優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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本当に申し訳ない。
更新がかなり遅れました。
深くお詫び申し上げます。

では本編です。


夢と現実

『ねぇ――――――。』

 

一人の女性が暖炉の前の椅子に座りながら絵本を読んでいる一人の少女に優しく語りかける。

 

『なぁに?お母さん?』

 

『もし、お母さんがいなくなったらどうする?』

 

『えぇ!いなくなっちゃうの!そんなのやだよ!』

 

泣きそうになりながら少女は絵本を置いて女性の元へ。

 

『ふふ。もしもの話よ。――――――を置いて居なくなるわけないじゃない。私のたった一人の娘よ?』

 

駆け寄ってきた泣きそうな顔をした少女の頭を優しく撫でる。

 

『もう!お母さんのバカ!』

 

少女は母親の胸に顔をうずめながら非難の声をあげる。

 

『………ごめんね。お母さんを許してくれる?』

 

『んーじゃあギュッてしてくれたら許してあげる!』

『ふふっ。おいで』

 

『おかーさん大好き!』

 

暖かな一時。親子の幸せそうな場面。

 

『そうだ。――――――にこれをあげるわ。』

 

『これってお母さんの大切なネックレス?』

 

突然、母親から渡されたネックレス。

 

『そうよ。これは貴方を守るものとなるわ。私の大好きなたった一人の娘への、貴方へのプレゼントよ。』

 

『お母さん…ありがとう!大切にするね!』

 

 

 

 

 

「お母さん!」

 

あぁ、またあの夢だ。またあのときの夢だ。

 

夜中に目をさましてしまった僕は水を少し飲んでベッドに横になる。いつからだろう。あの夢を見るようになったのは…………。

ふと窓を見る。窓には酷い顔をした自分が写っている。

以前の顔を思い出せないがこんな顔ではなかったはず。

僕はいったいどうなってしまうのだろう。お母さんが死んだあと、父が迎えに来た。そして訳もわからず離れに住まわされて、義理の母には叩かれて………そしてISのテストパイロットをさせられて………そして今度は男装してIS学園に転入なんて………疲れたよ。

あの幸せな時にはもう戻れないのかな。

そんなことばかりが頭のなかでいっぱいになる。

 

「おかあ………さん。僕はどうしたらいいの?」

 

誰も答えてはくれない。

 

「うぅ………………」

 

一人寂しく泣くことしか僕にはできなかった。

 

 

「えぇ、娘に何を思われてもいいんですよ。ローガンさん。私はいつも通りです。」

 

いつもそうだ。私はこういう方法しか取れないんだ。最愛の女性を傷付け、そして今度は娘にまで……………だが

 

「お願いします。ローガンさん。」

 

そう返事をし電話を切る。久々にローガンさんと話をした。

昔所属していた国家憲兵隊治安介入隊に所属していた時に手助けをしてくれた恩師だ。あの頃はまだまだやる気に満ちていた。

 

だが、今はどうだ?

 

ただひたすらに仕事だけをしている。

 

何を成すため?

 

何が望みで?

 

誰のために?

 

何のために存在しているのか分からない。

 

もはや私は会社…………いやこの女尊男非の世界の歯車の一部なのだろう。

 

画面が暗くなったパソコンの画面に写る私の顔。

こんな顔をしていたのか?

深いため息をつきながら窓からフランスの夜景を見る。この夜景を見るたびにわたしは彼女のことを思い出す。

 

もう戻れないのだ。あの頃には。決して。そしてあの日誓ったのだ。

 

 

必ず愛する彼女との間に生まれた愛しい私の娘を…………

 

 

 

あの子だけは守ると。

 

 

 

 

「これをここかな?」

 

整備室でバーニィはただひたすらラファール・リヴァイヴの修理を行っていた。

 

あの事件のあと、ごく一部の生徒達に大きな変化が見られた。ISはスポーツとして使うことだけでなく簡単に人を殺せる力を持っている兵器として見始めたのだ。今までISを使えることに対しての優越感が消え失せたのだ。しかしこの変化が見られるのはごく一部でありその他の生徒はそこまでの危機感が無かった。女尊男非がどれ程根強いかがうかがえる。

 

「ごめんなラファール。痛かっただろう?」

 

バーニィは酷使してしまいボロボロになったラファールを丁寧に修理していた。そんな彼を整備室の物陰から一人の少女が見ていた。

 

 

(どうしよう。どうやって声をかけよう。)

 

私更識簪は困っています。あの所属不明のISが襲ってきたとき、わたしはあと少しのところで殺されるかも知れなかった。でも、その時に彼が助けてくれた。助けてもらったとき恐怖のせいで気絶してしまいその後のことは覚えていない。目が覚めたときは保健室のベッドの上だった。

お礼を言うタイミングを失ってしまい、タイミングをみはからっている間に1週間が過ぎてしまった。

 

「……どうしよう。」

 

「かーんちゃん!」

 

「わ!ほ、本音」

 

後ろから本音が飛び付いてきて声が出てしまった。

 

「ん?誰かいるのかい?」

 

「あー!バナナだ!」

 

ば、バナナ?!

 

「布仏さん。バナナじゃなくてバーニィって言ってくださいよ。」

 

「えへへ、だってバナナのほうがかわいいもん!」

 

「はぁ……ん?君はあの時の」

 

「あ………」

 

ど、どうしよう。何も考えてなかったから何て言えばいいのか分からない………えぇっと。

 

「こ、この前助けてもらった更識簪です。」

 

「………あぁ!あの時の。大丈夫?怪我は無かった?」

 

「い、いえ……その……大丈夫…です。」

 

「よかった。」

 

と、とにかくお礼を言わないと!

 

「え、えと…助けてくれて……ありがとうございました。」

 

そう。最後は名前!

 

「バナナさん!」

 

「へ?」

 

 




かんちゃんのキャラぶれてるかなぁ?

昨日ガナザクのルナマリア機を買って来ました。
ルナマリア結構好きなんで。

あ、でもランキングで言えば
1,バーニィ
2,セイくん
3,鉄仮面
4,ヒルドルブ
5,ルナマリア

ですね。

感想、アドバイス、お願いします。
皆さん夏風邪にはご注意を!
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