遅くなりました!
本当にごめんなさい!
「大した怪我はしてないみたいね。もう部屋に帰っても大丈夫よ。」
「ありがとうございました。」
所属不明のISの襲撃事件の後、一夏は保健室にて精密検査を受けていた。たいして怪我もしておらず、検査には異常が見られなかったので保健室の先生は一夏に部屋に帰る許可を出した。
一夏はお礼をして保健室から出る。保健室から離れ少し歩いていると鈴が待っていた。
「鈴、大丈夫か?」
「うん。大丈夫よ。あんたは?」
「あぁ、問題ないよ。」
お互いに怪我がないかを確認する。
「「………」」
しばしの沈黙が訪れる。そして沈黙を破ったのは鈴だった。
「ねぇ一夏。」
「ん?どうしたんだ鈴?」
「どうしてあのISの腕を斬ったの?人が乗ってたらどうするつもりだったの?」
鈴は恐る恐る一夏に訪ねる。なぜISの腕をなんの躊躇もなく斬ったのか。
「…………わからない。」
「え?」
分からないと言う一夏。戦っている最中の一夏は迷わず斬ると言っていた。しかし、鈴は今目の前にいる一夏の顔に驚いた。
何かに怯えているようだった。
「あの時は何故かやらなきゃならないって、中途半端に無力化しても意味がないって。だから斬ったんだ。でも事態が収集して考えてみると何であんなことしたのかって………怖くて怖くて堪らないんだ………。やっぱり、駄目だな。冷静にならないと……でも、守るためにはああするしかなかったんだ。」
「そうだけど!あたしはあんたに人殺しになってほしくないの!一夏!あたしはあんたに後悔してほしくないの!誰かを傷つけて後悔するあんたを見たくないの!優しいままのあんたがあたしは………!!!」
鈴は自分がなにを言いそうになったのかに気付く。
みるみる顔が赤くなっていく。
「どうした鈴?」
「ふぇ?!」
一夏は鈴の変化を気にして声をかける。
「そうだ。あの酢豚の約束のことなんだけど………」
「えぇ!」
(ど、どどうしよう!このタイミングで聞いてくるの?ここで告白してもいいの?いや、どうなの?うぅ~)
「やっぱり俺にはわからなくてさ……教えてくれないか?」
一夏にはやっぱりわからなかったようだ。
夕日が射し込む廊下。雰囲気はパーフェクト。絶好のチャンス。鈴が出した答えは。
「え、えっと………どれだけ上達したか聞きたかっただけなの…」
(あたしのばかぁ~)
心のなかで泣く鈴だった。
「そうか!なら今度お店に食べに行くよ!鈴のおじさん。おばさんに久々に会いたいし。」
一夏は笑顔でそう言う。しかし、先程とはうってかわって鈴の顔が沈んでいた。
「どうしたんだ?」
「あたしの家族。バラバラになっちゃった。」
「離婚したの。お父さんとお母さん。」
ぽつりぽつりと話し出す。中国に帰ってから高いIS適性があり代表候補生に選ばれたこと。それにより両親の仲が悪化したこと。それらから逃げるように訓練してここまで登り詰めたこと。
「あたしは両親の仲をとりもつ努力なんかしなかったのよ。その結果がこれなのよ。でもね。離ればなれではないの。定期的にお父さんとも連絡とれてるし。今のままであたしは充分に満足なの。一夏にも会えたし、セシリアとか箒とかも仲良くなれたしね。」
そう微笑む鈴はとても可愛らしい年相応の顔をしていた。でも、やはりどこか儚げな雰囲気だった。
「………」
「そんな暗い顔しないで!そうだ!今度弾たちを誘って
遊びに行くわよ!久々に遊びたいしね!」
辛いことにあっても相手を思いやることのできる鈴。
(守れるようにならないとな。全てとは言えないけど………俺の手が届く範囲の人たちを。)
新たに決心する一夏であった。
◇
『敵来ないね?』
『来るよもうすぐ。』
『ま、前!』
『うわぁあぁあぁあ!!!』
『敵襲軍!各機迎撃せよ!』
『Sフィールドからも接近中!かなりの数だ!』
『かなりじゃわからん!』
『足がないぞ?』
『えぇ!ほんとだ』
『ガンダムだ!あの白いやつ!』
『増援を!我もはや戦力なし!』
『誰か弾を寄越せ!早く!』
『ドロスが沈む!Nフィールドは維持できないぞ!』
『マリアアアアァァ………』
『うわぁあぁあぁあ!!!かあさあああああん!』
『俺たちはどこに降りればいいんだ!』
『て、停戦命令?!俺たちはまだ戦える!』
『我が軍はこれよりこの空域から離脱する。』
『生き恥をさらせと?!わたしはいきます。』
『待たせたなヒヨッコ!友軍が撤退するまでこの空域を維持する。』
『ギレン総帥が戦死したって本当か?』
『黙っておいた方がいい。』
『どうして?あの人補給したら行っちゃうよ!』
『この状況で負けたなんて言えないだろ!』
『我々の最後の映像を送ります!記録願います!願います!』
『があぁあああああ!ジーク!!!!………』
◇
「はっ!」
目をさますと白い天井が目に入った。
さっきまでのは一体なんだったんだ。確かに戦場にいた。でも、あんな大規模な戦闘はしらない。身体中が汗だくになっていた。ゆっくりと上半身を起こす。体が所々痛みうまく起き上がれない。ため息をつき耳をすませる。周りは暗くなっており人の声もしない。
俺はどれだけ寝ていたのだろう。そして意識を失う前の記憶が蘇る。ガンダムは?あの髪の蒼い女の子は無事なのか?みんなは?
「んん………………」
ベッドの側の椅子に座りバーニィの寝ているベッドに上半身をうつぶせながら寝ているセシリアがいた。彼女を見る限り何とかなったのだろうか?とりあえず起き上がらないと。
「……………バーナードさん?」
俺がごそごそしているのに気がつき目を冷ましたのだろうか、眠りまなこを擦りながらこちらを見る。
「お、おはようセシリア。」
どう答えていいかわからず、とりあえずおはようと言う。
「バーナードさん!」
「おわぁ!」
なんだ!何が起こってるんだ?!セシリアがいきなり抱きついてきた。くっ!女の子特有の甘いいいにおいが!
「なんともありませんか?!」
「う、うん。」
「わたくしが誰だかわかりますか?!」
「せ、セシリア・オルコットさんです。」
「よかったですわ。本当によかったですわ………」
涙声になり体を震えさせているセシリア。
状況がのみこめないがとりあえず分かるのは
俺は彼女を悲しましたと言うことだ。
セシリアを落ち着かせたあと意識を失ったあとのことを聞いた。まさか、そんなめちゃくちゃな戦い方をしていたなんて。
でも怪我人がいなくてよかった………!!
「セシリア!」
「は、はい!」
「俺のラファールリヴァイヴは?!」
「……………負担に耐えきれずボロボロの状態です。」
「そ、そんなぁ。」
がっくりと項垂れる俺をセシリアは元気づけようとしているがそれがかえって辛い。
「な、何とかなりますわよ!大丈夫ですわ!」
その後保健室の先生に精密検査をしてもらい部屋に戻れるようになるまで保健室で過ごしたバーニィだった。
何かぐだぐたなような気がする。
感想・評価・アドバイスよろしくお願いします!
そして!
機動戦士ガンダムUC完結おめでとう!
ジェガン、リゼル、ジェスタ、ギラ・ズール、かっこよかったよ!
リゲルグ…よく頑張ったよ…………