優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

26 / 61
もう九月ですね。
季節の変わり目なんで皆さん風邪を引かないように気を付けてください。

では本編です。


貴公子

「ワイズマンくん。お引っ越しです。」

 

自室でセシリアと今日の授業の復習をしていたら山田先生がやって来てそう言ってきた。セシリアと俺は数秒固まり先に疑問を投げ掛けたのはセシリアだった。

 

「な、なぜですの?」

 

セシリアが山田先生に凄い形相で詰め寄る。こ、怖いぞセシリア。ほらみろ山田先生が涙目になっちゃってるじゃないか。

 

「え、えぇっと。ここだけの話なんですけどね。明日フランスから男性操縦者がやって来るんですよ。」

 

「「へ?」」

 

山田先生の言葉を聞きセシリアと同時にすっとんきょうな声が出てしまった。

 

「織斑くんとワイズマンくんどちらと同じ部屋にしようかってなったときに学園長がワイズマンくんと同じ部屋にした方がいいって言いまして…………」

 

「そうなんですの?」

 

「はい。やっぱり織斑くんと篠ノ之さんは幼馴染みってこともありますので、ここはワイズマンくんに変わってもらった方がいいと言われまして。まぁ、普通に考えれば男女で一緒に生活なんてもってのほかなんですけどね…………私がミスしなければ…………」

 

「うぅ………仕方ないですわね。」

 

セシリアが項垂れながら返事をしている。まぁ仕方ないっちゃあ仕方ないか。

 

「今からですよね?」

 

「はい。あ!手伝いますのでご安心を!」

 

「大丈夫です山田先生。あまり荷物はありませんので少し纏めるだけなんで……あ、でも運ぶのだけは少し手伝ってもらっていいですか?」

 

「任して下さい!」

 

「ありがとうございます。少しだけ待ってください。」

 

そう返事をして俺は荷物をまとめる作業を始めた。

 

 

 

 

荷物もまとめ先に重いものはこれから過ごす部屋に移した。後は手もとにあるボストンバッグに入った物だけだ。

 

「ありがとうセシリア。色々あったけど楽しかったよ。」

 

「は、はい。」

 

セシリアの表情がどこか暗い。

やっぱり急に人が居なくなると寂しいもんな…。

 

「な、なぁ。またこの部屋に遊びに来てもいいか?勉強もまた教えてもらいたい「もちろんですわ!」」

 

「バーナードさん!いつでも来てください!」

 

一気に表情が明るくなりこちらに詰め寄ってくる。うん。やっぱり暗いセシリアより、明るく元気なセシリアの方がいいな。でも少し近いぞセシリア………。

 

「じゃあ新しい自分の部屋にいくよ。また明日。」

 

「はい………また明日。」

 

そう挨拶をして俺は自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

あ、危なかった。セシリアと同じ部屋の時は起こしてもらってたからよかったけど起こしてくれる人が居なかったんだ。セシリアが登校ギリギリに起こしてくれなかったら危うく遅刻するところだった。

 

チャイムがなる五分前に教室に入る。

 

「あ、バナナおはよう。」

 

「一夏………どこでそれを知ったんだ。」

 

教室にはいるとISスーツの話で盛り上がっていた一夏が会話を切り上げてこちらに挨拶をしてきたがずっこけそうになった。隣でセシリアはクスクスと笑っている。

 

「のほほんさんがそう言ってたんだ。かわいいかなぁって思ってさ。」

 

「…………………」

 

一夏は凄くいい笑顔でそう言ってくる。

お、俺がおかしいってのか?いやいや………まて、だってバナナだぞ?あれ、別におかしくないのか?うん?かわいいのかなぁ。

 

「それはやめてください!」

 

山田先生の悲痛な叫び声から意識をバナナからはなす。どうら山田先生も名前でいじられていたようだ。うん。やっぱりバナナは駄目だな。

 

 

 

一段落つきホームルームが始まった。

 

「え、えーと今日はなんと転校生が来ています。ではどうぞ!」

 

山田先生の声とともに教室のドアが開く。

昨日の話の男性操縦者だろう。

 

綺麗に澄んだアメジスト色の瞳。

 

すごく綺麗な白い肌。

 

後ろにくくられたほどよい長さの綺麗な金髪。

 

身長はそこまで高くなく華奢な体つき。

 

「シャルル・デュノアです。ここに僕と同じ境遇の人がいるときいてフランスからやって来ました。」

 

綺麗な声をした。

 

「男!?」

男の子?だった。

 

 

 

「き」

 

「き?」

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

教室内が歓声に包まれる。理由は明白。三人目の男性操縦者が現れた。しかも美男子である。

 

「三人目の男性操縦者!」

 

「今度は守ってあげたくなる感じの!」

 

「なんと言う僥倖!生き恥を晒した甲斐があったと言うもの!」

 

「えぇい!フランスの男性操縦者は化け物か!」

 

もはや収集がつかなくなり騒ぐ室内。

そんななかでバーニィは一人考えていた。

 

(……………男なのか?そんな風には見えないな…それにどこか悲しい感じが………。)

 

シャルルを見てバーニィはどこかひっかかった感じがしていた。

 

 

 

「ワイズマン。デュノアの面倒をみてやれ。」

 

ホームルームが終わり次の授業の準備をしているときに織斑先生に呼び止められた。

 

「同じ部屋にもなるんだ。仲良くな。」

 

そう言って織斑先生は教室から出ていった。

 

「えっと。よろしくねワイズマンくん。」

 

「あぁ、よろしく。」

 

笑顔で挨拶をしてくるシャルル・デュノアくん。

 

「あ、俺のことはバーニィって呼んでくれ。」

 

「わかったよバーニィ。ぼくのことも……………シャルルでいいよ。」

 

「………………………わかったよ。シャルル。」

 

やっぱりなにか引っ掛かる。何なんだろう。

まぁ、とりあえず今は自分のすることをしないといけないかな。

 

「とりあえず次の授業は外での実習だから早くでよう。このままだと皆が着替えだしちゃうから。」

 

「え……………あ、あぁ。そうだね。あはははは。」

 

……………………怪しいだろ。

 

とりあえずシャルルを連れて教室からでたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっ!バーニィ待ってくれよ!置いていかないでくれぇ!」

 

一夏を忘れてたのは内緒な。




感想、アドバイスよろしくお願いします。


はやくGのレコンギスタ放送日になぁれ!



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。