゃなくて――」

 

 

呪術師になってからいつも眼に付けている黒い布の位置を合わせ、右手で印を組みつつ己の不満を口にする。

 

 

「――呪霊を祓うなんてね」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

高い高いビルの側。今も尚自分たちの未来を勝ち取るべき者達が奮闘してる中、忍び寄るドス黒い影。

 

首をダランと下げ、限界まで開かれた目をギロギロと獲物に向けつつ、キンっ、とみずらの爪を太陽にあて生しく光らせる。

 

ニヤリと薄汚い笑みを浮かべたソレの鋭い爪は、しかし目の前の人間に届くことは無かった。

 

瞬間、ソレに訪れる永遠の暗闇。なにが起こった?と考える間も無くソレはもう既にこの世から消え、祓われているだろう。

 

脅威が立ち去った人間の裏に、ちいさな声が響く。

 

「若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ」、と。

 

素早く振り返るも、そこには何も無く、誰もいなかった。

驚き数瞬悩むも、今は試験だとを思い出し、次の目標目掛けて走り出した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「さてと。そろそろ試験は終わり時じゃない?ちょっとしたトラブルもあったけどなんとかなったし。ま、僕がやるなら当たり前だけどさ」

 

ビルの屋上に立ち、今も最後まで諦めず、必死に足掻く人を見つつそう独りごちる。

 

4級ぐらいの呪いはちらほら見る(ちゃんと祓っている)けど、呪力だけみると今回は3級くらいじゃないかな?

 

だが、気になる点もある。

 

簡単簡単、イージー過ぎる、弱すぎる。

そんなことを考えていると・・・。

 

 

 

 

 

 

ズドォォォォォォン・・・

 

 

 

 

 

「へぇ・・・こりゃまた大層なもん作ったねぇ。いくらで作ってんの?」

 

五条が今立っているビルより高く、横幅もかなり広い超大型ロボットが会場を荒らしていた。

 

「そうだ、これ恵に送ったら喜ぶかな。男だからロボット好きでしょ」

 

なんとただ自慢したいが為にスマホを片手にとる五条。

 

一方その頃、恵。

 

(受験・・・と言っても面接は終わったしあとは家で本でも読むか・・・)

 

家に着きリビングに向かう恵。

春と言ってもまだ肌寒く、体に堪えるわけではないがどうしても厚着をしてしまう。

リビングに着き服を脱ぐも、まだ暖房は付けていない。

 

「へっくしゅ!」

 

寒さか噂をされているのかは知らないがくしゃみをしてしまう。

 

ドッッ!

 

「〜〜〜!」

 

くしゃみをした反動で机の脚に小指をぶつける。

 

これは彼に起きたちょっとした不幸な話である。

この後、彼は家ではいつもスリッパを履くようになったという。

そしてなんの因果性もない五条にイラッとしたが、いつもの事だと諦めた。

 

一方、そんな事が起こったなどと知らない五条は、キチンとロボットを背に自分が半分以上写っている写真を撮り恵に送る。

 

「うーん、イマイチだなぁ・・・」

 

そうだ、と口にして超大型ロボットのすぐ近くにトぶ。

・・・おっと、写真写真と。

 

 

カシャッ

 

 

この位の迫力なら、恵に自慢出来るでしょ、といい去ろうとするが、ロボットの前に転んでる人を発見する。

 

よく見ると、開始前にいたボブ少女。

 

動く気配が無いので話かけてみる。

 

「ねぇ、そこの君」

 

なにしてんの?なんて悠長なことを言う前に――

 

 

 

「は?」

 

 

 

素っ頓狂な声を上げる。

 

2つの意味で驚く。

 

目の前の少女は、動かなかったんじゃない。動けなかったのだ。華奢な体からは鮮血を振りまき、落ちてきた鉄筋コンクリートであろうものが足を貫通し、地面に貼り付けられている。

 

五条はこの試験を甘く見ていた。

 

雄英高校、倍率300を誇るヒーロー科の入試。

 

誰かが怪我を負うにしろ、死ぬ程の傷は負わないと思っていた。

 

だが目の前の彼女はどうだ?

