優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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遅くなりました。

では、本編です。


クラス代表戦

クラス代表戦当日。バーニィはセシリアと共に観客席から試合を見ていた。

 

一回戦から一夏と鈴の試合。

試合開始の合図と共に両者一歩も引かない競り合いが続いていた。

 

「一夏………。前より動きがよくなってるな。」

 

「そうですわね。鈴さんの攻撃を避けるのに慣れてきてますわ。まだチャンスがあるかと」

 

「一夏は成長するスピードが早いんだよな……。」

 

 

バーニィは一夏の成長スピードに驚いていた。一夏は昔剣道をしていただけ。ISを動かしたのも一月前のこと。

素人道前の彼が代表候補生であるセシリア、鈴と多少は押されるもののわたりあっている。

 

(俺も………一夏みたいに成長スピードがあったら…)

 

バーニィがそんなことを考えていた。

 

次の瞬間、一夏はいきなり吹き飛ばされた。甲龍の空間圧作用兵器・衝撃砲。見えない弾丸を発射する兵器。その初弾をまともに喰らったのだ。

しかし、初弾はまともに喰らってしまったが不可視の弾丸を避けるのにすぐに順応する一夏。

先程から不可視の弾丸の猛攻を避ける一夏。

なかなか当たらないことに苛立ち始める鈴。

 

「あぁ!もう当たりなさいよ!」

 

「当たってたまるかよってうわぁっと!」

 

「なに漫才してるんだよ一夏………」

 

戦いのなかで敵の返事をする余裕あるなら攻勢に出ればいいのに。

そう思うバーニィであった。

 

そのあとも攻防は続き試合も盛り上がりを見せているなかバーニィは嫌な予感がしていた。

 

(なんだ?この嫌な感じは………)

 

とてつもなく嫌な感じ。何かが来る。

脳が警鐘を鳴らす。

 

そして試合が大きく動こうとしたとき、一夏がイグニッションブーストで鈴に攻撃を与えようとした時である。アリーナのバリアーを破って何かが乱入してきたのだ。

 

 

 

「な、なんですの?!」

 

隣でセシリアが驚いている。周りの生徒達も何が起こったのかと騒ぎだす。

 

《試合中止!凰!織斑!戻ってこい!他の生徒たちも今すぐ避難しろ!これは訓練ではない。繰り返すこれは訓練ではない!》

 

アリーナ全体に織斑先生の放送が響き渡る。

安全のために観客席のシャッターが閉まりようやく非常事態と理解した生徒たちの声が悲鳴などに替わる。

 

「セシリア。落ち着いて避難しよう。」

 

「え、えぇ。」

 

俺はセシリアの手を握り避難口へ進んでいく。

周りのパニックになっているクラスメイトにも落ち着いて避難することを指示する。そして俺はクラスの人達と避難口へ向かう。

 

「どうなってんだよ。」

 

何故か避難口およびアリーナから出ていく出口すべてに電子ロックが掛かって出れないとなっておりパニックになっていた。

泣いているもの、恐怖で震えるもの、皆が恐怖に戦慄していた。

こんなときどうすればいい………。

 

ドォオオオオオオン!!

 

後ろの人がいない所で爆発が起きた。俺の心臓の鼓動が速くなる。嫌な汗が止まらない。

俺は恐る恐る爆発音がした方へと目を向ける。

シャッターが破壊され観客席に侵入してきたのは

 

「あ、あれは……………」

 

機体の色は黒と紫と赤。大量の発射口を持っていて、形状はまったく違うが間違いない。特徴的なVアンテナ。

 

「ガ…………ガンダム。」

 

赤いツインアイを光らせたガンダムだった。

何でこんなところにこいつが……いやそんなことよりどうすればいい。一応ラファールはある。でもここで戦って被害が出たら。

 

「いや………来ないで……」

 

そんな考えをしている俺の耳に女の子の声が聞こえた。声の方向を見るとガンダムの目線の先に蒼い髪をし、眼鏡を掛けた女の子が倒れていた。ガンダムは一歩一歩ゆっくりとその女の子に歩み寄っていっている。

 

「かんちゃん!」

 

「本音!危ないよ!」

 

クラスメイトの布仏さんが駆け寄ろうとするが友達に止められる。ガンダムは手の発射口を女の子に向けた。

駄目だ。このままじゃ…………また黙ってやられるのを見ているだけなのか?見捨てるのか?あのときみたいに?

そんなの………死んでもごめんだ!!

 

「くそ!俺だってぇぇえ!!」

 

「バーナードさん!?」

 

俺は意を決してガンダムに突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

「鈴!一体観客席に入っていったぞ!」

 

「わかってるわよ!でもこいつが!」

 

鈴と一夏は侵入してきたもう一体のISと戦っていた。

こちらも観客席に侵入していったのと同じタイプの形状をしている。

 

「鈴!さっさと倒さないと皆が!」

 

「うるさいわね!言われなくてもわかってるわよ!」

 

一夏はかなり焦っていた。ISを持たない生徒がいる観客席にISが入っていった。もしかしたらと最悪の事態しか思い浮かばない。その焦りにより一夏は普通なら当たりもしない攻撃に当たってしまう。

 

「一夏!あんた落ち着きなさいよ!」

 

「そんなことわかってる!でも早くしないと!」

 

ドゴオオオオオオン!!

 

「な、なに!?」

 

「う、うそだろ?」

 

とてつもない爆発音。二人の頭には最悪の事態がよぎる。

 

「うおおおおおおおおおおおおお!」

 

しかし、そんな二人の考えを打ち消すかのように新たに破壊されたシャッターからバーニィがラファールを纏い侵入してきたISを観客席から抱き合う形で押し出していた。

 

「バーニィ!」

 

「これでも食らえ!!」

 

バーニィはヒートホークを展開し敵のISに叩きつける。何度も何度も叩きつける。敵のISも負けじと手についている砲門をバーニィに叩きつける。

 

「ぐッ!おおおあおお!」

 

それでも怯まずバーニィはヒートホークでの攻撃を止めない。

 

そんなバーニィにもう一体のISが狙いを定めていた。

 

「やらせるかよ!」

 

それに気がついた一夏が斬りかかる。

零落白夜を発動させ敵のISの腕を斬り落とした。

 

「あんた!人が乗ってるのになんでっ!」

 

鈴は一夏が人が乗っているISを斬ったと思い問い詰めようとしたが、ISの斬られた箇所を見て止めた。

 

機械だったのだから。

 

 




お気に入りの数が500を越えててビックリしました。

これからはもっと精進してこの作品を書いていきますのでよろしくお願いします。

評価、感想、お待ちしています。
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