ガンドォ!   作:brain8bit

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なるべくサクサク進めていきたい

後、主人公の見た目はまんまぐだ子ってことに決定しました。
その方がFGOプレイヤーなら想像しやすそうだったので。


第5話「上げて落とす」

 かっべっはー(ハイハイハイ!)

 

 こわせーるもーのさー(ハイハイハイ!)

 

 たおせーるもーのさー

 

 じーぶーんーかーらもぉっとー

 

 ちーかーらーをー……

 

 

 

 

 出せてたら苦労するかってんだよ

 

 

 

 

 はい、個性把握テストが無事終わりました。他人の力を借りないと、どうにもならん奏ちゃんです。順位はやはりボール投げの記録が効いたのか7位でした。しかも協力プレイにより、お茶子ちゃんにフレ申、そして承認が成されました。やったぜ。いやーこれで、3年間ぼっち生活の線は完全に消えましたね。誰とでも仲良くなれる芦戸ちゃん、クラスをまとめそうな飯田君、そして、友達言質とれてるお茶子ちゃん。正直もう無敵なのでは? 今のわたしに死角ゼロなのでは? へっへへ、楽しくなってきたぜ……。

 

 ん? 冒頭のあれはなんだよって?あー、あれは皮肉ですよ、わたしと雄英に対する。ほら、なんかみんな口揃えてPlus Ultraって言ってますやん? ここ最近、ずっと思ってんですけど、仲間と協力して「更に向こうへ」を実践しちゃいけないってルールでもあるんですかね。だって、めっちゃ個人戦やらせてくるじゃん。他人にしか個性はたらかないっていってるやんけ! 

 

 お察しの方もおられるかと思いますが、テンションがやばいです。はいそこ、いつもと変わんないとか言わない。わたしだって何も無いところから怒りは生産できません。うむ、実際に見てもらった方が早いな。それではVTRどうぞぉ!

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

「あ、除籍は嘘な」

 

 

 

 

 は?

 

 

 

「君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽(ニヤニヤ)」

 

 

 

 

 

 

 ほーん、なるほどぉ……そういうこと言っちゃうんだぁ……。へぇー……ほぉー……ふーん。

 

 

 

 

 

 

 ザッケンナヨオルァァアアァアン!!?

 

 お前お前お前お前ぇぇぇ!!! そんなんで、済まされるかぁ!! 人の覚悟を何だと思ってんだよァァァ!!! いい加減にしろよ雄英関係者特にプロヒーロー共ぉぉ!!? クラスの主導権は担任に一任されているとはいえ理不尽すぎる……あまりにも身勝手……!!

 

 

 

 

 

 やってられるっかてんだコンチクショー!!!

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 はい。これが事の顛末でございます。

 

 

 はぁ……あ、もう怒りは静まってますからね? とりあえず運がよかったのも大きいけど、何とか学校には通えてますし。一旦家に帰って布団で熟睡すれば、大抵のことは落ち着いて判断できるってもんです。そこ、単純とか言わない。

 

 最近の授業もそんなぶっ飛んだ内容のものはなく、通常の高校らしい座学一般。授業のレベルもいたって普通。食堂のごはんはプロヒーローが作ってくれてどちゃくそ美味しい。自由時間も割と何してもいいって許されてる。基本充実した生活を送れているので、何もケチはつけないよ。

 

 だがなぁ!! わたしは分かっているのですよ! 毎度毎度、困難に立たされてもいれば危機察知能力も高まるってもんです。そろそろやべーのが来るって、わたしの勘がビンビンに来てます。耳を澄ませてみましょう。ほら、すぐそこまでその足音が聞こえてくる――

 

 

 

 

 

「わ~た~し~がぁ~~~普通にドアから来たァ!!!」

 

 

 

 

 

 ほらね?(絶望)

 

