「やっとついたわね!」
一人の少女がIS学園の前に立つ。身長は小さめ、ツインテールにした髪、胸は…うん。
そんな彼女がIS学園に来たのは恋い焦がれる一人の男にあうため、一年前の約束の返事を聞きに行くためである。
「さて、総合受付探そうかな~」
そう言って少女はある思いを胸に学園内に足を踏み入れるのであった。
◇
「もう!受付何処にあるのよ!!」
IS学園を徘徊して一時間。まったく受け付けに到達できずフラフラとしている少女。段々と苛立ちが募り声が荒くなってくる。
「どうしよう。」
せっかく想い人に会うために来たのに、散々な目に遭っている。
「はぁ……ついてないわね。」
そんな悪態をつく彼女を後ろから二人の人物が見ていた。
◇
「怒ってますわね。」
「怒ってるな。」
物陰から一人の少女の行動を見ているバーニィとセシリア。声を掛けようにもかなり苛ついておりとばっちりを喰らいそうなので声をかけられずにいた。
「どうしますか?ワイズマンさん?」
「うーん…まぁ、もう少し様子を見よう。」
「そうですわね。」
こうして、バーニィとセシリアは一人の少女の後をつけるのであった。
◇
「あいつ…元気にしてるかな。」
歩きながらわたしはあいつのことを考える。そう、この学園に来た理由の一つである織斑一夏ことである。小学5年生の時に出会ってから一年前までの幼なじみで、わたしの初恋の人物。あいつがISを動かしたらニュースを家のテレビで見たときは驚いたなぁ。それと同時にもしかしたらまた会えると思いIS学園に編入してきた。
「だからどうゆうことなんだよ!」
歩いていると聞きなれた声が耳に入った。間違いない!一夏だ!会いたい一心で声のもとに走っていく。
「だからこうズバー!キュピーン!って感じだ!」
「わかんねぇよ!なんだよそれ。お、おい!怒るなって待てよ箒!」
目の前で知らない女の子と親しげに話をしている一夏が通りすぎていった。
「誰よ。あの女。」
何よ。仲良くしちゃって!名前で呼びあって!
「きー!!何かムカつく!!」
◇
「また怒ってますわね。」
「だな。そろそろ声かけないか?」
「ですわね。」
これ以上見ていても意味がないと判断したバーニィとセシリアは声をかけることにした。
◇
「あのぉ~?」
「何よ!」
「ひ!!」
返事をして振り替えるとそこには金髪の男の子と金髪の女の子が立っていた。
「え、えと。なんか困ってそうだから声かけたんだけど…」
「そうそう!総合受け付けってどこ?編入手続きのために探してるんだけど。」
よかった。これなら何とか総合受け付けにはたどり着く。
「あぁ。それなら案内するよ。えぇっと。」
「凰鈴音。鈴でいいわよ!」
「よろしく鈴さん。俺はバーナード・ワイズマン。バーニィって呼んでくれ。」
「セシリア・オルコットですわ。セシリアでいいですわ。よろしくお願いしますね鈴さん。」
へぇ~こいつがもう一人の男性操縦者のバーナード・ワイズマンかぁ。もう一人は………確かイギリスの代表候補生だっけ?まぁ、いいわ!これで編入手続きができるわね。
◇次の日の朝
「なぁ、セシリア。今日の授業終わりに勉強を教えてくれないか?まだ分かんないところがあってさ。」
「いいですわよ。なら図書館にでも行きますか?」
「助かるよ。ありがとうなセシリア。」
「いえいえ。」
セシリアと今日の放課後の話をしながら教室に向かう。すると教室の前に昨日逢った凰鈴音こと鈴さんがいた。
なにやら教室に向かって言っている。
「何をしていらっしゃるのかしら?」
「さぁ………何だろうな?とりあえず声かけてみるか。セシリアは先に席に座っててくれ。」
何だかそわそわしてるし、用事があるんだろ。セシリアは教室に入っていき、俺は鈴さんのもとへ向かった。
「おはよう鈴さん。何してるんですか?」
背後から挨拶をする。
「お、おどかさないでよ!びっくりしたじゃない!」
そんなに驚くことなのかな?それよりそろそろ織斑先生が来るから教室に帰ったほうがいいと思うんだけど…。
「と、とりあえずお昼にまた会いましょうね!一夏!」
そう言ってピューと走り去っていってしまった。
「おはよう一夏。鈴さんと知り合いなのか?」
「あぁ、まぁ鈴の事は後で説明するから座った方がいいぞバーニィ。」
「そうだな。なら後で聞かせてもらうよ。」
そう言って自分の席に向かう。すると何故か先に席に座っていたセシリアに睨まれた。
「えっと…どうしたんだセシリア?」
「鈴さんに興味がありますの?」
「え?」
「いいえ、何でもありませんわ。」
セシリアはそう言って教科書の準備をしだした。
何かしたのかな俺?
