優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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遅くなりました。
決してプラモばっかり作ってて遅れたわけではありません。メヲソラシ

では本編です。



信頼

「何なのあいつ!何が『毎日酢豚を奢ってくれる。』だ!わたしの決死の告白を!」

 

「許せませんわ!殿方としてなっていませんわ!ギルティですわ!」

 

あの後、バーニィは鈴を連れて部屋に連れていった。

部屋につくやいなや大声で泣き出す鈴。セシリアは何事かと思い鈴を慰め、う話を優しく聞いてやり、だんだん一夏の鈍感に腹が立ってきたのか。二人で愚痴大会になっている。

 

「もー腹立ってきた!バーニィお茶お代わり。」

 

「う、うん。」

 

鈴の剣幕に押されてバーニィはお茶を入れる。先程からお茶汲み係になっているバーニィ。とほほと言いながらお茶を入れる作業をしている。ちなみにコップはセシリアの物なので下手に割ったりできないため慎重に扱っている。

 

「バーニィさん貴方はどう思いますか?一夏さんの行いは?」

 

セシリアに威圧されながらもバーニィは考える。鈴が泣いていた理由は、一年前に中国に引っ越しする際に一夏と空港で交わした約束『酢豚を上手に作れるようになったら毎日食べてくれるか?食べてくれるのかと聞いている!』と言う『毎日味噌汁食べてくれるか?食べてくれるのかと聞いている!』という日本のプロポーズの酢豚バージョンである。それを一夏は『毎日酢豚を奢ってくれる』と勘違いして覚えていたのだ。そして鈴は激昂。貴様は悪だと言わんばかりにビンタしたらしい。

 

「うーん………一夏が悪いけど鈴さんも悪いと思うぞ。」

 

「「え?」」

 

「確かに鈴さんの約束は大半の男ならその意味わかるけど……相手はあの一夏だぞ?」

 

「た、確かにそうですわね…」

 

「うぅ……」

 

バーニィの説得力のある言葉。『あの一夏』。

一夏の鈍感はバーニィにとってはある意味才能なのでは?と思わせるものである。

 

「一夏も悪いけど叩くのはいけないよ鈴さん。時間を置いて謝った方がいいと思うぞ。」

 

「そうよね……ありがとうバーニィ、セシリア。話を聞いてもらえて楽になったわ。じゃあ自分の部屋に戻るわね。おやすみ。」

 

そう言って鈴は部屋から出ていく。

 

「これで解決すればいいけど。」

 

「ですわね。」

 

 

 

「あいつわたしのこと貧乳って!もう許さない!」

 

「わたくしが彼を修正してやりますわ!」

 

「一夏……お前絶対バカだろ。」

 

何日か日にちを置いて鈴さんは謝りに行ったらしいが結局喧嘩になり決着はクラス代表戦に持ち越されたらしい。

 

「……やっぱり胸が大きい方がいいのかな……」

 

鈴さんがむなしい顔をして呟いてる。

まずい、フォローしないと!

 

「大丈夫ですわよ鈴さん。胸なんか大きくても邪魔なだけですわよ。」

 

セシリア……フォローのつもりなんだろうがそれ地雷。

 

「うわあああああん。セシリアの馬鹿ぁぁぁぁぁ!」

 

あぁ鈴さんが泣きながら部屋を出ていっちまった。

 

「?」

 

「セシリア……フォローになってないよ。」

 

頭に?マークを浮かべているセシリア。

はぁ…どうしようかなぁ…。

 

 

 

 

皆が寝静まった時間。

バーニィは一人いつものベンチに座り缶コーヒーを飲んでいた。特に何もないのだが今日はなかなか寝つけず散歩のついでにここに来たのだ。

 

「ふぅ………」

 

不意に夜空を見上げると、空には光り輝く星がある。前の世界では今のようにゆっくりと夜空を見上げることはできなかった。

 

「戦争は………どっちが勝ったんだろう。」

 

 

--------

 