 現在昼休みが終了して5分後。ヒーロー基礎学のお時間でございます。内容としてはヒーローとしての素地を作るために様々な訓練を行う授業。しかも担当はもうお察しの通り。ナンバーワンヒーローに育ててもらえるのだから喜ぶべきではあるんでしょうけど、この人も常識というか、思想が一般人とはどっかズレてる節があるからなぁ……。あまり、こういうことは言いたくないんだけど、人間の行動原理を美化しすぎてるがする。良くも悪くも人を信じ過ぎって感じ。綺麗事を実践するのがヒーローの本懐なのかもしれないけどさ、最終的に直視すべきは現実なわけで、前者一辺倒に考える訳にもいかないのよ。

 

 何が言いたいかっていうとね? わたしはこの人や他のプロヒーローの勘違いによってこの学校に入れたわけじゃん? しかもかなりの好評を買って。感謝こそすれど、恨む理由なんてない訳なんですよ。けどだからってさ。

 

 

「おっ……(ニカッ)」

 

 

 

 

 

 こっち意識しながらヒーロースマイルすんな。

 

 やめてよぉおぉおおぉ……。何人かこっち気付いてんじゃんんんん………。目を合わせないのは恥ずかしいからじゃないからな? 目立ちたくないからだからな? なんでこんな細やかな願いすら叶えてくれないんですかぁ……!! これ以上悪目立ちしたくない。ずっと顔伏せてようそうしよう。あ、話は一応聞いておこう。

 

 ……ほう、戦闘訓練とな。嫌かって? もう流石に慣れましたそういうの。入試の時点でそんな授業があることぐらい大体察してましたし。で、事前に要望を取ったヒーローコスチュームが届いているから、着替えてグラウンドに集合ですか。わー、前の不良男子めっちゃ嬉しそう。午前中クッソ暇そうにしてたのに、血気盛んなことで……。

 

 

「戦闘訓練かぁ……何するんだろうね?」

 

 

 さあね。そして割と物怖じとかしないよねお茶子ちゃん。顔が6:4でワクワクが勝ってるよ。この子は将来大物になりますね間違いない。ん? 更衣室行こうって? そうだねー、今回は礼装を準備できる……ってか、コスチュームとして使える礼装を要望で出しといたんでね。個性把握テストのときよりは心に余裕があります。

 

 しかもなんとですよ! 特注で2着用意してくれたんですって。いやぁ、流石日本最大級の国立機関。太っ腹だぜ! その後、調子乗ってもう何着か作ってくれないか催促してみたんだけど、流石に間に合わないって言われました。後、わたしが送ったものが要望じゃなくてほぼ設計図なのはメーカー側も驚いてたみたいです。少しでも概念(イメージ)と違ったりしたら、わたしが血を吐くことになるからな! 絶対に余計なことをするなっていう注文も付けといたぜ! 嫌な客とか思われたかもしれんけど、これだけは譲れんのです。諦めてくれ(にっこり)。

 

 よし、さっさと更衣室で着替えて、グラウンドに向かうとしましょう。あ、でもお茶子ちゃんのスタイルチェックは逃さん! ちょっとお姉さんに抱き着いてもらおうかぁ! それで大体スタイルわかるからな……あ、ちょっと! 大丈夫逃げないで! 何もしないから!!(大嘘)

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 さあ、やって参りました。グラウンドとは言いますがその実、目の前に広がっているのは一つの市街地でございます。てか、入試のときの場所じゃねーか。わたしの胃痛がマッハなんですけどオールマイト先生意図してやってませんか? 思い出すだけで鳥肌立ってるんですけど。え? そんなことよりお茶子ちゃんがどうだったかって? そんなことってなんだよお前らぁ!! 血も涙もないんか!? はぁ……だがそうだな、とりあえずDはあったと言っておこう。しかも成長の余地ありだ。これ以上の詳細は沽券に関わるからな。黙秘権を行使する。

 

 

「む? 萬實黎君、それが君のコスチュームか……? 何というか……普通の服なのだな」

 

