優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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これは本編とは全く関係ないお話です。

早く本編投稿しろよって話だね。


番外編 遠吠えは落日に染まった。前編

「こいつはどうだ?」

 

一人の青年が一つの機械に近寄りながら眼帯をした銀髪の少女に話す。

 

青年が触れたそれは大きな砲台を積み、見るからに重そうな巨体を持ち、キャタピラがある。

 

「最高速度110㎞、主砲口径30サンチ、IST《インフィニット・ストラトス・タンク》。」

 

青年は嬉しそうに解説をしていく。

 

「こいつが戦えば頭のかたい上層部(ドイツ軍)だって納得するさ!」

 

名誉を取り戻そうとしている青年の物語。

 

 

インフィニット・ストラトス 番外編

~遠吠えは落日に染まった~

 

「本日は転校生が二人います。」

 

IS学園一年一組にまたも転校生がやって来た。ついこの前にも転校生が来たばかりなのにまたである。

クラス全体はざわざわと騒ぎ出す。

 

「では、入ってきてください。」

 

山田真耶の声とともに二人の転校生が教室に入る。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

 

銀髪の眼帯をした少女。そして、

 

「デメジエール・ソンネンだ。」

 

無精髭を生やした青年だった。

 

 

 

休み時間に一夏はトイレから帰ってきたソンネンに声をかける。男のシャルルが転校してきてまたも男が転校してきてテンションが上がっていた。

 

「織斑一夏っていうんだ。よろしくな。」

 

「デメジエール・ソンネンだ。ソンネンでいい。」

そんな一夏に嫌な顔をせず自己紹介をするソンネン。

二人は握手をかわす。そんな二人に近づく少女が一人。ラウラである。

 

「デメジエール・ソンネン少佐。放課後に機体の整備をするようにと本国から連絡があったぞ。」

 

「了解。ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐。」

 

そう伝えるとラウラは席に戻っていった。

 

「ソンネンも専用機を持っているのか?ってか軍人?」

 

「あぁ……俺とボーデヴィッヒはドイツ軍人だ。そして俺にはとっておきの専用機がある。タッグトーナメントで見せてやるよ。ぐっ?!」

ソンネンの手が震え出す。するとソンネンはポケットからフリ〇クの様なものを取りだし口へ入れる。

 

「ドロップだ?食うか?」

 

良い笑顔で一夏にドロップと思われるものを勧める。

 

「いや………いいよ。」

 

「そうか。じゃあ席に座らせてもらうぞ。」

 

そう一夏に言いソンネンは席に戻っていった。

 

 

タッグトーナメント当日。

一回戦あろうことか一夏、シャルルvsソンネン、ラウラペアである。開始の時刻になり観客席に生徒、企業の人間などがいた。しかし、そんな中ソンネンが全く現れない。

 

試合会場で一夏とシャルル、そしてラウラが待っていた。

 

「………まだかな。」

 

「遅いね。」

 

「………」

 

キュラキュラ

 

聞きなれない音が会場に響く。静寂に包まれる会場。

 

「「「…………」」」

 

「待たせたな。ちょっと手間取っちまった。」

 

ソンネンの声のする方向へと会場の全員が見る。そこにいたのは……

 

「こいつが俺の専用機。インフィニット・ストラトス・タンク。ヒルドルブだ!!」

 

大きな砲身を付けた戦車だった。

 

静寂に包まれていた会場が今度は笑で包まれる。

 

「戦車って。」

 

「IS嘗めてるんじゃないの?」

 

「ただの棺桶じゃない。」

 

中傷する声がする。対戦相手の一夏とシャルルも苦笑いだった。しかしそんな中ソンネンは動じずボーデビッヒにプライベートチャンネルを開き指示を出す。

 

「いいかボーデヴィッヒ。先手を取らなきゃ俺がまず先に倒される。そして次におまえだ。恐らく袋叩きに合う。」

 

「だろうな。」

 

「俺はお前のバックアップをしながらラファールを攻撃する。お前は白いのだ。いいな?」

 

「了解した。ちゃんと援護するんだぞ?野良犬。」

 

「へっ、言われるまでもねぇよ黒ウサギさん。APFSDS装填、次弾もおなじ。」

 

 

『え、えーとでは試合開始!』

 

そして、試合が始まった。

 

「てぇ!」

 

ヒルドルブが先手をうつ。ヒルドルブの砲身から大音量の爆音が響き弾が発射される。

 

「うわぁ!」

 

「くっ!一夏!?」

 

ソンネンが放った弾は一夏には見事命中。しかしシャルルに放った弾は上にそれていった。

 

「初弾命中!次弾は上へ逸れた。くそ!やっぱり暖まった砲身に制御が追い付いていない。ボーデヴィッヒ!」

 

「わかっている!バックアップたのんだぞ!」

 

そう言いラウラはシュバルツェア・レーゲンを駆り二人に襲いかかる。

 

「くそ!シャルル!まずあの戦車から倒すぞ!」

 

「わかったよ!一夏はボーデヴィッヒさんを!僕はソンネンを倒しに行くから!」

 

シャルルはそう言いソンネンの駆るヒルドルブに向かう。

 

「来たな!戦い方を教えてやる!曲射榴弾込め!撃てぇ!」

 

ヒルドルブの猛攻がシャルルを襲う。

 

「くっ!接近戦に持ち込めればこっちの勝ちなのに!」

 

避けるのが精一杯のシャルル。

 

「シャルル!今行く!」

 

「そうはさせん。ここから先は一歩も通さん!」

 

援護に向かう一夏の前に立ちはだかるラウラ。

 

「私たちが負け犬ではないことを証明するために!仲間のために!」

 

「くそ!」

 

一夏は押されていた。気迫、覚悟、実力。すべてにおいてラウラに負けていた。

 

「くらえ!」

 

シャルルのラファールから放った銃弾がヒルドルブのキャタピラにあたる。

 

「くそ!キャタピラが!」

 

ヒルドルブの動きが止まる。

 

「確実に仕留める!」

 

シャルルはパイルバンカーを展開しヒルドルブに近づく。

 

「ソンネン!」

 

「行かせないぜ!お前の相手は俺だ!」

 

ソンネンがやられてしまう!そう考え動揺したラウラの隙をついて一夏が反撃に出る。予想外の反撃にラウラは対応が遅れる。しかし、ソンネンは余裕の笑みをこぼしていた。

 

「へっ、そんな簡単にやられるかよ!スモーク散布!」

 

ヒルドルブからピンクのスモークがばら蒔かれ視界が見えなくなる。

 

「くっ!何が起きてるの!」

 

突然の出来事に驚くシャルル。

そして会場に変な音が鳴り響く。

 

「IS形態へ移行。攻撃開始。」

 

捨てられた狼の反撃が始まる。




ヒルドルブ大好き。

後、本編に登場したテープの男をカットしました。
でないとどう考えてもバーニィ死亡フラグしか立たなかったので。バーニィにはこの世界で幸せにするために………。

本当に申し訳ございません。
これからもよろしくお願いいたします。
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