宇宙世紀0079,1月3日

ジオン公国は地球連邦に対して宣戦布告。

月面都市グラナダを制圧、続いてサイド1,2を制圧。

そして、1月4日にブリティッシュ作戦を開始。

激しい連邦との攻防戦の末、サイド2の一部がオーストラリア、シドニーに落下。

そして地球降下作戦が行われる。ジオン公国は拡大化し過ぎた前線に耐えられなくなってきていた。

長期戦に持ち込まれたジオンは兵士が不足、学徒を徴兵し動員。しかし、ジオン公国はそれでもなお押されていた。

 

この戦争中ジオン公国軍は連邦のあるモビルスーツを恐れていた。戦況をひっくり返す力を持ち、赤い彗星、青い巨星、黒い三連星などのトップエースをことごとく退けてきたたった一機のモビルスーツ。

 

ガンダム。

 

連邦では反撃の力。ジオンでは白い悪魔。

 

恐ろしい機体性能を持った悪魔のを作っていると言う情報が入った。

 

ジオンはそれを恐れ破壊作戦を実行。

 

その作戦に参加することになったのがバーニィ含むサイクロプス隊である。

 

 

 

 

 

『バーニィ!』

 

『悪いなバーニィ。』

 

『馬鹿野郎!作戦を台無しにするつもりか!』

 

『味方に撃たれて死ぬやつなんか俺の部隊には居ない。』

 

『バーニィもパイロットなんだ。』

 

『威張る相手が居なくなるからな………死ぬなよバーニィ。』

 

『私のこともクリスでいいわ!』

 

『隊長は?!』

 

『滅びゆく者のために…』

 

『お前は嘘が下手だな。』

 

『嘘を貫く勇気もないくせに!』

 

『お前達がここにきたから…父さんは……』

 

『バーニィ……勝てるよね?』

 

『君は早くこのコロニーから逃げなさい。』

 

 

 

 

 

 

『バーニィ大好きだよ』

 

----------------

 

「何をしているバーナード。消灯時間はとうに過ぎてるぞ?」

 

声をかけられてバーニィは目線を挙げる。目の前にはジャージ姿の織斑千冬が立っていた。

 

「すいません。眠れなくて………織斑先生は何してるんですか?」

 

「見回りと言う名の散歩だよ。ここの寮長は私なんでな。」

 

「そうですか。」

 

「…………………」

 

「な、なんですか?」

 

「…………何か思い詰めてるなら他人に頼れ。バーナード。

お前は何でも一人で抱えすぎだ。ISの整備も自分でしているのだろう?」

 

「…………」

 

他人に頼れって言われてもそう簡単には頼ることなどできない。ましてや前の世界の事など一体誰に頼ればいいのか。

 

「お前を思ってくれてる人は沢山いる。それを忘れるなよ。」

 

「………はい。」

 

力なく返事をするバーニィを見つめる千冬。バーニィはベンチから立ち上がり部屋に戻っていった。

そんなバーニィの背中を千冬は見えなくなるまで見ていた。

 

 

 

 

 

部屋に戻ってきた俺はベッドに横になる。織斑先生が言ったように誰かに頼るなど出来ない。前世の記憶がある。頭がおかしいと思われるだろう。それにそんな資格はないのだ。戦争とはいえ沢山の連邦の人間、一般市民を巻き込んだガンダム破壊作戦を実行した人物なのだ。

それを…………誰に言えばいいって言うんだよ。

 

「バーナードさん?」

 

「ごめん。起こしたかセシリア?」

 

隣で寝ていたセシリアが目をさまして声をかけてくる。

 

「いえ………どうしたんですの?顔色が悪いですけど?」

 

「いや、何でもないよ。」

 

どうしてこうもこの学園の人間は鋭いのか?それとも顔に出ていたのだろうか?

 

「嘘ついてますわね?」

 

「え?」

 

「バーナードさんは嘘をつくとき目線を横にそらしますわよね?」

 

「うっ……」

 

「あまり思い詰めないでください。わたくしはいつでもあなたの力になりますので………頼ってください。」

 

「ありがとうセシリア。いつか……いつか頼らせてもらうよ。」

 

そうですかと微笑むセシリア。

そうだ……いつか話そう。きっと話せるときが来る。

そう考えながらベッドに横になるとそのまま眠りに落ちた。

 

そしてクラス代表戦。事件が起こるとはこの時思ってもいなかった。




ガンダムの新しいアニメってどうなるのかなと
考えてばっかり。
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