 

 お、飯田少年。そういう君はだいぶそれっぽいね。まるで新幹線が擬人化したようですよ。しかしまあ、色んな格好してんなみんな。コミケ会場を思い出すぜ。それはさておき、どう返答したものかな。正直、自分の個性の都合とは言いたくない。手札を晒すのは戦うときか、信頼が置けるようになったときかの二択だからな。

 

 

「わぁ~! 奏ちゃん可愛い!! 何それどこの制服~?」

 

 

 おうふ、そういう芦戸ちゃんは大胆な格好してるね。肌から酸を出すから布面積が少ない方がいいのかな? でもちょっとえっちが過ぎるんじゃない? 人前に出るときは気を付けるんだぞ。ん? あんまり気にしないって? じゃあ、もう少し近くに来てみようか(ワキワキ)

 

 ゲフンゲフン。さて、わたしのコスチュームについて説明しようか。芦戸ちゃんの言う通り、わたしは今、制服の見た目をした礼装を着ております。さて、どの礼装でしょーか! 正解はぁ~……これだぁ!!

 

 

 

 

――『月の海の記憶』

 

 とある並行世界にあるという、ある学園の制服を模した魔術礼装。これがわたしの選んだ魔術礼装です。入試までにある程度、使用可能にしたという礼装のひとつでもあります。選んだ理由は、まあ単純にイメージが付きやすかったこと。後、魔術の使い勝手がよかったことかな。特にアレはわたしにとって自衛であり、強い個性もちへの対抗手段になりうる。使いどころを見極めていくとしよう。さてさて、今回の訓練形式は?

 

 

「君らにはこれからヴィラン組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう」

 

 

 勝ったな(確信)

 

 ひゃっほう! ようやくわたしの個性がまともに発揮できるときが来たぁ! 苦節1ヶ月……己に使えない個性で個人戦を強いられてきたが……ここで! ここで満を持しての協力プレイ!! はぁ、いいじゃないですか。こういうのでいいんだよこういうので。孤独な戦いは終わったんだ……!

 

 さて、協力していいことは分かったけど、具体的なことはまだ明かされてないな。どうやらこれから説明されるようだけど……むー、なるほど。屋外より屋内の方が強力なヴィランと戦闘になる傾向にあると。だから、ヒーローチームとヴィランチームに分かれての屋内演習か。ルールはサーチ&デストロイみたいなもんと。ヒーロー側は制限時間内にヴィランの捕縛もしくは核の回収。ヴィラン側はヒーローの捕縛もしくは制限時間のタイムアップ。実戦を考慮した訓練だから、お互いが屋内戦で不利になるような行為は減点対象に。また、双方に危険な攻撃を加えようとした場合は即刻中止。加害者チームの自動敗北。

 

 うーん、思っていたよりルールが明白でまともじゃん。なんか安心するわ。で、肝心のチームは? えっ、くじ引きですか? そんな適当でいいのかっとうぉ!? すごい勢いで挙手をしないでよ飯田少年! となりにいる人の身にもなって!? あ、でもわたしの思ってたこと質問してくれた。そんで答えたのはもっさり君。確かに理には適っているけど、くじ引きかぁ。誰が一緒になるんだろ。あれ?てか待てよ? クラスの人数って奇数だよね? どう頑張っても1人あぶれる――。

 

 

「ち・な・み・に! 最後まで残った子は、この私と組んでもらう! 相手チームにはこの訓練で最も成績の良かった生徒3人がチームを組んで挑んでもらうよ!!」

 

「マジかよ!? そんなんありか!?」

 

 

 ホントですよ(白目)。

 

 えぇ……オールマイトが相手とか勝ち目あるのかそれ。いや、流石に手加減してくれるだろうけどさ。屋内戦で、どうやら狭いみたいだし、あのスーパーパワーをふんだんに使えるわけでもなかろう。まあ、私は補助がメインなので、そこまで点数の高いような戦いはできませんし、悪しからず。それなりの結果を残せるよう、微力を尽くすとしますか。