そう考えていると教室に織斑先生が入ってきたので急いで授業の準備をした。
授業中何度も箒さんとセシリアが織斑先生に叩かれていた。箒さんは鈴さんのことが気になるのはわかるが、セシリアはどうしたんだろ?
◇昼休み
「貴方のせいですわ!」
授業終わりにいきなり怒られた。なんかしたのかなぁ。
「なんかわからないけどごめん。」
「はぁ…前途多難ですわ…。」
ガクッと肩を落とし呆れるセシリア。そんなセシリアにどう声をかけたらいいのか分からずおろおろしている俺に一夏が声をかけてきた。
「おーいバーニィ。昼飯食べに行こうぜ!」
爽やかな笑顔。平和そうな顔してるなこいつ。悩みなんてないんじゃないかってぐらい笑顔が輝いてる。
「そうだな。箒さんも誘って行くか。」
一夏は箒さんのところまで誘いにいった。
◇
「待ってたわよ一夏!」
食堂の入り口でラーメンの乗ったおぼんを持ち仁王立ちしている鈴がいた。本当に久しぶりに会ったな。
最後に会ったのは一年前の空港の見送りの時かな。
「そんなとこたってると邪魔だぞ鈴。」
「う、うっさいわね!わかってるわよ。」
食って掛かってくるこの感じは鈴だな。
うん…鈴だ。
何気ない会話をしながら昼飯を頼みテーブルの席につく。
◇
「何だかいいなぁ。幼なじみって。」
鈴さんと一夏の会話を聞いていると本当に仲が良いのがわかる。いいなぁ。箒さんに鈴さんと一夏は美人と可愛い幼なじみがいて。
「バーナードさん。早く食べないと駄目ですわよ?」
そして先程から機嫌の悪いセシリア。
「あ………うん。」
「むー……バーナードさんは親しい人はいないんですの?」
親しい人か………あいつがいたな。
「一人だけいるよ。アメリカにいる。」
「どのような方なんですの?」
「えーっと………一言で言えばバカ?」
「………………。」
「えっと。あれだよ。バカだけど凄いいいやつなんだよ。名前はハーパーって言ってな。」
俺はセシリアと昔話に花を咲かせていた。その間に一夏をめぐって修羅場になっていたが見てみぬ振りをした。
許せ………一夏。
◇
俺はセシリアと図書館で勉強した後、晩飯を食べて部屋で少しくつろいでいた。すると、大きな音とともに怒鳴り声が聞こえた。
「鈴さん?」
「そうだよな?ちょっと様子を見てくるよ。」
俺は部屋を出て怒鳴り声が聞こえた方向へと向かう。すると途中でとぼとぼと俯きながら歩く鈴さんを見つけた。
「鈴さん?」
「………。」
返事をしない。俯いたままで体が震えている。
よく見るとポタポタと雫が落ちているのを見て察しがついた。
「………鈴さん。落ち着くまで俺の部屋に来る?愚痴とか聞いてあげるからさ。セシリアもいるしいい相談相手になってくれるよ?」
「………うん。」
鈴さんは弱々しく返事をした。
一体何をしたんだ………原因は一夏だろう。
最近、察しが良くなっているのは気のせいなのかな。
ジムスナイパーK9がかっこよくて買ってしまいました。
でも、ビルドファイターズ見てないんですよね。
修正しようかと悩みましたが、指摘されたところを直しつつ投稿していきます。