 

そして、もう1つ。

黒い髪のショートボブ、ロックな服装にスラリとした体、発展していない胸。

一番の特徴は両耳から垂れたイヤホンジャック。

 

なぜ、今まで忘れていた?

僕の大事な友達、そして、たった1人の幼なじみ。

 

「・・・!?君、ウチのことはいいから、早く逃げてっ!」

 

まだ彼女は生きている。

自分の心配よりも、今も尚現在進行形で危険が迫っている彼女が、僕の心配をした。

 

自然と笑みが零れる。

初めて彼女と会った時のような僕らしい笑顔で語る。

 

 

 

「大丈夫――僕、最強だから」

 

 

 

 

巨大ロボットが大きな拳を大きく振り上げ、そのまま振り下ろす。

 

風を切る轟音、巨大な質量が降り注ぐ。

 

彼女は恐怖故か、悲鳴を上げ目を閉じる。

 

その場にいた男に触れる――直前。

 

 

ビタっ!!!

 

彼が手を上げ、その手にロボットの巨大な拳が触れる寸前で止まる。否、止まってはいない。

見えないが、ゆっくりと、ゆっくりとだが確実に距離を縮める。

 

そんなものを意に介さず、安心させる様に語りかける。

 

 

「僕の術・・・じゃない、個性はね」

 

「っ!?こんな時にいったいなに!?」

 

「本来至る所にある無限を現実に持ってくるだけ」

 

「・・・!?」

 

「さて、問題」

 

巨大ロボットは困惑しているようだが、自身に刻まれた命令に背かずに、また拳を高く振り上げる。

高く、高く。天にまで届くように。

 

「『収束』と『発散』」

 

右手の人差し指を立て、術式を発動させる。

人差し指の先の方に呪力が渦巻いて集まって行く。

やがてそれは球体になり、まるでバスケットボールくらいの大きさの火星のようになっている。

 

「この虚空に触れたらどうなると思う?」

 

再度、ゴォッ!と風を切る音が訪れる。

 

愚直にもまた振り下ろされた拳に対し五条は、右手を上げるだけに済ませる。

 

拳が五条の先にある球体に触れるその刹那、五条は笑っていた。

凄惨に、ザマァ見ろと言わんばかりの笑みを浮かべ、己の術名を心の中で声にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

術式 反転 「赫」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大ロボットが赤い球体に触れる。

その瞬間、閃光が爆ぜ、今まで収束していた無限が発散される。

 

 

バァァァァァン!!!

 

 

巨大ロボットが振り下ろした拳が逆再生されるように上に吹っ飛ばされ、あまりにも強い威力により鋼鉄で出来た頑丈なロボットの腕が引きちぎれた。

 

だが、それだけでは終わらない。

 

腕が引きちぎれても尚もその威力は衰えず、ロボットは更に吹っ飛ばされる。

やがて数トンはあろう巨体全てを浮かしきり、上昇はそこで終わる。

 

「あ、そういえば」

 

先程の拳より更に大きい音を立てつつ落ちる巨大ロボットを見つつ、五条は言う。

 

「落ちることは考えてなかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっとっと。瞬間にトんどいて良かった。・・・おーい、響香」

 

ロボットが落ちる時、咄嗟にボブ少女をお姫様抱っこした五条は、被害が無さそうなビルにトんだ。

 

彼女の足・・・ふくらはぎに刺さっていた先が鋭い鉄筋コンクリートを抜き、今は五条の呪力により血が出るのを防いでいる。

 

一方彼女は目を見開いて口を大きくあけ、あまりにも多い情報量を処理しきれていないようだ。

 

「・・・ま、いっか」

 

『終〜了〜!』と遠くから響くプレゼント・マイクの声を聞きつつ、五条は目の前の少女を救えたことによる安堵と先の戦闘での高揚感をまだ肌寒い季節の風で冷ましていた。

 

 

 

 

 




長い・・・初の6000文字。

コメント、待ってますよ?
来てくれたら早くだす・・・かも。

あと、呪術廻戦知らない人に向けて、解説を番外編とかで設けようと思ってるんだけど、どうでしょう?
アンケとっとくのでやってみて下さい

番外編に個性(術式)とかの解説

  • 解説あった方がいい
  • 解説なくてもいい
  • 五条さんイケメン過ぎマジ最高
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