 

 

「組み合わせはぁ~……こんな感じだ!!」

 

 

 えーっと……わたしのチームは……ん? なくね? オールマイト先生これなんか間違ってませんかこれ。

 

 

「発表されなかったのは萬實黎少女か! うむ、それではよろしく頼むよ!」

 

 

 は? よろしく? 何言ってんだこの平和の象徴。っておい、まさかそんなわけあるかよ嘘に決まって――

 

 

「私とのタッグ、つまり間近で私の戦いを見ることができる、またとないBIG CHANCE! 存分にヒーローとは何かを学ぶといいさ! HAHAHA!」

 

 

 はぁ~~~~!? ふざけんなよマジでぇ!? アンタと組むとか絶対に注目の的でしょうがぁ!? 嫌です、絶対にやりたくない。ん、なんだお前ら。羨ましそうな目でこっち見んな。できるなら譲る気まんまんだぞこちとら。

 

 

「プロヒーローナンバーワンと入試1位のタッグ……なんて高い壁なんだ……! 萬實黎君、俺が君と戦える資格を得たら、本気で挑ませてもらうからな!!」

 

 

 なに余計なことカミングアウトしてんだ眼鏡ぇぇぇええぇえええ!!!??

 

 おま、ちょ、お前ぇ!! マジで空気読めよ!? よりによってなんで今なんだよ! 狙ってんのか? それは狙ってやってんのか!? 真面目も過ぎるとただの馬鹿だからな!? 少なくとも今のわたしにとって、お前は馬鹿としてしか映ってないからな!!?

 

 

「入試1位だぁ……? デクも含めて全員ぶっ潰せば関係ねぇ……!!」

 

 

 ひぃ!? 殺意剥き出し過ぎじゃないですかぁ!? 早速一番関わっちゃいけないタイプの奴に目ぇ付けられてますよね!? もうやだ! 他にも教室でこっち見てた人たちの目の色が変わってんじゃん! 確実にわたしを獲りに来る目をしてるよぉ!! 助けてよオールマイト! 平和の象徴でしょ!? わたしの心の平穏を守ってよぉ!!

 

 

「さて! 組み合わせが決まったのなら早速始めようじゃないか!! 最初に選ばれた以外のチームはモニタールームに向かってくれ。君たちの奮闘を期待しているぞ! 萬實黎少女、共に頑張ろうな!!」

 

 

 HOLY S〇IT(頑張ろうなじゃねぇよ)!!

 

 ダメだ聞いちゃいねぇ! このままだと、屋内戦最強チームと戦うハメになってしまう……何か策を講じないと……! でも、ぶっちゃけオールマイトがいるんだから負ける理由はないし、もういっそのことオールマイトに全部ぶん投げて――

 

 

「ちなみに、私は君の指揮下に入るからな。君は上手く私を使って、相手チームの攻略していくんだ。これは授業。君たちの判断能力を養う機会だからね! 君が何も指示しなければ、私は動かないぞ?」

 

 

 訳にはいきませんよねー!! ちくしょう知ってたよ! でも、ぶっちゃけ望むところだよ! 結局やること変わんないからな!! 味方がオールマイトだろうが、クラスメイトだろうがわたしは後方支援に回るだけ。どうせもう逃げも隠れもできないんだからやってやるよ!! いっその事最近起きている理不尽に対する怒りを、相手チームにぶつけてやんよぉ!!

 

 

 

 

 このときわたしの脳内に、入試がフラッシュバックしたのは言うまでもなかった。




・没ネタ(把握テスト回想分岐)

 


「……納得いかない」


 全員がこっちをみた。え、なんで? あ、もしかしてわたしじゃなくて後ろ……って誰もいないわ。んん? あっ、もしかして声に出てましたかそうですか。やっべどうしようこの凍てつくような視線とフィンキ。朝まで目立ちたくないとか言ってたやつが注目の的だよ。はぁーい、雄英のアイドル奏ちゃんだよぉ~! とかふざけてる場合じゃないわ。血の気が引いて、怒りもどこかにフライアウェイ。冷やし頭始めました。まだ、春だけど。


「萬實黎奏……確か、実技入試は1位だったな。納得できないってのはどういう意味だ?」


 相沢先生、自己紹介代弁ご苦労様です。でも、前半部分の情報いりませんよね? みんなの空気が無言からざわつきにグレードアップしやがりましたよ。アンタらそんなにわたしの成績ひけらかしたいんですか。わたしは秘匿したいのに。わたしたち……もうお終いね……!

 はい、そうは言っても口に出した言葉は戻せません。何かしらの反応しないとただのやべー奴に成り下がります。クッソこうなりゃ言いたいこと全部言ってやるわ。


「別に……思ったことを言ったまでですよ。合理的虚偽? なるほど、先生は自分の価値観で合理的ならどんな酷い嘘でもついていいって言うんですね。いやはやこれは素晴らしい」

「ちょ、ちょっと奏ちゃん……!?」


 わぁお、おったまげー(白目)。

 自覚してなかったけど以外とストレス溜まってたんですねわたし。すげー流暢にボロクソ言いますやん。うん、大丈夫お茶子ちゃん、わたし自身もめちゃくちゃビックリしてるから。だから安心してくれ(?)。

 もぉおおぉおおやだぁああぁぁあああぁ……。これで後には引けなくなっちまったよぉおおぉぉぉお……。さらば、わたしの平穏な高校生活。わたしはこれから問題児扱いされ、肩身の狭い思いをして生きていくのです。歩くたびにプロ相手に粋って反抗した痛い奴として後ろ指を指される生活が待ってるぜ。いや、ぶっちゃけ何も間違ってないんですけどね……ふふふっ。どうせ失うのなら盛大に行こうじゃないですか……もう、何も怖くない……!!


「合理性、それすなわち目的への最善の近道。実際に最大限を引き出すことには成功している。お前もそのひとりだ。発破かけなかったら腑抜けた記録で満足していた、違うか?」

「それは正しい。えぇ、そうでしょうとも……ヒーローとしてのスタートラインに立ててすらいない未熟者の癇癪です。どうかお気になさらず、その方が合理的でしょうから」

「要領を得んな。要点をまとめて話せ」


 イラついてんだよ察しろ(逆ギレ)

 わたしのなかにある行き場のない怒りが暴走してるだけです。女子は男子より早く成熟するっていうけど、わたしは違う! 穢れを知らないピュアピュアはちみつ天使だからな! 思ったことをすぐ言っちゃうんですぅ~!! 先生もこんなことに付き合ってないで無視すりゃいいのに(責任転嫁)。そもそもなんで、こんなことになってんだっけ? いや、わたしが原因なのは百も承知なんですけど、それでもここまで拗れるってのは何かしら理由があるはずで――



 あ、そうか分かったわ。わたしがヒーローの器じゃないんだこれ。

 危険な目に会いたくないっていう自分本位な理由で雄英受験したもんな。いやーなるほどなるほど。そりゃここにいるのは、仲間のために頑張れる超いい奴らの集まりだもんな。自分が不利を被っても多少のことなら笑って流せるでしょ。はぁー……やっぱり落とされるべき人間だったんだなわたし。勘違いで入学させられちゃったもん、そりゃ耐えられなくもなりますわな。いや、1周回って申し訳ないよこれ……てか今朝からずっと罪悪感背負ったままでずっといましたね。いずれ爆発すんのは自明の理だったってわけか。なら言うことは決まったよ。



「――わたしを除籍してください」


・没理由

 唐突すぎる。そして、タイガー道場一直線だから。

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